川上牧丘林道に行ってきた(その1) ― 2018年10月23日 00時00分00秒
ようやく自分の仕事の波と天気が合致して、昨日ツーリングに行ってきた。週末は高速道路の渋滞にはまるので、できれば天気のいい平日に休んで行きたかったのだ。
しかし、ここは荒野の故障ブログ(泣)。故障報告をせねばなるまい(泣)。
ツーリングの前日にバイクの簡単な点検をしていたら、フロントフォークのインナーチューブに点錆が浮いているのを発見。Honda CRF250Lは、倒立フォークなので、インナーチューブは下部にある。【追記】ちなみにCRF250Lのサスペンションは、いまなぜか超有名になったKYB製ではなく、SHOWA製だそうだ。【追記ここまで】
インナーチューブに錆があると何がまずいかというと、インナーチューブはショックを吸収するために上部のアウターチューブの中に入る。そのときにショックアブソーバーのフォークオイルが漏れ出ないように、インナーチューブとアウターチューブの合わせ目のところにオイルシールというものがある。錆があると、このオイルシールに当たってオイルシールが破損して、オイルが漏れ出ることになる。
倒立フォークの場合、アウターチューブは下向きに穴が開いているので、オイルシールが破損すると即オイルが漏れ出す。しかも、左側の下部にはフロントディスクブレーキがすぐ横にある。誰がこんな危険な構造にしたんだよ。私は倒立フォークは嫌いだ。
それで、検索したら、スチールウールのボンスターで磨くときれいに錆は取れるという。さっそくボンスターを買って磨いてみた。傷になるかと思ったがならなかった。ただ、1か所だけインナーチューブのメッキの下まで錆が届いているところがあって、そこは点のような穴のようになってしまった(泣)。
今回の錆は全部タイヤに近い側に点々とあったので、台風24号の塩害のあとに走行した際に道路上にあった塩分がフロントフォークに付着したのだろう。台風24号のあとに走行したときに洗車すればよかった。数日経っていたから大丈夫かと思っていたのだ。
ということで、若干の不安を抱えつつ、山梨県と長野県の県境にある大弛峠(おおだるみとうげ)を超えて、長野県川上村の廻り目平に行った。ちなみに大垂水峠(おおたるみとうげ)の方は、国道20号線で東京都と神奈川県の境にあるものである。音が濁るのと濁らないのとで区別されているようだ。
ルートは中央道の勝沼ICで降りて、牧丘を目指して、かつての杣口林道(現・山梨県道柳平塩山(219号)線)、かつての峰越林道(現・山梨県県営林道川上牧丘線)で大弛峠(標高2360m)に至り、川上村営林道村道秋山・川端下線で廻り目平に下るというもの。
このうち、山梨側のかつての杣口林道(現・山梨県道柳平塩山(219号)線)、かつての峰越林道(現・山梨県県営林道川上牧丘線)で大弛峠までは完全に舗装されている。
大弛峠にバイクで行ったのはおそらく20年ぶりぐらい。以前の山梨側はところどころしか舗装されておらず、埼玉県の旧中津川林道から三国峠を通ってこの大弛峠とを結ぶコースにすると未舗装区間が長くてオフローダーに人気のコースだった。大弛峠(標高2360m)は、一般車が通行できる峠としては日本最高地点である。
山梨県側が完全に舗装されているため、普通の車で初心者でも大弛峠まで行けてしまうので、大弛峠は激変していた。駐車スペースが道路に対して直角に設けられ、非常に圧迫感がある。平日なのに、駐車スペースに駐められない車が峠の前後にたくさん路上駐車されている。山梨県側の大弛峠に近いところでは、道路にここには停めるなと書いてあるので、週末には相当の車が路上駐車されているのだろう。
かつての大弛峠は、休日でも一部の登山客とオフローダーが少しいるだけでこんなに混み合ってはいなかった。県境の長野県側にあった焦げ茶色の大弛峠を示す看板もなくなっていた。【追記】大弛峠ヒルクライム★夢の庭園へのフォトログ(自転車百景)に1981年の長野県側の看板の写真が載っている。http://livedoor.blogimg.jp/cyclist_s/imgs/d/0/d0fba968.jpg【追記ここまで】そこの前にバイクを駐める人が多かったのだ。いまは車が所狭しと駐車されている。Googleストリートビューの大弛峠(2014年9月撮影)参照。
大弛峠でおにぎりを食べるつもりだった私は、環境の激変に面食らい、ここでおにぎりを食べるのを断念した。近くの大弛小屋や夢の庭園まで歩いてそこで食べても良かったのだが、登山姿で大声で話す年配の婦人がいて、非常に雰囲気が悪かったので、すぐに立ち去ることにした。次に大弛峠に来るとすれば、停車せずに通過することにする。さようなら大弛峠。
さて、問題は大弛峠からの長野県側・川上村営林道村道秋山・川端下線だ。ここは今に至るまで未舗装で、峠に近い上部ではヘルメット大の石がゴロゴロしている。路面は雨が流れて亀裂が入ったりしている。
長くなったので、つづきは次回に。
【追記】
川上牧丘林道に行ってきた(その2) ― 2018年10月29日
【追記:2018年10月31日】
再び川上牧丘林道に行ってきた(其の一) ― 2018年10月31日
【追記:2018年11月6日】
再び川上牧丘林道に行ってきた(其の二) ― 2018年11月06日
【関連追記:2018年11月8日】
モンベル ストームクルーザー パンツ Men's XXLを購入 ― 2018年11月08日
【関連追記:2018年11月9日】
ZETA EDスキッドプレート取り付け(CRF250L) ― 2018年11月09日
【追記ここまで】
【写真上】旧峰越林道(現・山梨県県営林道川上牧丘線):Ricoh GR、18.3mm(35mm版28mm相当)、F5.6、1/350秒、プログラムAE、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB、画像設定:スタンダード、スポットAF
あまり紅葉していなかった。紅葉しているところもあまりきれいな色ではなかった。
【写真下】大弛峠の乗り合いタクシーのりば:Ricoh GR、18.3mm(35mm版28mm相当)、F5.6、1/500秒、プログラムAE、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB、画像設定:スタンダード、スポットAF
土日には乗り合いタクシーが大弛峠まで来るようだ。山梨側は一般車通れなくしてバスでしか来られないようにしたらどうか(道路幅の関係上 11 10人乗り以上は通行できないようだが)。こんな大弛峠は嫌だ。
コメント
_ kgr2007 ― 2018年10月24日 12時12分01秒
_ Haniwa ― 2018年10月24日 18時24分58秒
まだフォークシールは破損していないので最悪の事態にはなっていませんが、倒立フォークはフェールセーフのないシステムだと思います。
正立フォークなら、蛇腹でカバーされていますし、雨ざらしでもインナーフォークは滅多に錆びません。
倒立フォークはインナーフォークがむき出しなんですね。蛇腹を付けるとホイールに当たってしまうので蛇腹はありません。
ストーンガードはありますが、これがためにかえって掃除しにくいです。正立フォークのように蛇腹をめくって拭く簡単さはありません。
しかも倒立フォークはすぐ横にブレーキディスクがむき出しであるので、シリコンスプレー拭いたりし難いです。
あと、オイルシールの外側にあるダストシール交換するにも全部ばらさないといけません。整備性悪いです。
倒立フォークって結局レース向きなんだと思います。
>乗り味がとても硬いのにびっくりしました。普通の林道で中途半端なペースだと運転し難く、
>嫌でもハイペースで走らざるを得ない。これはどう見ても、飛ぶためのサスだと感じました。
CRF250Lの倒立フロントサスも硬いです。川上村営林道村道秋山・川端下線を下っても底付きしません。
そういう意味では性能は高いんですが、日常の整備性が悪いので、こういうトレールモデルには要らないような気がします。
もっとも、20年ぶりの村道秋山・川端下線下りでもコケずに無事下れたのは、この剛性の高いサスやフレームのお蔭なんでしょうが。CRF250Lは勝手に下って行きます(笑)。
>海の景色も地域の人達も、何もかもが激変しましたね。橋が開通する前は、長閑で良い所だったんですがねぇ…
残念ですね。観光化のためには誰でもアクセスしやすいというのが大事だとしても…。
大弛峠で嫌な感じがしたのは県境に近い道路部分を、山梨県側が駐車場化していることです。
長野側に抜ける車はいないと決めつけて、道路が駐車場通路になってしまっているんです。
非常に圧迫感があって、嫌な感じがしました。
長野にも山梨にも縁も恨みもないですが、ここでは長野側の方が好感持てました。
長野側は放置しているんじゃなくて、がけ崩れとかあれば適宜直して通れるようにはしているようですね。
_ ノラ猫軍将軍山本ミケ六 ― 2018年10月25日 21時41分44秒
山下清のかっこで嬉しそうに大きなおにぎりを食べないと!。
>峠に近い上部ではヘルメット大の石がゴロゴロしている。
そこで石に乗り上げて思いっきり転倒しないと!!、
Haniwa君やらなきゃ意味ないよ!(アメフト監督風に)。
>いまなぜか超有名になったKYB製ではなく
動き方が想定でないと力が集中とかでやばい事になる可能性ありますからね、
Haniwa家も点検するので即時に退去するように!。
_ Haniwa ― 2018年10月26日 13時09分42秒
>山下清のかっこで嬉しそうに大きなおにぎりを食べないと!。
ぼ、僕は、お、おにぎりが好きなんだな。
あの格好はバイク乗るのに不適なような(泣)。
ttps://image.middle-edge.jp/medium/ac4c4ec1-8792-4d0d-bac1-b15b603373b2.jpg?1468974950
>そこで石に乗り上げて思いっきり転倒しないと!!、
>Haniwa君やらなきゃ意味ないよ!(アメフト監督風に)。
転倒するとダメージ大なので、絶対にコケないという気持ちで臨みました。
ハンドルから手を離さず、外側の足もステップから離さず、転けそうになったらアクセル開ける、の3原則で乗り切りました。
>動き方が想定でないと力が集中とかでやばい事になる可能性ありますからね、
>Haniwa家も点検するので即時に退去するように!。
Haniwa家の免震は猫糞ぷるんぷるんなので点検不要です(泣)。
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あぁやっぱり、倒立フォークってそうなるんですね。私はそれの出始めの頃のカワサキKDXにちょっと乗せてもらったことがありますが、乗り味がとても硬いのにびっくりしました。普通の林道で中途半端なペースだと運転し難く、嫌でもハイペースで走らざるを得ない。これはどう見ても、飛ぶためのサスだと感じました。
20年ぶりの大弛峠ですか。さぞ変わっていることでしょう。私が住んでいる所からちょっと車を走らせた海の端に、角島(つのしま)大橋という今や有名になってしまった橋が開通したのが西暦2000年でした。海の景色も地域の人達も、何もかもが激変しましたね。橋が開通する前は、長閑で良い所だったんですがねぇ…