AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED 定点作例2024年12月03日 00時00分00秒

【写真1 自動ゆがみ補正なし】神田川(和泉橋から神田ふれあい橋方向を望む):Nikon Z6、AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED 、F5.6 絞り優先AE、1/250秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(5220K)、マルチパターン測光、 シングルポイントAF、手ぶれ補正ON(ノーマル)、高感度ノイズ低減:標準、自動ゆがみ補正、手持ち撮影、マウントアダプターFTZ、バヨネットフード HB-72、ニコンNCフィルター、RAW(NEF)ファイルをNX Studio 1.7.0で現像(自動ゆがみ補正:なし)したものをJPEGで書き出してリサイズ
【写真2 自動ゆがみ補正あり】神田川(和泉橋から神田ふれあい橋方向を望む):Nikon Z6、AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED 、F5.6 絞り優先AE、1/250秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(5220K)、マルチパターン測光、 シングルポイントAF、手ぶれ補正ON(ノーマル)、高感度ノイズ低減:標準、自動ゆがみ補正、手持ち撮影、マウントアダプターFTZ、バヨネットフード HB-72、ニコンNCフィルター、RAW(NEF)ファイルをNX Studio 1.7.0で現像(自動ゆがみ補正:あり)したものをJPEGで書き出してリサイズ

Z50IIにレンズ名が記入できるというところから深みにはまりつつあるExifに記入されたレンズ名などの情報はもう少し調べる必要があるのでお待ちください。
ニコンZ50IIのレンズ情報手動設定にレンズ名入力欄 ― 2024年11月25日
ニコンZ6 + FTZ + CPUレンズでのExifレンズ名(追記・訂正あり) ― 2024年11月27日

今日は、これまで既にしれっと作例は挙がっていたのだが、AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED の定点撮影の作例をば。

【写真1 自動ゆがみ補正なし】神田川(和泉橋から神田ふれあい橋方向を望む):Nikon Z6、AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED 、F5.6 絞り優先AE、1/250秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(5220K)、マルチパターン測光、 シングルポイントAF、手ぶれ補正ON(ノーマル)、高感度ノイズ低減:標準、自動ゆがみ補正、手持ち撮影、マウントアダプターFTZ、バヨネットフード HB-72、ニコンNCフィルター、RAW(NEF)ファイルをNX Studio 1.7.0で現像(自動ゆがみ補正:なし)したものをJPEGで書き出してリサイズ

【写真2 自動ゆがみ補正あり】神田川(和泉橋から神田ふれあい橋方向を望む):Nikon Z6、AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED 、F5.6 絞り優先AE、1/250秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(5220K)、マルチパターン測光、 シングルポイントAF、手ぶれ補正ON(ノーマル)、高感度ノイズ低減:標準、自動ゆがみ補正、手持ち撮影、マウントアダプターFTZ、バヨネットフード HB-72、ニコンNCフィルター、RAW(NEF)ファイルをNX Studio 1.7.0で現像(自動ゆがみ補正:あり)したものをJPEGで書き出してリサイズ

なお、両者ともシングルポイントAFのAFターゲットはいつも通りに中央の向こう側の橋(神田ふれあい橋)にしてある。

AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G EDはGタイプのレンズなので自動ゆがみ補正が当てられるのだが、普段ニコンZ6は自動ゆがみ補正はONのままに撮っている。したがってJPEG画像はゆがみ補正ありで撮影されているのでそちらを出せばよいのだが、他のパラメーターが違っているといけないので、RAW(NEF)ファイルで自動ゆがみ補正ありとなしの両方をJPEGで書きだして比較することにした。

AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G EDは、アサヒカメラ2015年4月号のニューフェース診断室[684]ニコンD750+AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED (田沼武能 川向秀和 志村努 西一樹/編集部)によれば、歪曲収差は、-2.3%の樽型だそうで、「単焦点にしてはやや大きいが、焦点距離からすれば健闘している」(同254ページ)とのことだ。

自分は、AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G EDは自動ゆがみ補正を当てない状態でも歪曲収差は気にならない。超広角レンズの歪曲収差にうるさいと自認する自分から見ても気にならないというのは、おそらく自然な感じの樽型だからだろう。

Ai Nikkor 20mm F2.8Sは、非球面レンズを使わずに歪曲収差を小さくしようとして陣笠型の歪曲になっているので、撮影距離や被写体によってはなんか歪曲が気になることがあった。Ai Nikkor 20mm F2.8Sは、フィルム時代のレンズなので、撮影時に歪曲収差を補正するなんて考えも寄らない時代だからこの設計思想そのものを責めるわけにはいかない。

まあそういう場合は、Ai Nikkor 20mm F2.8Sと同じ光学系とされるAi AF Nikkor 20mm F2.8Dを使ってRAW(NEF)ファイルにNX Stuidioで自動ゆがみ補正を当てればいいのだろう。ニコン純正レンズにおける自動ゆがみ補正って、複雑な歪曲収差のある場合に非常に有効だよなぁ。CPU付きレンズでもSタイプは自動ゆがみ補正が当てられないのは、おそらく撮影距離によって歪曲収差が変化するので、距離情報のないSタイプだとうまくいかないのだろう(DタイプやGタイプは撮影距離の情報もEXIFに書き込まれる)。

こうしてAF-S NIKKOR 20mm f/1.8G EDをみてみると、光学性能はNIKKOR Z 20mm f/1.8 Sの方がよいのだろうけれども、リーズナブルな価格で手に入ってこの性能なので、結構いいのではないだろうか。絞り環がないのがちょっとアレだが(NIKKOR Z 20mm f/1.8 Sだとピントリングを絞りリングに割り当てられるが、リングが一つしかないのでそれはそれで使いにくいような気がする)。

AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G EDを見てみると、やっぱりCarl Zeiss Biogon T* 21mm F2.8(CONTAX G用)ってすごいレンズなのだなと思う。【追記】ZEISS Biogon T* 2.8/21 (Datasheet PDF)のDistortionのグラフとか見てみて欲しい。【追記ここまで】AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G EDとCarl Zeiss Biogon T* 21mm F2.8(CONTAX G用)の比較記事は近いうちにやりたい。

【関連追記】
Nikon Z6作例4(CONTAX G Biogon T* 21mm F2.8) ― 2021年11月24日
Nikon Z6作例7(AI Nikkor 20mm f/2.8S) ― 2022年01月19日
しまった、CONTAX G Biogon T* 21mm F2.8もAi Nikkor 20mm F2.8Sも縦位置で撮ってたんだ。こりゃ比較しにくいな。しかし、和泉橋って人通りが多いのでここでレンズとっかえひっかえとかしたくないんだよなぁ。レンズとかキャップとか水面に落としそうだし。
【関連追記ここまで】

【さらに追記】
超広角レンズの秋葉原・和泉橋定点撮影としては、
ニコンZ専用設計の「SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical」2月発売(デジカメWatch) ― 2023年01月19日のAF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G EDの作例と
おもしろレンズ工房ぎょぎょっと20 + Nikon Z6 + FTZ作例2 ― 2022年12月07日もご覧くだされ。
【さらに追記ここまで】

コメント

_ めがねのパイロット ― 2024年12月06日 21時28分27秒

 Haniwa様

 おお、データにメレンズ名が入るとはいいですね。
 こういうのがあると、いろいろとレンズが欲しくなるのは間違いなし(爆)

 しかしアダプター・・・
 3年ほど前に買った中華のMegadapというニコンZマウントでライカMマウントをAF駆動できる神アダプターですが・・・
 久しぶりに使おうと思いZfにつけたら「異常を感知して作動停止」と出て、ネットで見るとファームアップが2021年で止まったまま・・・
 そして今は販売も終わっており、当時のままで止まっているようです(笑)
 あー、さすがサポート0の中華製、売っている間だけだよ、ってことなんですね(笑)
 やっぱ、電子関係のアダプターは日本製がいいですね・・・

_ Haniwa ― 2024年12月07日 13時41分37秒

めがねのパイロット様
>おお、データにメレンズ名が入るとはいいですね。
>こういうのがあると、いろいろとレンズが欲しくなるのは間違いなし(爆)

こういう仕様はカメラメーカーにとってうまみがないのでなかなか実現しないですが、今回Z50IIで実現してニコンは偉いなぁと思いました。色んなレンズをZマウントボディで使ってもらうのはニコンにとって悪いことではないと思いますがねぇ(もう手遅れかもですが…)。

>しかしアダプター・・・
>3年ほど前に買った中華のMegadapというニコンZマウントでライカMマウントをAF駆動できる神アダプターですが・・・
>久しぶりに使おうと思いZfにつけたら「異常を感知して作動停止」と出て、ネットで見るとファームアップが2021年で止まったまま・・・
>そして今は販売も終わっており、当時のままで止まっているようです(笑)
>あー、さすがサポート0の中華製、売っている間だけだよ、ってことなんですね(笑)
>やっぱ、電子関係のアダプターは日本製がいいですね・・・

情報ありがとうございます。やはりそんな感じですか…。
TECHART TZG-01(CONTAX Gレンズ→Nikon ZボディでAF)もいいなぁと思っていたのですが、
2023年6月のファームアップで止まっています。
ttp://www.stkb.co.jp/support.html#tzg-01
おそらくもうファームアップはないのだと判断して買うのを躊躇しています。

今興味あるのはTECHART TZM-02(ライカMマウントレンズ → ニコンZボディでAF)ですが、
こちらも2023年6月のファームアップが最後です。
ttp://www.stkb.co.jp/support.html#tzm-02

おそらくZ6で使う分には問題ないと思いますが、今後新しいボディを買ったりすると動かなくなる可能性が高いですよね。

まあニコンに正式に許可を取っているわけではなさそうなので、解析などが大変なんでしょうけれども、もう少し長くサポートして欲しいですよねぇ。あと、ニコンもこういうアダプターを大目に見るか許可のハードルを下げるかして、ニコンZボディの増殖を夢見て欲しいなぁと思います。Zボディ買ったら絶対にNIKKOR Zレンズ買う羽目になるのですから…。

_ ノーネームしたん ― 2024年12月10日 09時43分54秒

>AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G EDを見てみると、やっぱりCarl Zeiss Biogon T* 21mm F2.8(CONTAX G用)ってすごいレンズなのだなと思う。

まぁ値段もすg…

>しかし、和泉橋って人通りが多いのでここでレンズとっかえひっかえとかしたくないんだよなぁ。レンズとかキャップとか水面に落としそうだし。

レンズを川に落とすと女神が出てきて、中に汚水が混入したレンズをHaniwa氏の頭めがけて超速度で投入してくれます、
まぁ人通りは…Haniwaさんを避けて通過してくれるので大丈夫です、
なぜ避けるのかを気にしたらいけません!、
気にせずに日々を過ごしましょう。

>フィルム時代のレンズなので、撮影時に歪曲収差を補正するなんて考えも寄らない時代だからこの設計思想そのものを責めるわけにはいかない。

そうなんですよねぇ、
距離を手動入力で具合を見ながら歪みを…とか有れば面倒でも数枚なら…、
まぁ面倒も歪みも嫌なら新レンズを買うという事で解決の方が良いです。

_ Haniwa ― 2024年12月11日 08時21分15秒

ノーネームしたん様

>>AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G EDを見てみると、やっぱりCarl Zeiss Biogon T* 21mm F2.8(CONTAX G用)ってすごいレンズなのだなと思う。

>まぁ値段もすg…

Biogon T* 21mm F2.8(CONTAX G用)は発売当時の希望小売価格は12万円ですが※、現在の中古価格は安めです。これはピントリングがないとか、ミラーレスデジタルカメラで使うと周辺がアレとかそういう理由なので、これがAFニッコールみたいにAFカップリングがありつつもピントリングがちゃんとあったらもっと中古の値段が高かったでしょうね。
もっとも、2002年1月の「モニターキャンペーン」という投げ売りでは21mmは4万円になっていたようですが(泣)。

ttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9G
↑それにしてもこのWkipediaのCONTAXの写真、広角レンズで近くから撮っていて歪んでいるし、非純正の黒枠フィルター付いてるし、アンチCONTAX派の陰謀かと思うような写真ですね(泣)。フィルター外すか純正のレンズと色の揃ったシルバーのフィルターにして欲しいところです。

>>しかし、和泉橋って人通りが多いのでここでレンズとっかえひっかえとかしたくないんだよなぁ。レンズとかキャップとか水面に落としそうだし。

>レンズを川に落とすと女神が出てきて、中に汚水が混入したレンズをHaniwa氏の頭めがけて超速度で投入してくれます、
>まぁ人通りは…Haniwaさんを避けて通過してくれるので大丈夫です、
>なぜ避けるのかを気にしたらいけません!、
>気にせずに日々を過ごしましょう。

道頓堀みたいに底ざらいすると何かいっぱい出てきそうな悪寒が…(泣)。
女神は佐々木朗希並みの豪腕で…(泣)。

>>フィルム時代のレンズなので、撮影時に歪曲収差を補正するなんて考えも寄らない時代だからこの設計思想そのものを責めるわけにはいかない。

>そうなんですよねぇ、
>距離を手動入力で具合を見ながら歪みを…とか有れば面倒でも数枚なら…、
>まぁ面倒も歪みも嫌なら新レンズを買うという事で解決の方が良いです。

あとから手動でなんとかするのってかなり面倒です。Biogonぐらいによく写るのなら我慢できますが(泣)。
Nikkor 20mm F2.8の最適解は、Ai AF Nikkor 20mm F2.8Dを買って、自動ゆがみ補正を使うことなんでしょうね。わざわざ値段の高いMFの方を選んで買ったのに(泣)。

話は戻りますが、AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G EDってヌケが非常に良いレンズですね。カタログ上ではまだ現行品扱いの数少ないFマウントレンズです。まあFTZでZマウントボディで使うと、AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G EDのコンパクトさや軽さが全然活きてこなくて、NIKKOR Z 20mm f/1.8 S買った方が…となるのですが(泣)。

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