「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」 上映時間3時間25分2019年06月03日 00時00分00秒

「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」(岩波ホール):Ricoh GR、18.3mm(35mm版28mm相当)、F5.0、1/160秒、プログラムAE、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB、画像設定:スタンダード、マルチAF

東京・神保町の岩波ホールで、フレデリック・ワイズマン監督の「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」 を観てきた。
「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」(岩波ホール)
「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」(公式サイト)

パンフレット(チラシ)に「観光客は決して立ち入れない舞台裏へ」と書いてあるので、倉庫で本の仕分けでもしているところが映っているのかと思っていた(笑)。

内容は、そうじゃなくて、図書館の幹部や一般職員が議論しているところが詳細に記録されている(本を仕分けたり、ベルトコンベアーでコンテナが自動行き先仕分けになっているシーンも少しはある)。

この「ニューヨーク公共図書館 」は、「ニューヨーク市立」ではなく、「公共」と書かれているように、ニューヨーク市の支出と民間の寄付で成り立っているらしい。しかも業務の内容が、単に本の貸出しだけではないのだ。福祉の様々な面を担っているようだった。

たとえば、デジタルデバイドの問題を解決するためにSIM付きのWi-Fiルーターを貸し出しているとか、95(←映画の中でそう言っていた記憶があるのだが、不正確かもしれない)もの分館があるので、各地域に即した本の選定や教育事業をやっているようなのだ。

黒人の多く住む地域では、アメリカでの黒人の歴史をどう伝えていくかとか、教育困難な人が多い地域では、どうやって学力を向上させていくのかを、取り揃える本や貸し出す本のアドバイスを通じて関わっていく姿や議論などが展開されていた。

興味深かったのは、アメリカでも「教科書問題」があるということだ。ある教科書では、アメリカの黒人が「ステップアップを求めてアメリカに渡った」と書かれているそうで、奴隷として売られた事実などを記載していないと図書館職員が憤慨していた。

ナレーションはなく、英語で議論しているものにその日本語字幕が付いているだけなので、その議論がなにに関してどういう争点があるのかは、観ている側が考えるしかない。

ともかく、「ニューヨーク公共図書館」が単に本の収蔵や貸出しだけでなく、ニューヨーク市内の福祉政策の重要な一翼を担っているということが分かった3時間25分であった。

途中10分の休憩があるとはいえ、3時間25分は長かったなぁ。見に来ている人は図書館関係者が多いような感じがした(本筋と関係のない図書館業務でありがちな場面でところどころ笑いが起きていた)が、それ以外の多くの職業の人に観てもらいたいドキュメンタリー映画だと思った。

これを見終わってから帰宅してハニワニワの枝の剪定をしていたら、軽いぎっくり腰になってしまった。おそらく長時間同じ姿勢をしていたところに、中腰で作業をしたことが重なったからだと思う。寝込むほどのものではなく軽くて済んだからよかった。この映画を観る人で、腰痛の持病のある人は要注意ですぞ。あと、腰痛の際は電車で椅子に座るよりも、荷物を網棚に載せて立っている方が楽ということを発見した。オフロードバイクのような乗車姿勢のオートバイも腰にはよいようだ。この映画の教訓はそこなのかっというツッコミは甘んじて受けます(笑)。

「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」2019年5月18日(土)~7月5日(金):岩波ホール(東京都千代田区神田神保町2-1 岩波神保町ビル10F )
東京以外の公開日時・劇場は、「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」劇場情報を参照。

【関連追記】『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』 トランプ氏が反対するもの全てがここに(The Asahi Shimbun GLOBE+ 2019.05.26)【関連追記ここまで】


「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」(岩波ホール):Ricoh GR、18.3mm(35mm版28mm相当)、F5.0、1/160秒、プログラムAE、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB、画像設定:スタンダード、マルチAF

「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」パンフレット表
「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」パンフレット

「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」(岩波ホール)パンフレット(チラシ)表裏

コメント

_ みっち ― 2019年06月03日 16時52分43秒

ほぉ、今回の自撮りは、「ニューヨーク公共図書館...」を見ているような顔をして、じつは「旨い酒と魚」に見入っているおじさんですな。(違)

ここに、前回記事の関連情報を書きます。

>(Windows7から)Windows10にする際に一悶着ありそうな...

この辺りは、いまでもネット上で各種情報が錯綜しているところですね。

1) 5年前のHP製タワーのWindows10Homeのクリーン・インストール/認証は問題なかった。
このタワーは、もともとWindows8.1Home機で、無償アップグレード期間中に、Windows10Homeにアップし、Microsoftアカウントでも認証されていたもの。今回のインストール中で、プロダクトキーを要求されることはなく、そのまま自動的に認証された。

2) 5年以上前に店頭で正規パッケージで購入していた、Windows7Proのライセンス2つを使って、Windows10Proをクリーン・インストール/認証は問題なかった。
この2つのライセンスは過去に一度もWindows10にアップしたことはない。今回はインテルのベアボーン(新品)と、古いMacBook ProにBoot Campで新たにクリーン・インストールした。プロダクトキーを要求されるが、Windows7Proのものを、そのまま使って問題なく終了、認証もされた。

以上は、今年の5月時点での、みっちの実体験ですので、まぁいちおう、それなりに信用できるかと思います。(笑)なお、クリーン・インストールというのは、古いパーティションを消し、フォーマットしなおした上で、新しくパーティションを切ってインストールしなおしたことを云います。上書きインストールではありません。

Haniwa氏の場合は、もともとWindows7機で、過去にWindows10にアップした経験がないケースですね。この場合、プロダクトキーがどうなるのか、よく分かりません。1のケースでは、すでに一度Windows10で認証されていたので、機器を特定する番号(かなにか)をMicrosoftはつかんでおり、それでキーの要求がなかった、と考えられるからです。
なお、プレインストール機ではプロダクトキーが付いていないのが普通だと思います。まぁ、ここは一度やってみるしかないですかねぇ。
それで不調の場合は、お待ちかね、伝家の宝刀、「荒野の故障ブログ」です。いよいよ、敵は本能寺じゃなかった、敵はマイクロソフトです。(笑)今から愉しみであります。(爆)

_ Haniwa ― 2019年06月04日 08時12分07秒

みっち様
>ほぉ、今回の自撮りは、「ニューヨーク公共図書館...」を見ているような顔をして、じつは「旨い酒と魚」に見入っているおじさんですな。(違)

スヴェンソンにしては密度が…(違)。

情報ありがとうございます。
一旦Windows10にしていたものはプロダクトキーの要求無しで通り、Windows10にしていないものでもWindows7のプロダクトキーで通ったということですね。

>Haniwa氏の場合は、もともとWindows7機で、過去にWindows10にアップした経験がないケースですね

これは少し違っていまして、もともとWindows7プレインストール機をダウングレード権行使でXP Proにしていたものです。これをWindows7にする際に、ダウングレード権XPの32bitには7の32bitのDVD(DELL版)しか付いていませんでしたので、あらたにWindows7 ProのDSP版(64/32bit)を購入して、それを使ってWindows7 Pro 64bitにしています。従って、DSP版のプロダクトキー-はあるのです。

SONY ICレコーダーをUSBポートに刺したまま再起動したらWindowsが起動しなくなった ― 2013年01月04日
ttp://haniwa.asablo.jp/blog/2013/01/04/
DELL VOSTRO 430にWindows7 PRO SP1 64bitをインストールした ― 2013年01月05日
ttp://haniwa.asablo.jp/blog/2013/01/05/6682695

いまの起動ドライブを念のためどこかにバックアップした上で、Windows10をクリーンインストールがよさそうですね。

>それで不調の場合は、お待ちかね、伝家の宝刀、「荒野の故障ブログ」です。いよいよ、敵は本能寺じゃなかった、敵はマイクロソフトです。(笑)今から愉しみであります。(爆)

そっち方向のブログのネタが増えないように願っているところです(泣)。

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