アウトライダー(Out Rider)誌が不定期刊行に2018年08月30日 00時00分00秒

横浜美術館(横浜市西区みなとみらい):Ricoh GR、18.3mm(35mm版28mm相当)、F2.8開放、1/40秒、プログラムAE、ISO-AUTO(ISO 560)、AWB、画像設定:スタンダード、マルチAF

またまたバイクの話ですまん。オートバイ雑誌のアウトライダー(Out Rider※)誌が、2018年8月24日発行の通巻92号をもって隔月刊から不定期発行になるということだ。非常に残念。
※国立国会図書館のデータベースでは"Outrider"になっているようだ。Outrider ミリオン出版株式会社Outrider = ツーリングマガジン・アウトライダー バイクブロス,バイクブロスマガジンズ,学習研究社参照。

アウトライダー誌は、Wikipediaによると1986年にミリオン出版から月刊誌として刊行されたようだ。そのころ私はGRRRR(ガルル)誌の読者で、ツーリング仲間の一人がアウトライダー誌の読者であった。そのアウトライダー読者の友人は当時のガルル誌は「下品」だと言っていた(失礼)。

いまみると、たしかにアウトライダー誌の方が写真のクオリティもはるかに上だし、記事の内容も濃い。だからいまではガルル誌はたまにしか買わないが、アウトライダー誌は毎号買っている状態だった。ガルルって読むとこないのによく毎月出せるなという印象だ(すまん)。

そのガルル誌は当時実業之日本社発行で、アウトライダー誌はミリオン出版発行だったのに、いまではどちらもバイクブロス発行になっているところが時代の流れだなぁと思う。三井銀行と太陽神戸銀行がいつのまにか三井住友銀行になっているようなものか(ちょっと違う)。

ともかく、全国各地の取材に手間が掛かっていて、写真も署名入りの写真家の明らかにクオリティの高い写真を使っていたアウトライダー誌が事実上の休刊になってしまうのは残念。2ヶ月後に「不定期ですが、また発行しました」と書店に並ぶのを期待したい。

それで、アウトライダー2018年10月号は、別冊附録が野宿ライダー・寺崎勉氏の「林道野宿半生記」なのだ。これは「買い」だ。いままでアウトライダーの別冊附録には変な小説(すまん)がついていて、なんだかなーと思っていたのだ。寺崎勉氏の32年間の連載の中から8編を選んだものとなっている。あえて言うと、今どきバイクに乗っているのは40~60歳代の人なので、読者もその層だと思う。文庫版ってちょっと小さいなぁと思う。特に写真が小さいのが非常に残念。アウトライダー誌の特長として写真の良さがあるのだから。寺崎氏の連載部分だけでもアウトライダー誌と同じ判型(A4)で再録出版してもらいたい。

オートバイの旅 VII
林道野宿半生記 寺崎 勉 著

  • ぐるり御岳 カラ松赤く 嶺白く 1986年・秋
  • 石垣に海と空と人と島 1989年・冬
  • ナチュラルツーリング・リターンズ 1995年・夏
  • 涼を求めて信州高原巡り 2003年・夏
  • 旧車懐古の後悔旅 2008年・秋
  • 南アルプス中央構造線上林道デコボコ旅 2010年・夏
  • レストアXE50によるリベンジツーリングは諏訪湖を一周したかった林道旅 2015年・秋
  • 再生XLXでゆく磐城山中迷路旅 2017年・春

【関連追記:2018年8月31日】
アウトライダー10月号、発売開始しました(菅生雅文 「どうせ一度の人生だ」)←「アウトライダー」編集長のブログ
【追記ここまで】

【関連追記:2019年2月23日】
バイク雑誌GARRRR(ガルル)休刊「ステ・フェス」 ― 2019年02月23日


写真は記事とは関係ない。
横浜美術館(横浜市西区みなとみらい):Ricoh GR、18.3mm(35mm版28mm相当)、F2.8開放、1/40秒、プログラムAE、ISO-AUTO(ISO 560)、AWB、画像設定:スタンダード、マルチAF

みなとみらいにはピカチューを見に行ったのではなく、横浜美術館の「モネ それからの100年」展を見に行ったのだ。モネの作品など企画展(他館のいう特別展にあたる)の作品は撮影禁止だが、コレクション展(他館のいう常設展にあたる)の作品は一部を除き撮影可能だ。横浜美術館は近くにある某県立博物館とは違って一流ですな。「モネ それからの100年」展は、2018年9月24日(月・祝)まで。なお、チケットはオンラインチケットが窓口に並ばなくて済むので便利。美術館の窓口は週末だと30分~1時間並ぶときがある。

コメント

_ kgr2007 ― 2018年08月30日 14時49分05秒

こんにちは。
アウトライダー誌、懐かしいです。創刊当時は毎号買っていました。寺崎氏は、ソロの時は確かFM2だったような。アウトライダー誌面を飾る野宿ツーリングの写真は、実は相棒がもう一人。その人がF3使いのカメラマン太田潤氏で、文章を寺崎氏が担当していたと記憶しています。

当時の私は影響受けましたねぇ、かなり(笑)。あの二人が辿った道のりを、是非私も行きたいと山口県から岐阜・長野までBAJAを走らせました(本文中でご紹介の『•ぐるり御岳 ~』がまさにそれです)。それぐらい、写真が素晴らしかったです。

_ May・ジェイ ― 2018年09月02日 23時11分14秒

こんばんは。

アウトライダーって雑誌、大昔買った記憶があります。
たしか、夕日の良い場所の特集だったような気がします。

さて、最近のニコンですが・・・スッゲーって感じはありません。
以前から、フィルムでは『ミノルタ』、デジタルでは『ペンタックス』に興味があります。
両社の独特のカメラのデザイン、レンズには魅かれるものがありますね。 

ミラーレスブームにニコン他も乗り遅れない様に頑張ってるんでしょうけど。

ニコンって、『ニコンオリジナル』感を全面に出したりして、良い時と、ガッカリって時がありますよね。
今回のカメラが今後どういう展開、方向になるのか見守って、気に入ったら買おうかな、と思います。

てか、『Df』はどうなんだ!! と言いたい。
後継機は無いんかい!
一頃ではレンジファインダーの『S』シリーズのデジタル化もあるかも!? と言われていましたが、そんな話はどこへやら。

どうも、ニコンってカメラ界の『ガラパゴス』とも思えるんですけど。

『絞り環』を復活しろ! と言いたい。

_ Haniwa ― 2018年09月08日 17時30分31秒

皆様、お返事が遅れてすみません。m(_ _)m

■ kgr2007様
アウトライダー誌懐かしいですよね。

太田潤氏は、寺崎氏と一緒でないときでもこのところはアウトライダー誌にコラムを持っていました。
寺崎氏の連載は、最近は他のカメラマンであることも多いようでした。

>当時の私は影響受けましたねぇ、かなり(笑)。あの二人が辿った道のりを、是非私も行きたいと山口県から岐阜・長野までBAJAを走らせました
>(本文中でご紹介の『?ぐるり御岳 ~』がまさにそれです)。それぐらい、写真が素晴らしかったです。

特別附録で読んでみました。いいですね。行きたくなりますね。

アウトライダー誌を愛読していた友人もBAJA乗りでした。明るいライトに信頼性のエンジン、大きなタンク。うらやましかったです。

アウトライダー誌の写真はよいですよねぇ。自分もこういう写真を撮りに行きたいなぁと思います。
なかなか自分の暇と天気などが合致しないので…。

■ May・ジェイ様
>アウトライダーって雑誌、大昔買った記憶があります。
>たしか、夕日の良い場所の特集だったような気がします。

写真がよい雑誌なので、バイクに興味なくてもそそる要素があったと思います。

>さて、最近のニコンですが・・・スッゲーって感じはありません。
>以前から、フィルムでは『ミノルタ』、デジタルでは『ペンタックス』に興味があります。
>両社の独特のカメラのデザイン、レンズには魅かれるものがありますね。 

ペンタックスは少し前にアンケート依頼のメールが来ていました。
子どもの頃にM42マウントのPENTAXを使っていただけなので、
「申し訳ないがデジタル一眼レフはニコンユーザーで、それ以外はリコーファン(特にGR)であって、ペンタックスのDSLRにはあまり興味はない」
という趣旨の回答になってしまいました。

ペンタックスはある時期から35mmフルサイズ用のレンズが少なくなってしまったので、興味から外れてしまったんですよね。

ニコンはどこへ行くんでしょうね。

>てか、『Df』はどうなんだ!! と言いたい。
>後継機は無いんかい!
>一頃ではレンジファインダーの『S』シリーズのデジタル化もあるかも!? と言われていましたが、そんな話はどこへやら。

ニコンにはいくつものカメラやマウントを同時並行にできる力はないようなので、忘れた頃に出るかも…ですね。
D300SのあとD500が出るまで相当掛かったように。

>どうも、ニコンってカメラ界の『ガラパゴス』とも思えるんですけど。

>『絞り環』を復活しろ! と言いたい。

ガラパゴスでもいいところはあるんですが、それを半端に扱うからどうも…。

Zマウントだって、ボディ内モーターを内蔵したアダプターなんてあってもいいと思うんですね。
それなりの値段したって買う人は買うと思うんですが。

さらに距離指標もどんどん無くなっていきますからね。
ズーミングしたら距離指標が合わないような設計のズームレンズなのかなぁと思ってしまいます。

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