レッツノートにUSB PD トリガーケーブル2022年01月30日 00時00分00秒

共立プロダクツPDC003 eMarker-15V [15V 5A PDトリガーケーブル]

今日はパソコンネタだ。すまん。去年の8月にUSB PD(USB Power Delivery) トリガーケーブル(共立プロダクツPDC003 eMarker-15V [15V 5A PDトリガーケーブル])というものを買ったのだが、報告していなかった。

USB Power Deliveryとは?(ROHM)によると、USB PD(USB Power Delivery)とは以下のような規格だそうだ。

USB Power Delievry(USBパワーデリバリ/以下USB PD)はUSB(Universal Serial Bus)ケーブルを利用して最大100Wまでの受給電を可能にするUSB電力拡張規格です。
従来、USB 2.0は2.5W、USB 3.0では4.5W、さらに、バッテリー用途の充電規格USB BC(Battery Charging) 1.2では、7.5Wまでの電力供給が可能でした。 USB PDでは100Wまでの受給電が可能となるので、従来対応できなかったタブレットやノートPCなどへの受給電が可能となり、対応機器が大幅に拡大します。
さらに、モバイル機器への急速充電(充電時間の短縮)も可能となります。

それで、このUSB PD トリガーケーブルはなにをするものかというと、以下のようだ。

USB Power Delivery(PD)対応電源からDC15Vを取り出すためのトリガーデバイスです。電源のType-C出力ジャックに挿し込み、機器にDC15Vの出力モードでの給電を要求します。
最大5Aの給電に必要となる認識用IC「eMarker」を搭載しています。
出力側は外径5.5mm、内径2.1/2.5mm両用のDCプラグ、センタープラスです。

要するに、USB Power Deliveryに対応した電源に、USB Power Deliveryに対応した機器をつなぐと、いままでのUSBの2.5Wや4.5Wを超えて、かつ5.0Vの電圧を超えて供給されるのはUSB PDの規格上当たり前だが、USB Power Deliveryに対応した電源に、このケーブルがUSB Power Deliveryに対応した機器のフリをして給電を要求することで、USB PDに非対応の機器にも給電できるようになるものなのだ。

この共立プロダクツPDC003 eMarker-15Vの場合は、15V 5Aまでを要求する。そうすると、このケーブルでUSB Power Deliveryに対応していない機器をUSB Power Deliveryに対応した電源につないで使えるということだ。

それで、レッツノートレッツノートCF-SX2(メモリDDR3Lで16GB、SSD480GB)をUSB PD対応の電源で使えるかもと思って、共立プロダクツPDC003 eMarker-15V [15V 5A PDトリガーケーブル]と、オウルテック Owltech OWL-APD60C1A2-BK [USB PD 60W 対応 AC充電器 Type-C×1+USB Type-A×2 ブラック]とを買ったのだった。

結論からいうと、USB PDトリガーケーブルはちゃんとUSB PD対応機器から15Vの電圧を引き出すし、USB PD対応充電器は、ちゃんと15Vの電圧を供給する。しかし、レッツノートCF-SX2(メモリDDR3Lで16GB、SSD480GB)で使うと供給W数が足りなくて充電がリセットされることがある。最初のうちはうまく使えていたのだが、起動直後から常駐するアプリが多くなってから電力が足りなくなって(※おそらくScanSnap Homeインストール後から)充電ランプが青緑とオレンジに交互に点滅するようになった。Windowsやパナソニックの電源設定で省電力にしたらなんとか安定して使える感じ。
※ScanSnap Homeの常駐を解くと、ScanSnap Homeの起動を手動にしていてScanSnap PV600をつないで電源入れてスキャン開始してもScanSbap Homeが起動しないので常駐させておくしかない(あるいは自分でScanSnap Homeを起動させるしかない)ようだ。

これは、共立プロダクツPDC003 eMarker-15V [15V 5A PDトリガーケーブル]がわるいのではなく、充電器の方のW数が足りないためだと思う(15Vと16Vとの差が問題ないのは、多くのレッツノートユーザーが報告している)。というのも、レッツノートCF-SX2はACアダプターで入力:AC100V~240V、50Hz/60Hz、出力:DC16V、4.06A、消費電力最大約65Wなのだが、オウルテック Owltech OWL-APD60C1A2-BK [USB PD 60W 対応 AC充電器 Type-C×1+USB Type-A×2 ブラック]は60Wでしかも、以下のようになっている。

出力仕様
USB Type-C×1ポート(Power Delivery):
[PD60W]:5V/3A、9V/3A、12V/3A、15V/3A、20V/3A
[PD45W]:5V/3A、9V/3A、12V/3A、15V/3A、20V/2.25A
USB Type-A×2ポート:各ポート5V/2.4A (2ポート合計最大 3A)
※[PD60W]はType-Cポート単体使用時、[PD45W]はType-CとType-Aポート同時使用時の場合です。

要するに、オウルテック Owltech OWL-APD60C1A2-BK [USB PD 60W 対応 AC充電器 Type-C×1+USB Type-A×2 ブラック]は、[PD60W]とは書いてあるものの、15V/3Aの組み合わせしかないので、15Vだと45Wまでしか供給できない電源なのだ。

それで、ずっと15Vで5A以上を供給してくれるUSB PD対応充電器はないものか探していた。

しかし、先日PCWatchに18~100WまでのUSB PD充電器を徹底検証!出力が違うとノートPCの挙動はどう変わる?11機種を総当たりチェックという記事があり、そこに載っていた【最大100W】Baseus「CCGAN100US」が、なんかいけそうな感じなのだが、「USB-C 出力:5V=3A,9V=3A,12V=3A,15V=3A,20V=5A 」とあるので、15Vは3Aなので駄目かもしれない。

CF-SX2は電気食い過ぎなのだ。16Vなのに65Wも消費する。20VならUSB PDで使えたのに。

それで、もしかしたら、支給品の、電気食わないRZ6ならいけるかもしれないとCF-RZ6に共立プロダクツPDC003 eMarker-15V [15V 5A PDトリガーケーブル]と、オウルテック Owltech OWL-APD60C1A2-BK [USB PD 60W 対応 AC充電器 Type-C×1+USB Type-A×2 ブラック]の組み合わせで使ったら、安定して使えるようだ。

CF-RZ6は、ACアダプターが、入力:AC100V~240V、50Hz/60Hz、出力:DC16V、2.8Aで、消費電力最大約45Wなので、PDC003 eMarker-15Vとオウルテック Owltech OWL-APD60C1A2の組み合わせで十分に使えるようだ。CF-RZ6のACアダプタを持ち帰らなくて済むというメリットがある。もっとも、CF-RZ6はCF-SX2のACアダプタで動くんだけどね(いずれの場合にも専用のACアダプタではないという警告は出る)。

なお、CF-RZ6は支給品なのでスペックや常駐アプリ等詳しい内容は書けない。悪しからず。

【追記:2022年2月1日】
なお、共立プロダクツPDC003 eMarker-15V [15V 5A PDトリガーケーブル]は、ヨドバシドットコムで購入して税込1460円だった。
共立プロダクツ PDC003 eMarker-15V [15V 5A PDトリガーケーブル](ヨドバシドットコム)
いずれ、15Vで4A以上の出力可能な充電器を買って試してみたい。現行のレッツノートCF-SV1などでも消費電力は最大65Wらしい。
【追記ここまで】

Google
WWW を検索 haniwa.asablo.jp を検索
asahi-net.or.jp/~sp5j-hys/ を検索
※ブラウザで「保護されていない接続」「安全ではありません」などの表示が出る場合はSSL対応のhttps://haniwa.asablo.jp/blog/の方にアクセスしてください。お気に入り・ブックマークもSSL対応の方に変更をお願いします。(2021/02/23)