赤城耕一の「アカギカメラ」 第123回:禁断の「オトナの自由研究」——ニコンZボディでミノルタ/ソニーAマウントレンズを使う(デジカメWatch)2025年08月05日 00時00分00秒

「あなたの街の自由が丘デパート!!」:Nikon Z6、Voigtlander COLOR-SKOPAR 21mm F4 P、F8、絞り優先AE、1/125秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(5670K)、マルチパターン測光、 マニュアルフォーカス(MF)、手ぶれ補正ON(ノーマル)、高感度ノイズ低減:標準、ピクチャーコントロール「オート」、手持ち撮影、Rayqual LM-NZマウントアダプター、Kenko PRO1D plus プロテクター(W)、専用フード、JPEGをリサイズ

なかなか更新できずすまんです。更新している場合じゃないのだが、我らが赤城耕一先生が、マウントアダプターのお話を書かれているのでスルーするわけにはいかない。
赤城耕一の「アカギカメラ」 第123回:禁断の「オトナの自由研究」——ニコンZボディでミノルタ/ソニーAマウントレンズを使う(赤城耕一 2025年8月5日 07:00 デジカメWatch)

αのすごいのはモーター非内蔵のAマウントレンズをEマウントに変換し、さらにAE・AF動作を可能にした純正電子アダプター「LA-EA5」を用意したことで、これはいまだにニコンも成し遂げていない快挙ともいえ、実用面においても感動的な動作をするマウントアダプターです。「LA-EA5」を使用してのAマウントレンズの動作感については本連載でもすでに報告しています。

ニコンさん、聞いていますか?
ソニー、AFカップリング&絞り駆動レバー搭載のAマウントアダプター「LA-EA5」発売予定 ― 2020年09月04日

今回は焦点工房からお借りした、EマウントレンズをZマウントレンズでAF動作するアダプター「Megadap ETZ21 Pro」と、「LA-EA5」を2重に連結して、モーター非内蔵のAマウントレンズをニコンZでAFによる撮影ができないかを試みてみることにしました。

すごい、すご過ぎる。

ありがたいお言葉はまだ続く。

ニコンはレンズ内にAF駆動モーターを内蔵しないニッコールSやDタイプレンズをニコンZボディにおいて、AF動作させることのできる電子アダプターをいまだに用意していません。

この理由は先に述べたようにニコン独自の厳しい基準によるAF精度の維持や、これにかかるコストの問題もあると考えられますが、モーター非内蔵のAマウントレンズをニコンZに装着し、AF撮影をすることができたら痛快だし、もし実用的に使うことができれば儲けものじゃないかと考えるわけです。とくにミノルタ時代のAマウントレンズは中古市場では冗談ではないかと思えるくらいの価格がつけられていたりします。

ニコンユーザーのみなさんは真面目な方が多いので、一眼レフ時代はサードパーティのレンズやアクセサリーを自身のニコンカメラボディに装着することを嫌う方も少なからずいらしたのですが、ミラーレス時代を迎えてからは、少し事情が変わってきたように思います。

ニコンZのフランジバックの短さや、センサー前の極薄カバーガラスの特性を利用し、マウントアダプターを使用することで他社メーカーのレンズやオールドレンズを使用するユーザーも増えてきたように見受けられるのです。これはミラーレス後発の優位性というものでしょう。

使用した印象、結論を書いてしまいますけど、AF速度については不満を感じませんでした。Z5IIになって、積極的に使うようになったオートエリアAFとかAF-Aモードも純正Zレンズ並みにAマウントレンズで使用することができます。正確かどうかは不明ですが、各種撮影モードも機能し、被写体認識、顔認識や瞳認識も反応します。ボディ内の手ブレ補正も機能するようです。

測定器を使用するなどしてAFをはじめとする各種機能の精度を検証したわけはありませんが、実用上は十分であることがわかりました。

正直いって、私自身はニコンボディでソニーやミノルタのレンズを使いたいとは思っていないのだが、以前から書いているように、ニコンのボディなのに、ニコンの純正レンズであれができないこれができないが多すぎる。他方で、サードパーティのマウントアダプター経由とはいえ、ニコンのボディで他社のレンズが快適に使える。これでいいんですかニコンさん。

ニコンZシリーズが2018年9月28日に発売されてから約7年のあいだ、ずっとカップリングAFの互換性が無視され続けてきたので、今後も期待薄だ。Nikon 1だって、スピードライト(ストロボ)の互換性がないことを指摘され続けていて、デジカメWatchなどのインタビューでニコンの担当者が「検討してみます」といいつつも最後まで互換性を持たせるスピードライトアダプターは出なかった。

そういうことを続けていると、ニコンのレンズは売れなくなるよ。だって他社のレンズはニコンボディで快適に使えて、ニコン純正レンズはいつか互換性切られる。他社のボディで使うことも難しい。一つ一つの積み重ねなんだよね。

まあ、ニコンZのカバーガラスの薄さを活かして、意表を突いてレンジファインダーニコンSシリーズ用AFマウントアダプターとか出してくれたら許すかも(違)。

NIKKOR Zのレンズラインナップの拡充とともに、過去のNIKKORとの機能の互換性をもっと考慮して欲しい。


写真は記事とは微妙に関係ある。
「あなたの街の自由が丘デパート!!」:Nikon Z6、Voigtlander COLOR-SKOPAR 21mm F4 P、F8、絞り優先AE、1/125秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(5670K)、マルチパターン測光、 マニュアルフォーカス(MF)、手ぶれ補正ON(ノーマル)、高感度ノイズ低減:標準、ピクチャーコントロール「オート」、手持ち撮影、Rayqual LM-NZマウントアダプター、Kenko PRO1D plus プロテクター(W)、専用フード、JPEGをリサイズ

SG-image 18mm F6.3 ウルトラシンレンズ(APS-Cサイズ用)から、Voigtlander COLOR-SKOPAR 21mm F4 P(35mmフルサイズ用)に付け換えて持って行って、撮ろうとしてファインダーを覗いたら画角が狭い。ありゃ?と思ってDXサイズをFXサイズに変えようとしたが、炎天下でメニューのどこにあったか忘れた。「i」ボタンに撮影フォーマット切り替えを入れておけば便利なのだが、入れられないようだ。それで「マイメニュー」に入れてあったのだが、それを失念していた。また、左肩のU1やU2といったユーザーセッティングモードには、撮影フォーマットサイズは記憶されないので、撮影フォーマットの切り替えは面倒くさい。ニコンに言わせれば、APS-CサイズのNIKKORレンズはすべてCPU内蔵なので自動切り替えが効くはずでなんの問題もないのだろう。しかし、「i」ボタンやユーザーセッティングモードに撮影フォーマットまで記憶させてもいいじゃない。なんでそんな嫌がらせするかな。

安価でコンパクトな35mmフルサイズ「7Artisans 18mm F5.6」2025年08月07日 00時00分00秒

7Artisans 18mm F5.6 外観 https://stkb.co.jp/info/?p=45117から
7Artisans 18mm F5.6 レンズ構成図 https://stkb.co.jp/info/?p=45117から

時間がないといいつつ更新してしまいますっ。株式会社焦点工房が8月6日(水)に35mmフルサイズのイメージセンサーに対応したMF広角単焦点レンズ、七工匠の「7Artisans 18mm F5.6」を発売したそうだ。
絞り固定の超広角MF単焦点レンズ「7Artisans 18mm F5.6」(デジカメWatch)
七工匠 7Artisans 18mm F5.6 販売開始(焦点工房)

株式会社焦点工房は8月6日(水)、七工匠(7Artisans)の交換レンズ「18mm F5.6」を発売した。希望小売価格は1万9,700円。

35mmフルサイズのイメージセンサーに対応したMF広角単焦点レンズ。

レンズ構成は5群7枚で、EDレンズ2枚と高屈折レンズ1枚を採用。コンパクトな設計ながら収差を効果的に補正し、細部の描写力を高めているという。

絞り固定というところは、SG-image 18mm F6.3と同じだが、こちらは35mmフルサイズというところが違う。

レンズ構成はちょっと面白い感じだが、ゾナーの変形みたいな感じなのだろうか(根拠なし)。

超広角レンズということで、作例で歪曲収差をみてみたが、歪曲収差は目立つ感じに残っており、しかも単純な樽型や糸巻き型ではなく、画角によって樽型と糸巻き型が混在している感じ。うーん、それだとちょっと困るし、あとから画像を修正するのも困るなぁ。

コンパクトではなくなるが、Dタイプ以降の安価な超広角ズームで、自動ゆがみ補正をONにした方がたぶんよく写ると思う。自分の場合だとニコンZ6 + FTZ + AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED で、D300時代とは見違えるようによく写って歪曲収差も補正されて写る。

こんなに歪曲するのなら、非球面レンズ入れて補正するか、SG-image 18mm F6.3のようにフォーマットサイズを小さくして安価に歪曲収差のないレンズにするとかもう少し考えて欲しい。SG-image 18mm F6.3は四隅が暗黒というデメリットがあったから、もう少し周辺光量落ちを改良したAPS-Cサイズ用の18mmでも十分ライバルになったはずなんだよね。ちょっと残念。

あと、F5.6固定というのは18mmだと被写界深度的には大丈夫なのかな。SG-image 18mm F6.3は同じく絞り固定でF6.3という絶妙の絞り値だった。絞り機構ってやっぱりコストアップ要因としてかなりの割合を占めるのかな。

ということで、ニコンは、NIKKOR Z 18mm f/2.8 SとかNIKKOR Z 20mm f/2.8 Sをはやく出すのだ。

今週のナナちゃん(劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』大ヒット記念ナナちゃん)2025年08月11日 00時00分00秒

劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』大ヒット記念ナナちゃん:Nikon Z6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S、24mm、絞り優先AE(F6.3、1/50秒)、ISO-AUTO(ISO 2500)、WB Auto(4840K)、ピクチャーコントロール:AUTO、マルチパターン測光、 オートエリアAF、手ぶれ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-85

猊下のハッシを避けて逃避行するうちに猊下のお膝元名古屋にたどり着いてしまった(かなり違)。ということで、今週のナナちゃんだ。「劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』大ヒット記念ナナちゃん」ということで、名前長過ぎ(泣)。

劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』大ヒット記念ナナちゃん:Nikon Z6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S、24mm、絞り優先AE(F6.3、1/50秒)、ISO-AUTO(ISO 2500)、WB Auto(4840K)、ピクチャーコントロール:AUTO、マルチパターン測光、 オートエリアAF、手ぶれ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-85

現場からは以上です。

水戸 宮下銀座のアーケードがなくなっていた2025年08月14日 00時00分00秒

【写真1】水戸黄門 助さん 格さん像(JR水戸駅前):Nikon Z6、Voigtlander COLOR-SKOPAR 21mm F4 P、F8、絞り優先AE、1/320秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(6070K)、マルチパターン測光、 マニュアルフォーカス(MF)、手ぶれ補正ON(ノーマル)、高感度ノイズ低減:標準、ピクチャーコントロール「オート」、手持ち撮影、Rayqual LM-NZマウントアダプター、Kenko PRO1D plus プロテクター(W)、専用フード、JPEGをリサイズ

今週のナナちゃんだ(違)。ナナちゃんが小さくなって3分裂している(違)。いつもの水戸駅前の水戸黄門(徳川光圀)と助さん格さん像だ。猊下のハッシを逃れる逃避行は続く(違)。

【写真1】水戸黄門 助さん 格さん像(JR水戸駅前):Nikon Z6、Voigtlander COLOR-SKOPAR 21mm F4 P、F8、絞り優先AE、1/320秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(6070K)、マルチパターン測光、 マニュアルフォーカス(MF)、手ぶれ補正ON(ノーマル)、高感度ノイズ低減:標準、ピクチャーコントロール「オート」、手持ち撮影、Rayqual LM-NZマウントアダプター、Kenko PRO1D plus プロテクター(W)、専用フード、JPEGをリサイズ

思うに、御三家筆頭の名古屋のナナちゃんに対抗して、水戸に水戸黄門シリーズの「うっかり八兵衛」のはっつぁん像を建てて毎週着替えるというのはどうだろう。ナナちゃんよりも1つ多い八だし。末広がりだし。名古屋のナナちゃんはスイスのシュレッピー社製とのことなので、対抗してドイツのシュナイダー社に製造を頼むとか(作ってくれるのかは知らんけど)。

【写真2】宮下銀座商店街(茨城県水戸市):Nikon Z6、Voigtlander COLOR-SKOPAR 21mm F4 P、F8、絞り優先AE、1/125秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(6490K)、マルチパターン測光、 マニュアルフォーカス(MF)、手ぶれ補正ON(ノーマル)、高感度ノイズ低減:標準、ピクチャーコントロール「オート」、手持ち撮影、Rayqual LM-NZマウントアダプター、Kenko PRO1D plus プロテクター(W)、専用フード、JPEGをリサイズ
【写真2】宮下銀座商店街(茨城県水戸市):Nikon Z6、Voigtlander COLOR-SKOPAR 21mm F4 P、F8、絞り優先AE、1/125秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(6490K)、マルチパターン測光、 マニュアルフォーカス(MF)、手ぶれ補正ON(ノーマル)、高感度ノイズ低減:標準、ピクチャーコントロール「オート」、手持ち撮影、Rayqual LM-NZマウントアダプター、Kenko PRO1D plus プロテクター(W)、専用フード、JPEGをリサイズ

そして現場から重大な報告がある。なんと宮下銀座商店街のアーケードが撤去されていた(泣)。

どうやら今年(2025年)の6月ごろ撤去されたらしい。

【写真3】宮下銀座商店街(茨城県水戸市):Nikon Z6、Voigtlander COLOR-SKOPAR 21mm F4 P、F8、絞り優先AE、1/125秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(5960K)、マルチパターン測光、 マニュアルフォーカス(MF)、手ぶれ補正ON(ノーマル)、高感度ノイズ低減:標準、ピクチャーコントロール「オート」、手持ち撮影、Rayqual LM-NZマウントアダプター、Kenko PRO1D plus プロテクター(W)、専用フード、JPEGをリサイズ
【写真3】宮下銀座商店街(茨城県水戸市):Nikon Z6、Voigtlander COLOR-SKOPAR 21mm F4 P、F8、絞り優先AE、1/125秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(5960K)、マルチパターン測光、 マニュアルフォーカス(MF)、手ぶれ補正ON(ノーマル)、高感度ノイズ低減:標準、ピクチャーコントロール「オート」、手持ち撮影、Rayqual LM-NZマウントアダプター、Kenko PRO1D plus プロテクター(W)、専用フード、JPEGをリサイズ

たしかに雨の日に通ると雨が降ってくるアーケードだったが、これは撤去せずにメンテナンスして欲しかったなぁ。宮下銀座のあるお店のInstagramには「日当たりが良くなり明るい商店街になりました!」とあるが、もともと透明のアーケードで暗い感じはしなかった。むしろ、アーケードという最近流行らない「遺物」があることがこの商店街の売りだったんじゃないかと思う。昔はアーケード作るぐらいに栄えていた証なのだ。そのアーケードを撤去してしまうと、ただの古いビルが両側に建っている寂れた飲食街にしか見えない。あの高い位置にあったアーケードこそがこの宮下銀座商店街のシンボルだったのではないのか。だからこそ、水戸に行くたびに訪れていたのだが。非常に残念。

現場からは以上です。

なお、アーケード撤去前の宮下銀座商店街はこんな感じ(2023年8月)。

【写真4】水戸市宮下銀座商店街(茨城県水戸市 2023年8月):Nikon Z6、AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED、10mm(35mm判15mm相当)、絞り優先AE(F8、1/30秒)、ISO-AUTO(ISO 100)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(4890K)、マルチパターン測光、 ワイドエリアAF(S)、手ぶれ補正ON、自動ゆがみ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-23、FTZマウントアダプター https://haniwa.asablo.jp/blog/2023/08/12/9609209 から再掲
【写真4】水戸市宮下銀座商店街(茨城県水戸市 2023年8月):Nikon Z6、AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED、10mm(35mm判15mm相当)、絞り優先AE(F8、1/30秒)、ISO-AUTO(ISO 100)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(4890K)、マルチパターン測光、 ワイドエリアAF(S)、手ぶれ補正ON、自動ゆがみ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-23、FTZマウントアダプター https://haniwa.asablo.jp/blog/2023/08/12/9609209 から再掲

【関連】
またまた水戸に ― 2023年08月12日
またまた水戸にNikon 1 V1持って行ってきた ― 2024年08月10日

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