ニコン、ZシステムでAF-DレンズがAF可能なアダプターに否定的2021年03月07日 00時00分00秒

ハニワニワのスイセン2:Nikon D300S、Voigtlander(フォクトレンダー) Macro Apo-Lanthar(マクロアポランター) 125mm F2.5SL、(35mm判換算187.5mm相当)、F2.5開放、1/200秒、ISO-AUTO(200)、Kenko L37 Super PRO、専用角形フード、AWB、ピクチャーコントロール:ポートレート、マルチパターン測光、マニュアルフォーカス 、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影

(株)ニコンの大石啓二映像事業部マーケティング統括部UX企画部長が、Digital Photography Review(DPReview)のメールインタビューに回答したようだ。
Interview: Nikon - "A flagship Nikon Z series mirrorless camera can be expected within the year"(DPReview)

一般には、以下の部分が注目されるであろう。

How far away is a mirrorless equivalent to the D6?

A flagship Nikon Z-series mirrorless camera can be expected within the year, and is being developed with the goal of surpassing the D6. It will respond to the advanced needs of professionals. The upcoming model will debut a newly developed high-resolution stacked CMOS sensor. While this camera will be a major technological leap for still photographers of a wide variety of genres, our engineers are considering powerful video features such as 8K that respond to the needs of all kinds of content creators and professionals.

(Google翻訳を少し改良)

D6と同等のミラーレスはどれくらい先になりますか?

フラッグシップのニコンZシリーズミラーレスカメラは1年以内に期待でき、D6を超えることを目指して開発されています。 専門家の高度なニーズに応えます。 次期モデルは、新開発の高解像度スタック型CMOSセンサーをデビューさせます。 このカメラは、さまざまなジャンルのスチルカメラマンにとって大きな技術的飛躍となるでしょうが、当社のエンジニアは、あらゆる種類のコンテンツクリエーターや専門家のニーズに対応する、8Kなどの強力なビデオ機能を検討しています。

だが、私の場合の関心事は以下の方だ。

Are you planning to create a version of the FTZ adapter which will support autofocus with AF-D lenses?

To be completely honest, this is not our highest priority. In order to provide such support, we would need to design an FTZ with a built-in motor, which, for the sole purpose of AF-D compatibility, would require a considerable increase in the size and mass of the adapter.

We are devoting our development resources on expanding the Z mount system and maximizing its benefits. This is not to say that system compatibility is not important – of course, I know that there is demand from the market, but I hope you can appreciate our reasoning.

(Google翻訳)

AF-DレンズでオートフォーカスをサポートするバージョンのFTZアダプターを作成する予定ですか?

正直なところ、これは私たちの最優先事項ではありません。 このようなサポートを提供するには、モーターを内蔵したFTZを設計する必要があります。これは、AF-D互換性のみを目的として、アダプターのサイズと質量を大幅に増やす必要があります。

私たちは、Zマウントシステムの拡張とそのメリットの最大化に開発リソースを費やしています。 これは、システムの互換性が重要ではないということではありません。もちろん、市場からの需要があることは知っていますが、私たちの推論を理解していただければ幸いです。

ニコンはAF-DレンズでAF(オートフォーカス)が可能なマウントアダプターは作る気がないらしい。「これは、AF-D互換性のみを目的として、アダプターのサイズと質量を大幅に増やす必要があります。」なんて言っているが、SONYはLA-EA4LA-EA5というアダプターを発売しているんだよね。
ソニー、AFカップリング&絞り駆動レバー搭載のAマウントアダプター「LA-EA5」発売予定 ― 2020年09月04日

SONYはコニカミノルタからカメラ事業の一部を譲り受けた新興勢力でもあるのだが、自分たちが継承する前の過去のAFレンズでオートフォーカスが効くように配慮している。他方日本光学時代から一貫してカメラ事業が柱のニコンがどうして最近まで新品で売っていたAF-Dレンズでのオートフォーカスを切り捨てるのか。Zレンズが売れなくなるなんてケチ臭いことを言っていると、そもそもZボディが普及しなくてどんどん尻すぼみになると思うよ。最初はAF-DレンズをZボディで使っていても次第に満足できなくなりZレンズを買ってしまうという沼に引きずり込まなきゃ。そもそもZボディに移行してくれなくてソニーαに行ってしまうぞ。

自分も35mmフルサイズのカメラをどうしようか、ミラーレスカメラをどうしようかと思っていて、ニコンのこういう姿勢には辟易しつつも、京セラCONTAX G用のBiogonの写りは、SONYαよりもNikon Zの方がよいと知って、ややニコンZに傾いていた。しかし、このコメントをみたら、やっぱり35mmフルサイズミラーレスはSONYにしようかと思った。

Nikon Zはサードパーティのレンズもあまり発売されていないし、マウントアダプターの種類も少ない。そして純正のレンズでさえ様々な制約が課される。いままでニコンのカメラ・レンズを新品で買ってきたのに切り捨てられる。他方SONYαは過去の継承以前発売のレンズまで面倒をみるし、マウントアダプターも豊富だし、サードパーティ製レンズ市場も賑わっている。こんなに足蹴にされてまでニコンにすがりつく理由があるのかと言いたい。

赤城耕一の「アカギカメラ」第17回:MFレンズAF化計画(ライカマウント編)を見ると、SONYα7c楽しそうだなぁと思う。αに移行して、新しく買うレンズはライカMマウントかEマウントにすれば安くてコンパクトで高性能なレンズが楽しめると思う。それだけだと日常使いに不便だろうからEマウントの純正ズームレンズも買うことになるだろう。まあ、何にしても新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が終息してからが勝負だとは思うが。今カメラ買っても出かけないので撮るものが限られているもの。

【追記】AF-DレンズでAFが効くマウントアダプターを出さない理由に「私たちは、Zマウントシステムの拡張とそのメリットの最大化に開発リソースを費やしています」とリソースの問題を出すのもどうかと思う。AF-DレンズでAFの効くアダプターを作るのにそんなにリソースが足りないのか?Zマウントのレンズ拡張とマウントアダプターって社内のリソースが競合するのか?なんだかなぁ。【追記ここまで】


写真は記事とは関係ない。
ハニワニワのスイセン2:Nikon D300S、Voigtlander(フォクトレンダー) Macro Apo-Lanthar(マクロアポランター) 125mm F2.5SL、(35mm判換算187.5mm相当)、F2.5開放、1/200秒、ISO-AUTO(200)、Kenko L37 Super PRO、専用角形フード、AWB、ピクチャーコントロール:ポートレート、マルチパターン測光、マニュアルフォーカス 、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影

手持ちなのだが、今使っているNikon D300Sはピントの歩留まりがよい。DK-20C 接眼補助レンズを使って自分の視度がカメラの調整範囲の真ん中に来るようにしている(D300のときも同様にしていた)。

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