国道410号四町作第一隧道(1902年開通)2025年05月20日 00時00分00秒

【写真1】国道410号四町作第一隧道(千葉県君津市):Nikon Z6、AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED、F6.3 絞り優先AE、1/40秒、ISO-AUTO(ISO 450)、AWB(4650K)、マルチパターン測光、 オートエリアAF、手ぶれ補正ON(ノーマル)、高感度ノイズ低減:標準、自動ゆがみ補正、ピクチャーコントロール「オート」、手持ち撮影、マウントアダプターFTZ、バヨネットフード HB-72、ニコンNCフィルター、NX Studio 1.7.1でRAW(NEF)ファイルを現像(アクティブDライティング標準、露出補正-1.24EV)したものをJPEG化後リサイズ

さて、JR久留里線上総松丘駅 ― 2025年05月19日の続きだ。この日のもうひとつの目的地は、国道410号の四町作第一隧道だ(【写真1】)。

【写真1】国道410号四町作第一隧道(千葉県君津市):Nikon Z6、AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED、F6.3 絞り優先AE、1/40秒、ISO-AUTO(ISO 450)、AWB(4650K)、マルチパターン測光、 オートエリアAF、手ぶれ補正ON(ノーマル)、高感度ノイズ低減:標準、自動ゆがみ補正、ピクチャーコントロール「オート」、手持ち撮影、マウントアダプターFTZ、バヨネットフード HB-72、ニコンNCフィルター、NX Studio 1.7.1でRAW(NEF)ファイルを現像(アクティブDライティング標準、露出補正-1.24EV)したものをJPEG化後リサイズ

四町作第一隧道は、内閣府沖縄総合事務局の道路雑学コーナー>国道のれきし>5.国道に作られた古いトンネルによると、現在も使われている国道の古いトンネルは、1位が国道143号の明通トンネル(1890(明治23)年)で、2位が国道410号の四町作第一トンネル(1902(明治35)年)で、3位が国道414号の天城トンネル(1904(明治37)年)だそうで、四町作第一隧道は現役の国道トンネルの中で2番目に古いトンネルということになる。

順位 建設年次 路線名 トンネル名 延長(m) 場 所
1 1890(明治23)年 143号 明通トンネル 95 長野県東筑摩郡本城村
2 1902(明治35)年 410号 四町作第一トンネル 52 千葉県君津市
3 1904(明治37)年 414号 天城トンネル 446 静岡県賀茂郡河津町

内閣府の表には元号でしか書かれていないので、西暦を追加した。元号でしか書いていない文書は許さん(怒)。【追記】なお、天城トンネルは石廊崎へ行ってきた(その2) ― 2017年03月13日で紹介している。【追記ここまで】

ということで、その2番目に古い現役国道トンネル四町作第一隧道を見に行ってきた。上総亀山に行くときは普段は久留里線に平行した方の国道410号を通るので、この四町作第一隧道の部分の国道410号を通るのは初めてだ(新しくできたバイパスの国道410号に入ってしまったときはスーパーKAJIYA(鍛冶屋商店)を左折して上総松丘駅前の方に曲がって久留里線沿いの方の国道410号に合流していた)。このあたりの国道410号と国道465号は複雑だ。上総松丘駅の駅舎のある方の前を通っている道が最初にあった道で、それが後に国道指定されたのだと思う。その最初の道の延長上に四町作第一隧道がある。下の地図は、今昔マップ on the web」((C)谷 謙二)のスクリーンショットだ。左側が「国土地理院 1/50000地形図 大多喜 昭和19年部修・昭和22・5・22発行」で、右側が「国土地理院 1/50000地形図 2025年5月20日表示」だ。左の昭和19年の地図には久留里線の東側沿いにまだ道がない。

https://ktgis.net/kjmapw/index.html 今昔マップ on the web」((C)谷 謙二)から。左側が「国土地理院 1/50000地形図 大多喜 昭和19年部修・昭和22・5・22発行」で、右側が「国土地理院 1/50000地形図 2025年5月20日表示」だ。

ということで、上総松丘駅前を出発して左折する。なお、そこにはJA君津市松丘支店だった建物があるが、「松丘支店」の部分の看板は文字が外されていて、現在はJA君津市松丘コーナーになっていて、ATMだけが稼働しているようだ。道の駅にするほどの敷地の広さはないし、前の道がもとの国道410号とはいえ、センターラインのない1.5車線ぐらいの道だからどうしようもないのかもしれない。

【写真4追記】

【写真4】Panasonic Plug-in いしい松丘店前(上総松丘駅入口と鍛冶屋商店の中間地点):OPPO Reno7 A(CPH2353)、焦点距離11mm、プログラムAE(F2.2開放、1/3101秒、ISO 101)、AWB、JPEGからりサイズのみ
【写真4】Panasonic Plug-in いしい松丘店前(上総松丘駅入口と鍛冶屋商店の中間地点):OPPO Reno7 A(CPH2353)、焦点距離11mm、プログラムAE(F2.2開放、1/3101秒、ISO 101)、AWB、JPEGからりサイズのみ

踏切から上総松丘駅入口からスーパーKAJIYA(鍛冶屋商店)の前の道路もまだ国道410号であることを示す「おにぎり型国道標」。
【追記ここまで】

そしてスーパーKAJIYA(鍛冶屋商店)の前に来ると、右に館山410号、直進が国道表記のない鴨川表示の青看板が出てくる。ここで騙されて右折してしまうと、国道410号バイパスというおもしろくもなんともない道に出てしまう。ここは直進だ(直進も国道410号)。

しばらく行ったあたりで道路の真ん中にニホンザルがいるのを見つけたが、止まらずにそうっと脇を通った。以前旧国道20号(現・山梨県道212号日影笹子線)の笹子峠・笹子隧道(1938年(昭和13年)に開通)に行く途中でやはりニホンザルを見かけて、エンジンを止めて観察していたら、なんと周囲の木に20匹以上のニホンザルがいて息を潜めて私のことをじっと見ていたのに気づいたことがある。一度に襲いかかられたら無事では済まないので、そうっとエンジンを掛けて(このときはキック始動しかないDT200Rだった)、その場を離脱した。よく整備していたのでキック一発で掛ってよかった。道路に出ているのはおそらく若い猿で、それを集団が見守っていて、なにかあったら総出で敵をやっつけるんだろうと思う。そのときのことを思い出したので、今回は写真も撮らずにスルー。ニホンザルのお尻って本当に真っ赤だね。

しばらく行くと、右手に学校が見えてくるが(旧松丘小学校、旧松丘中学校)、この学校はもう閉校になっているはずなのに車が止まっていたりしてなんか活気がある。閉校を転じていまはコードベースキミツというドローンの学校になっている。私も習いたいな。

【写真5追記】

【写真5】君津市広岡国道410号:OPPO Reno7 A(CPH2353)、焦点距離4.71mm、プログラムAE(F1.7開放、1/903秒、ISO 100)、AWB、JPEGからりサイズのみ

【追記ここまで】

学校を過ぎると、右が市道、左が国道410号という小さな青看板とおにぎりの形の国道410号看板が出てくるので左へ。

すぐに右手にトンネルが見えておにぎりの国道410号看板と「この先大型車両通り抜けできません」の黄色い看板があるがこれも国道の通りに進む。

しばらく進むとセンターラインが出てきて道が広くなる。真言宗智山派福田山幸田寺の入口が見える。また道が細くなって、三本松公園が右手に見えてくる。このあたり、1827(文政10)年には、川越藩主松平氏の上総支配の陣屋があったそうだ(三本松公園(君津市きみつの観光情報))。ただ、三本松公園のあたりに陣屋があったのではなく、道路の反対側に陣屋があったらしい。
三本松陣屋(君津市大戸見字三本松)(余湖くんのホームページ)
第2節 上総の陣屋、第3節 安房の陣屋(千葉県教育振興財団 PDF)の23.【三本松陣屋】(川越藩出張陣屋)
さきほどの今昔マップでも1944(昭和19)年の地図に役場(松丘村役場)を示す○が真言宗智山派福田山幸田寺の右側にある。川越藩の領地は、安房上総だけで2万石もあったらしい。

さらに進むと両側ガードレールで普通自動車1台分の幅の蟻の門渡り状の部分にさしかかる。このあたりの下をもうひとつの国道410号(久留里線沿いの第2代)がトンネル(四町作隧道)で通っている。じゃあ四町作第二隧道はどうなっているんだ?四町作第二隧道は現在は切り通しになっているらしい。

ともかくも目的の四町作第一隧道はあと少しだ。しばらく行くと左手に「大戸見1号井」と書かれた小屋が出てくる。おそらく地元の水源ポンプだろう。ここの前が広くなっているので、バイクを駐めさせてもらう。

【写真2】四町作第一隧道・大戸見1号井前CRF250L(千葉県君津市):Nikon Z6、AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED、F6.3 絞り優先AE、1/80秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(4850K)、マルチパターン測光、 オートエリアAF、手ぶれ補正ON(ノーマル)、高感度ノイズ低減:標準、自動ゆがみ補正、ピクチャーコントロール「オート」、手持ち撮影、マウントアダプターFTZ、バヨネットフード HB-72、ニコンNCフィルター、JPEGをリサイズのみ
【写真2】四町作第一隧道・大戸見1号井前CRF250L(千葉県君津市):Nikon Z6、AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED、F6.3 絞り優先AE、1/80秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(4850K)、マルチパターン測光、 オートエリアAF、手ぶれ補正ON(ノーマル)、高感度ノイズ低減:標準、自動ゆがみ補正、ピクチャーコントロール「オート」、手持ち撮影、マウントアダプターFTZ、バヨネットフード HB-72、ニコンNCフィルター、JPEGをリサイズのみ

さあ、これが現役国道の日本で2番目に古いトンネル、四町作第一隧道だ。

【写真3】四町作第一隧道(千葉県君津市):Nikon Z6、AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED、F6.3 絞り優先AE、1/40秒、ISO-AUTO(ISO 2500)、AWB(4530K)、マルチパターン測光、 オートエリアAF、手ぶれ補正ON(ノーマル)、高感度ノイズ低減:標準、自動ゆがみ補正、ピクチャーコントロール「オート」、手持ち撮影、マウントアダプターFTZ、バヨネットフード HB-72、ニコンNCフィルター、NX Studio 1.7.1でRAW(NEF)ファイルを現像(露出補正-1.32EV)したものをJPEG化後リサイズ
【写真3】四町作第一隧道(千葉県君津市):Nikon Z6、AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED、F6.3 絞り優先AE、1/40秒、ISO-AUTO(ISO 2500)、AWB(4530K)、マルチパターン測光、 オートエリアAF、手ぶれ補正ON(ノーマル)、高感度ノイズ低減:標準、自動ゆがみ補正、ピクチャーコントロール「オート」、手持ち撮影、マウントアダプターFTZ、バヨネットフード HB-72、ニコンNCフィルター、NX Studio 1.7.1でRAW(NEF)ファイルを現像(露出補正-1.32EV)したものをJPEG化後リサイズ

内部はごつごつしたコンクリート吹き付けになっている。

つづく

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