富士フイルム「ベルビア100」が米国で廃止に、有害物質規制法のため ― 2021年07月08日 00時00分00秒
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者は増加傾向だし、集中豪雨で被害続出なのに、オリンピックを強行するという狂気の中、なかなか更新できずすまんです。
ちょっと遅いが、富士フイルム「ベルビア100」が米国で廃止に。有害物質規制法のため(デジカメWatch)を備忘録的に扱っておきたい。
富士フイルムは7月6日、リバーサルフィルム「フジクローム ベルビア100」(RVP100)を米国で廃止すると発表した。同社の米国Webサイトに掲載された情報で、日本のWebサイトにはまだ関連情報の掲載がない。
米国環境保護庁(Environmental Protection Agency:EPA)による有害物質規制法(Toxic Substances Control Act:TSCA)を受けた決定。指定物質を含む製品の処理や販売を禁止する内容で、ベルビア100には規制対象となるPIP(3:1)(イソプロピル化フェノール=ホスファート)が含まれているという。
含有量は0.0003%未満と微量で、同社はこれが環境へのリスクをもたらすことはないと考えているものの、持続可能性と全ての地域の規制を守ることに取り組んでいる一環として、米国でベルビア100をただちに廃止するとしている。
FUJICHROME Velvia 100On March 8, 2021, the Environmental Protection Agency (EPA) finalized a rule regarding the chemical phenol, isopropylated phosphate (3:1) (PIP (3:1)) (CASRN 68937-41-7) under the Toxic Substances Control Act (TSCA), which prohibited the processing and distribution in commerce, including sales, of the chemical and products containing the chemical. EPA also issued an enforcement policy on the same day stating that it will not enforce the ban on processing and distribution until September 5, 2021.
A miniscule amount (less than 0.0003%) of PIP (3:1) is present within the layers of FUJICHROME Velvia 100 Professional films. Fujifilm believes that the trace amount of PIP (3:1) in the FUJICHROME Velvia 100 Professional films pose no risk to the environment.
As a global leader in imaging, Fujifilm is committed to acting sustainably, and complying with all country regulations. As such, Fujifilm will discontinue FUJICHROME Velvia 100 Professional film in the U.S. effective immediately (July 6, 2021).
If you’ve purchased FUJICHROME Velvia 100 Professional films please read the accompanying Safety Data Sheet carefully.
個人的には、富士のリバーサルは忠実系のアスティアやセンシアが好みだったので、こってり系のベルビアには興味はない。しかし、それを使っていた人にとっては看過できない問題だし、自分がベルビア100愛用していたらがっかりだよなぁ。日本での動向が気になる。
日本の富士フイルムのサイトには、この記事執筆時点でも特に記載はないようだ。
写真は記事とは関係ない。
「進撃の巨人×横浜ランドマークタワー」(2021年6月):Huawei P20 lite(ANE-LX2J)、3.81mm(35mm版26mm相当)、F2.2開放、1/33.1秒、ISO320、プログラムAE、AWB
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