ニコンテレコンバーターTC-16AS2024年01月15日 00時00分00秒

Nikon TC-16AS

もう半月も経ってしまった。ようやく更新だ。去年の11月に買ったニコンの1.6倍AFコンバーターTC-16ASだ。TC-16ASテレコンバーターは、ニコンAF(オートフォーカス)カメラでMF(マニュアルフォーカス)レンズをAFできるテレコンバーターなのだ。大阪の八百富写真機店のネットショップで見つけて即買いしてしまった。6.6kで送料は1.1kだった。シリアルナンバーは、297157だ。Nikon Lens Versions and Serial Nosによると、TC-16A(S)のシリアルナンバーは確認されているものが201357 - 298534なので、この個体はほとんど最終のものであることがわかる。

なお、箱には”TC-16A”とあるが、非SタイプのTC-16Aは存在しないのでTC-16ASとTC-16Aは同じものである。使用説明書の表紙にはTC-16Aとあるのに、使用説明書の中ではTC-16ASと書いてある。統一してくれ。F3AF用のTC-16とTC-16Sも同じものである。しかしTC-16A=TC-16AS(F-501AF用)とTC-16=TC-16S(F3AF用)とは異なるものだ。Aが付くものと付かないものの2種類があってAが付くのがF-501AF用で、Aが付かないのがF3AF用だ。光学系は両者同じらしい。

Nikon TC-16AS

それでネットショップの写真ではなんか箱が付いているなぁと思っていて届いたら、箱どころか展示用値札、説明書、保証書、緩衝材やビニル袋まで完全に揃っていた。ただし、箱は角っこの金箔風は剥がれたり、保証書は角が取れていたりする。保証書は販売店印はなかった。TC-16AS本体はミントレベル。これ、ほとんど未使用の売れ残りなんだろうか。

それで、TC-16ASを買ってしまってから気づいたのだが、TC-16ASはカメラ側のボディ内AFモーターの駆動軸でテレコンバーター内の光学系が前後する仕組みでピントを合わせるので、まずはボディ内AFモーターがあるカメラでないとAFできないし、さらにその後のニコンAFカメラと接点の配置が違うらしく、F-501やF4、F-801、F-801S、F90、F90X、F5、F6、Kodak DCS 200、Kodak DCS 460、D2X、D2Xs、D2H、D2Hs、D200あたりしかTC-16ASは作動しないらしい。【追記】F5とF6もTC-16ASが動作するようなので追記した。【追記ここまで】

ということは、D300やD300SではTC-16ASは動かないし、そもそもボディ内AFモーターなんてないニコンZシリーズなんてまったくTC-16ASは動かない。うーん、TC-16AS何のために買ったんだ。なんかTECHART TZM-02とかTECHART TZG-01みたいに、テレコン内に光学系が動くモーターがあるような気がしていた。よく考えたらF-501ってAF-SやAF-I NikkorレンズでAFできないんだった。F-501はレンズ内AFモーターはF3AF用レンズしかAFできないのだった。ニコンのAF方式多過ぎだろ。

Nikon TC-16AS

ところで、現行のニコンDSLRのボディ内AFモーターでTC-16ASがAFできるように改造するのが一時期流行っていたようだ。TC-16ASの接点配置を現行AFレンズと同じにすると、ボディ内AFモーターでTC-16ASが動くらしい。ただし、一旦改造すると元に戻すのは難しい。改造済みのTC-16ASも中古品で流通している。改造してみようかとも思ったが、届いたTC-16ASがほぼ未使用なのでなんか改造する気がしない。

それと、改造してもうちにあるデジタルカメラだとD300SでTC-16ASがAFできるようになるだけであまり使い道がない。F100でAFできてもあんまりF100使ってないからなぁ。

それでFTZマウントアダプター経由でTC-16AS付けたらAFにはならなくてもテレコンとしては使えるんじゃないかと思ったら、FTZの説明書には「使用できないレンズおよびアクセサリー」にAFテレコンバーターTC-16ASって書いてあるやん(泣)。
マウントアダプターFTZ使用説明書

しかし、FTZ使うとFTZのFマウント側接点とTC-16ASの接点が悪さしそうだけれども、接点のないマウントアダプターならいけるんじゃないかと、Z6とともに最初に買った焦点工房のSHOTEN NF-NZ(ニコンFマウントレンズ → ニコンZマウント変換)マウントアダプターを経由してZ6にTC-16ASを付けてみた。

電子接点のないマウントアダプターならTC-16ASをニコンZボディで普通に1.6倍コンバーターとして使えるのだが、問題はTC-16ASの内部の光学系がどの位置にあるのかで無限遠が出なかったりすることだ。

これはTC-16ASのAF駆動軸のカップリングを精密ドライバで回して無限遠側に光学系を持って行ってもいいのだが、せっかくF-501を持っているので、F-501にTC-16ASを装着して動作させて無限遠側で終了させて(通常動作ではレンズ装着無しでは一往復してピントが合わなければ無限遠側で止まる)、カメラからTC-16ASを取り外した。

それで、TC-16ASが使えるMFニッコールレンズ一覧からAi Nikkor ED 180mm F2.8SとTC-16ASとZ6での作例。2023年11月27日の満月。

ビーバームーン(2023年11月27日):Nikon Z6、Ai Nikkor ED 180mm F2.8S、TC-16AS、マニュアル露出(F4×1.6=F6.4、1/640秒)、ISO-AUTO(ISO 400)、ピクチャーコントロール:晴天、マルチパターン測光、 マニュアルフォーカス、手ぶれ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、ねじ込み式フードHN-13 for Polar Filter + Kenko 72mm→82mmステップアップリング、SHOTEN NF-NZ(ニコンFマウントレンズ → ニコンZマウント変換)マウントアダプター、トリミング
このレンズは読者からの戴き物。
Ai Nikkor ED 180mm F2.8Sを戴いた ― 2021年04月20日
このHN-13はアメリカのB&Hから逆輸入したもの。
Nikon HN-13フードを米B&Hで購入 ― 2021年07月30日

ビーバームーン(2023年11月27日):Nikon Z6、Ai Nikkor ED 180mm F2.8S、TC-16AS、マニュアル露出(F4×1.6=F6.4、1/640秒)、ISO-AUTO(ISO 400)、ピクチャーコントロール:晴天、マルチパターン測光、 マニュアルフォーカス、手ぶれ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、ねじ込み式フードHN-13 for Polar Filter + Kenko 72mm→82mmステップアップリング、SHOTEN NF-NZ(ニコンFマウントレンズ → ニコンZマウント変換)マウントアダプター、トリミング

なお、TC-16AS取扱説明書から、使用可能レンズ(表1)を抜粋しておく。

使用可能レンズ(表1)
A F Ai AFニッコール24mm F2.8S
Ai AFニッコール28mmF2.8S
Ai AFニッコール50mmF1.4S
Ai AFニッコール50mmF1.8S
Ai AF マイクロニッコール 55mmF2.8S ( ∞~0.25mまで)
Ai AFニッコールED180mm F2.8S IF
Ai AFニッコールED300mm F2.8S IF
(F3AF用) Ai AFニッコール80mmF2.8S
魚眼 Ai ニッコール6mmF2.8S
Ai ニッコール6mmF2.8
Ai ニッコール8mmF2.8S
Ai ニッコール8mmF2.8
Ai ニッコール16mmF2.8S
Ai ニッコール16mmF2.8
広角 Ai ニッコール24mmF2S
Ai ニッコール24mmF2
Ai ニッコール24mmF2.8S
Ai ニッコール24mmF2.8
Ai ニッコール28mmF2S
Ai ニッコール28mmF2 (製品No.540021以降)
Ai ニッコール28mmF2.8S
Ai ニッコール28mmF2.8 (製品No.500001以降)
Ai ニッコール35mmF1.4S
Ai ニッコール35mmF2S
Ai ニッコール35mmF2 (製品No.931001以降)
Ai ニッコール35mmF2.8S
Ai ニッコール35mmF2.8 (製品 No.880001以降)
標準 Ai ニッコール50mmF1.2S ※2
Ai ニッコール50mmF1.2 ※2
Ai ニッコール50mmF1.4S
Ai ニッコール50mmF1.4 (製品No.3980001以降)
Ai ニッコール50mmF1.8S
Ai ニッコール50mmF1.8
Ai ニッコール50mmF2 (製品No.3640001以降)
Ai ニッコール55mmF1.2 ※2 ※3
望遠 Ai ニッコール85mmF1.4S ※3
Ai ニッコール85mmF2S
Ai ニッコール85mmF2
Ai ニッコール105mmF1.8S ※3
Ai ニッコール105mmF2.5S
Ai ニッコール105mmF2.5
Ai ニッコール135mmF2S
Ai ニッコール135mmF2
Ai ニッコール135mmF2.8S(∞~1.7mまで)
Ai ニッコール135mmF2.8(∞~ 1.7mまで)
Ai ニッコール ED 180mmF2.8S(∞~2.5mまで) ※2、※3
Ai ニッコール180mmF2.8(∞~2.5mまで) ※2、※3
Ai ニッコール ED 200mmF2S IF (New) ※2、※3
Ai ニッコール ED 200mmF2S IF ※2、※3
Ai ニッコール ED 200mmF2 IF※2、※3
Ai ニッコール ED 300mmF2S IF ※1
Ai ニッコール ED 300mm F2.8S IF (New) ※1
Ai ニッコール ED 300mmF2.8S IF ※1
Ai ニッコール ED 300mm F2.8 IF※1
ズーム Ai ズームニッコール ED 80~200mm F2.8S
特殊 Ai ノクトニッコール58mmF1.2S2、3
Ai ノクトニッコール 58mmF1.2 ※2、※3
Ai マイクロニッコール55mmF2.8S
Ai マイクロニッコール55mm F2.8
Ai マイクロニッコール 105mmF2.8S (∞~0.55mまで)
シリーズE 35mmF2.5 (New)
35mmF2.5
100mmF2.8 (New)
100mmF2.8

※1 TC-16ASを300mmのレンズに使用しますと、ケラレの発生など、性能が若干低下します。 絞りを絞ることによって改善されますので、絞りをできるだけ絞ってご使用ください。

※2 至近側で若干ケラレを生じることがあります。(ケラレはレンズを絞ることによりその影響を緩和できます。)

※3 高速シャッター使用時に f/11より小絞りで使用すると露出ムラを生じる場合もあります。

ご注意
Ai-SレンズとAiレンズとはファインダー内表示用絞り目盛の最小絞り値の色で区別することができます。 橙色がAi-Sレンズ、 白色がAiレンズです。
テレコンバーターを取り付けた主レンズをTC-16ASに装着して使用することはできません。
主レンズとして300mmF2Sを使用する場合、 300mmF2Sに付属しているテレコンバーター TC-14CS を使用することはできません。
改造AIレンズ、 従来レンズ (AI方式でないレンズ)は使用できません。
開放F値がF2.8より暗いレンズ、および F2.8以上の明るさを持つレンズでも表1以外のレンズ(特に改造AIレンズおよび他社製レンズ) を TC-16ASに取り付けるとTC-16ASを破損することがありますので、 表1以外のレンズはご使用にならないでください。(Ai400mmF2.8Sは装着可能ですが、性能上おすすめできません)。
表1中に撮影距離範囲の記してあるレンズは、 主レンズの距離目盛を指定した距離範囲より近距離側にすると、 被写体条件により測距精度が落ちる場合があります。

主レンズの取り付け――――――A1
主レンズの絞り指標をTC-16ASのレンズ着脱指標に合わせて差し込み、 主レンズを持って、反時計方向(正面から見て)へ止まるまで回します。 焦点距離 200mm 以上の比較的大きなレンズを取り付けるときは主レンズは動かさず、 TC-16ASの方を時計方向 (正面から見て)に回してください。

主レンズの取りはずし――――――A2
TC-16ASのレンズ着脱ボタンを押しながら主レンズをTC-16ASのレンズ着脱指標と主レンズの絞り指標とが合うまで時計方向(正面から見て) に回すとはずれます。焦点距離200mm以上の比較的大きなレンズを取りはずすときは主レンズを動かさずTC-16ASの方を反時計方向(正面から見て)に回してください。

ということで、TC-16AS、画質劣化も少ないよいテレコンバーターだ。改造してまでほかのデジタル一眼レフで使いたい人がいるのもわかる。時間があればフィルムとF-501とMFニッコールで作例を撮りたい。

【追記】
肝心なことを書くのを忘れていた。ニコンはZシリーズでボディ内AFモーター用レンズがAFできるマウントアダプターを発売すべきだ。こっそり TC-16ASやTC-16SでもAFできる仕様だとなおうれしい。

あけましておめでとうございます2024年01月01日 20時30分00秒

ソニーシティみなとみらい(左)と横浜シンフォステージ(右)(横浜市西区みなとみらい):Nikon Z6、AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED、10mm(35mm判15mm相当)、絞り優先AE(F8、1/80秒)、ISO-AUTO(ISO 100)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(5410K)、マルチパターン測光、 ワイドエリアAF(S)、手ぶれ補正ON、自動ゆがみ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-23、FTZマウントアダプター

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

元旦から能登地方を震源とする大きな地震が…。皆様のご無事を祈ります。


ソニーシティみなとみらい(左)と横浜シンフォステージ(右)(横浜市西区みなとみらい):Nikon Z6、AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED、10mm(35mm判15mm相当)、絞り優先AE(F8、1/80秒)、ISO-AUTO(ISO 100)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(5410K)、マルチパターン測光、 ワイドエリアAF(S)、手ぶれ補正ON、自動ゆがみ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-23、FTZマウントアダプター

SONYにYAMAHA、さらに左にはFUJIFILMがある。オフィスが集まってきている横浜のみなとみらい地区。今回はBiogonではなく、AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED。

皆様、よいお年を!2023年12月31日 18時45分00秒

横浜西口:Nikon Z6、Carl Zeiss Biogon T* 21mm F2.8(CONTAX G用)、F8 絞り優先AE、1/25秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(8050K)、マルチパターン測光、 手ぶれ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、KIPON CONTAX G-NIK Z マウントアダプター(コンタックスGマウントレンズ → ニコンZマウント変換)、シグマ光機球面平凸レンズ / SLB-50-1500PM(可視光域マルチコーティング) 、フードなし、RAW(NEF)ファイルからNX Studioで現像(カスタムピクチャーコントロール:Fuji Velvia 100F、アクティブDライティングより強め2、露出補正-2.37)

今年は10月以降長期放置になり、申し訳ありませんでした。m(_ _)m
来年はもう少し頻繁に更新して行きたいと思います。
すべてインボイ酢やハマ酢やイ酢ラエルが悪い(違)。

今年は、ついに禁断のライカMマウント-ニコンZマウントアダプターも手に入れ、新たな沼が目の前に…。

皆様、よいお年をお迎えください。


横浜西口:Nikon Z6、Carl Zeiss Biogon T* 21mm F2.8(CONTAX G用)、F8 絞り優先AE、1/25秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(8050K)、マルチパターン測光、 手ぶれ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、KIPON CONTAX G-NIK Z マウントアダプター(コンタックスGマウントレンズ → ニコンZマウント変換)、シグマ光機球面平凸レンズ / SLB-50-1500PM(可視光域マルチコーティング) 、フードなし、RAW(NEF)ファイルからNX Studioで現像(カスタムピクチャーコントロール:Fuji Velvia 100F、アクティブDライティングより強め2、露出補正-2.37)

【関連追記】KIPON CONTAX G-NIK Z マウントアダプター グリス交換 ― 2023年12月31日

KIPON CONTAX G-NIK Z マウントアダプター グリス交換2023年12月31日 00時00分00秒

Nikon Z6、Carl Zeiss Biogon T* 21mm F2.8(CONTAX G用)、KIPON CONTAX G-NIK Z マウントアダプター(コンタックスGマウントレンズ → ニコンZマウント変換)、シグマ光機球面平凸レンズ / SLB-50-1500PM(可視光域マルチコーティング)

K&F Concept KF-CGZマウントアダプターでCONTAX G用のBiogon 21mmと28mmを使っていたのだが、CONTAX G用レンズはHologon以外はピントリングがなく、ボディ側がAF連結用の軸でレンズの光学系を前後させる構造のため、マウントアダプターの根元にピントリングがあって使いにくいとずっと感じていた。それで最近はBiogonの出番が少なくなっていた。

ところが、前回記事のLomo LC-A Minitar-1 Art Lens + Leica M - Nikon Z クローズアップマウントアダプター ― 2023年12月26日で紹介したロモグラフィーのLeica M - Nikon Z クローズアップマウントアダプターは根元にクローズアップ用のピントリングがあるのに使いやすい。なぜなんだ。

Lomo LC-A Minitar-1 Art Lens + Leica M - Nikon Z クローズアップマウントアダプター

よくみると、ロモグラフィーのLeica M - Nikon Z クローズアップマウントアダプターは、単純だが指がかりのいいギザギザになっているし、マウントアダプターの外形よりもギザギザの方が径が大きい。ところが、K&F Concept KF-CGZマウントアダプターは、つるっとしたピントリングでしかもマウントアダプターよりもピントリングの方が径が小さい。これじゃピントリングが操作しにくいわけだよ。なんでこんなピントリングにするかなK&F。大菩薩峠に1ヶ月ほど合宿して(以下略…

Carl Zeiss Biogon T* 21mm F2.8(CONTAX G用)、K&F Concept KF-CGZマウントアダプター

それで、Nikon Z6でCONTAX Gレンズを使うためには、K&F Concept KF-CGZマウントアダプター以外には、CONTAX GレンズがNikon ZボディでAF動作するTECHART TZG-01 ― 2021年12月24日KIPON キポン CONTAX G-NIK Z [マウントアダプター]が有名なところだ。

TECHART TZG-01はオートフォーカス(AF)が効くし、Exifに焦点距離が書き込まれるのでよいのだが、ヨドバシで4万4千円もする。それだけではなく、TECHART TZG-01で気になるのは、AFを使わないでマニュアルフォーカス(MF)するときに、小さなギザギザのダイヤルを回さないといけない点だ。これはMFは使いにくそう。

それで、K&F Concept KF-CGZマウントアダプターを買うときに比較検討したKIPON CONTAX G-NIK Z マウントアダプターが気になり出した。KIPONを買わずにK&Fを買ったのは、KIPONは希望小売価格23,980円、実売価格16,980円(税込)もするからだ。ほぼ同じ機能(だと思っていた)のK&Fの方は希望小売価格8,300円で実売価格7,500円(税込)だったのだ。

しかし、MFがしにくいレンズは使いにくいので、丁度ポイントも貯まっていたので、ヨドバシのポイントでKIPON CONTAX G-NIK Z マウントアダプターを買った。

届いたKIPON CONTAX G-NIK Z マウントアダプターは、ピントリングのギザギザが指によくかかり、ピントリング自体もマウントアダプターよりも出っ張っているのでMFしやすい。

だが、ピントリングはぬるっとした重たい感触で安っぽい感じはしないのだが、動きが重たいのだ。レンズを装着していない状態でもピントリングがかなり重い。うーん、失敗したか。

2,3日KIPON CONTAX G-NIK Z マウントアダプターをぐりぐりしていても一向に柔らかくなる気配がないので諦めていたら、そうだ、中のグリスとかどうなっているんだろう?と思ってしまった。

買ったばかりなのに、精密ドライバでマウント面のネジ4本を外してしまいました(笑)。ネジを外してもマウント面の板は外れないがそうっと剥がすと、AF用のギアと内側にギアが刻み込まれたピントリングと取り外しボタンとマウント用の板バネだけの構造だった。

KIPON CONTAX G-NIK Z マウントアダプター 分解したところ

そして、問題のグリスはねっとりを通り越してべたっとくっつくぐらいの固いグリスだった。乾かない接着剤かというぐらい。これがピントリングが重い原因だったんだ。

さっそく無水アルコールと綿棒でこのグリスを全部拭ってもう一回組み立てた。めちゃくちゃ軽い。スカスカ回る。私はスカスカ回るのでも気にならないが、ただ、金属同士がこすれて摩耗したり、摩耗で金属粉が撮像面に付いたりしないかが心配だ。しょうが無い、グリスを入れるか。

といってもヘリコイドグリスなんて持ってないし、バイク用のグリスがこういうところに適切かわからない。しかし、バイクのブレーキハンガーピンに指定の信越化学のシリコングリスG-40なら持っているので、これを塗ることにした。このG-40は高温潤滑用なので、夏でもグリスが溶け出すことはないだろう。

信越化学のシリコングリスG-40を綿棒でKIPON CONTAX G-NIK Z マウントアダプターの金属同士がこすれ合う部分に塗って再度組み立てた。

結果はすごくよい感じ。擦れた感じはないし、適度な重さでピントリングが回る。買った当初の左手が疲れるぐらい重いのとは大違いだ。やったこれでBiogonとニコンZ6で軽快に撮影できる。

よいこは自己責任でやってくださいまし。

【関連追記】皆様、よいお年を! ― 2023年12月31日

Lomo LC-A Minitar-1 Art Lens + Leica M - Nikon Z クローズアップマウントアダプター2023年12月26日 00時00分00秒

【写真1】Lomo LC-A Minitar-1 Art Lens + Leica M - Nikon Z クローズアップマウントアダプター + Nikon Z6

長期放置ですまんです。サタンのおぢさんが猫糞をクルシミマスプレゼントしてくれたようだが、それはロモのレンズだった(違)。Lomo LC-A Minitar-1 Art Lens + Leica M - Nikon Z クローズアップマウントアダプターのセットが、Lomo LC-A Minitar-1 Art Lens単体の値段でロモグラフィー公式サイトで売っていたのでポチってしまったのだ(12月中旬)。

NIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition)の解像力がイマイチで納得できないとか書いてるのに、なんでLomo LC-Aのレンズなんだよっと総ツッコミを受けそうだが、要するにニコンZボディで使えるライカMマウントのコンパクトなレンズとマウントアダプターがほしかったのだ。ライカMマウントのレンズ買ってもマウントアダプターがないと使えないし、マウントアダプター買ってもレンズがないと寂しい。そこでレンズ単体の値段でいまならクローズアップ機能付きのマウントアダプターが1個付いてきますよ、奥さんっ、といわれたらポチッといくでしょ。いかないか。

最初は、Atoll Ultra-Wide 2.8/17 Mマウントとマウントアダプターのセットが気になったのだが、このセットのマウントアダプターがマウント面がめり込んだみたいな形で「Atoll Ultra-Wide 2.8/17専用アダプター」と書いてあったのでやめて、Lomo LC-A Minitar-1 Art Lens + Leica M - Nikon Z クローズアップマウントアダプターのセットの方にした。

ただ、Lomo LC-A Minitar-1 Art LensとセットのLeica M - Nikon Z クローズアップマウントアダプターの方も、マウント面が面一ではなく、周囲が盛り上がって若干すり鉢状になっている。Lomo LC-A Minitar-1 Art Lensを付ける分には全く問題は無いが、ほかのライカMマウントレンズが付くのかはわからない。ただ、ライカMマウントのレンズ取り外しボタンがレンズマウントすぐ横に出っ張って付いているようなので、ライカMマウントのレンズは根元の方はマウント座金よりも太いレンズはなさそうで、それならばこのロモグラフィー製Leica M - Nikon Z クローズアップマウントアダプターに他のライカMマウントレンズも付きそうだ。

【写真2】https://photobase.ru/tehobzori/lomocameri/obzor-lomo-lc-a-svyatoj-graal-lomografov.htmlからMinitar-1のレンズ構成図

【写真2】https://photobase.ru/tehobzori/lomocameri/obzor-lomo-lc-a-svyatoj-graal-lomografov.htmlからMinitar-1のレンズ構成図
Minitar-1のレンズ構成図は公式サイトにもないので貴重。4群5枚で絞りはカメラに近い一番後ろにある。裏側から触れてしまう。

【写真3】新宿駅:Nikon Z6、Lomo LC-A Minitar-1 Art Lens +、ロモグラフィーLeica M - Nikon Z クローズアップマウントアダプター、32mm、絞り優先AE(F8、1/400秒)、ISO-AUTO(ISO 100)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(6860K)、マルチパターン測光、マニュアルフォーカス、手ぶれ補正ON(35mm F2.8で設定)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影

【写真3】新宿駅:Nikon Z6、Lomo LC-A Minitar-1 Art Lens +、ロモグラフィーLeica M - Nikon Z クローズアップマウントアダプター、32mm、絞り優先AE(F8、1/400秒)、ISO-AUTO(ISO 100)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(6860K)、マルチパターン測光、マニュアルフォーカス、手ぶれ補正ON(35mm F2.8で設定)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影

なんかいかにもロモって感じ。色は赤がよく出てこってり。周辺光量はかなり落ちるし、絞らないと周辺は流れる。

【写真4】新宿:Nikon Z6、Lomo LC-A Minitar-1 Art Lens +、ロモグラフィーLeica M - Nikon Z クローズアップマウントアダプター、32mm、絞り優先AE(F8、1/80秒)、ISO-AUTO(ISO 100)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(7380K)、マルチパターン測光、マニュアルフォーカス、手ぶれ補正ON(35mm F2.8で設定)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影

【写真4】新宿:Nikon Z6、Lomo LC-A Minitar-1 Art Lens +、ロモグラフィーLeica M - Nikon Z クローズアップマウントアダプター、32mm、絞り優先AE(F8、1/80秒)、ISO-AUTO(ISO 100)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(7380K)、マルチパターン測光、マニュアルフォーカス、手ぶれ補正ON(35mm F2.8で設定)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影

歪曲収差は強い糸巻きなのだが、これぐらい離れるとあんまり気にならない。レンズ構成が対称型ではないので糸巻きの歪曲が強く出るのだろう。右側の赤い被りみたいなのはゴースト。これもフィルムの被りっぽくてゴーストもわざと赤くしているのかもしれない。そこまであんまり考えていないのかもしれない。テキトー。

【写真5】新宿:Nikon Z6、Lomo LC-A Minitar-1 Art Lens +、ロモグラフィーLeica M - Nikon Z クローズアップマウントアダプター、32mm、絞り優先AE(F8、1/60秒)、ISO-AUTO(ISO 100)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(8100K)、マルチパターン測光、マニュアルフォーカス、手ぶれ補正ON(35mm F2.8で設定)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影

【写真5】新宿:Nikon Z6、Lomo LC-A Minitar-1 Art Lens +、ロモグラフィーLeica M - Nikon Z クローズアップマウントアダプター、32mm、絞り優先AE(F8、1/60秒)、ISO-AUTO(ISO 100)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(8100K)、マルチパターン測光、マニュアルフォーカス、手ぶれ補正ON(35mm F2.8で設定)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影

ニコンプラザ東京(の入っている新宿エルタワー)の入口。まあF8まで絞れば普通っぽく撮れる。ピントノブは無限遠の隣に3mのクリックストップがあるが、3mでF8だと無限遠はボケるので注意。F8だともう少し無限遠寄りにピントノブを置く必要がある。

【追記】なお、ウクライナ侵略の絡みでロシア製レンズはちょっと…と言う方がおられるかもしれないが、このレンズは中国製だ(Minitar-1には"Handcrafted in Central China"、マウントアダプターには"HANDCRAFTED IN CENTRAL CHINA"と刻印が入っている)。2006年~2007年のあいだにLomo LC-AとMinitar-1の生産は中国に移転したようだ(LC-AはLC-A+にモデルチェンジ)。
LC-A+ ヒストリー(ロモグラフィー)参照

もう少しお待ちくださいm(_ _)m2023年10月22日 00時00分00秒

【写真】『山北のお峰入り』記念公演会(於:神奈川県山北町立川村小学校):Nikon Z6、AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED、300mm、絞り優先AE(F5.6開放、1/300秒)、ISO-AUTO(ISO 360)、ピクチャーコントロール:ポートレート、AWB(5390K)、マルチパターン測光、シングルポイントAF、手ぶれ補正ON、自動ゆがみ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-36

せっかくたくさんのコメントを戴いているのに長期放置中ですみません。m(_ _)m
もう少しお待ちください。更新するネタはたくさんあるのですが、更新する時間があまりありません。

写真は、神奈川県山北町の『山北のお峰入り』だ。『山北のお峰入り』は、2022年11月にユネスコ無形文化遺産へ登録された。
【令和5年10月8日(日)】『山北のお峰入り』記念公演を行います【更新】(山北町)
『山北のお峰入り』を含む「風流踊」のユネスコ無形文化遺産登録(代表一覧表記載)について(山北町)

『山北のお峰入り』については別途記事にしたい。しばらくお待ちを。

【写真】『山北のお峰入り』記念公演会(於:神奈川県山北町立川村小学校):Nikon Z6、AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED、300mm、絞り優先AE(F5.6開放、1/300秒)、ISO-AUTO(ISO 360)、ピクチャーコントロール:ポートレート、AWB(5390K)、マルチパターン測光、シングルポイントAF、手ぶれ補正ON、自動ゆがみ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-36

鼻の頭に白い線があるせいか、ニコンZ6の顔認識が働かなかった(泣)。

【追記】これが10月に入って初めての記事更新なのね。すまんかった。もう少し待ってく出され(泣)。

ニッコール千夜一夜物語第八十七夜 new Nikkor 200mm F42023年09月28日 00時00分00秒

一色海岸(神奈川県三浦郡葉山町):Nikon Z6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S、44mm、絞り優先AE(F8、1/200秒)、ISO-AUTO(ISO 100)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(6160K)、マルチパターン測光、ワイドエリアAF(S)、手ぶれ補正ON、自動ゆがみ補正ON(強制ON)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-85

世間はニコンZfだのNIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaで盛り上がっているが、今日はニッコール千夜一夜物語第八十七夜 new Nikkor 200mm F4の話題だ。すまん。
ニッコール千夜一夜物語第八十七夜 new Nikkor 200mm F4(ニコンイメージング)

第八十七夜はnew Nikkor 200mm F4を取り上げます。定評あるオートニッコールをリニューアルし、全く異なるレンズタイプで新開発された望遠レンズ。今夜はnew Nikkor 200mm F4の秘密を紐解きましょう。
一見地味に見えるスペックの望遠レンズ。しかし、地味に見えれば見えるほど開発者の知恵が詰まっているものです。new Nikkor 200mm F4はまさにそんなレンズでした。今夜はニューニッコールの幕開けと共に企画し開発された、この小さな望遠レンズが生れた時代を辿ってみましょう。

佐藤治夫

たしかに一見地味に見える。中古屋さんではNikkor 200mm F4って人気もあまりないようで、結構格安でどこにでもあったりした。私はいまだにNikkorの200mm F4は手に入れていない。なぜかずっと後回しにしてきた。いつでも買えそうな気がしたのと、子どもの頃Pentax SVとSMC Takumar 200mm F4で撮っていてファインダーの暗さに辟易していたからかもしれない。ニコンだとファインダーそんなに暗くないし、ミラー切れもないんだけどね(Pentax SVだとファインダーで上部が暗く見えた)。

今回調査して意外なことにまず驚きました。早打ち名人の綱嶋親分が、このレンズに対してはじっくり時間をかけて練りに練って設計していたのです。なんと量産までに首尾整った設計案が四案も存在しています。第一案は1971(昭和46)年3月に提出されており、最終案の第四案が1974(昭和49)年2月に提出されています。その間三年。石の上にも三年と言いますが、この時代としては十分すぎるほどの検討時間でした。それではなにが綱嶋さんをこれほどまでに追い込んでいったのでしょうか。それは最初の設計案の報告書にある綱嶋さんの書き込みからわかりました。綱嶋さんは最初の報告書に「FK52を使わずに現行200/4よりコンパクト化を図る」という書き込みをしています。要は安価な硝材のみ(≒ED硝子を使用せずに)で、今までにないほどテレ比が小さい、他が追い付いてこられないほど小型で、高性能な望遠レンズを実現するぞ、という強い意志の表れだったのです。綱嶋さんの強い決意は、設計限界への挑戦だったのでしょう。その殴り書きのように鉛筆で書かれた書き込みが、綱嶋さんの意気込みのすべてを物語ってくれました。

「要は安価な硝材のみ(≒ED硝子を使用せずに)で、今までにないほどテレ比が小さい、他が追い付いてこられないほど小型で、高性能な望遠レンズを実現するぞ」、なるほど、安価でコンパクトでよく写るレンズを目指して完成したのがnew Nikkor 200mm F4だったのか。あちこちで見かけるのはそれだけ売れた証拠だ。

それではnew Nikkor 200mm F4の断面図(図2)をご覧ください。この光学系は典型的なテレフォトタイプの光学系です。

絞りより前方(前群)がいわゆる望遠鏡対物に由来する凸対物レンズです。テレフォトタイプの場合、この群がマスターレンズと考えるべきです。この群で十二分に軸上色収差を補正しておかなければなりません。したがってアポクロマート対物によく使われる、典型的な凸凹凸3枚の構成になっています。実に美しく教育的な構成とベンディング。しかも硝材は特殊なものでもなく、耐久性にも化学的にも優れているものばかりです。また絞りより後ろの群(後群)は全体で負のパワーを持っている凹群です。この群をテレコンバーターと考えていただければ理解しやすいでしょう。この凹群の存在自体がテレフォト構造を形成していると言っても過言ではないと思います。要は、この後群を使ってテレ比をかけていると考えれば理解しやすいです。したがって、この凹群でかけたパワーの分だけ色収差も球面収差も増大するわけなのです。更に色収差に着目すれば、後群をテレコンと考えた場合「後群テレコン部分による倍率の二乗で軸上色収差が悪化する」と言えます。考えてみてください、二乗ですよ。要は少しでも強いテレ比をかけると、軸上色収差が急激に増大するというわけです。さらに大口径化したと仮定すると球面収差の補正難易度も上がることはおわかりだと思います。したがってテレフォトレンズの設計上で最も苦労するのが色収差の補正であり、次に球面収差、コマ収差なのです。また、写真レンズは使用倍率が変化する光学系です。したがって、撮影距離変化に対する収差変動も抑え込む必要があるのです。その点、テレ比が極端に小さくなれば小型にはなりますが、非対称性が高まることを意味しますので、近距離収差変動は増大します。片や天体望遠鏡では、元々無限遠を観察する光学系ですから、いくら大口径で優秀な色消し対物レンズになっていると言っても、変倍に対する耐性は高いとは言えません。ところが写真用望遠レンズは、近距離収差変動に対する耐性も持たなければならないのです。そこも写真レンズが他の対物レンズに比べ、設計難易度が高いところだと思います。

なるほど、テレフォトレンズの設計上で最も苦労するのが色収差の補正だったのか。

話は逸れて悪いが、Ai Nikkor 35mm F2Sをフィルムでは愛用していたのだが、D300を買ってからは画角の関係であまり使わなくなっていた。しかし、Z6を買ってからまたAi Nikkor 35mm F2Sを使おうと思って開放付近で使うと、D300やD300Sのときと違ってなんか倍率色収差が目茶苦茶出るのだ。実際に同じものを撮って記事にしようと思ったのだが、作例を撮ったところで頓挫している。要するにD300やD300Sでは自動的に倍率色収差を補正していたけれども、Z6では倍率色収差は補正していなくて、NX StudioでNEFファイルをいじれということのようだ。オールドレンズの素の性能を見たいときに困るからかなぁ。私は倍率色収差を勝手に補正してもらって全然困らない派だけれども。
ニッコール千夜一夜物語 第八十四夜 AI Nikkor 35mm F2S
皆様よいお年を! ― 2022年12月31日
あけましておめでとうございます ― 2023年01月01日
ニコンD300【第7回】D300にもある「倍率色収差軽減」

それでは収差補正上の特徴を各撮影倍率でつぶさに観察していきましょう。まずは無限遠物点結像時の収差特性です。初めに軸上色収差ですが、他のニッコール同様、俗に言うd-g色消しになっています。したがってF-c線幅がダイレクトに二次分散として現れる補正方法です。次に球面収差に目を向けますと、基準線は球面収差の輪帯の膨らみが少ないフルコレクションで、模範的な形状に補正されています。ただしg線の球面収差が少しオーバーコレクションになっています。要は色ごとの球面収差のコレクションフォームが異なるというわけです。この現象は色の球面収差と言われることが多いですが、値の大小はあるものの一般的な写真レンズでは良く起こる現象です。設計コンセプトによっては、このg線をさらにプラスに追いやって放置し、見かけ上の二次分散を少なく見せる補正方法を採用する設計解も存在します。この色収差補正方法では見かけ上MTFは向上しますが、その代償で常に青紫色(g線色)の色付きを誘発させてしまうという厄介な現象も漏れなく付いてきます。ニッコールレンズの設計思想としては、この青紫の色付きを好みませんでした。この色収差のまとめ方を積極的に採用せず、d-g色消しを正として採用していたのです。

しかし、それにはもう1つ大きな理由がありました。それはフィルムの分光感度の問題です。ニューニッコール創成期では、まだまだ白黒フィルム全盛時代でした。実は白黒フィルムの主成分であるハロゲン化銀の固有感度が短波長側にある事から、g線近傍の感度も十分高かったのです。したがって、g線だけを大きくプラスに補正する設計手法を用いると、白黒写真において短波長光線起因のフレアーによりシャープネスが低下したのです。また、カラーフィルムでは先に説明したように、赤青黄色の発色は良いのですが、全体的にうっすら青紫のベールが掛かったように写るのです。真っ白なドレスがうっすら青紫に写るわけです。また、いわゆる木漏れ日撮影時のパープルフリンジと言われる現象の犯人でもありました。したがってこれらを総合的に考え、綱嶋さんも「d-g色消し」補正方法に落ち着いたと言うことだと思います。オールドニッコールの時代には、もうすでに「d-g色消し」補正方法を見出して、この時代にはさらに最適化されたニッコール式の色収差補正方法を確立していたと思います。

長々と引用してしまったが、g線だけを大きくプラスに補正する設計手法が、白黒写真において短波長光線起因のフレアーによりシャープネスが低下したり、カラーフィルムでは赤青黄色の発色は良いが全体的にうっすら青紫のベールが掛かったように写る原因や木漏れ日撮影時のパープルフリンジと言われる現象の犯人だったのか。勉強になるなぁ。

【追記】
d-g色消しとかg線とか分かりにくいが、虹色の旋律様の二枚レンズによる色消しの限界(2016年2月27日)の図を見ると分かりやすいかも。
【追記ここまで】

このように各レンズのテレ比を考慮しても、綱嶋親分の作り上げた200mmF4がどれだけ小型で高性能なのか、おわかりいただけたのではないでしょうか。綱嶋親分は今回もいい仕事をしてくださいました。おそらく200mmF4クラスでは最も小さい、クラス最小の望遠レンズの一つではないだろうかと思います。まさにこのレンズは「小さな巨人」と呼ぶにふさわしい。みなさんそう思いませんか。

いままで中古屋さんでスルーしてきたAi Nikkor 200mm F4S、スルーできなくなってしまった(笑)。これは買うしかないでしょう。


写真は記事とは関係ない。
一色海岸(神奈川県三浦郡葉山町):Nikon Z6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S、44mm、絞り優先AE(F8、1/200秒)、ISO-AUTO(ISO 100)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(6160K)、マルチパターン測光、ワイドエリアAF(S)、手ぶれ補正ON、自動ゆがみ補正ON(強制ON)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-85

神奈川県立近代美術館葉山館の裏手にある一色海岸。神奈川県立近代美術館葉山館の敷地は有栖川宮別邸跡だそうで、さすが風光明媚なところですなぁ。

挑発関係=中平卓馬×森山大道・神奈川県立近代美術館葉山館今日まで2023年09月24日 00時00分00秒

図録「挑発関係=中平卓馬×森山大道」神奈川県立近代美術館葉山館

神奈川県立近代美術館葉山館で今日(2023年9月24日)まで開催の「挑発関係=中平卓馬×森山大道」に昨日行ってきた。
挑発関係=中平卓馬×森山大道(神奈川県立近代美術館葉山館)

実は招待券を戴いていたのに忙しいことを理由に先延ばししていたら会期末になってしまったという。でもギリギリに行けてよかった。

神奈川県立近代美術館葉山館に行くのは初めてで、駐車場完備とのことだが、バイクは駐められるのかホームページみてもわからなかったし、公共交通機関で行った。JR逗子駅や、京浜急行電鉄逗子・葉山駅(旧新逗子駅)からバスが出ていて、土日の日中なら12分に1本あるのでそんなに待たずに乗れた。注意点はSuicaなどの交通系ICカードの場合、真ん中のドアから乗ったらタッチ、降りるときに運転席横の料金箱でタッチの2回タッチが必要なことだ。前乗りで均一料金のバスばかり乗っているとまごつく。
【追記】
現地で駐輪場を発見したが、そこにはオートバイは車用の駐車場を使ってくれと書かれていた。だったら最大で2人しか乗れないオートバイじゃなくて、5人とか乗れる自動車で行くよなぁ。駐車料金普通車1000円かよっと思っていたが、それは7・8月の土日祝日だけだった。9月なら曜日にかかわらず400円だった。
神奈川県立近代美術館葉山館アクセス
しかもよく見たらサイトには「自動二輪車用の屋根付き駐輪場は駐車場内(無料)にあります。」と書いてある。バイクとかオートバイで検索していたので自動二輪は見つからなかったはずだ。すまん。次に1人で行くときはバイク使うかも。ただし、このあたりは渋滞が酷くて他県の車も多く歩道もろくにない道なのでバイクで行っても楽しくない可能性は高いが…。
【追記ここまで】
【さらに追記】
あと、この神奈川県立近代美術館葉山館は、サイトのトップに「アクセス」がなく、一番下までスクロールして初めて「アクセス」が出てくるのはよくない。神奈川県立近代美術館葉山館ってどこにあんのよってなる(鎌倉別館の方が有名)。どうしてトップの一番上の「展覧会」「イベント」「コレクション」「美術図書室」「学ぶ・楽しむ」「美術館について」のところに「アクセス」がないんだよ。
【さらに追記ここまで】

写真展自体はよかった。ただ、写真はもう少し大きくてもいいような気もする。また、ほとんどの作品が2023年になってからインクジェットで出力されたものだった。インクジェットでない作品(たぶん印画紙)と現場で見比べてみたが、表面の透明感がちょっと違う感じがするだけで、鑑賞距離で見た場合にはインクジェットかどうかすらわからない。ましてやあの強コントラストの作品なので問題なしなのだろう。

あと、図録をミュージアムショップで買うと森山大道氏のサイン入りだ。ゲットした。(写真上参照)

行ったときは、美術館の外で若い人たちが衣装を着たモデルとモーターワインダー付きのCONTAX RTSで撮影していた。おお、今時フィルムでモーターワインダーか。

レストラン オランジュ・ブルー(神奈川近代美術館葉山館)

あと、美術館の「レストラン オランジュ・ブルー」は、ちょっとお値段高めだが、眺めがよく料理も素晴らしかった。オーシャンビューですよ。家族で食事をとっていたら、外から若いカメラ女子に撮られていたのだが、私が顔をそっちに向けると撮影をやめていた(泣)。しかし、カメラ女子のかなりの人がなぜかオーバーオールを穿いていて、これはガチ撮影勢だなと思った。撮影をやめるときもそれとわかるようにカメラを顔から離して下に向けるのも若いのによく訓練されたよく練習した熟達者とみた。

ということで、会期は今日までなのでよければ是非に。

あと、階下の図書室も必見だ。いまなら中平卓馬氏と森山大道氏関連の著作がまとめてみやすくおかれている。1976年あたりのアサヒカメラをみたら、応募作品のほとんどがコントラストの強いモノクロ写真で、これは当時の流行だったんだなと思った。あと、広告が結構見所あった。コムラーとか…。

【追記】
写真家の赤城耕一氏も昨日神奈川県立近代美術館葉山館を訪れていたそうだ(https://twitter.com/summar2/status/1705473386686861734)。自分の行った時間帯ではお見かけしなかったが、お見かけしたらサインをおねだりしたかもしれない。

ニコンZfを2023年10月に発売、「新AFマウントアダプター」に期待2023年09月21日 00時00分00秒

Nikon Z f(あいだにスペース入るのが正式だけどなんか好きになれないぞ)

ニコンが「ヘリテージデザイン」のミラーレスデジタルカメラ「Z f」を2023年10月に発売するそうだ。
ニコン、ヘリテージデザインのフルサイズミラーレス「Z f」。現行機種から最新機能を継承(デジカメWatch 2023年9月20日 13:10)
Z f - 概要 | ミラーレスカメラ | ニコンイメージング
フルサイズミラーレスカメラ「ニコン Z f」を発売 ヘリテージデザインと最新性能を両立(ニコン 2023年9月20日)

私はこのニコンZfは、ニコンFM2っぽいヘリテージデザインであることよりも、以下の2点が重要であると考える。

イメージセンサーは有効約2,450万画素、画像処理エンジンは「EXPEED7」を搭載。フラッグシップ機のZ 9や最新モデルZ 8の機能を多く盛り込み、レトロな外観でありながら上位機種と同様の最新機能を使えるのも特徴。

もう一つは、価格。

ニコンは、ミラーレスカメラ「Z f」を10月に発売する。価格はオープン。店頭予想価格(税込)はボディ単体が約30万円。「NIKKOR Z 40mm f/2(SE)」が付属する単焦点キットが約33万円。

Z9やZ8のような上位機種と同様の最新機能が使えて30万円なのだ。Z9はヨドバシで税込77万2,200円、ニコンZ8はヨドバシで税込59万9,500円なのだ。30万円は「安い」。

これは「ヘリテージデザイン」がほしい人以外もZfを買うことになると思う。

Twitterで、この「ヘリテージデザイン」で似合うレンズはNIKKOR Z 40mm f/2(SE)とNIKKOR Z 28mm f/2.8(SE)の2本しかないのは物足りない、Ai AFやAiレンズなどが快適に使えるようなマウントアダプターが用意されて然るべきなんじゃないのかと話題になっていた。具体的には、ボディ内モーターAF用のAFレンズでオートフォーカス(AF)できるマウントアダプターがいまだに出ないのはおかしいということだ。

そうしたら、フォトグラファーの豊田慶記氏にTwitterで以下のようなやりとりをして戴いた。ありがとうございます。

Haniwa_Japan@Haniwa_Japan
これはもうボディ内モーターのAFレンズでAFできるようにするしか残された道はないということですよ。FTZ III待ったなし!
https://twitter.com/Haniwa_Japan/status/1704386105943236841
Yoshiki Toyota / 豊田慶記@PhotoYoshiki·18時間
ネガティブな意見としては、Zのテイストにクラシックをブチ込んできて、今後どうするんだろう?レンズも2パターン用意するの??
あの筒(FTZね)付けてFマウントレンズ??
Z計画にはそもそも考慮されていなかった感がスゴイよね。きっと鬼っ子(使って良い表現かな?)なのでしょう。
https://twitter.com/PhotoYoshiki/status/1704366892637651344
Yoshiki Toyota / 豊田慶記@PhotoYoshiki·16時間
カップリングをブチ込まずに全長可変でフォーカスするタイプなら丸く収まりそうな予感も。なんちゃって中間リングにもなるので、接写性が高まるし、MFレンズでもAF出来て一石三鳥ですね!
やれんだろ?ニコン!!
https://twitter.com/PhotoYoshiki/status/1704394429996613892
Haniwa_Japan@Haniwa_Japan それですとMFレンズまでAFできて救済範囲が素晴らしく広いですね。

IFタイプだと…とか近距離補正機構が…とか難しいこと言わずにまずは過去のレンズでAFできるマウントアダプターを出してほしいですね。
午後5:08 · 2023年9月20日
https://twitter.com/Haniwa_Japan/status/1704407184116007396
Yoshiki Toyota / 豊田慶記@PhotoYoshiki·13時間
画質の保証なんてしなくて良いので、楽しく使えるアイテムがほしいですね。ファンを増やす為の広報活動としてやってもらえたらなー、と。
https://twitter.com/PhotoYoshiki/status/1704447830864327118
Haniwa_Japan@Haniwa_Japan·11時間
「楽しく使えるアイテム」
仰言る通りだと思います。ニコンZシリーズボディと膨大なニコンFマウントレンズとで楽しく遊べるマウントアダプターを是非お願いしたいですね。
「ニコンおもしろマウントアダプター工房」とか。画質は保証しないけどレンズはAFで動くよ、と。
https://twitter.com/Haniwa_Japan/status/1704470610993463557
Yoshiki Toyota / 豊田慶記@PhotoYoshiki
そうそう。ニコン愛を継続してもらう活動にも力を入れて欲しいですよね。
https://twitter.com/PhotoYoshiki/status/1704478402701640169

豊田慶記様、お相手ありがとうございました。

ボディ内AFモーターをマウントアダプター内に組み込んでAFカップリングでレンズのAFを駆動するのが本筋なのだろうけど、そうではなくて、マウントアダプターのマウント面が前後するAFアダプターにしてしまえば、Ai AFレンズどころかMFレンズさえもオートフォーカス出来てしまうのだから、Zf発売を機にニコン純正でそういうAFアダプターを出してしまいなさいよという話だ。素晴らしい。

なお、現状でもニコンZマウントボディにライカM/LマウントレンズをAF出来るアダプターがあり、ライカM/LマウントボディにニコンFマウントレンズを付けるマウントアダプターと併用すれば、マウントアダプターが伸縮してピントを合わせる方式でニコンZボディにニコンFマウントレンズをAF作動させることは可能だ。実際に焦点工房ではその組み合わせでセット販売している。
TECHART TZM-02 マウントアダプター セット
【追記】
TECHART TZM-02の機能そのものについてはTECHART TZM-02(ライカMマウントレンズ → ニコンZマウント変換)電子アダプター AF対応 に詳しく解説がある。
【追記ここまで】

サードパーティで実現しているけれども、マウントアダプター2段重ねよりはニコン純正でそういうアダプターがあった方がいいでしょう。なによりも過去のユーザーを捨てているイメージは払拭されるし、新しいユーザーが入りやすい。膨大なニコンFマウントレンズを放っておくのはもったいない。

ということで、ニコンZfは画期的だ。いますぐには買えないけれども…(泣)。そしてニコンはニコンFマウントの多くのレンズでオートフォーカス(AF)可能なマウントアダプターを発売してほしい。

【追記】
New Model Impression!  ニコン Z f (※ベータ機) けっこう辛辣に語る9月。 ●実販予想価格:29万8000円(ボディ税込) ●photo&text:豊田慶記(Webカメラマン モーターマガジン社)

【関連追記:2024年2月3日】
ボディ内AFモーター用ニッコールレンズをソニーEマウントでAFできるアダプターMonsterAdapter LA-FE2発売 ― 2024年02月03日

NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR(交換レンズレビュー・デジカメWatch)2023年08月31日 00時00分00秒

富山駅「だまされんちゃ」:Nikon Z6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S、24mm、プログラムAE(F4開放、1/25秒)、ISO-AUTO(ISO 250)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(4430K)、マルチパターン測光、オートエリアAF、手ぶれ補正ON、自動ゆがみ補正ON(強制ON)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-85

8月も終わりだというのにまだまだ暑いですね。皆様お元気にお過ごしでしょうか。8月31日というと、小学生の頃は泣きながらワークを殴り書きしたり、取ってあった新聞のお天気欄をみて40日分の絵日記を殴り書きしていた日々を思い起こします(泣)。

さて、交換レンズレビュー NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR(デジカメWatch)について言及したい。普段私は望遠(ズーム)レンズでの撮影はニコンD300sでしていて、ニコンZ6では、標準から広角側の撮影が多い。

しかし、そんな広角派の私でもこのNIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VRはかなり魅力的な望遠ズームレンズだ。

まず、望遠側が600mmもあるのに、たとえばヨドバシで税込249.700円だ。これは安い。写真趣味でない人にはなんで25万円が安いんだと思われるかもしれないが、一般人がちょっと頑張れば買える値段の600mmのレンズってなかなかない。もちろん600mm側の開放F値は6.3と暗いのだが、いまのデジタルカメラは高感度の性能が良くなっていて、ISO感度を上げていってもなかなか破綻しないので、F6.3でも問題にならないシーンは多い。

これは必要な人には「買い」のレンズですなぁ。

しかし、要注意なのは、ニコンZ6ってオートフォーカス性能がそんなによくないということだ。

ちなみに、カメラマン ・YouTuberの矢沢隆則氏はTwitterで以下のように報告している。https://twitter.com/yazawa_takanori/status/1695973693523194052

矢沢隆則 /カメラマン ・YouTuber
@yazawa_takanori
因みに途中「推しごと」木村氏の初代Z6を付けて試してみたが、逆光など照明が著しく変化するような場面だとAFが暴れまくって話にならなかった。なのでAFに関する情報はあくまでZ8、Z9所有者のみの参考に留めてください。カメラが違うとAFの正確さは全く異なるので。
@ken_oshigoto
午前10:36 · 2023年8月28日

Zシリーズで望遠レンズで動き回るものを撮るにはZ9やZ8が必要なんでしょうな。

ニコンZ9、Z8とNIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VRとの組み合わせで買うならば、超望遠域が以前よりはお手軽に揃う選択肢ということだ。Z9、Z8ユーザーがちょっと羨ましい。

ちなみにSONYに移行したいとうじうじしているうちに、α7CⅡとα7CRが発売されましたな。

ちなみに同じく矢沢隆則氏は、α7CRのファインダーについてこうつぶやかれている。https://twitter.com/yazawa_takanori/status/1697124245388849254

矢沢隆則 /カメラマン ・YouTuber
@yazawa_takanori
この写真、α7CRのファインダーを使って16㎜で撮ったのだが、モデルさんの表情がとても確認しずらかった。理由はファインダーの倍率。自分はふだん使っているα7SⅢは0.9倍。それに対しα7CRは0.7倍。これだけ広角で撮影すると、倍率の違いがもろに影響する。ファインダー重視の人はお気をつけあれ。
午後2:48 · 2023年8月31日

なかなかうまくいかんですな。それとα7cはメカニカルな先膜シャッターが無くて、常に電子先膜シャッターなので、それにともなう制限もあるらしいです。コンパクトでお手ごろ価格のボディに何でも搭載というわけにはいかないんでしょうなぁ。まあニコンがコンパクトな20mmや17~18mmの単焦点超広角レンズを発売してくれれば済む話なんだが…。

というわけで、NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VRはなかなか魅力的なレンズですなぁという話でした。現状だとD850とAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR(ヨドバシで税込185,280円)の方がいいのかもしれない。


写真は記事とは関係ない。
富山駅「だまされんちゃ」:Nikon Z6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S、24mm、プログラムAE(F4開放、1/25秒)、ISO-AUTO(ISO 250)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(4430K)、マルチパターン測光、オートエリアAF、手ぶれ補正ON、自動ゆがみ補正ON(強制ON)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-85

北陸新幹線の富山駅改札内にあった掲示物。「だまされんちゃ」の看板は最初、中川家の礼二さんかと思ったのだが、検索すると富山市出身の高原兄(たかはらけい)さんらしい。中川家兄とはちゃいました。

富山ではあまり公開できる私的な写真を撮れなかったのでこんな写真ぐらいしか…(泣)。またこんどゆっくり行きたいです。食べ物は美味しいし。富山は夏はフェーン現象で暑い場所なのだが、今年は関東地方も暑いのであまり違いを感じなかった。しかし、富山の人たちはこんな暑い夏は経験したことがないと言っていた。もう日本国中酷暑ですな(泣)。

【追記】
今回、Nikon Z6にNIKKOR Z 24-70mm f/4 SとFTZマウントアダプターにAF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G EDとAF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-EDも持っていって、15mm相当から300mmまで撮れる体制にしていたが、結局一回もレンズ交換しないで帰ってきた(泣)。撮影が主目的でないときは、余計なものを持っていっても使う機会がないことをいまだに学習できていない(泣)。標準ズームか高倍率ズーム一本で済む話だった。NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRが欲しくなって…(違)。

Google
WWW を検索 haniwa.asablo.jp を検索
asahi-net.or.jp/~sp5j-hys/ を検索
※ブラウザで「保護されていない接続」「安全ではありません」などの表示が出る場合はSSL対応のhttps://haniwa.asablo.jp/blog/の方にアクセスしてください。お気に入り・ブックマークもSSL対応の方に変更をお願いします。(2021/02/23)