Aliexpressで購入の TTArtisan TT-VF21Aが発送キャンセルに(泣)2024年10月25日 00時00分00秒

GOKURAKU RECORD ゴクラクレコード(横浜市神奈川区白楽):Nikon Z6、AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED、F5.0 絞り優先AE、1/200秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(6060K)、マルチパターン測光、 オートエリアAF、手ぶれ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、自動ゆがみ補正、ヴィネットコントロール50、手持ち撮影、マウントアダプターFTZ、バヨネットフード HB-72、ニコンNCフィルター、NEFファイル(RAW)から「最新のピクチャーコントロール リッチトーンポートレート」、「カラーブースター 風景 50」、トリミング、リサイズ

荒野の故障ブログへようこそ(泣)。

今回は故障ではないが、Aliexpressで購入した TTArtisan TT-VF21Aがなかなか届かない件に進展があった。なんと「発送キャンセル」になった(泣)。

配送情報更新

発送キャンセル
10月25日 17:40 日本時間

販売者はお荷物を発送しました。
10月16日 17:43 日本時間

注文直後に追加で注文できなくなっているし、なかなか発送しないし、発送があってもいつまでも配送機関に登録されないから、期待はしていなかったが、これは届かないんだろうな。

これ、こっち側としては何かすることがあるのかなぁ。Aliexpressの規約とか読まないといけないなぁ。代金はPaypalで支払済みなので。

Aliexpressで購入の TTArtisan TT-VF21Aがやっと発送された ― 2024年10月16日
Aliexpressで TTArtisan TT-VF21Aを注文したがなかなか発送されない ― 2024年10月12日
Nikon AS-N1000アダプター発見 ― 2024年10月02日

【関連追記:2024年10月30日】
Aliexpressで出荷キャンセルの注文、一瞬で返金処理完了 ― 2024年10月30日


写真は記事とは関係ない。
GOKURAKU RECORD ゴクラクレコード(横浜市神奈川区白楽):Nikon Z6、AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED、F5.0 絞り優先AE、1/200秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(6060K)、マルチパターン測光、 オートエリアAF、手ぶれ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、自動ゆがみ補正、ヴィネットコントロール50、手持ち撮影、マウントアダプターFTZ、バヨネットフード HB-72、ニコンNCフィルター、NEFファイル(RAW)から「最新のピクチャーコントロール リッチトーンポートレート」、「カラーブースター 風景 50」、トリミング、リサイズ

天気が悪いせいもあって、このレコード屋さんのデザインが地味に写っていたので、RAWからカラーブースターをいじった。でも実物ももともと地味な感じだったような・・・。また、道路の反対側から20mmで撮ったので28mm相当ぐらいにトリミングした。

SAMYANG、光学ユニットを交換できるAFレンズ「Remaster Slim」(デジカメWatch )2024年10月22日 00時00分00秒

永福町大勝軒:Nikon Z6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S、24mm、絞り優先AE(F5.6、1/50秒)、ISO-AUTO(ISO 100)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(6610K)、マルチパターン測光、オートエリアAF、手ぶれ補正ON、自動ゆがみ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-85、GIMP 2.10.38でJpegからリサイズのみ

SAMYANG、光学ユニットを交換できるAFレンズ「Remaster Slim」 21mm F3.5/28mm F3.5/32mm F2.8の光学ユニットが付属(デジカメWatch)というおもしろいレンズが紹介されていた。

株式会社ケンコー・トキナーは、SAMYANGのソニーEマウント用交換レンズ「Remaster Slim 21mm F3.5 / 28mm F3.5 / 32mm F2.8 Eマウント」を10月25日(金)に発売する。直販価格は6万9,800円。

光学レンズユニットを交換できるAFレンズ。製品には21mm F3.5、28mm F3.5、32mm F2.8の3つの光学ユニットが付属しており、それらを付け替えることで、レンズ本体の大きさを変えずに焦点距離を切り替えられる。磁石固定のバヨネットマウント式となっており、着脱も簡単に行えるという。

21mm F3.5 / 28mm F3.5 / 32mm F2.8のレンズ3本分で6万9,800円というのはお得なような気もするけど、7万円出したら20mmや21mmあたりでいいレンズが買えるので(Biogon T* 21mm F2.8 CONTAX GやDistagon T* 21mm F2.8 ZFの中古はそれぐらいかそれよりも安い) 、お得なのかはよくわからない。

ただ、オートフォーカス(AF)が利くことやソニーEマウントなので、汎用性は高い。個人的には3本も要らないので、1本がこの3分の1の値段でかつ磁石固定のバヨネットマウント式でない普通の交換レンズとして出してくれたらなぁとは思う。

21mm F3.5のコンパクトな交換レンズって魅力的だ。

【追記】32mm F2.8って、ロモグラフィーのLomo(やかつてのコンパクトフィルムカメラ)を意識したスペックだろうね。
Lomo LC-A Minitar-1 Art Lens + Leica M - Nikon Z クローズアップマウントアダプター ― 2023年12月26日
【追記ここまで】

【さらに追記】
Samyang Slim Remaster by SonyAlpha.blog by Marc Alhadeff Photographyに「Remaster Slim 21mm F3.5 / 28mm F3.5 / 32mm F2.8 Eマウント」の作例が挙がっている。Remaster Slim 21mm F3.5は樽型の歪曲収差、Remaster Slim 28mm F3.5は目立つ歪曲収差はないようで、Remaster Slim 32mm F2.8は、かなり目立つ糸巻き型の歪曲収差があるようだ。素直な感じの歪曲収差なので、画像補正で直しやすいかもしれない。
【さらに追加ここまで】


写真は記事とは関係ない。
永福町大勝軒:Nikon Z6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S、24mm、絞り優先AE(F5.6、1/50秒)、ISO-AUTO(ISO 100)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(6610K)、マルチパターン測光、オートエリアAF、手ぶれ補正ON、自動ゆがみ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-85、GIMP 2.10.38でJpegからリサイズのみ

大勝軒はどこも繁盛していますな。そして、また明日からりー様こと朝日良一様の写真展が新宿・JazzBar「サムライ」で始まる(ワンドングリじゃなくてワンドリンク注文必要)。永福町はもう一度行きたかったのだが、行けず残念。JazzBar「サムライ」は行けるか微妙。行ける方は是非に行ってみてくだされ。
朝日良一写真展日程表 ― 2024年10月28日
朝日良一写真展(2024年10月) ― 2024年08月20日
「光景」朝日良一写真展 at JazzBarサムライ

Aliexpressで購入の TTArtisan TT-VF21Aがやっと発送された2024年10月16日 00時00分00秒

銘匠光学 TTArtisan 光学ビューファインダー TT-VF21A

10月9日に購入し、Aliexpressで TTArtisan TT-VF21Aを注文したがなかなか発送されない ― 2024年10月12日で嘆いていた外部ファインダーだが、やっと「発送された」とのメールが来た。発送まで1週間掛かった。到着予定は10月21日とのことなので、あとはスムーズに来るのだろう、いやそう思いたい。

しかし、追跡番号で検索してもまだ反映していない。

【追記:2024年10月21日】
配達日が10月21日だったのだが、まだ配達されないので、Aliexpressから「配達遅延クーポン」が発行された(配達日保証)。150円のクーポンが次の注文で使えるらしい。そんなんはいいから早く送ってほしい。ちなみに追跡番号で追跡サイトで検索してもまだどの配送機関にも登録されていない(泣)。

【追記:2024年10月25日】
Aliexpressで購入の TTArtisan TT-VF21Aが発送キャンセルに(泣) ― 2024年10月25日

【関連追記:2024年10月30日】
Aliexpressで出荷キャンセルの注文、一瞬で返金処理完了 ― 2024年10月30日

Aliexpressで TTArtisan TT-VF21Aを注文したがなかなか発送されない2024年10月12日 00時00分00秒

銘匠光学 TTArtisan 光学ビューファインダー TT-VF21A

Nikon AS-N1000アダプター発見 ― 2024年10月02日のkazu様のコメントで教えていただいたTTArtisan 光学ビューファインダー TT-VF28が良さそうな感じで、それの21mm版がほしくなった。
銘匠光学 TTArtisan 光学ビューファインダー TT-VF28(kazuのBLOG)
銘匠光学 TTArtisan 光学ビューファインダー TT-VF21A / TT-VF28 発売

ちゃんと接眼部にゴムがついていて、光学ガラス使用で筐体はアルミ製のようで、かつ希望小売価格が9,900円という。素晴らしい。

しかし、ヨドバシドットコムでもビックカメラでも販売終了のようで、中古品かテンバイヤーの価格の高いものしか見つからない。Aliexpressで最初に見たときも28mmの方はあっても21mmは在庫無しばかりだった。

しかし、kazu様の2回目のコメントをいただいたときに、Aliexpressを見に行くとTT-VF21Aの在庫があるセラーがあった。これは即買いだ。しかも送料込みで6,493円だ。買いだ買いだ。
Ttartisan-外部光学式ビューファインダー,21mm,28mm,i9000 loh g III gr3,カメラ用,航空アルミニウム製,コールドシューズ

めでたくPaypalで決済も済み、あとは発送を待つだけなのだが、ポチったのが10月9日の午後、執筆時の10月12日午後現在も動きがない。しかも、購入直後はまだ買えたのに、しばらくしてから見に行くと21mmだけ「申し訳ございません。この項目はもはや利用できません。」になっている。ちゃんと届くのか。実は在庫なかったのに表示してましたとかで終わるんじゃないだろうな(←イマココ)。

kazu様、情報ありがとうございました。

【追記:2024年10月25日】
Aliexpressで購入の TTArtisan TT-VF21Aがやっと発送された ― 2024年10月16日
Aliexpressで購入の TTArtisan TT-VF21Aが発送キャンセルに(泣) ― 2024年10月25日

【関連追記:2024年10月30日】
Aliexpressで出荷キャンセルの注文、一瞬で返金処理完了 ― 2024年10月30日

CornerFixでBiogon T* 21mm F2.8とニコンZ6での周辺色被りを解決2024年10月07日 00時00分00秒

【作例1(CornerFixの補正なし)】Piano Bar Lyon(ピアノバーリヨン)とRock Bar Lobby(ロックバー ロビー)(横浜市中区野毛町):Nikon Z6、Carl Zeiss Biogon T* 21mm F2.8(CONTAX G用)、F5.6 絞り優先AE、1/250秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(5230K)、マルチパターン測光、 手ぶれ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、KIPON CONTAX G-NIK Z マウントアダプター(コンタックスGマウントレンズ → ニコンZマウント変換)、シグマ光機球面平凸レンズ / SLB-50-1500PM(可視光域マルチコーティング)、フードなし、NEFファイル(RAW)をAdobe Digital Negative ConverterでDNGに変換したものをGIMPとRAWTherapeeでJPEGに変換(CornerFixの補正なし)
【作例2(CornerFixの補正Luminance:1,Chroma:1)】Piano Bar Lyon(ピアノバーリヨン)とRock Bar Lobby(ロックバー ロビー)(横浜市中区野毛町):Nikon Z6、Carl Zeiss Biogon T* 21mm F2.8(CONTAX G用)、F5.6 絞り優先AE、1/250秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(5230K)、マルチパターン測光、 手ぶれ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、KIPON CONTAX G-NIK Z マウントアダプター(コンタックスGマウントレンズ → ニコンZマウント変換)、シグマ光機球面平凸レンズ / SLB-50-1500PM(可視光域マルチコーティング)、フードなし、NEFファイル(RAW)をAdobe Digital Negative ConverterでDNGに変換したものをCornerFixで補正(Luminance:1,Chroma:1)したものをGIMPとRAWTherapeeでJPEGに変換
【作例3(CornerFixの補正Luminance:0.62,Chroma:0.61)】Piano Bar Lyon(ピアノバーリヨン)とRock Bar Lobby(ロックバー ロビー)(横浜市中区野毛町):Nikon Z6、Carl Zeiss Biogon T* 21mm F2.8(CONTAX G用)、F5.6 絞り優先AE、1/250秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(5230K)、マルチパターン測光、 手ぶれ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、KIPON CONTAX G-NIK Z マウントアダプター(コンタックスGマウントレンズ → ニコンZマウント変換)、シグマ光機球面平凸レンズ / SLB-50-1500PM(可視光域マルチコーティング)、フードなし、NEFファイル(RAW)をAdobe Digital Negative ConverterでDNGに変換したものをCornerFixで補正(Luminance:0.62,Chroma:0.61)したものをGIMPとRAWTherapeeでJPEGに変換
【作例4(CornerFixの補正Luminance:0,Chroma:0.62)】Piano Bar Lyon(ピアノバーリヨン)とRock Bar Lobby(ロックバー ロビー)(横浜市中区野毛町):Nikon Z6、Carl Zeiss Biogon T* 21mm F2.8(CONTAX G用)、F5.6 絞り優先AE、1/250秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(5230K)、マルチパターン測光、 手ぶれ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、KIPON CONTAX G-NIK Z マウントアダプター(コンタックスGマウントレンズ → ニコンZマウント変換)、シグマ光機球面平凸レンズ / SLB-50-1500PM(可視光域マルチコーティング)、フードなし、NEFファイル(RAW)をAdobe Digital Negative ConverterでDNGに変換したものをCornerFixで補正(Luminance:0,Chroma:0.62)したものをGIMPとRAWTherapeeでJPEGに変換

フィルム時代の対称型広角レンズ(ビオゴンタイプ)は、デジタルカメラで使うと、撮像素子の前にある保護ガラスやローパスフィルターなどの平面ガラスが影響して、像面湾曲が生じる。また、撮像素子は、写真フィルムよりも斜めからの光を受光しにくいので、周辺部で色被りが生じる。

前者の像面湾曲は、レンズの被写体側に平凸レンズを装着することで打ち消すことができ、私は、Biogon T* 21mm F2.8とBiogon T* 28mm F2.8(いずれもCONTAX G用)にシグマ光機球面平凸レンズ / SLB-50-1500PM(可視光域マルチコーティング)を使っている。
Nikon Z6作例1(CONTAX G Biogon T* 21mm F2.8) ― 2021年11月13日

これでデジタルカメラ使用時の周辺部の像面湾曲が打ち消されて、ほぼフィルム使用時の性能が出せる。
【追記】 旧ビオゴンレンズの性能改善・・手軽に周辺解像度Up!! (レンズ豆(マニアックカメラ講座) 2021年5月24日 13:41)
旧ビオゴンレンズの性能改善番外編・・ライカL39マウントでも改善可能に!! (レンズ豆(マニアックカメラ講座)2021年6月8日 02:48 )

【追記】
ニッコール千夜一夜物語第七十七夜 NIKKOR-S 50mmF1.4(佐藤治夫氏)から。

ローパスフィルターと光学性能

一般にローパスフィルターやその一連の光学系が画質に与える影響はあまり論じられていませんでした。良い機会なので、ここで少し考察してみましょう。

現在のデジタルカメラ用の交換レンズは、各社まちまちではありますが、基本になるモデルのローパスフィルターやその一連の光学系を使用する前提で設計されています。要はローパスフィルター込みで光学設計および性能評価をしているのです。しかし銀塩時代の古いレンズでは、レンズ系の後方には何も光学系が無い状態で設計されています。今回のように古いレンズを最新のデジタルカメラを使って使用する場合は少し注意が必要です。

気を付けなければならないことは「射出瞳位置、明るさ、画角」の3つです。とは言っても射出瞳はレンズに明記してあるわけではないですね。したがって予想せねばなりません。特に注意しなければならないレンズは対称型広角・超広角レンズです。中でも最も注意が必要なものがビオゴンタイプの超広角レンズです。一般的なデジタルカメラと組み合わせた場合、折角の対称型レンズですが、大きな負の歪曲を発生してしまいます。周辺の色付きも盛大に出ます。この現象はローパスフィルター系の厚さが厚いほど変化が大きいのです。また、撮像素子が睨んでいる瞳の位置によっても収差変化の程度は異なります。

また像面湾曲もプラスに変化します。これは画角が大きければ大きいほど注意が必要です。そして球面収差もプラスに変化しますので明るいレンズは要注意です。

その為、Z 7、Z 6、Z 50等のZシステムではオールドニッコールの収差を極力変化させないように、ローパスフィルター等の光学系を最小構成、最薄で設計しています。その点でも古いレンズを試すボディとしては最適であると言えます。Zシステムはニッコール千夜一夜物語の執筆でも大活躍です。今後ますます拍車をかけてオールドレンズの評価をしていきたいと思っています。

ちなみに今回のNIKKOR-S 50mmF1.4は、Zシステムのおかげで収差の変化は微小でした。また球面収差も像面湾曲も元々設計値が若干マイナス気味であったため、他のレンズよりさらに問題が少なかったと思われます。

(像面湾曲は平凸レンズで解決したので)問題は周辺の色被りで、Biogon T* 21mm F2.8とニコンZ6の場合は、薄いブルーグレーの色被りが残る。許せる範囲のような気もするが、被写体や構図によっては目立って嫌になることがあるし、デジタルカメラ用の広角レンズで撮ったものと比較すると周辺色被りが気になって夜しか寝られない日が続く。

諦めて一眼レフ用のあるいはミラーレス用の超広角レンズを買うか、と思っていたのだが、連発する様々な故障で新たなレンズ購入どころではなくなってしまった(まだひとつ書いていない故障がある(泣))。

それで、ソフトウェアで対称型広角レンズの周辺色被りを補正する方法をやってみようという気になった。

そのソフトウェアとは、CornerFixだ。

CornerFixは、DNGファイルしか扱えないので、まずニコンのNEFファイルをDNGに変換するAdobe Digital Negative Converterを使う。

あとは、CornerFixでDNGファイルを補正するだけだ。補正用のプロファイルはBiogon T* 21mm F2.8をニコンZ6に装着して絞りをF5.6にして無限遠で家の中の白壁を適当に撮ったものをDNGに変換した。無限遠にしたのは、壁にピントを合わせると壁の細かい汚れなどが写ってそれが補正に使われてしまうのと、周辺の色被り具合は絞りだけでなく被写体との距離でも変わってくるだろうが、いちいち距離を変えて何個もプロファイルを作るのが面倒だからだ。

CornerFixの使い方は、周辺部のグリーン被りを補正する その1 2012/06/15(maroの雑記帳)周辺部のグリーン被りを補正する その2 2012/06/15(maroの雑記帳)に詳しい。

これで周辺部の色被りや周辺減光まで補正されたDNG画像が完成する。素晴らしい。素晴らしいのだが、DNG画像は、Adobeのアプリケーションを持っていない人には扱いにくい。私は、GIMPRAWTherapeeをインストールしている。

DNGをGIMPで開くと、GIMPの上にRAWTherapeeが開いて調整画面が出る。私は何も調整しないでRAWTherapeeを閉じる。そうすると自動的にDNGファイルがGIMPに引き渡されるので、リサイズするなりしてから「名前を付けてエクスポート」する。ファイルの種類をJPEGなりPNGなりTIFFなり好きな汎用画像ファイル選択してエクスポートすると完成。この記事の作例は最後はGIMPでリサイズしてJpegでエクスポートしたものだ。

まず、【作例1】は、ニコンZ6にマウントアダプターでCarl Zeiss Biogon T* 21mm F2.8(CONTAX G用)を装着して撮影したもの。シグマ光機球面平凸レンズ / SLB-50-1500PM(可視光域マルチコーティング)を装着しているので像面湾曲は打ち消されて周辺部で像が流れたりはしない。しかし、ブルーグレーの色被りは残っている。また、対称型広角レンズ特有の周辺減光は大きい。この周辺減光はフィルムでも同じ傾向だが。

【作例2】は、これをCornerFixのデフォルト設定(Luminance:1,Chroma:1)で補正したもの。色被りが消えて周辺減光が補正されて、まったくBiogonらしさが消えてしまっている。ただ、右側のブルーグレイの色被りが消えた代わりにマゼンタの色被りが生じている。補正しずぎなのだろう。

そこで【作例3】では、CornerFixの設定を(Luminance:0.62,Chroma:0.61)にしてみた。右側のマゼンタは消え、元のブルーグレイの色被りも消えている。

ただ、これでは周辺減光もかなり補正されていてなんかBiogonの良さが出ていない。だったら、周辺減光はまったく補正せずに、周辺の色被りだけを補正したらどうだろう。、CornerFixの設定を(Luminance:0,Chroma:0.62)にしたものが【作例4】だ。これがBiogonらしくてかつ色被りのない状態で、フィルムカメラでBiogonを使った状態に近い。

よし、これで新たな物欲を抑えてまたBiogonを使い倒せるぞ。えっ?TECHART TZG-01は欲しくならないのかって?(泣)。

【追記】
ZEISS Biogon T* 2.8/21 datasheetから、Carl Zeiss Biogon T* 21mm F2.8(CONTAX G)のレンズ構成図とMTFと周辺光量と歪曲収差のグラフを貼っておく。ほらほらBiogon 21mm欲しくなってくるでしょう(笑)。

ZEISS Biogon T* 2.8/21(CONTAX G) レンズ構成図
ZEISS Biogon T* 2.8/21(CONTAX G)MTFと周辺光量と歪曲収差のグラフ

【追記ここまで】


【作例1(CornerFixの補正なし)】Piano Bar Lyon(ピアノバーリヨン)とRock Bar Lobby(ロックバー ロビー)(横浜市中区野毛町):Nikon Z6、Carl Zeiss Biogon T* 21mm F2.8(CONTAX G用)、F5.6 絞り優先AE、1/250秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(5230K)、マルチパターン測光、 手ぶれ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、KIPON CONTAX G-NIK Z マウントアダプター(コンタックスGマウントレンズ → ニコンZマウント変換)、シグマ光機球面平凸レンズ / SLB-50-1500PM(可視光域マルチコーティング)、フードなし、NEFファイル(RAW)をAdobe Digital Negative ConverterでDNGに変換したものをGIMPとRAWTherapeeでJPEGに変換(CornerFixの補正なし)

【作例2(CornerFixの補正Luminance:1,Chroma:1)】Piano Bar Lyon(ピアノバーリヨン)とRock Bar Lobby(ロックバー ロビー)(横浜市中区野毛町):Nikon Z6、Carl Zeiss Biogon T* 21mm F2.8(CONTAX G用)、F5.6 絞り優先AE、1/250秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(5230K)、マルチパターン測光、 手ぶれ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、KIPON CONTAX G-NIK Z マウントアダプター(コンタックスGマウントレンズ → ニコンZマウント変換)、シグマ光機球面平凸レンズ / SLB-50-1500PM(可視光域マルチコーティング)、フードなし、NEFファイル(RAW)をAdobe Digital Negative ConverterでDNGに変換したものをCornerFixで補正(Luminance:1,Chroma:1)したものをGIMPとRAWTherapeeでJPEGに変換

【作例3(CornerFixの補正Luminance:0.62,Chroma:0.61)】Piano Bar Lyon(ピアノバーリヨン)とRock Bar Lobby(ロックバー ロビー)(横浜市中区野毛町):Nikon Z6、Carl Zeiss Biogon T* 21mm F2.8(CONTAX G用)、F5.6 絞り優先AE、1/250秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(5230K)、マルチパターン測光、 手ぶれ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、KIPON CONTAX G-NIK Z マウントアダプター(コンタックスGマウントレンズ → ニコンZマウント変換)、シグマ光機球面平凸レンズ / SLB-50-1500PM(可視光域マルチコーティング)、フードなし、NEFファイル(RAW)をAdobe Digital Negative ConverterでDNGに変換したものをCornerFixで補正(Luminance:0.62,Chroma:0.61)したものをGIMPとRAWTherapeeでJPEGに変換

【作例4(CornerFixの補正Luminance:0,Chroma:0.62)】Piano Bar Lyon(ピアノバーリヨン)とRock Bar Lobby(ロックバー ロビー)(横浜市中区野毛町):Nikon Z6、Carl Zeiss Biogon T* 21mm F2.8(CONTAX G用)、F5.6 絞り優先AE、1/250秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(5230K)、マルチパターン測光、 手ぶれ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、KIPON CONTAX G-NIK Z マウントアダプター(コンタックスGマウントレンズ → ニコンZマウント変換)、シグマ光機球面平凸レンズ / SLB-50-1500PM(可視光域マルチコーティング)、フードなし、NEFファイル(RAW)をAdobe Digital Negative ConverterでDNGに変換したものをCornerFixで補正(Luminance:0,Chroma:0.62)したものをGIMPとRAWTherapeeでJPEGに変換

【関連追記】
Nikon Z6作例1(CONTAX G Biogon T* 21mm F2.8) ― 2021年11月13日
Nikon Z6作例3(CONTAX G Biogon T* 21mm F2.8) ― 2021年11月22日
Nikon Z6作例4(CONTAX G Biogon T* 21mm F2.8) ― 2021年11月24日
Carl Zeiss Biogon T* 28mm F2.8(CONTAX G用)とNikon Z6作例その1 ― 2022年05月25日
Carl Zeiss Biogon T* 28mm F2.8(CONTAX G用)とNikon Z6作例その2 ― 2022年05月28日
Carl Zeiss Biogon T* 28mm F2.8(CONTAX G用)とNikon Z6作例その3 ― 2022年05月31日
赤城耕一氏のデジカメWatchのBiogon作例が非常に参考になる ― 2022年06月07日
Carl Zeiss Biogon T* 28mm F2.8(CONTAX G用)とNikon Z6作例その4 ― 2022年06月23日

【さらに追記】
ニッコール千夜一夜物語 第七十七夜 NIKKOR-S 50mmF1.4に見るローパスフィルターと光学性能 ― 2021年04月03日

【さらにさらに追記】
初出時に「凹レンズ」と書いていたのは、正しくは「平凸レンズ」です。2箇所修正しました。m(_ _)m

【追記:19:52】
GIMPで画像を縮小すると画像がぼやけるなぁと思って、補完方法を調べたりアンシャープマスク掛けないといけないのかと調べたら、縮小時の画像解像度を300ピクセルのままにしていたからだった。72ピクセルにしたらシャープな縮小画像になった。【作例1】~【作例4】の4枚とも差し替えました。m(_ _)m

討ち入り果たしました-「永福町 朝日良一写真展」2024年10月06日 20時23分53秒

永福町駅:Nikon Z6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S、24mm、絞り優先AE(F5.6、1/50秒)、ISO-AUTO(ISO 100)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(6180K)、マルチパターン測光、オートエリアAF、手ぶれ補正ON、自動ゆがみ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-85

「永福町 朝日良一写真展」に討ち入りを果たして参りました(違)。もとい、行って参りました。
朝日良一写真展日程表 ― 2024年10月28日
写真展開催のお知らせ(朝日良一|note)
朝日良一写真展(2024年10月) ― 2024年08月20日
長年のブログお友達、朝日良一さんが10月に写真展を行われます!、の巻。(If you must die, die well みっちのブログ 2024年9月1日)

みっち様から討ち入り(違)の日時を指定していただなければ来週になっていたところでした。みっち様ありがとうございました。

そして、私が撮った写真展の写真はないのであった(泣)。みっち様がさっそく報告してくださっているのでそちらをご覧ください。
さーさ、行ってまいりました朝日良一写真展「永福町」であります、の巻。

この「永福町 朝日良一写真展」は明日(2024年10月7日)までなのだが、明日はなんと赤GK一氏が討ち入り(違)を果たすという噂も聞きました。明日行ける方は是非に東京都杉並区の永福和泉地域区民センターまでご参集くだされ。【追記】明日(2024年10月7日)は15時からギャラリートークもあります。【追記ここまで】

朝日良一写真展は、2024年10月9日(水)からは、「光景 朝日良一写真展 」として展示替えがある。私も来週もう一度討ち入りじゃなかった観覧したいと思う。

【関連追記:2024年10月7日】
永福町駅周辺の日常を写す 写真家・朝日良一さん初個展 厳選した35点を展示 杉並で7日まで(東京新聞 2024年10月5日 07時38分)

【追記:2024年10月31日】
りー様こと朝日良一氏の写真展の様子がご自身のnoteに挙っています。
写真展「永福町」(朝日良一 note)
写真展「光景」」(朝日良一 note)
写真展「光景」サムライ編」(朝日良一 note)


永福町駅:Nikon Z6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S、24mm、絞り優先AE(F5.6、1/50秒)、ISO-AUTO(ISO 100)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(6180K)、マルチパターン測光、オートエリアAF、手ぶれ補正ON、自動ゆがみ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-85

余談だが、みっち様が持ってこられたLeica CL + Voigtländer COLOR SKOPAR 21mm F4P + Voigtlander 21/25mm View Finder Mがそそりましたでござる。

朝日良一写真展日程表2024年10月04日 00時00分00秒

【10月28日までTOP固定記事でした】りー様こと写真家・朝日良一様の写真展の日程表を作りました。

2024年10月3日(木)~10月7日(月)

10/3(木) 10/4(金) 10/5(土) 10/6(日) 10/7(月)
永福町 朝日良一写真展
12:00~20:00
杉並区・永福和泉地域区民センター
15:00~ギャラリートーク
終日在廊 終日在廊 終日在廊

2024年10月9日(水)~10月14日(月・祝)

10/9(水) 10/10(木) 10/11(金) 10/12(土) 10/13(日) 10/14(月・祝)
光景 朝日良一写真展
12:00~20:00
杉並区・永福和泉地域区民センター
15:00~ギャラリートーク
終日在廊 終日在廊 終日在廊 終日在廊

2024年10月23日(水)~10月28日(月)

10/23(水) 10/24(木) 10/25(金) 10/26(土) 10/27(日) 10/28(月)
光景 朝日良一写真展
18:00~01:00
新宿・JazzBar「サムライ」
きまぐれに出没 きまぐれに出没 きまぐれに出没 終日在廊 きまぐれに出没 きまぐれに出没

写真展の詳細は、朝日良一写真展(2024年10月) ― 2024年08月20日をご覧ください。

写真展開催のお知らせ(朝日良一|note)
長年のブログお友達、朝日良一さんが10月に写真展を行われます!、の巻。(If you must die, die well みっちのブログ 2024年9月1日)

朝日良一写真展(2024年10月) ― 2024年08月20日は記事が長くていったいいつどこへ行きゃいいんだよとなるので(記事作ったのは私ですすまん)、こちらを10月28日までトップ固定にします。【2024年10月4日初出】

【関連追記:2024年10月6日】
討ち入り果たしました-「永福町 朝日良一写真展」 ― 2024年10月06日 20時23分53秒

【関連追記:2024年10月7日】
永福町駅周辺の日常を写す 写真家・朝日良一さん初個展 厳選した35点を展示 杉並で7日まで(東京新聞 2024年10月5日 07時38分)

【追記:2024年10月31日】
りー様こと朝日良一氏の写真展の様子がご自身のnoteに挙っています。
写真展「永福町」(朝日良一 note)
写真展「光景」」(朝日良一 note)
写真展「光景」サムライ編」(朝日良一 note)

【追記:2024年11月14日】
朝日良一写真展(2024年10月) ― 2024年08月20日のコメント欄が上限(50)に達して書き込めなくなっていますので、続きはこちらのコメント欄でお願いします。
【追記ここまで】

Nikon AS-N1000アダプター発見2024年10月02日 00時00分00秒

Nikon AS-N1000(本物)

以前Nikon1のマルチアクセサリーポートに普通のアクセサリーシュー対応のアクセサリー(なんかややこしい)をつけるアダプターAS-N1000を持っていたはずなのに探しても見つからないから、AliexpressでパチモンAS-N1000を買った話はした。
Nikon 1用AS-N1000モドキ ― 2024年06月25日

それで、リコーの外部ファインダーGV-1(コシナ製)の接眼部にゴムがないので眼鏡レンズに傷が付くため、何かゴムを当てようと、アクセサリーのストックをごそごそ探していたら見つけました本物のNikon AS-N1000を。

リコーGV-1(コシナ製)の接眼部

しかし、問題はこのリコーのGV-1の接眼部にうまく合うゴムがないんだよねぇ。一番いいのは丸い接眼部のゴムを貼り付けることなんだが、○の接眼部のゴムで余ったものがない。

だいたいさあ、改めてこのGV-1の接眼部見たけど、この形状何なんだよ。四隅のところの幅が薄くなっているから、薄いゴム板をくりぬいて作ろうとしたけど、なんかうまくいかない。なんでアイピース付けられるようにしなかったんだ。こういうところがコシナなんだよなぁ。あの京セラCONTAXでさえちゃんとしたファインダー接眼部作ってるのに(光学系が傾いてるけど(泣))。
21mm用外部ファインダーCONTAX GF-21mmとRicoh GV-1 ― 2011年07月13日
GF-21mm、京セラクオリティ ― 2011年07月14日参照

せっかくAS-N1000見つかったけど、なんか使い道がない(泣)。

GV-1の接眼ガラスが汚くてすまんが、これでも掃除した後だ。GV-1の外装は突起のあるざらざらした塗装なので、クリーニングペーパーやクリーニングクロスが引っかかって、隅の方が掃除しにくい。こういうところも何も考えていないのがよくわかる。ざらざらで触ってて指から滑り落ちたりしないのはよいのだけれども、ガラスのすぐ横までざらざらである必要はない。

【関連追記:2024年10月12日】
Nikon AS-N1000アダプター発見 ― 2024年10月02日のkazu様のコメントで教えていただいた、銘匠光学 TTArtisan 光学ビューファインダー TT-VF28の姉妹品TT-VF21AをAliexpressで見つけてポチッといきました。kazu様情報ありがとうございます。
Aliexpressで TTArtisan TT-VF21Aを注文したがなかなか発送されない ― 2024年10月12日

【関連追記:2024年10月30日】
Aliexpressで購入の TTArtisan TT-VF21Aがやっと発送された ― 2024年10月16日
Aliexpressで購入の TTArtisan TT-VF21Aが発送キャンセルに(泣) ― 2024年10月25日 Aliexpressで出荷キャンセルの注文、一瞬で返金処理完了 ― 2024年10月30日

北川民次展(世田谷美術館)2024年09月30日 00時00分00秒

【写真1】生誕130年記念 北川民次展―メキシコから日本へ(世田谷美術館)入口:):Nikon Z6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S、24mm、絞り優先AE(F8、1/25秒)、電子シャッター、ISO-AUTO(ISO 800)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(3600K)、マルチパターン測光、オートエリアAF、手ぶれ補正ON(ノーマル)、自動ゆがみ補正ON(強制ON)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-85

北川民次展が東京・世田谷美術館にも巡ってきたので、名古屋市美術館に続いてまた見てきた。
北川民次展(名古屋市美術館) ― 2024年08月13日参照。

【写真2】生誕130年記念 北川民次展―メキシコから日本へ(世田谷美術館)撮影可能を伝える掲示:):Nikon Z6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S、24mm、絞り優先AE(F5.6、1/100秒)、電子シャッター、ISO-AUTO(ISO 140)、ピクチャーコントロール:AUTO、マルチパターン測光、オートエリアAF、手ぶれ補正ON(ノーマル)、自動ゆがみ補正ON(強制ON)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-85、なぜか動画からの静止画切り出しになってしまった。

北川民次展は今回も基本的に撮影可能だった。ただ、事前には世田谷美術館のサイトでは撮影可能かどうか確認できなかった。当日北川民次展の入口を入ったところに掲示があった(写真2参照)。

【写真3】「メキシコ戦後の図」(生誕130年記念 北川民次展―メキシコから日本へ(世田谷美術館)):Nikon Z6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S、24mm、絞り優先AE(F8、1/30秒)、電子シャッター、ISO-AUTO(ISO 4500)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(3080K)、マルチパターン測光、オートエリアAF、手ぶれ補正ON(ノーマル)、自動ゆがみ補正ON(強制ON)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-85

前年の二科展に初出品した作品 《 メキシコ、銀鉱の内部》(1937年) を塗りつぶし、その上に描かれた作品。 制作当時、 北川は新しいキャンバスを買うお金もなかった。 タイトルの「戦後」とはメキシコ革命後 を指す。 砲車のもとにいる白馬は、 革命の指導者エミリアーノ・サパタの愛馬か。 一方、 材木の下敷きとなっているマゲイ (龍舌蘭) は、 メキシコの伝統文化を連想させる。山の麓を出発した列車は、途中で脱線し横転している。 発表当時、大砲を向けられている山 (ポポカテペトル) が富士山に似ていることから、 反国家的な含意を疑われたという。 「思いもよらぬ問題」 と北川は回顧しているが、この不穏な情景には、当時の日本を重ねずにはいられまい。

II_3
メキシコ戦後の図
1938年
宮城県美術館
【写真4】「雑草の如くII」(生誕130年記念 北川民次展―メキシコから日本へ(世田谷美術館)):Nikon Z6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S、24mm、絞り優先AE(F8、1/30秒)、電子シャッター、ISO-AUTO(ISO 8000)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(3160K)、マルチパターン測光、オートエリアAF、手ぶれ補正ON(ノーマル)、自動ゆがみ補正ON(強制ON)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-85

北川は敗戦直後の民衆の辛苦を表すべく 「VAE VICTIS 〔征服 された者は不幸なるかな〕」のシリーズを描いた。 <雑草の如く> の連 作もそこに含まれ、やはり壁画の下絵という狙いがあったという。

《雑草の如くⅡ》ではテーブルを挟んで人々が上下に分かたれ、 持つ者と持たざる者、支配する者と支配される者の対比が表現 されている。 では、画家たる北川自身の姿は、 どちらに投影され ているのだろうか。 まず 「雑草」の語が示すように、画家は後者 の立場にあり、抵抗する民衆の一人なのだと見ることができよう。 一方、ここには二科会の構造が示されていて、 上の男性二人が 東郷青児と北川、下が若手画家たちだとする説もある。 北川は 牛耳る立場にいながら、それを客観的かつ批判的に見つめてい るというわけだ。

II_10
雑草の如くII
1948年
名古屋市美術館

ということで、権力におもねず、常に民衆とともにあり、子どもの自由な発想を重視した、北川民次さんの絵画は素晴らしいので、みなさん是非観に行ってほしい。

生誕130年記念 北川民次展―メキシコから日本へ

愛知・名古屋市美術館:2024年6月29日(土)~9月8日(日)【終了】

東京・世田谷美術館:2024年9月21日(土)~11月17日(日)【会期中】

福島・郡山市立美術館:2025年1月25日(土)~3月23日(日)


【写真1】生誕130年記念 北川民次展―メキシコから日本へ(世田谷美術館)入口:):Nikon Z6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S、24mm、絞り優先AE(F8、1/25秒)、電子シャッター、ISO-AUTO(ISO 800)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(3600K)、マルチパターン測光、オートエリアAF、手ぶれ補正ON(ノーマル)、自動ゆがみ補正ON(強制ON)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-85

【写真2】生誕130年記念 北川民次展―メキシコから日本へ(世田谷美術館)撮影可能を伝える掲示:):Nikon Z6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S、24mm、絞り優先AE(F5.6、1/100秒)、電子シャッター、ISO-AUTO(ISO 140)、ピクチャーコントロール:AUTO、マルチパターン測光、オートエリアAF、手ぶれ補正ON(ノーマル)、自動ゆがみ補正ON(強制ON)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-85、なぜか動画からの静止画切り出しになってしまった。

【写真3】「メキシコ戦後の図」(生誕130年記念 北川民次展―メキシコから日本へ(世田谷美術館)):Nikon Z6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S、24mm、絞り優先AE(F8、1/30秒)、電子シャッター、ISO-AUTO(ISO 4500)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(3080K)、マルチパターン測光、オートエリアAF、手ぶれ補正ON(ノーマル)、自動ゆがみ補正ON(強制ON)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-85

【写真4】「雑草の如くII」(生誕130年記念 北川民次展―メキシコから日本へ(世田谷美術館)):Nikon Z6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S、24mm、絞り優先AE(F8、1/30秒)、電子シャッター、ISO-AUTO(ISO 8000)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(3160K)、マルチパターン測光、オートエリアAF、手ぶれ補正ON(ノーマル)、自動ゆがみ補正ON(強制ON)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-85

【関連追記】
北川民次展(名古屋市美術館) ― 2024年08月13日 (Haniwaのページ作者のブログ)
特別展 生誕130年記念 北川民次展―メキシコから日本へ(名古屋市美術館 2024年6月29日~9月8日)
生誕130年記念 北川民次展―メキシコから日本へ(世田谷美術館 2024年9月21日~11月17日)
郡山市立美術館 2024年度の展覧会(生誕130年記念 北川民次展 メキシコから日本へ​ 2025年1月25日~3月23日)

LUMIX S9で使いたい「フォクトレンダーVMレンズ」7選(デジカメWatch)2024年09月25日 00時00分00秒

伏見駅与利マチ(愛知県名古屋市中区錦):OPPO Reno7 A(CPH2353)android13、焦点距離4.71mm(35mm判27mm相当)、プログラムAE(F1.7開放、1/50秒、ISO 192)、AWB、標準のカメラアプリ(バージョン 3.524.24)、JPEGからりサイズのみ

関東地方は急に涼しくなりましたな(最高気温25℃とか)。このまま推移してほしいと思ったら、また明日以降最高気温30℃とからしい。勘弁してくれ(泣)。

さて、デジカメWatchにLUMIX S9で使いたい「フォクトレンダーVMレンズ」7選(デジカメWatch 豊田慶記 2024年9月19日)という記事がアップされている。

LUMIX S9を買うつもりはないが、コシナのライカMマウントレンズはコンパクトでよく写って比較的買いやすい値段なので興味を惹く。特に超広角・広角レンズの周辺部の描写とボディとの相性が気になる。しかもコシナ提供とある。

扱っているレンズは以下の7本だ。

SUPER WIDE−HELIAR 15mm F4.5 Aspherical III
NOKTON Vintage Line 28mm F1.5 Aspherical
NOKTON classic 35mm F1.4 II
COLOR-SKOPAR 50mm F2.2
HELIAR classic 50mm F1.5
NOKTON 50mm F1 Aspherical
ULTRON 75mm F1.9 MC

うーん、LUMIX S9/SUPER WIDE−HELIAR 15mm F4.5 Aspherical IIIの作例は周辺部の色被りが分かりにくい作例が多いなぁ。ただ、ビル陰の波板の作例では周辺部にブルーグレーの色被りがあるのが見て取れる。

NOKTON Vintage Line 28mm F1.5 AsphericalやNOKTON classic 35mm F1.4 IIも周辺部の色被りがわかりにくい作例だが、これら2本は色被りが少なそうな感じだ。

SUPER WIDE−HELIAR 15mm F4.5 Aspherical IIIは、2015年3月発売なので、歪曲収差の小ささとミラーレスデジタルカメラでの色被りをなくした改良型の発売を期待したい。
【追記】ニコンZマウント用のSUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Asphericalは、おそらくニコンZでは色被りや像面湾曲の対策がなされているであろうから、ニコンZボディで使うのであればVMマウントではなくてZマウント用を買うのがよいのだろう。
ニコンZ専用設計の「SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical」2月発売 35mmフルサイズ対応 フードが脱着可能に(デジカメWatch 鈴木誠 2023年1月16日 )
ニコンZ専用設計の「SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical」2月発売(デジカメWatch) ― 2023年01月19日
【追記ここまで】

【関連】
赤城耕一氏のデジカメWatchのBiogon作例が非常に参考になる ― 2022年06月07日
マニュアルレンズギャラリー SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical III(デジカメWatch 曽根原昇 2024年4月21日)

【関連追記:2024年10月7日】
CornerFixでBiogon T* 21mm F2.8とニコンZ6での周辺色被りを解決 ― 2024年10月07日


写真は記事とは関係ない。
伏見駅与利マチ(愛知県名古屋市中区錦):OPPO Reno7 A(CPH2353)android13、焦点距離4.71mm(35mm判27mm相当)、プログラムAE(F1.7開放、1/50秒、ISO 192)、AWB、標準のカメラアプリ(バージョン 3.524.24)、JPEGからリサイズのみ

名古屋市営地下鉄の伏見駅にある与利マチという地下街。しかしどう見ても「与利子」にみえてしまう。写真を撮ったから後で見返して「与利マチ」だと分かったが、普通に歩いて通ったら与利子にしか見えない。後で写真のローマ字表記を見て「あれ?」となった。
新年にランサムウェアの「ばらまき攻撃」が「顔文字メール」で復活 ― 2019年01月18日の「シネマカリテ」と「シネマヤリ子」参照(泣)。

この伏見駅で東山線から鶴舞線に乗り換えるときに「鶴舞線→」みたいな表示が2つあって、多くの人がぞろぞろ行く方では名古屋の人は皆が歩くのが遅いので関西出身のイラチの私は人の少ない方の「←鶴舞線」の方に行ったら、改札口が出てきた。ここで「ん?」と思ったが、東京メトロだと、改札を出て他の路線に乗り換えても60分以内だと続けて乗った扱いにされることがあるので(池袋で丸ノ内線と副都心線など)、これもそうかなと思ってそこで出て、与利マチを通って鶴舞線の改札に行ったら、しっかりもう一回初乗り運賃を取られた。名古屋の地下鉄は初乗り210円で安くないのでチキショーって感じだ。あの「←鶴舞線」の表示は許さん。こんどは「地下鉄全線24時間券」(24時間760円)を買って乗りまくって仕返ししてやるぅ(仕返しになっていない)。
【追記】なお、TOICA(JR東海)やmanaca(名古屋近郊私鉄)がスマホ内蔵型に対応していないので、名古屋ではスマホで自動改札にタッチしている人は少ない。モバイル型の交通系ICカードは、モバイルSuica(JR東日本2006年1月28日~)、モバイルPASMO(関東私鉄2020年3月18日~)、モバイルICOCA(JR西日本2023年3月22日~)の3つしかないようだ。
【追記ここまで】

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