見えた!水面下に潜む「増税ミサイル」(森永卓郎:日経BP) ― 2007年06月12日 00時00分00秒
(中略)わたしは安倍内閣が発足したときから、「この内閣はサブマリン内閣だ」と言ってきた。今は深く潜航しているが、参議院選挙が終わった後、一気に浮上し、国民生活を破壊するミサイルを撃ちまくる。
経済財政諮問会議というのは言ってみれば安倍総理の分身だ。各省庁に対して官邸が強行突破を図るための武器であり、いまや省庁は政策をこの会議に持ち込んで、オーソライズしてもらっているほど力を持っている。
そこで、こうした提案がされているということは、上げ潮路線は既に捨て去られ、増税路線が既定事実になっているということだろう。
参議院選挙が終われば、あと2年は国政レベルの選挙はない。与党が勝てば政府は2年間やりたい放題となる。必ず政府は人的控除の圧縮・廃止、消費税率引き上げを実行しようとするはずだ。
こんなに証拠がそろっているのに、マスコミはほとんど問題にしていない。危険な“大増税サブマリン”がわたしたちの生活にミサイルの照準を合わせようとしているのに。
増税だけではない。憲法やホワイトカラーイグゼンプション(残業代ゼロ)など、今は黙っていても選挙で自民党が勝てばやろうとしていることはたくさんある。年金だけが争点ではない。総理大臣による事実上の指揮権発動に近い発言の問題、年金問題を社会保険庁のせいにする政権の見苦しさなど、まったく卑怯で姑息で「美しくない」安倍政権は参院選挙を待たず即刻下野してもらいたい。
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