結局FTZマウントアダプターも買った ― 2021年12月01日 00時00分00秒
今さらだが結局FTZマウントアダプターを買った。ニコンZ6を買ったときは、Fマウントレンズを使うためのマウントアダプターは焦点工房のSHOTEN NF-NZを買ったのだった。Z6を買ったときはまだZ9とFTZ IIの発表前であったので、FTZの中古は品薄気味で値段も高かったのでいずれ新品で買うかと思って、とりあえず安いSHOTEN NF-NZを買ったのだった。メモリカードも高かったし。
Nikon Z6,Lexar LCFX10-128CRB CFexpress TypeB,SHOTEN NF-NZ ― 2021年11月04日参照
私が持っているニコンFマウントレンズはほとんどがCPUのないMFレンズなので、電気的連動も機械的連動もないSHOTEN NF-NZで十分なのだ。
しかし、このあいだの月食で、Z6にSHOTEN NF-NZでAi Nikkor ED 180mm F2.8SとTC-201の組み合わせで三脚に付けていてもブレがおさまらなかった。SHOTEN NF-NZはボディ側のマウントがわざとプラスチックマウントにしてあり、Ai Nikkor ED 180mm F2.8SとTC-201だと重すぎて向いていないのだと思った。【追記】重たいレンズでなければSHOTEN NF-NZは十分な精度や強度を持っている。念のため。今後も短めのMF単焦点レンズのときはSHOTEN NF-NZを使って行くつもり。【追記ここまで】
SHOTEN NF-NZ使用でも、レンズに三脚座の付いているAI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>とTC-201の組み合わせだとそんなにブレなかったので、これは両マウントが金属で三脚座のあるFTZを買わねばと思った(←新たな物欲)。
そんなわけで中野の近くまで行ったときにフジヤカメラでFTZの美品新品同様品A※を買った。というか在庫は全部美品新品同様品Aだった。フジヤカメラのネットショップでは両端のキャップが写真に写っているものと写っていないものがあるが、店頭に並んでいるFTZは全部両端のキャップ付きだった。おそらく全部にキャップは付いているのだろう。※【追記訂正:2021年12月5日】当初「美品」と書いていたが、買ったのはAランクの品で、フジヤカメラのサイトを見ると、「Aランク」は「新品同様品」で、「AB+ランク」を「美品」と呼んでいるようだ。訂正します。【追記訂正ここまで】
FTZ IIの発表でFTZが安くなっててありがたかった。自分は三脚座がほしいのでFTZがいいのだ。これで三脚座のないMACRO APO-LANTHAR 125mm F2.5 SL(マクロアポランター125mm F2.5SL)でのマクロ撮影も安心できる。MACRO APO-LANTHAR 125mm F2.5 SL(マクロアポランター125mm F2.5SL)は重くて鏡筒がかなり伸びるマクロレンズなのに三脚座がないのだ。
FTZを導入したメリットは他にもある。3本しか持っていないGタイプレンズ(AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED、 AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR、AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED)が使える。しかもAFで。
残念なのは、FTZ経由だとVRはレンズとボディの両方が協力して手ぶれ補正するとしつつも、補正段数は元々のレンズの段数のままだということ。AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-EDだと、Z6にFTZ経由で付けても2.5段分しか手ぶれ補正が効かないらしい。残念だ。また5軸の手ぶれ補正を誇るZ6だが、マウントアダプター経由だと3軸の手ぶれ補正になるようだ。ただ、これはFTZだけでなくSHOTEN NF-NZでMFレンズでも3軸手ぶれ補正が効くのでありがたいともいえるのだが。
あともうひとつFTZのメリットはCPUレンズでレンズ名や焦点距離や絞り値がExifに記録されること。それとCPU付きズームレンズで焦点距離に応じた手ぶれ補正が効くこと。【追記:2021年12月3日】FTZは非CPUレンズを装着した際に、「レンズ情報手動設定」で設定した焦点距離がExifに書き込まれるようだ。FTZ以外のマウントアダプターのときには「レンズ情報手動設定」で設定した焦点距離はExifには反映されず「0mm」とされる。D300やD300Sのときは非CPUレンズでも設定した焦点距離と開放F値まで(Ai連動していたので撮影絞り値までも)Exifに書き込まれていたのに、Z6ではどうしてFTZを使用したときだけ焦点距離をExifに書き込む仕様にしたのか分からない(FTZはAi連動していないので開放F値を「レンズ情報手動設定」で設定しても撮影絞り値はカメラに伝わらない)。これだとFマウントレンズは焦点距離がExifに書かれる分だけFTZ使った方が便利ということになるなぁ。CONTAX Gマウント用レンズなどはマウントアダプターにCPUは入っていないので焦点距離情報がExifに書き込まれない。もしかして、AFの利くライカMマウントレンズ→ニコンZマウントアダプターならば設定した焦点距離がExifに反映されるのかもしれない。ニコンZ用タンポポチップとか売ってないのかな。【追記ここまで】
たとえば、SHOTEN NF-NZと Ai AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D(IF)だと、レンズ情報に28mmと入れておくと105mmのときに手ぶれ補正がうまく効かない。当たり前だ。逆に105mmにしておくと28mmで撮影したときにやっぱり手ぶれ補正がうまく効いていない(逆よりもマシな感じだが)。いちいちレンズ情報を焦点距離を変えるたびに設定し直さないといけない感じ。これが70-300mmとかだと300mmにしておけばいいんだろうが、28-105mmみたいに画角が大きく違う場合には使いにくい。
それが、Ai AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D(IF)はCPUレンズだから、FTZ経由だとAF-SレンズじゃないからAFは効かないが、それ以外の機能は楽に使える。おまけにボディ内手ぶれ補正まで効くし、ピーキング表示でピント合わせも楽。
というわけで、買ってよかったFTZ。まあ、FTZにモーター内蔵してAi AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D(IF)などでもAF効くようにしてほしかったよね。ソニーはやってるんだから。こういうところでニコンはZシリーズ移行に躊躇する人を作ってるよなぁと思う。自分は途中からAFレンズを買うのを極力避けてMFレンズ中心にしてきたから、MFレンズが快適に使えるという点でZ6を選んだが、そうではなくてAi AF Nikkorレンズをたくさん持っている人なんかは不満だよね。 Zボディ買わせたら絶対にZレンズもほしくなってくるんだから(←危険な兆候)、ニコンはちゃんと対応してほしい。
そうそう、FTZ買ったから、FマウントのAF-S常用標準ズームでなにかいいのないかなと思ったら、AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRぐらいしかないのね。AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRって2010年9月発売でしょ。11年もこのクラスのレンズが更新されてなかったんだ。うーん、これじゃZレンズの標準ズーム買うでしょ(←かなりヤバイ兆候)。
ニコンZ6 + FTZ(左)、SHOTEN NF-NZ(右上)、K&F Concept KF-CGZ(右下):Nikon D300s + AI Micro-Nikkor 55mm f/2.8Sで撮影(F5.6 ISO3200)
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