Nikon Z6作例5(AI Nikkor 20mm f/2.8S) ― 2021年12月09日 00時00分00秒
ようやくNikkorの作例だ。AI Nikkor 20mm f/2.8S(購入時の名称はAI Nikkor 20mm F2.8S)は、2000年の暮れにヨドバシカメラで新品購入したレンズだ。その後レンズをカバンにしまったまま忘れていてカビさせてしまい、光学系を全交換したものだ。光学系は最新のガラスやコーティングになっているはずだ。
Ai Nikkor 20mm F2.8Sはレンズ全交換\(^o^)/ ― 2018年11月29日
さて、Nikon Z6作例1(CONTAX G Biogon T* 21mm F2.8) ― 2021年11月13日と同じ場所から同じ構図で撮ったつもりだったが、ちょっと右から撮ってしまったようだ。撮影レンズが違うだけでなく、撮影日時も違うので光線状況も同じでは無い。厳密な比較ではないことを了承して欲しい。あと、FTZを買った後なので、AI Nikkor 20mm f/2.8Sの方はFTZアダプターを使っている(これは結果にはほとんど影響しないと思うが)。
さて、そういう様々な違いを考慮した上でも、AI Nikkor 20mm f/2.8SはCONTAX G用 Biogon T* 21mm F2.8 + シグマ光機球面平凸レンズ / SLB-50-1500PM(可視光域マルチコーティング)に負けている。もうぱっと見て全然違うやん。建物のしゅっとした感じとか細部の解像とか階調とか何もかもがビオゴンの勝ちですよ。
たしかにAI Nikkor 20mm f/2.8Sはそんなに評価の高いレンズではなかった。20mm F2.8なのにコンパクトだとかフィルター径が62mmとかそういうところがウリのレンズだった。しかし、それにしてもビオゴンとこんなに違うとは。CONTAX G用 Biogon T* 21mm F2.8 と比べなければAI Nikkor 20mm f/2.8Sは悪いレンズではないのだが。
フィルム時代はBiogon T* 21mm F2.8はCONTAX G1という非常に使いにくいカメラで撮影していたし、同じフィルムで撮っていたとしてもどうしても使いにくいボディの印象があって撮りたいときに撮りたいタイミングで撮っていないという記憶が撮影結果の評価に影響していた。写りはいいんだけどなんか使っててすっきりしないレンズだった。
いまニコンZ6という同じボディで撮り比べができてしまう状況で、うーん、こりゃ今後AI Nikkor 20mm f/2.8Sの出番あんまりないやん、と思ってしまった。まあK&F Concept KF-CGZのマウント近くにあるピントリングでぎくしゃく回さなければいけないという問題はまだある。しかし、CONTAX G1のようにピントが合わなくてシャッターが切れないとか、撮ってフィルムを現像したら超広角レンズなのに超ピンボケだったとかいうことはZ6ではあり得ない。だから、このCONTAX G用 Biogon T* 21mm F2.8 + は、ニコンZ6とシグマ光機球面平凸レンズ / SLB-50-1500PMで甦ったレンズということになる。AI Nikkor 20mm f/2.8Sせっかく修理したんだけどなぁ。
こんどまた天気のいいときにNikon Z6作例1(CONTAX G Biogon T* 21mm F2.8) ― 2021年11月13日の作例と撮影位置や構図がなるべく近くなるようにAI Nikkor 20mm f/2.8Sで撮ってみる。現場でスマホで当ブログを参照しながらニコンZ6で撮っている人を見かけても「貴様っHaniwaだなっ」とか言って羽交い締めにしないでくださいね(泣)。
【関連追記:2022年1月22日】
Nikon Z6作例1(CONTAX G Biogon T* 21mm F2.8) ― 2021年11月13日
Nikon Z6作例4(CONTAX G Biogon T* 21mm F2.8) ― 2021年11月24日
Nikon Z6作例5(AI Nikkor 20mm f/2.8S) ― 2021年12月09日
Nikon Z6作例6(AI Nikkor 20mm f/2.8S) ― 2022年01月18日
Nikon Z6作例7(AI Nikkor 20mm f/2.8S) ― 2022年01月19日
Ricoh GR 21mm相当の作例 ― 2022年01月22日
アキバ・トリム(東京・秋葉原):Nikon Z6、AI Nikkor 20mm f/2.8S、F5.6、1/250秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB、ピクチャーコントロール:AUTO、マルチパターン測光、 手ぶれ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、NX studio 1.1.0でRAWから現像(露出マイナス補正+アクティブDライティング強め)、NikonマウントアダプターFTZ、Nikon L37cフィルター
コメント
_ みっち ― 2021年12月09日 19時10分30秒
_ ノラ猫軍将軍山本ミケ六 ― 2021年12月10日 14時45分08秒
元のも比べたりしたいですが中古とかを購入してまで比較しろとは……言ってないですよ!、
絶対に言ってはいませんからねっ!。
>CONTAX G用 Biogon T* 21mm F2.8 と比べなければAI Nikkor 20mm f/2.8Sは悪いレンズではないのだが。
次の比較はHaniwa氏の顔の写真を撮り比べで…
_ めがねのパイロット ― 2021年12月11日 20時53分14秒
あらら、往年の名レンズ?もカタなしですね・・・
かくいう私も、実はデジタルではAi 20mm F2.8sって使ったことないです(笑)
あくまでフィルム専用になっていますね。
デジタルの時は、シグマの20mm F1.8アスフェリカル(まだモーター内蔵してないタイプ)で、最近はZ20/1.8sですね。
設計年代も価格帯も違うので同列の比較は微妙なところがあるかもしれませんが、ちょっと残念ですね。
そういう意味では、AF-S 20mm F1.8Gとの比較が妥当なのかもしれません(ニコン側が新しすぎかもですが)。
_ Haniwa ― 2021年12月14日 10時22分33秒
■ みっち様
>う~ん、対象までの距離がだいぶ違う感じがしますなぁ。ちょいと比較しにくいです。
仰るとおりですね。こんど同じ位置から取ってみたいと思います。
一番違うのは歪曲収差と高い建物の描写でしょうね。
Biogonって高い建物を下から撮ると遠近法に反して上の方が若干大きく写るような感じがありました。建築物の完成予想図の絵がそんな感じなのですが、それに似た感じがありました。Ai Nikkor 20mm F2.8Sだと若干の樽型とともに先細りに写りますから、ぱっと見て全然絵が違うんですよ。ライカ用の広角レンズなどフランジバックの短いレンズはBiogonと似たような写りの傾向があるように思います。
>えーっと、みっちはニコンD800Eを使っていたときには、Ai AF Nikkor 20mm f/2.8Dを持っていました。
>それで感想ですが、f11以上に絞り込むとまぁまぁである、というものでした。コンパクトなレンズなので、持ち運びはいいんですが、流石にデジタルでの使用は厳しかったです。
Ai AF Nikkor 20mm f/2.8DとAi Nikkor 20mm f/2.8Sは光学系が同じとされていたものですね。
仰るようになんかピリッとしない感じがあります。高画素時代にはちょっときつい解像度だったんでしょうね。昔の超広角レンズでかつ一眼レフ用だから仕方がない面はあります。
>>現場でスマホで当ブログを参照しながらニコンZ6で撮っている人を見かけても…
>
>「ご隠居、あそこでカメラを構えている御仁、ニコンZ6にAI Nikkor 20mm f/2.8Sのようです」
>「ほぉ、角さん、あれが天下の故障ブログで名高いHaniwa公じゃ。あのスヴェンソンを見れば分かります」
>「もう少し右だ、左だと、ブツブツ云ってますよ、あっ、そんなに車道に出っ張っては危ない、車が来る、ああっー」
>ということで、よい子は交通安全にお気をつけください。(爆)
「Haniwa氏終焉の地」という石碑が建つように精進したいと思います(違)。
_ Haniwa ― 2021年12月14日 10時29分04秒
■ ノラ猫軍将軍山本ミケ六閣下
>>光学系は最新のガラスやコーティングになっているはずだ。
>
>元のも比べたりしたいですが中古とかを購入してまで比較しろとは……言ってないですよ!、
>絶対に言ってはいませんからねっ!。
コーティングは明らかに違っていますね。色も違う面がありますし、全体に反射が薄い色です。少なくともゴーストには強くなっているんだと思います。
比べたいほど買いたいレンズではないですね。レンズ設計者には悪いですが。
>>CONTAX G用 Biogon T* 21mm F2.8 と比べなければAI Nikkor 20mm f/2.8Sは悪いレンズではないのだが。
>
>次の比較はHaniwa氏の顔の写真を撮り比べで…
ノラ猫軍の偵察隊のどアップで(泣)。
Biogonはたしかに賞賛されるだけのことはありますね。一般にはBiogon 28mm F2.8の方が好まれていましたが、私はBiogon 21mm F2.8の方がすごいなと思っています。Biogon 28mmの方も持っていますのでそのうち作例をお目に掛けたいと思います。28mmはGRがあるので一緒に持っていくと画角が重なるのでどうしても置いていくことになりがちです。
_ Haniwa ― 2021年12月14日 10時58分53秒
■ めがねのパイロット様
>あらら、往年の名レンズ?もカタなしですね・・・
>かくいう私も、実はデジタルではAi 20mm F2.8sって使ったことないです(笑)
>あくまでフィルム専用になっていますね。
>デジタルの時は、シグマの20mm F1.8アスフェリカル(まだモーター内蔵してないタイプ)で、最近はZ20/1.8sですね。
Ai Nikkor 20mm F2.8Sってもともとすごいというレンズではなかったですからね。
ただ、冬の晴れた日に使うと青空が濃く出て好きな感じでした。
Z 20/1.8は調べましたらなんかすごいレンスですね。
全長が長いところが気合いが入っている感じがします。
開放から星が撮れるらしいのでそのうち買ってみたいと思います(←かなりアブナイ)。
>設計年代も価格帯も違うので同列の比較は微妙なところがあるかもしれませんが、ちょっと残念ですね。
>そういう意味では、AF-S 20mm F1.8Gとの比較が妥当なのかもしれません(ニコン側が新しすぎかもですが)。
ながいことこのあたりの単焦点は更新なしだったですからね。
価格も違いますが、AF-S 20mm F1.8Gを今から買うのであれば、Z 20/1.8買いたいですね(←相当アブナイ)。
Z6とアダプターだけ買って安く済ませようと思っていましたが、やはり沼に少しでも足を入れるとタダでは済みませんね(笑)。
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えーっと、みっちはニコンD800Eを使っていたときには、Ai AF Nikkor 20mm f/2.8Dを持っていました。
それで感想ですが、f11以上に絞り込むとまぁまぁである、というものでした。コンパクトなレンズなので、持ち運びはいいんですが、流石にデジタルでの使用は厳しかったです。
>現場でスマホで当ブログを参照しながらニコンZ6で撮っている人を見かけても…
「ご隠居、あそこでカメラを構えている御仁、ニコンZ6にAI Nikkor 20mm f/2.8Sのようです」
「ほぉ、角さん、あれが天下の故障ブログで名高いHaniwa公じゃ。あのスヴェンソンを見れば分かります」
「もう少し右だ、左だと、ブツブツ云ってますよ、あっ、そんなに車道に出っ張っては危ない、車が来る、ああっー」
ということで、よい子は交通安全にお気をつけください。(爆)