ブレーキ・テールランプをスタンレーLEDバルブCA4887Mに交換:CRF250L(MD38)2025年02月01日 00時00分00秒

【写真】CRF250Lのブレーキライト/テールライトバルブを、スタンレーCA4887M LEDバルブに交換したところ

今日はバイクネタだ。Honda CRF250L(MD38)は、その後のMD44やMD47と違って、灯火類がすべて電球なのであった。ヘッドライト(前照灯)は以前LED化しようとして失敗した(泣)。
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それでLED化はずっと避けてきた。ヘッドライト以外のブレーキ・テール灯兼用電球も当時からLEDバルブは発売されていたのだが、聞いたことのないメーカー製で、信頼性に欠けるので買わなかった。

今回たまたまネットでスタンレーがLEDのブレーキ用バルブやウィンカーバルブを発売していることを知った。
LEDバルブスタンダード(スタンレー)

それによると、補修用LEDバルブとして、白熱球の置き換え用に発売しているようだ。スタンレーという、バイクや自動車のメーカーが純正採用している電気部品メーカーが、従来の白熱球に置き換えても大丈夫だとしてLEDバルブを発売しているというのなら、試してみる価値はある。

さきほどのLEDバルブスタンダード(スタンレー)のPDFの2ページ目に、使用例として自動二輪車のストップ&テールランプとして、A4875B(12V 21/5W)、A4880(12V 27/8W)、A4873(12V 18/5W)、A4879(12V 23/8W)、W7875(12V 21/5W)の置き換え用として、CA4887MとCW7875が挙げられている。

これは心強い。というのも、自動車用の電球と二輪車用の電球は区別されていることがあって、二輪用は耐振動性能が加味されてることがあるのだ。白熱球の場合に、二輪車に四輪車用のバルブを使うと振動で寿命が短くなることがある。フィラメントのないLEDであっても、基板の半田とかが振動で剥がれるということも考えられるので、スタンレーがこのCA4887MとW7875は二輪に使ってもよいといっているのはありがたい。

それで、Honda CRF250L(MD38)のブレーキランプ兼テールランプの電球は、12V 21/5Wのダブル球で、A4875BA4964ES(※)に相当するもののようだ。バルブタイプがS25で、バルブ口金がBAY15Dというタイプになる。
※【追記:2025年2月17日】スタンレーA4875Bではなく、耐震タイプのA4964ESのようでした。フィラメントの真ん中に支えの棒が入っているものだ。訂正します。【追記ここまで】

LEDバルブスタンダード(スタンレー)のPDFの1ページ目によると、A4875Bに対応するLEDブレーキバルブ兼テールバルブは、CA4887Mのようだ。

さっそく、スタンレーCA4887Mを注文して、届き、いざ交換しようとした。

CRF250L(MD38)のブレーキランプ兼テールランプは、最後尾の黒いフェンダーの裏側から4個のボルトを外して「リアフェンダ」(ナンバープレートごと)を外すと、黒のプラスねじ1本と銀のプラスねじ2本で赤いプラスチック部分が外れることになっている(サービスマニュアル20-4)。なお、「リアフェンダ」を止めている4本のボルトの頭は奥まっているので、ソケットレンチが必要だ。

ところが、「リアフェンダ」を外した後に現れるこの3本のプラスねじが外れないのだ。検索すると、多くの人がここで困っていた。電動ドライバで最強の位置にしても安全装置のクラッチが滑ってねじは緩まない。おそらく車体に「ブレーキ/テールライト」をつけたままだとたわんで押しつける力が十分に働かないのだと思う。

仕方ないので、「ブレーキ/テールライト」を含む「テールカバー/ライトユニット」を車体から外す作業に取りかかる(サービスマニュアル2-7、2-8)。まずは、オプションで付けたリアキャリアとシートを止めているボルトを抜いて、リアキャリアとシートを外す。さらにリアアッパフェンダ(白や赤など車体色のプラスチック)を外す。この時点でブレーキ/テールライト6P(黒)カプラも抜く。

4本のボルトで「テールカバー/ライトユニット」が止まっているので、これを外す。これ、前側の2本が10mmのボルトで、後ろ側2本が12mmのボルトだ。どうしてこんなことをするのか分からない。一度に4本外せないじゃないか。

ともかくもこの4本のボルトを外すと、めでたく「テールカバー/ライトユニット」ごと外れる。

これで、「テールカバー/ライトユニット」を安定したところに置いて、先ほどの3本のプラスねじを、大きなドライバを強く押しつけながら回すと、パキッという音がしてねじが動いた。ねじ3本とも外れた。

これ、ブレーキ/テール球交換するのにこんなに手間が掛かるんだよ。思い出したよ、ブレーキ/テール球点検しようと思って以前に断念したことを(泣)。

ともかく、これで赤いプラスチックは抜けるので、裏側から「ブレーキ/テールライトソケット」を反時計方向に回して、バルブにご対面だ。

しかし、こんな構造じゃ出先でブレーキ/テールライトが切れても交換できないぞ。そもそも「リアフェンダ」を外すのにソケットレンチがないと外せないので、車載工具のスパナや自分で追加したメガネレンチじゃ外せないのだ。なんでこんな構造なんだ。

ともかくも、12V 21/5WのBAY15Dの電球を外して、CA4887Mに取り替える。もとどおりに組み直す途中で、CA4887Mがちゃんと点灯するかキーをONにして確かめてから、最後まで組み上げた。なお、外した純正装備のブレーキライト兼テールライトの電球もスタンレー製であった(「37R (E6) 215 P21/5W STANLEY 12V JAPAN ---3B」の刻印あり)。

【写真】CRF250Lのブレーキライト/テールライトバルブを、スタンレーCA4887M LEDバルブに交換したところ。ハニワニワのホトケノザが写っていてすまん。CA4887Mは、LEDチップがむき出しではなく、ガラスカバーが付いている。

LEDのCA4887Mに交換したインプレだが、電球色なので今までと違和感ない色に光る。電球をホワイトのLEDに変えると、ブレーキやテールがピンク色に見えることがあるが、このCA4887Mは電球色なのでそうはならず、ちゃんと赤色に光っている。照らされたナンバープレートも電球色だ。

光の反射具合などだが、すぐ近くの斜めからみた場合などは、よく見るとCA4887MのいくつかのLED発光部分がつぶつぶと見えるが、後ろの真正面からみると、ちゃんとユニット内の反射板に反射して全体が明るく照らされている。バイクから離れれば離れるほどこの真正面の部分が拡大していくので、白熱球同様に遠くからでもよく見えるだろう。明るさは、白熱球のA4875Bよりも若干明るいぐらい。爆光ではない。CA4887Mは370/45lm 2700Kとのこと。

A4875Bは、テールランプが点灯状態で5W、ブレーキランプ点灯状態で21Wの電気を食うが、CA4887Mは、テールランプが0.4Wで、ブレーキランプが2.8Wなので、約1/10の消費電力になる。

試しに、エンジンを掛けないでハザード(前21W×2+後ろ21W×2の合計84W)を点灯させながら、ブレーキを掛けてみたが、ブレーキ灯がハザードに応じて暗くなったりすることはなかった。この状態で前照灯55W+ハザード84W+ブレーキ21Wの合計160Wも使っているのだ。バイクは電源ONで前照灯とテールライトが点かなければならないので、過酷なのだ。この160Wが55W+84W+2.8Wの141.8Wになって少し余裕がでた。

ここで調子に乗って、ウィンカーもLED化すると84Wが2.8W×4=11.2Wになるなどと考えないようにしたい(笑)。ウィンカーをLED化すると、ウィンカーリレーも交換しなければならないし、前側はポジションランプが点いているので、ポジションランプを維持したままLEDに出来るのかなど問題点は多い。私はホンダのポジションランプは好きなのだ。

ということで、単に電球をLEDにソケットに差し替えるだけなのに、目茶苦茶面倒だった。外した白熱球のブレーキ/テール球はうっすらと黒くなっていたので、切れたりする前に交換できてよかった。

なお、オーストラリアで2023年まで公開されていた、CRF250L(MD38)の英語版サービスマニュアルPDF(約9.3MB)のInternet Archiveのリンクを張っておく。
http://web.archive.org/web/20230319073955/http://www.hondampe.com.au/docs/owning_a_honda/owners_manuals/motorcycles/62KZZ00_CRF250L13_OM.pdf

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