ニコン、NIKKOR Z 35mm f/1.4を2024年7月19日に発売 ― 2024年06月29日 00時00分00秒
ニコンは、交換レンズ「NIKKOR Z 35mm f/1.4」を7月19日(金)に発売するそうだ。デジカメWatchの推定価格は税込10万4,500円だそうだ。
ニコン、フルサイズ対応の標準単焦点レンズ「NIKKOR Z 35mm f/1.4」 F1.4なのに「35mm f/1.8 S」とほぼ同等のサイズ
(デジカメWatch 佐藤拓 氏 2024年6月26日 14:03)
NIKKOR Z 35mm f/1.4(ニコンイメージング)
話題になったのは、既に発売されているNIKKOR Z 35mm f/1.8 Sが、たとえばヨドバシドットコムで執筆時現在118,430円(税込)なのに、F1.4でより明るいのに安いことだ。
レンズ | NIKKOR Z 35mm f/1.4 | NIKKOR Z 35mm f/1.8 S | |
---|---|---|---|
型式 | ニコン Z マウント | ニコン Zマウント | |
焦点距離 | 35mm | 35mm | |
最大口径比 | 1:1.4 | 1:1.8 | |
レンズ構成 | 9群11枚(非球面レンズ2枚) | 9群11枚(EDレンズ2枚、非球面レンズ3枚、ナノクリスタルコートあり) | |
画角 | 63°(撮像範囲 フルサイズ/FXフォーマット) | 63°(撮像範囲FX) | |
44°(撮像範囲 APS-Cサイズ/DXフォーマット) | 44°(撮像範囲DX) | ||
ピント合わせ | マルチフォーカス方式、IF(インターナルフォーカス)方式 | マルチフォーカス方式、RF(リアフォーカス)方式 | |
最短撮影距離 | 0.27m | 撮像面から0.25m | |
最大撮影倍率 | 0.18倍 | 0.19倍 | |
絞り羽根枚数 | 9枚(円形絞り) | 9枚(円形絞り) | |
絞り方式 | 電磁絞りによる自動絞り | 電磁絞りによる自動絞り | |
最大絞り | f/1.4 | f/1.8 | |
最小絞り | f/16 | f/16 | |
アタッチメントサイズ(フィルターサイズ) | 62mm(P=0.75mm) | 62mm(P=0.75mm) | |
寸法 | 約74.5mm(最大径)×86.5mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで) | 約73.0mm(最大径)×86.0mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで) | |
質量 | 約415g | 約370g | |
付属品 | ・レンズキャップ62mm LC-62B(スプリング式) | • 62mmスプリング式レンズキャップLC-62B | |
・裏ぶた LF-N1 | • 裏ぶたLF-N1 | ||
・レンズフード HB-115 | • バヨネットフードHB-89 | ||
• レンズケース CL-C1 |
これは、NIKKOR Z 35mm f/1.8 SがS-Lineであるのに対して、NIKKOR Z 35mm f/1.4はS-Lineではないからだろう。
MTFを見比べると、NIKKOR Z 35mm f/1.8 Sの方が全体に高いし、S:放射方向 とM:同心円方向が一致している区間が長い。端に行くまでなんとかS:放射方向とM:同心円方向とを一致させようとしている。それに対して、NIKKOR Z 35mm f/1.4の方は、中心から離れてすぐにS:放射方向 とM:同心円方向が離れて行ってしまう。
ニコンは開放F値でのMTFしか公表しないので、開放F値ではNIKKOR Z 35mm f/1.8 Sの方がシャープというか開放からシャープなのがF1.8の方だということだ。F1.4の方は開放はやや甘い可能性がある。しかし、絞っていった場合にどうなるのかは分からない。ニコンもF5.6とかF8のMTFも合わせて公表して欲しいなぁ。
「明るいレンズで大きなボケ表現を味わいたい」「開放F値でやわらかく、絞り込んでシャープな描写を楽しみたい」というユーザーに向けて訴求。絞り開放時は芯のある柔らかな描写が得られ、絞り込んでいくとシャープな描写に変化していくとしている。
ピント面の解像感を追求し、色づきの少ない描写を実現。Fマウント用の「AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G」を上回る描写としている。
一方で周辺部までの高い描写性能を求める場合は「NIKKOR Z 35mm f/1.8 S」が適しているという。
ニコン、フルサイズ対応の標準単焦点レンズ「NIKKOR Z 35mm f/1.4」 F1.4なのに「35mm f/1.8 S」とほぼ同等のサイズ (デジカメWatch 佐藤拓 氏 2024年6月26日 14:03)から引用
短いコメントながら、なかなか情報量の多い文章だ。1段落目では、「絞りが効く」レンズであることを示している。2段落目ではどのF値のことなのかは分からないが、AF-S NIKKOR 35mm f/1.4Gを上回る描写だという。これは、「FTZマウントアダプターでAF-S NIKKOR 35mm f/1.4Gを使えばええやん層」へのジャブですな。【追記】AF-S NIKKOR 35mm f/1.4Gのヨドバシドットコムの価格を調べたら、執筆時現在247,220円(税込)だ。これはもう「お前らはやくNIKKOR Z買えよ」ということなんだろうなぁ。こういう、性能と価格での煽りは大歓迎だ(笑)。【追記ここまで】
3段落目も絞り値が不明ながらも、周辺部まで高い描写性能なのは、NIKKOR Z 35mm f/1.8 Sの方だという情報。絞ってもそうなのかが気になる。絞った場合に周辺部も実用上そんなに差がないのであれば、NIKKOR Z 35mm f/1.4の方が面白いレンズだということになる。
開放F値での比較や、F1.8での比較、絞った場合での比較などこれか作例や測定結果などが出てくると思うが、楽しみ。なによりも実売価格が抑えられているのがよい。
【関連追記:2025年2月6日】
NIKKOR Z 35mm f/1.2 Sが2025年2月28日発売、40万円前後 ― 2025年02月06日
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