重量380gの望遠単焦点ミラーレンズTTArtisan 250mm f/5.6 Reflex2024年06月06日 00時00分00秒

【写真1】上総亀山駅(千葉県君津市 2024年4月):Nikon Z6、AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED、300mm、絞り優先AE(F8、1/640秒)、ISO-AUTO(ISO 500)、ピクチャーコントロール:オート、AWB(4880K)、マルチパターン測光、シングルポイントAF、手ぶれ補正ON、自動ゆがみ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-36

「TTArtisan 250mm f/5.6 Reflex M42マウント」というミラーレンズが発売されたようだ。
重量380gの望遠単焦点レンズ「TTArtisan 250mm f/5.6 Reflex」

株式会社焦点工房は、銘匠光学の交換レンズ「TTArtisan 250mm f/5.6 Reflex M42マウント」を6月4日(火)に発売した。希望小売価格は税込7万2,000円。

ミラーレンズなどの愛称で呼ばれる反射光学系を採用した望遠単焦点レンズ。250mmの焦点距離を持ちながら、重量380gと軽量な点を特徴としている。他の多くの反射望遠レンズと同様、オートフォーカス機構は備えていない。

ミラーレンズはNikkorが群を抜いてよいのだが(ニッコール千夜一夜物語第十三夜 <New>Reflex-Nikkor 500mm F8<補遺>「リング状のボケ形状について」参照)、いまは全部生産終了だ。

ミラーレンズは焦点距離の割りにレンズ全長が短いのがメリットだが、250mmだとそんなにメリットが無いのではないかという疑問点が一つ、もう一つは、250mmで希望小売価格が税込7万2,000円って高くないかというのも疑問点。250mmって70-300mmのズームに含まれているから、オートフォーカスやズームという便利さと重さや短さや価格を総合評価して、250mm F5.6のミラーレンズが売れるのか心配してしまう。

しかもミラーレンズだとボケがリングボケになってしまうので、そのデメリットも合わせて考えると、本当にこれ売れるのかと思ってしまう。

<New>Reflex-Nikkor 500mm F8だと、500mmという焦点距離はなかなか安く済ませられないし、ミラーレンズ以外で500mmのレンズは重くて長い。だからミラーレンズの勝機・商機がある。でも250mmだと競争相手が多すぎる。しかも7万円でしょ。だったらAF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR買うよ。ニコンZではMFになってしまうがAI AF Zoom-Nikkor ED 70-300mm F4-5.6Dもコンパクトでよい。

ということで、せっかくの新レンズをディスってしまったが、500mmとか1000mmとかを出してくれるのなら、買うかも。ただし、値段はもう少し頑張って欲しい。あと日本政府や日銀は円安をなんとかして欲しい。

ということで、<New>Reflex-Nikkor 500mm F8が欲しくなってしまったゾ。月とか撮るのならボケは関係ないのでミラーレンズで問題ない。


写真は記事と微妙に関係しているかも。
【写真1】上総亀山駅(千葉県君津市 2024年4月):Nikon Z6、AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED、300mm、絞り優先AE(F8、1/640秒)、ISO-AUTO(ISO 500)、ピクチャーコントロール:オート、AWB(4880K)、マルチパターン測光、シングルポイントAF、手ぶれ補正ON、自動ゆがみ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-36

2024年4月にバイクのバッテリーを交換したので、思いつきでバイクで東京湾アクアライン経由で千葉県の上総亀山駅に行って撮った(チェーン交換前だ)。バイクの時計が1時間ほどずれていて全然列車が来ないのにちょっと待ってしまった(泣)。帰宅してからGarminのナビにデフォルトで到着時刻予想表示が出ているのを、現在時刻表示に変えた(GPS由来の時刻表示なのでずれにくい)。列車が来る時間にもう一度撮りに行きたいと思っているのだが、天気と自分の予定とがうまく合わない。

なお、JR久留里線の久留里-上総亀山間は廃止する話が出ている。いまでも久留里から先は本数が極端に少ない。話がずれるが、東京湾アクアラインが開通したときに、鉄道も併設しておいたらよかったのではないかという気がする。というのも、東京湾アクアラインは、特定の時間に渋滞が酷く、迂回路は東京湾をぐるっと回るか東京湾フェリーしかないので、鉄道なら渋滞に関係なく行き来出来るからだ。どのみちストロー効果で木更津は衰退してしまっているので、どうせなら東京や川崎や横浜のベッドタウンになるように、時刻が確実な鉄道が東京湾アクアラインで繋がっていれば久留里線の沿線も生き残れたのかもしれないと思った。

AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-EDは、レンズ内手ぶれ補正を搭載したため、その前のAI AF Zoom-Nikkor ED 70-300mm F4-5.6Dよりも約240g重くなって、太く長くなってしまっている。両方とも所有しているが、どちらも200mmを越えると画質がちょっとアレになってくる。撮り比べてもどっちで撮ったのか分からないぐらい描写は似ている。厳密に撮り比べていないが、ハニワニワでちょっととっかえひっかえしたぐらいでは、AI AF Zoom-Nikkor ED 70-300mm F4-5.6DAF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-EDはExifを見ないと分からない。

その点、さらに後継のAF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR(DXじゃない方)は、200mmを越えた部分でも描写がよくなっているらしい。NIKKOR Zに70-300mmがないので、AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VRはちょっと気になっている。

今回のAF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-EDの望遠端300mmの撮影だが、背景の林にフォーカスポイントを持って行ってもZ6だと全然ピントを合わせてくれなかった。撮った画像をあとで拡大して見たら、なんか油絵で描いたみたいな描写になっていて、これじゃピント合わせられないよなと思った。ますますAF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VRが気になる。

【写真2】【写真1をトリミング】上総亀山駅(千葉県君津市 2024年4月):Nikon Z6、AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED、300mm、絞り優先AE(F8、1/640秒)、ISO-AUTO(ISO 500)、ピクチャーコントロール:オート、AWB(4880K)、マルチパターン測光、シングルポイントAF、手ぶれ補正ON、自動ゆがみ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-36

【写真2】【写真1をトリミング】上総亀山駅(千葉県君津市 2024年4月):Nikon Z6、AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED、300mm、絞り優先AE(F8、1/640秒)、ISO-AUTO(ISO 500)、ピクチャーコントロール:オート、AWB(4880K)、マルチパターン測光、シングルポイントAF、手ぶれ補正ON、自動ゆがみ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-36

【写真3追加】

【写真3】上総亀山駅のJR久留里線終点(千葉県君津市 2024年4月):OPPO Reno7 A(CPH2353)android13、焦点距離4.7mm(35mm判27mm相当)、プログラムAE(F1.7開放、1/1578秒、ISO 101、-2.5EV)、AWB、中央部重点測光、標準のカメラアプリ(バージョン 3.524.24)、JPEGからりサイズのみ

【写真3】上総亀山駅のJR久留里線終点(千葉県君津市 2024年4月):OPPO Reno7 A(CPH2353)android13、焦点距離4.7mm(35mm判27mm相当)、プログラムAE(F1.7開放、1/1578秒、ISO 101、-2.5EV)、AWB、中央部重点測光、標準のカメラアプリ(バージョン 3.524.24)、JPEGからリサイズのみ

久留里線の終点の写真も載せておく(写真1もこの場所から300mmで撮ったものだ)。前にも書いたが、久留里線はもともと房総半島を横切る鉄道として構想され、木更津駅から上総亀山駅まで1936年に開通した。南半分は、大原駅から上総中野駅まで国鉄木原線(現いすみ鉄道)として1934年に開通していて、上総亀山駅と上総中野駅を結べば繋がるはずだった。木原線の木は木更津の木で、原は大原の原なので、木更津大原間繋ぐ気満々のネーミングだ。しかし、小湊鐵道が五井駅-上総中野駅間を1928年に開通させているので、上総亀山駅と上総中野駅を繋ぐ意義もなくなって、久留里線は上総亀山が終点となっている。小湊鐵道も上総中野から小湊まで繋ぐ予定だったが、諦めている。というかこんな人口少ないところに鉄道引きまくりで羨ましすぎるぞ。久留里線の久留里-上総亀山間はなんとかならないものかねぇ。

【さらに追加】

千葉県鉄道路線図(https://www.pref.chiba.lg.jp/koukei/tetsudou/images/kakudairosennzu.jpgから)

千葉県のサイトから、千葉県の鉄道路線図を転載した。
千葉県の鉄道路線図

【関連追記:2024年6月21日】
またJR久留里線上総亀山駅に行ってきた ― 2024年06月21日

コメント

_ めがねのパイロット ― 2024年06月06日 21時02分37秒

 Haniwa様

>250mmで希望小売価格が税込7万2,000円って高くないか

 私も同感です(笑)
 お、安ければ買っても、と思いましたが、ソッコー消え失せました。
 果たして、かの国の国力経済力で値上がりか、円安でなのか不明ですが・・・
 ちょっと違うなぁ、と思いますね・・・
 これでAFついてたら安いのかもしれませんが・・・

_ タロウカジャ ― 2024年06月06日 22時17分16秒

昔ミノルタがRFロッコール250mmF5.6と言うレンズがありました。
TTArtisan 250mm f/5.6 Reflex M42マウントと比較するとマウント以外は良く似ています、ミノルタの250mmミラーレンズは大した話題にもならず消えていきました。MC、MDマウント自体が無くなっています。
ミラーレンズはミラー部分の耐性が良くないと当時言われておりました。それに250mmではコンパクトであることとリングボケぐらいしか売りがないのかあまり売れてなかったようです。しかし懐かしいですね。

_ ノーネームしたん ― 2024年06月09日 09時42分14秒

>250mmって70-300mmのズームに含まれているから、
>ミラーレンズはNikkorが群を抜いてよいのだが(ニッコール千夜一夜物語第十三夜 <New>Reflex-Nikkor 500mm F8<補遺>「リング状のボケ形状について」参照)、いまは全部生産終了だ。

500mm F8の最新設計バージョンとか出ないのでしょうかねぇ、
Zマウントは設計でいろんな選択肢取れるのがメリットなのに…。

>というかこんな人口少ないところに鉄道引きまくりで羨ましすぎるぞ。

鉄道会社からしたら先輩たちはなんて所に線路作ったんだ(号泣)でしょう、
鉱山とかの貨物がメインの所とかも、鉱山閉山で地獄になったり散々な事になったりもしますが…。

>あと日本政府や日銀は円安をなんとかして欲しい。

無理でしょう、財務省政犬ですし、
うつくしいくに
にくいしくつう
と言う真の汚父様の計画通りです。

_ Haniwa ― 2024年06月13日 08時17分36秒

■ めがねのパイロット様
>>250mmで希望小売価格が税込7万2,000円って高くないか

>私も同感です(笑)
>お、安ければ買っても、と思いましたが、ソッコー消え失せました。
>果たして、かの国の国力経済力で値上がりか、円安でなのか不明ですが・・・
>ちょっと違うなぁ、と思いますね・・・
>これでAFついてたら安いのかもしれませんが・・・

ちょっと高いですよねぇ。円安もありますが、それにしてもちょっと高めです。
ミラーレンズのAFってちょっと難しいような気もしますが、AFだと差別化できますよね。

このレンズの作例見ますと、周辺のドーナツぼけが崩れていないのでたいしたものだと思いましたが、作例はトリミングされているのかとかAPS-Cじゃないのかとか明確ではないので、それだけでは判断は難しいですね。色んな型の作例が出るのを待ちます。

_ Haniwa ― 2024年06月13日 08時27分42秒

■ タロウカジャ様
>昔ミノルタがRFロッコール250mmF5.6と言うレンズがありました。
>TTArtisan 250mm f/5.6 Reflex M42マウントと比較するとマウント以外は良く似ています、ミノルタの250mmミラーレンズは大した話題にもならず消えていきました。MC、MDマウント自体が無くなっています。

RF ROKKOR 250mm F5.6は、八百富写真機店さんのサイトに載っていました。
ttps://www.yaotomi.co.jp/blog/used/2010/01/minolta-rf-rokkor-250mm-f56.html
フィルムパトローネと比べますと、かなりコンパクトですね。
これだと望遠だと分からないのでいろいろと捗るかもしれません(笑)。

MINOLTA RF ROKKOR 250mm F5.6の中古の方が安くて魅力的に見えてしまうのが、新しいレンズの弱点かもしれません。

あとはTTArtisan 250mm f/5.6 Reflexは、M42マウントというのが売りかもしれませんね。
マウントアダプターで色々なカメラに使えますし、M42自体が広く採用されたマウントです。

>ミラーレンズはミラー部分の耐性が良くないと当時言われておりました。それに250mmではコンパクトであることとリングボケぐらいしか売りがないのかあまり売れてなかったようです。しかし懐かしいですね。

中古で買うときは注意が必要かもしれませんね。
リングボケが逆に売りになっているんだと思います。
ロモグラフィーとかが好みそうな気がします。

私の記事はちょっと否定的でしたが、選択肢が増えるのはよいことです。
500mmとか1000mmとか出してくれれば私は買うかもしれません。

_ Haniwa ― 2024年06月13日 08時53分27秒

■ ノーネームしたん様
>500mm F8の最新設計バージョンとか出ないのでしょうかねぇ、
>Zマウントは設計でいろんな選択肢取れるのがメリットなのに…。

なんかニコンのミラーレスは標準ズーム地獄なんですよね。標準域を含むズームがやたらと充実していますが、そのほかの焦点距離は選択肢がほとんどないという…。1 NIKKORも標準ズーム地獄でした(泣)。

>鉄道会社からしたら先輩たちはなんて所に線路作ったんだ(号泣)でしょう、
>鉱山とかの貨物がメインの所とかも、鉱山閉山で地獄になったり散々な事になったりもしますが…。

房総半島の先っぽって、舟がメインの交通手段だったときには便利なところだったのでしょうが、陸路だと遠いので、房総の先っぽまで鉄路で行くぞ!という気分が強かったんでしょうね。ちなみに総国(ふさのくに)の上総(かずさ)、下総(しもうさ)って上が房総の先で下が半島の根元なので、律令制の頃は相模国から舟で渡るのが正規ルートだったんでしょうね。

このあたりは鉱山とかなさげなので、おそらく房総半島の海沿いの地域を鉄路で結びたかったんでしょうね。

高等教育機関があまりないので、それも過疎化の理由になるかもしれませんね。
ちなみに東大の千葉演習林がありますが、学部の授業が通年であるわけではなさそうなので…。
ttps://www.uf.a.u-tokyo.ac.jp/chiba/
さらにちなみに、日蓮さんが得度した清澄寺の向かいに東大の演習林宿泊所がありますね。
ttps://maps.app.goo.gl/hmfnwJrW54braZuR8

Googleマップでみると清澄寺のところに「大山倍達の碑(極真空手発祥地)」なるものがあってなかなかカオスな場所です。

東京大学千葉演習林・郷台作業所も行ってみたいのですが、今季の公開は終わってしまいました。
ttps://maps.app.goo.gl/qbmMBzQpXjXJPrB46
ttps://www.uf.a.u-tokyo.ac.jp/chiba/godai_open_day.html

>>あと日本政府や日銀は円安をなんとかして欲しい。

>無理でしょう、財務省政犬ですし、
>うつくしいくに
>にくいしくつう
>と言う真の汚父様の計画通りです。

反対から読むとそんな意味が…(泣)。

円が安いとebayとかで買う意義もなくなりますし、Aliexpressもものによっては日本の代理店から買うのと変わらないものが増えています(泣)。

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