ソニーα7+コンタックス G Biogon T* 28mm F2.8 & Biogon T* 21mm F2.8(CAMERA Fan) ― 2013年11月29日 00時00分00秒
Gホロゴンはα7/7Rに付くのか!?(metalmickey's blog)の事実上の続編となるソニーα7+コンタックス G Biogon T* 28mm F2.8 & Biogon T* 21mm F2.8がアップされた。
Gホロゴンはα7/7Rに付くのか!?(metalmickey's blog) ― 2013年11月18日 参照
そのα7/7Rで筆者が真っ先に楽しみたかったのが、コンタックスGマウントのレンズ群だ。すでに事実上のフルサイズミラーレスとしてライブビュー搭載のライカMタイプ240が存在するが、無改造のコンタックスGレンズはデジタルM型ライカに装着できない。α7/7RはコンタックスGレンズを素のままでフルサイズ撮影できる、はじめてのデジタルカメラなのだ。
そうなんだよねぇ。CONTAX G用のレンズは、(Hologon T* 16mm F8を除いて)レンズにピントリングがない上にライカMマウントとのフランジバックの差が1.2mmぐらいしかないので、Mマウントで使うには鏡筒から作り直しになるんだよねぇ。そうするとレンズのデザインがすっかり変わってしまうし、なによりも改造費が高い。マウントアダプターも高いけれども、1個買えば使い回せるし、なによりも不可逆的改造をしなくても済むのがいい。
今回はKiponおよびMetabones製のEマウント用コンタックスGマウントアダプターを使い、「Bigon T* 28mmF2.8」と「Bigon T* 21mmF2.8」を試してみた。まず、マウントアダプターについては、どちらのメーカーも支障なくα7/7Rで使用できた。もともとAPS-Cセンサー搭載のNEX向けに登場したマウントアダプターだが、フルサイズセンサーのα7/7Rでもケラレなしで使用できる。
これは従来からα-CONTAX Gレンズアダプターを持っていた人には朗報ですな。持ってなかった人も既発売品から選べるしよいことだ。
今回、Gビオゴン28ミリとGビオゴン21ミリを試したところ、Gビオゴン28ミリはさほど気にならないレベルだった。空を背景にしてアンダー目で撮ると、いくぶん気になる程度だ。ハイキーで撮るとほぼ気にならないだろう。一方、Gビオゴン21ミリはそれなりにマゼンタかぶりが発生した。しかしながら、Lightroomの段階フィルターなどを使えば、十分に補正可能なレベルである。その他の広角レンズも試してみたが、ショートフランジの広角オールドレンズの場合、焦点距離28ミリがボーダーラインとなる印象だった。なお、一眼レフ用の広角オールドレンズ(フランジバックの長い広角オールドレンズ)なら、マゼンタかぶりはほとんど気にならない。
α7とGビオゴンの組み合わせは、周辺のマゼンタかぶりが少なく、待望のフルサイズ撮影を堪能できた。唯一、惜しまれるのは、周辺部の流れが目立つ点だ。これは既存のAPS-Cミラーレス機でも見受けられる現象なので、ひとまわり大きいフルサイズイメージセンサーではやむなしだ。むしろ、この程度に収まっていれば健闘しているというべきだろうか。
CONTAX G用Biogon T* 28mm F2.8はほぼ実用になるのか。そしてCONTAX G用Biogon T* 21mm F2.8の方はちょっと厳しい、と。マゼンタ被りもあるし、なによりも周辺部の流れが目立つよねぇ。うーん、28mmよりも広角での対称型レンズの描写に意義があるんだけどなぁ。
もともとCONTAX G1に手を出したのは、Biogon T* 28mm F2.8の描写が、雑誌の作例のような印刷物でも凄かったので、Biogon T* 28mm F2.8を買ったのだった。しかし、Biogon T* 21mm F2.8を買ってからは、Biogon T* 21mm F2.8の方が28mmよりもよいので、21mmを使う方が多い。個体の問題かもしれないが、Biogon T* 21mm F2.8の方がBiogon T* 28mm F2.8よりもよい。Biogon T* 28mm F2.8の方はなんか作例で見た描写ほどじゃないような感じがしている(ハズレ個体かなぁ)。
そんな話じゃなかった。α7/7Rだと28mmまででそれよりも広角は実用上問題があるという話だった。うーん、残念だなぁ。Hologonは持っていないが、Hologonと合わせて考えると、フィルムのあるうちはフィルムでこれらのレンズを楽しんだ方がいいということか。CONTAX G2が欲しくなってしまうじゃないか。まあCONTAX G2を買ったら、G1での不満点がすべて解決するのか、実売の値段ほどの価値があるのか非常に迷うところなんだが。
あと、この作例だと周辺の描写が分かりにくいと思う。大人の事情があるのかもしれないが(笑)。
そういうことでなんとなくCONTAX G2が気になってくる記事であった(笑)。
写真は記事とは関係ないがちょっとあるかも(笑)。
横浜・伊勢佐木町:CONTAX G1、Carl Zeiss Biogon 21mm F2.8、F5.6AE、+1.0EV、マニュアルフォーカス、Kodak PORTRA 160、Kenko L37 Super PRO、外部ファインダーRicoh GV-1、Nikon SUPER COOLSCAN 5000 ED、ICEありROCなしGEMなし、Windows7 64bit、NikonScan 4.0.3
滅多に使わないCONTAX G1のマニュアルフォーカスを使った。マニュアルフォーカスといってもファインダー内での合焦指示に従ったのではなく、フォーカスダイヤルで5mとかに合わせただけ。こういう被写体だとピントが後ろに抜けやすいのでCONTAX G1のAFは使いたくないし、AFと同じ機構を使っているファインダー内の合焦指示に従うのも同じように怖いので、ここは被写界深度に甘えることにした。
レンズにピントリングがあればこういう置きピン的な使い方をしやすいのだが、CONTAX G1は右側の軍艦部にフォーカスダイヤルがあって左手で操作できないので使いにくい。しかもこのフォーカスダイヤルは使った後AFに戻すのを忘れて悲惨なことになるので、あまり使いたくないのであった。レンズにピントリング付けとけよなぁ。今更言ってもアレだが。
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