女子カメWatch山本まりこさんの作例の秘密はダイナミックレンジ400%か ― 2013年11月26日 00時00分00秒
皆様ご無沙汰しております。なんだか貧乏暇なし状態のHaniwaです(泣)。
ちょっと前の記事になるが、女子カメWatchに 山本まりこさんが北欧で撮った旅写真「airy FINLAND」を公開!森、湖、街…FUJIFLIM X-A1とともに旅した思い出という記事が出ていて、山本まりこさんの作風の理由がちょっとわかった。
山本まりこさんの記事についている写真はいつもこんな感じの露出オーバーっぽくて色も淡い感じでかつカラーバランスも独特の感じであった。作品ならこれでよいのだが、活動リポートもこんな感じなので結構違和感があった。
写真のキャプションに、
海から見たヘルシンキの街。透明で柔らかい空気で包まれていました。エアリーな空気感を表現したかったので、ダイナミックレンジを400%に設定して柔らかいイメージで撮りました。
とあるので、FUJIFILM X-A1でダイナミックレンジを400%にしているのがこの作風の原因の一つなんだなと思った。
しかし、これらの作例は別にヘルシンキでなくてもいいというかヘルシンキかどうかよく分からない作例だよなぁ(笑)。「ヘルシンキってこんな空気感」みたいなリアルな写真がみたいぞ。
違うカメラを使ってもいつもこんな風にできるというのも才能だよねぇ。
写真は記事とは関係ない。
横浜情報文化センター(日本新聞博物館):Nikon F3、Ai Nikkor 45mm F2.8P、F5.6AE、Kodak PORTRA160、専用NC フィルター、HN-35、Nikon SUPER COOLSCAN 5000 ED、ICEありROCなしGEMなし、Windows7 64bit、NikonScan 4.0.3
日本大通りを横浜港郵便局(よこはまみなとゆうびんきょく)前から横浜公園(横浜スタジアム)方向にみたところ。左のビルの2階の窓から撮ったのがInstantBurnで複数枚のDVD-Rが焼けない ― 2013年10月30日の作例。
Nikon Df 後藤哲朗氏インタビュー(digitalcamera.jp) ― 2013年11月26日 00時00分01秒
digitalcamera.jpにニコン・後藤研究室・フェローの後藤哲朗氏のインタビューが載っている。
Nikon Df 後藤哲朗氏インタビュー(digitalcamera.jp)
河田氏
まず、後藤研究室とは?ご本人から・・・後藤氏
2009年に、ある仕事を首になり、研究室をやれといわれた。ニコンのDNAを発展、維持、向上させようという仕事です。ニコンは何のために仕事をしているのか、世の中に商品を出すために、どんな根性でやらなければいけないのか?ニコンの存在価値、デジタルカメラの場合、SとかPとか、電機メーカーと戦う。まっとうな電機ものとか無線もので戦うと、なかなかニコンはかなわない。ですから、そうじゃないところをちゃんとやろう。そのために、商品や技術、物の考え方を研究している部屋でございます。
河田氏
このカメラ、あえて省いている機能がありますよね。ライブビューはあるけど、動画は付いていないとか。内蔵ストロボも。「D4」はないけど、「D800」は付いている。WiFiとはGPSなども付いていないで、シンプルですよね。後藤氏
機能満載は売るために必要。実際に使ってみると、そんなに無くてもいい。もちろん、無きゃいけない人も承知はしているけれど、自分の使っているスタイルや身の回りの人を考えると、入れるだけもったいない。その分、違うところにエネルギーをさいた方がいいと思って、まず、真っ先に動画は抜きました。動画は入れても、運動会とか見ていても、一眼で動画はあんまり使っていないですね。あるものは使って欲しいと思うんですけど、まあ、そんなに使っていない。それに、私自身、動画を録るならば、違う物を使いますから、いらない。
動画を入れると、マイクだ、スピーカーだと、いろいろなところに穴が空くんですよ。それが様ねえなと思いまして。穴もふさぎ、なにもなし。その代わり、ライブビューはピントを見るときに絶対必要ですから、スチルに専念したカメラにした。
河田氏
当然、「D4」のセンサーは高いわけですよね。後藤氏
高いんです。よく、ウエハー1枚いくらだから、そこから割り出すといくらだと、勝手に算出する人が多い。家電メーカーの人は。でも、「D4」のセンサーというのは、欠陥があってはいけない。実際にはあるんですけど、本当に少ない品質管理で作ってもらって、そこから選別をして、使っている物なんです。ですから、ほかの安いセンサーとは品質管理とか、物の出来が全然違う。仮にどっかのメーカーから買ってきているとしても、ニコンの場合には、違うことをしてありますから、高くて当然。まあ、威張るほどのことではないし、安くしないといけないと思いますけど、それは、それなりのデバイスを使っているということで、納得していただきたい。
河田氏
画素数=値段と思われるかもしれませんけど、あえて16メガの高いセンサーを使っていると。後藤氏
画素欠陥でいうと、たとえば、ウエハーにゴミが付いていると、36メガですと一つのセルだけがダメになるだけですけど、16メガだと一発で大きなセルがアウトになるので、ほかのセルから補完するのも難しくなるので、品質管理も難しくなる。河田氏
今回のボディーは非Aiレンズに対応している。古くから写真をやっている人はご存じだと思うんですけど、Ai化される以前のもので、フィルム時代では「F4」とか「F3」では対応していましたが、「F5」はレンズのAiが改造が必要だった。デジタルになってから、非Ai対応ボディーがでていなかった。今回、カバーすることになったわけですが、ここまで必要だったんですね。後藤氏
お陰様でニッコールは80周年で8,000万本になったわけですけど、実際には使えていないじゃないかと。本当につかない、ミラーアップしないと使えないものもありますが。昔のレンズも使えるようにしなきゃいかんと。爪を可倒式するということを、ふと思い出したんですね。メカニカルにできるかどうか考えると、そう難しいことではない。お金はかかるんですけど。それをやれば、昔の非Aiレンズも生きてくる。調べますと、確かにへっぽこなレンズもありますけど、銘玉といわれ、本当にそうだと思われるレンズもある。それを救い出して、レンズ遊びもできる。昨今、ミラーレスでレンズ遊びが流行っているけれど、一番レンズ遊びができないのは、ニコンなんですね。46.5mmとフランジが長いもんですから。他社のメーカーは絶対使えませんので、せめてニコンの昔のレンズだけもつかればいいんですけど。
しかも、クラッシックな形をしていますから、昔のレンズが、まあ似合うんですよ。
河田氏
昔は非Ai改造をやってましたけど、いまははなくなっていますけど、いま中古のお店にある非Aiレンズは安い。だが、Dfがでますと使えますから、買うなら今ですね。後藤氏
ちょっと面倒くさいですよ、ワンクッションいるんで。でも、多少の手間くらいは許してくださいよ、と。
読んでいるとちょっと欲しくなってきたんだけれども(笑)、やっぱりシャッターユニットとかAFユニットとかファインダーとか残念な部分もあって、「カメラの基本部分」がどうも納得できないんで踏みとどまっている。D700とかD800でまったりと撮れないのかというとそうでもないと思うからだ。D4センサーのカメラがこの値段でというと惹かれるが、だったらもっとそのセンサーを活かす「基本部分」に拘って欲しかったなぁ、と。結局このカメラはフィルムを捨ててデジタルカメラに乗り換えた(る)人のカメラなんだなぁと思った。
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