北川民次展(名古屋市美術館)2024年08月13日 00時00分00秒

【写真1】水浴(北川民次 1929年 刈谷市美術館蔵):Nikon Z6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S、24mm、絞り優先AE(F8、1/25秒)、電子シャッター、ISO-AUTO(ISO 3200)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(3470K)、マルチパターン測光、オートエリアAF、手ぶれ補正ON(ノーマル)、自動ゆがみ補正ON(強制ON)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-85

またまた徳川幕府再興のため(違)名古屋に行くことがあり、名古屋市美術館で開催中の特別展 生誕130年記念 北川民次展―メキシコから日本へを見てきた。

もともと北川民次氏について詳しかったわけではなく、余りに暑いので空き時間に徘徊して撮影するのを断念して、涼しい屋内の美術館に寄ることにしたら丁度やっていたのがこの特別展 生誕130年記念 北川民次展―メキシコから日本へだったのだ。

結論からいうと、この北川民次展はよかった。みんな見に行くべきだ。

何がよいのかというと、北川民次氏の作品は、民衆側に寄り添っており、権力側への批判がベースにあるからだ。また幼児児童芸術教育に長けていて、子どもたちの才能を伸ばそうというありようが素晴らしい。

【写真2】夏の宿題(北川民次 1970年 愛知県美術館蔵):Nikon Z6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S、24mm、絞り優先AE(F8、1/25秒)、電子シャッター、ISO-AUTO(ISO 2800)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(3850K)、マルチパターン測光、オートエリアAF、手ぶれ補正ON(ノーマル)、自動ゆがみ補正ON(強制ON)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-85

さらにこの特別展は基本的に写真撮影が可能だったのも素晴らしい。撮影禁止はごくわずかで、雑誌などの資料と北川民次以外の作品が撮影禁止なだけだった。そのほかの北川民次作品は、他館所蔵品であっても撮影可能だった。すごい。なお、常設展の方は全面撮影禁止だ。

常設展では、ディエゴ・リベラ『プロレタリアの団結』(1933年 名古屋市美術館蔵)が興味を惹かれた。上段にレーニン、その左右にマルクスとエンゲルス、さらに左右にスターリンとトロツキーという絵画だった。写真を撮りたかったのだが、撮影禁止なので非常に残念だった。スターリンとトロツキーが共に書かれているのは珍しいのではないだろうか。トロツキーはメキシコに亡命しているのでメキシコの絵画に描かれるのは変ではないが、亡命の原因をつくり(ソ連からの国外追放)暗殺を指示したとされるスターリンがともに描かれているのは珍しい。このあたりはアートペーパー103 名古屋市美術館ニュース2016年冬号「特集“亡命はタンカーに乗って。”――トロツキーの亡命と暗殺をめぐる日本とメキシコの物語 」に詳しい(帰宅後に検索して知った)。作者のディエゴ・リベラは、メキシコ政府に掛け合ってトロツキーのメキシコ亡命を受け入れさせた人物らしい。

それで、帰宅してから調べると、この特別展 生誕130年記念 北川民次展―メキシコから日本へは、名古屋市美術館で2024年6月29日(土)~9月8日(日)で開催された後、世田谷美術館で2024年9月21日(土)~11月17日(日)まで開催され、さらに福島・郡山市立美術館で2025年1月25日(土)~3月23日(日)で開催されるようだ。西日本での開催がないのが残念だが、これは是非観に行ってほしい。私も世田谷美術館の北川民次展にもう一度行く予定。
約30年ぶりの大規模な回顧展。「北川民次展 ――メキシコから日本へ(仮)」が2024年6月から3都市で巡回へ(2023年11月17日Tokyo Art Beat)
2024.09.21 - 11.17生誕130年記念北川民次展―メキシコから日本へ(世田谷美術館)
郡山市立美術館 2024年度の展覧会

生誕130年記念 北川民次展―メキシコから日本へ

愛知・名古屋市美術館:2024年6月29日(土)~9月8日(日)

東京・世田谷美術館:2024年9月21日(土)~11月17日(日)

福島・郡山市立美術館:2025年1月25日(土)~3月23日(日)

図録は定価3,850円 (本体価格3,500円)のはずだが、名古屋市美術館のミュージアムショップでは3500円で買えた(レシートを見ると内税3500円)。交通系ICカードも使えたので、モバイルSuicaで買った。
北川民次 メキシコから日本へ(国書刊行会)


【写真1】水浴(北川民次 1929年 刈谷市美術館蔵):Nikon Z6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S、24mm、絞り優先AE(F8、1/25秒)、電子シャッター、ISO-AUTO(ISO 3200)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(3470K)、マルチパターン測光、オートエリアAF、手ぶれ補正ON(ノーマル)、自動ゆがみ補正ON(強制ON)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-85

【写真2】夏の宿題(北川民次 1970年 愛知県美術館蔵):Nikon Z6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S、24mm、絞り優先AE(F8、1/25秒)、電子シャッター、ISO-AUTO(ISO 2800)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(3850K)、マルチパターン測光、オートエリアAF、手ぶれ補正ON(ノーマル)、自動ゆがみ補正ON(強制ON)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-85


【追記:2024年9月30日】
北川民次展(世田谷美術館) ― 2024年09月30日
東京・世田谷美術館の北川民次展にも行ってきた。

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