ロモグラフィーから6万9800円のAF35mmフィルムカメラLomo MC-A新発売 ― 2025年10月23日 00時00分00秒
ロモグラフィーからオートフォーカス(AF)の35mmフィルムカメラが発売されるそうだ。
ロモグラフィーから「AF」対応35mmフィルムカメラ(デジカメWatch 2025年10月22日 19:03)
株式会社ロモジャパンは、35mmフィルムカメラの新製品「Lomo MC-A」を10月22日(水)に予約開始した。ロモグラフィーの35mmフィルムカメラでは珍しく、オートフォーカス(AF)に対応した。直販価格は6万9,800円。
1970年代のフィルムコンパクトカメラを思わせるボディに、32mm F2.8のマルチコートガラスレンズ、ファインダー、フラッシュなどを搭載。
ボディは金属製で、ブラックとシルバーの2色を用意する。
注目点は、オートフォーカス(AF)という点もあるが、価格が6万9,800円というところだろう。いまどき新発売のフィルムカメラで、しかもこの円安時に6万9,800円だ。価格がすべてではないが、これはついポチッと逝ってしまいそうな価格だ。
GN9のフラッシュを内蔵。フラッシュに色をつけるカラーフィルターも付属。シンクロ接点も搭載している。
これも素晴らしい点。フラッシュ内蔵だと逆光の記念写真撮影時などに重宝する。しかもシンクロ接点もあるから外部のストロボなども使える。
あと、気になる点はレンズだ。
・フィルムフォーマット:35mm
・焦点距離:32mm
・レンズ構成:5群5枚
・絞り:F2.8-16
・シャッタースピード:1? 1/500、バルブ
・撮影モード:プログラムオート、絞り優先オート、マニュアル
・露出補正:?2?+2EV
・ISO設定:DXコード(自動)、ISO 12?3200(手動)
・フォーカス:AF、MF(ゾーンフォーカス0.4/0.8/1.5/3m・無限遠)
・フラッシュ光量:GN9
・三脚穴:1/4インチ
・ファインダー:光学式
・フィルター径:30.5mm
・電源:CR2
・外形寸法:125.8×69.5×42mm
・重量:332g(電池込み)
焦点距離:32mm、レンズ構成:5群5枚、絞り:F2.8-16とのことで、Lomo LC-Aに装着されているMinitar-1 2.8/32とは少し違うようだ。レンズ前面にも”MINITAR II 32MM 1:2.8”とある。そういえば、自分が買ったLomo LC-A Minitar-1 Art Lensも”Minitar-1”と”-1”が付いていた。
Lomo LC-A Minitar-1 Art Lens + Leica M - Nikon Z クローズアップマウントアダプター ― 2023年12月26日
| レンズ名 | Minitar-1 | MINITAR II |
|---|---|---|
| 焦点距離 | 32mm | 32mm |
| レンズ構成 | 4群5枚 | 5群5枚 |
| 絞り | F2.8-22 | F2.8-16 |
焦点距離は同じだが、4群5枚と5群5枚とでレンズ構成が異なるので違うレンズなのだろう。レンズ構成図が見つからないのでもどかしいが、Minitar-1もロモグラフィーのサイトにはレンズ構成図がなくて、もとのロシアの光学会社の図面しか見つからなかったのだった。ロモグラフィーはレンズ構成とかあんまり気にしてないんだろうなぁ。
Minitar-1 32mm F2.8を使っていて一番面倒くさいのはピント合わせなので、それがオートフォーカス(AF)になっているのは朗報だ。Minitar-1はゾーンフォーカスもあるのだが、3mでF8だと無限遠はボケるので使いにくいのだ。無限遠まで被写界深度でカバーする絞り値にクリックがあればよかったのだが。だからいちいちEVFでピントを合わせていた。オートフォーカスだとかなり楽になるだろう。
Minitar-1 32mm F2.8のためだけに、ニコンZボディ→ライカMマウントのAFが効くマウントアダプターを買おうかと思うぐらいだった。しかし、その手の電子マウントアダプターは5万円ぐらいするので、だったらこのLomo MC-Aの6万9,800円ってよいではないか。まあフィルムでしか撮れないんだが。
フィルムもかなり高騰してきたが、Kodak(コダック)が、KODACOLOR 100 FilmとKODACOLOR 200 Filmという価格抑えめのスチル用フィルムを投入してきたので少し期待が持てる。
あとは、各誌が、Lomo MC-AのMINITAR II 32mm F2.8とLOMO LC-A+のMinitar-1 32mm F2.8とを撮り比べてほしい。ロモグラフィーからレンズ構成図を公表するように働きかけてほしい。
ともかく、新製品の35mmAFカメラが6万9,800円で発売とは素晴らしい。PENTAX 17 はハーフカメラだが、希望小売価格 107,000円(税別)なので。
コメント
_ ノーネームしたん ― 2025年10月23日 15時04分26秒
_ タロウカジャ ― 2025年10月23日 15時29分55秒
価格が7万円弱なので宴会の景品には高すぎますがフィルムに興味のある若い方々に使ってもらいたいですね。
かくいう私はGR1vの稼働率が低いのでどうするか考えています。
_ タロウカジャ ― 2025年10月23日 18時56分53秒
私のはフィルム時代の最終モデルです。(補足)
_ Haniwa ― 2025年10月24日 17時04分06秒
>いろんなややこしいことがあり久々に書き込むのですが、
万博工事費未払いとかランサムウェアとかでしょうか(違)。
>こういうフィルム界にとって希望が持てるニュースがあると嬉しいです。
いいですよね。写りがちょっとわかりませんが、この値段で新品のAFフィルムコンパクトカメラが買えるというのが素晴らしいです。
>フィルムもかなり高騰してきたが、Kodak(コダック)が、KODACOLOR 100 FilmとKODACOLOR 200 Filmという価格抑えめのスチル用フィルムを投入してきたので少し期待が持てる。
>
>それらの動きで富士辺りも…とはならないんでしょうかねぇ。
富士はもう仕方ないんじゃないでしょうか。
まだフィルムがたくさんあったときも、フィルムならではの軟調なフィルムから無くしていっていましたし、何か言ってわかるような相手じゃないと思っています。だから富士のデジカメも見ないようにしています。
コダックはなかなか頑張っていますね。
ただ、KODACOLOR 100 FilmとKODACOLOR 200 Filmは、ヨドバシなどには入ってきていないですね。日本法人が輸入していないんでしょうかねぇ。
reddit辺りの掲示板の情報では、KodacolorはKodak Alarisを通さないで流通しているらしいですね。パッケージにもKodakとは書いていないそうで。
Kodak AlarisとEastmanとでいろいろありそうですね。
私もフィルムでBiogonとか使いたいなと思っているのですが、なかなか時間が取れないでいます。なんとかしたいです。
_ Haniwa ― 2025年10月24日 17時14分34秒
>パッケージにもKodakとは書いていないそうで。
間違いでした。B&Hの販売サイトの写真を見ると、がっつりKodak Kodacolor 100と書いてありました。すみません。
ttps://www.bhphotovideo.com/c/product/1922261-REG/kodak_7517667_kodacolor_100_color_negative.html
_ Haniwa ― 2025年10月24日 17時31分01秒
>昔のスペックと言うよりはコンパクトなフィルムカメラの性能の限界なのでしょう、手元に手ごろなコンパクトフィルムカメラが無いかあっても動作不良などの場合に一台持っていてもいいかなと言う機種ですね。
私はフィルムコンパクトカメラはコニカ現場監督28HGしか持っていないので、これはそこそこ写りますが、防水防塵耐ショックなので嵩張ります。
おまけに電池が2CR5で、いまでは結構な値段がします。
あと、現場監督28HGを久々に取り出して触っていたら、シャッターボタンのゴムが破けてきてました(泣)。バスコークでも塗っておきますかねぇ。それと日付が2025年に対応していないのも困ります。
>価格が7万円弱なので宴会の景品には高すぎますがフィルムに興味のある若い方々に使ってもらいたいですね。
円買いの京浜(←素の変換でこうなりました)じゃなくて、宴会の景品に7万は怒られそうですね。もっと安いのをたくさん用意しろと言われそうです(笑)。あと、誰がフィルムカメラもらって喜ぶんだ?とか言われそうです(泣)。
>かくいう私はGR1vの稼働率が低いのでどうするか考えています。
>最新のデジタルカメラと同じ名称なんですね。
>私のはフィルム時代の最終モデルです。(補足)
GR1VってGR IVとたしかに紛らわしいですね。3文字目がアラビア数字かローマ数字の違いですが、似ていますしフォント次第です。
GR1Vよいですね。レンズが素晴らしいので、高くなったフィルムで撮る意義があります。写ルンですも悪くはないですが、こんなにするフィルムでこの写りはもったいないと思ってしまいます。フィルムの性能をギリギリまで引き出すレンズで撮らないともったいないと思う貧乏性です(泣)。
比較的安くて性能の安定したフィルムで、GR1Vを使うのは楽しそうです。
なによりも高画質でコンパクトなのがよいです。嵩張ると辛いです(泣)。
_ みっち ― 2025年10月24日 18時37分04秒
MintカメラはRollei 35AFを出したときに、適切なAFユニットが市場にないので、例のLiDARを採用したとか云ってました。まぁそのうち出てくるであろうレビューに期待しましょう。
と思ったら、ここにLomo MC-Aの試作機(?)を手にした怪しい兄ちゃんが、もうレビューを公開してました。(爆)
ttps://www.youtube.com/watch?v=QZAyBpFu7fg&t=7s
それによれば、やはりAFはLiDARのようです。またマニュアルフォーカスは「電気式」ですね。つまりどこにセットしても鏡胴は動かず、シャッターを半押しすると、そのフォーカス位置まで動きます。
上記YouTube動画では7分11秒から作例が載っています、なんと場所は東京・横浜、ピントは結構いいです。
てなところで、みっちの感想ですが、「これはPENTAX 17よりよさそう」(爆)という感じです。電池はPENTAX 17と同じCR2ですが、こちらは充電式CR2も使用可能らしいです。
さぁ、Haniwa氏は早速ポチして、荒野のxxブログの威力を見せるのです。(笑)
_ Haniwa ― 2025年10月25日 10時08分55秒
コメントありがとうございます。
寒いし雨降っています(泣)。
>おーっ、このLomo MC-AはどういうAF方式なんだか、どこを見ても書いてないですなぁ。32mm F2.8ですと、いくらフィルムでも、まるっきりパンフォーカスとは行かないですからね。
>MintカメラはRollei 35AFを出したときに、適切なAFユニットが市場にないので、例のLiDARを採用したとか云ってました。まぁそのうち出てくるであろうレビューに期待しましょう。
>
>と思ったら、ここにLomo MC-Aの試作機(?)を手にした怪しい兄ちゃんが、もうレビューを公開してました。(爆)
>ttps://www.youtube.com/watch?v=QZAyBpFu7fg&t=7s
情報ありがとうございます。
試作機が何でそこにあるんだという怪しい兄ちゃんですねぇ(笑)。
聞き取りやすい英語であることは好感度大です。
>それによれば、やはりAFはLiDARのようです。またマニュアルフォーカスは「電気式」ですね。つまりどこにセットしても鏡胴は動かず、シャッターを半押しすると、そのフォーカス位置まで動きます。
その方式ですか。CONTAX G1のMFもシャッターボタン半押しで設定した距離相当までニョッと動くタイプで、シャッターチャンスに強くないです。
ちょっとストレス溜るMFですよね。
>上記YouTube動画では7分11秒から作例が載っています、なんと場所は東京・横浜、ピントは結構いいです。
この作例は参考になりますね。まず周辺まで解像してますね。流れたりしていません。周辺光量も「トンネル効果」にはなっていません。
歪曲収差も若干陣笠傾向がありますが、酷い樽型や糸巻き型などではなく建物や室内でもいい感じかもしれませんね。
MINITAR IIは、Minitar-1をかなり改良している感じですね。
ピントもよく来ていますね。
>てなところで、みっちの感想ですが、「これはPENTAX 17よりよさそう」(爆)という感じです。電池はPENTAX 17と同じCR2ですが、こちらは充電式CR2も使用可能らしいです。
充電式CR2は、CONTAX G1がCR2を入れっぱなしにしていると使わなくても1年ですっからかんになるので購入を検討したことがあります。実用性があるものならば充電式はよいですね。これを機に充電式CR2が発展してくれると嬉しいです。
>さぁ、Haniwa氏は早速ポチして、荒野のxxブログの威力を見せるのです。(笑)
買えない価格ではないですが、フィルムの値段がこんな風になってしまうとバシバシ撮れないのでちょっと躊躇しますよね。買ったはいいけどフィルムが高くて…になりそうな気がします。
そこをクリアできれば、久々にCOOLSCAN 5000EDに火を入れて(←表現が古い)スキャンしたいところですね。
MC-Aがでることを知らなかったので、バイク用のオールシーズンウェア上下(コミネ)を買ってしまいました。去年に買おうと思っていたものなのですが、品切れで「入荷時連絡」みたいなボタンを押してメールアドレス登録しても一向にメールが来ないまま1年経って、急に入荷メールが来たのでポチってしまったのです。あんまりバイク乗らないのに。でも乗らないからって軽装で乗るのはよくないので(ラフ&ロード製秋冬ウェアとかコミネ製オーバーパンツとか夏用上下とかは持っていますが)、買いました。記事にするかもですが、このコミネのバイクウェアはコストパフォーマンスはよいですが、サイズ表記がかなりおかしいです。このサイズの問題だけでも気になる人には参考になる記事が書けるかなぁと思っています。
散財方面ついでにカメラの話の戻しますが、フィルムのランニングコストも問題ですが、デジタルでも、ニコンは70-300mm F4orF4.5~のNIKKOR Zは出さないつもりなんですかねぇ。今の機種は高感度がよいので、ボケ以外はF2.8に拘る必要もないかなとは思います。70-200mm F4でもいいので、NIKKOR ZのラインナップをFマウント同等にしてほしいですね。NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR Sって385,000円税込もしますし、70mm始まりじゃないですし。
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こういうフィルム界にとって希望が持てるニュースがあると嬉しいです。
>フィルムもかなり高騰してきたが、Kodak(コダック)が、KODACOLOR 100 FilmとKODACOLOR 200 Filmという価格抑えめのスチル用フィルムを投入してきたので少し期待が持てる。
それらの動きで富士辺りも…とはならないんでしょうかねぇ。