さようならb-mobile U300、こんにちはIIJmio、L-02C2013年01月18日 00時00分00秒

IIJmio高速モバイル/D

今日はカメラネタでなくてすまん。普段外で使っているデータ通信なのだが、NTTdocomoのMVNOである日本通信のb-mobile U300というsimをバッファローのDWR-PGで使ってきた。
Portable WiFi BUFFALO DWR-PGゲット ― 2010年07月02日

それが昨日にb-mobile U300の期限が来たので、次にまた更新しようとしたら、b-mobile SIM U300は出荷終了になっていた(後継品はb-mobile 3G・4G U300)。まだb-mobile SIM U300の在庫のあるところもあるようだったが、今買っても半年後か1年後にはもう追加で買えないのでどうしたものか昨年末から考えていた。

b-mobile SIM U300はいわゆる「FOMAカード」で、3GのFOMAしか使えないカード(sim)だったのが、b-mobile 3G・4G U300ではLTE(4G)対応のカード(sim)「ドコモUIMカード」になっている。DWR-PGではどちらのカードも使える(ただしDWR-PGはLTEには対応していないので3Gしか通信できない)ので、別にb-mobile 3G・4G U300でもいいじゃないかと思うだろう。

しかし、b-mobile 3G・4G U300には重大な変更があった。b-mobile SIM U300では端末に唯一のグローバルIPアドレスが割り当てられていたが、b-mobile 3G・4G U300ではプライベートIPアドレスが割り当てられるようになっているのだ。従って同じサービスを使っている人で同じグローバルIPアドレスが使われる。これは利用するサービスによってはかなり不利な変更だ。

グローバルIPアドレスが付与されないのならもうb-mobileを使う理由もない。いままでこの会社のSIMをブログで積極的に取り上げてこなかったのは、実は嫌々使っていたからなのだ。日本通信は不当解雇事件を引き起こしており、昨年末に東京地裁で労働者側勝訴の判決が出ている。判決理由などにこの会社がいかに酷いことをやったのかが書かれている。こういうのはなんかお勧めしたくないよねぇ。

それで、グローバルIPアドレスが付与されるFOMAサービスのなかでは安いという理由でb-mobile SIM U300を使ってきたが、もうグローバルIPドレスが付与されるサービスがないのならば日本通信を使う意味はない。おさらばすることにした。

IIJmio高速モバイル/D

移行先は、IIJmio高速モバイル/Dだ。このうち、一番安いミニマムスタート128プランにした。月額945円(税込)、初期費用3,150円(税込)で最大128kbpsの使い放題(ただし3日あたり合計366MBを越えると速度制限が掛かる)のプランだ。

ライトスタートプランと迷ったのだが、ライトスタートプランは1GBまでは速度規制がなく1GB使用後は128kbpsになるのだが、その場合の通信規制の基準値が3日あたり120MBだというので、それが気になってやめた。ライトスタートプランは、1,974円(税込)、初期費用3,150円(税込)で、b-mobile 3G・4G U300やb-mobile SIM U300よりも1ヶ月あたりの金額がまだ安いので、ライトスタートプランにするかずいぶん迷った。でも調子に乗って1GB使った後がすぐに規制に掛かりそうなので、ミニマムスタート128プランにしたのだ。このあたり微妙だよねぇ。

Zaurusでしか使わないのならライトスタートプランでも1GB使い切った後に規制に掛かることはないと思うが、逆に処理能力の高くないZaurusで高速のデータ通信する意味もない。Let's note SX2で使う場合には、ミニマムスタート128プランだときついが、ライトスタートプランだとすぐに1GB使い切ってその後120MB以上使って規制される可能性が高い。だったら安いミニマムスタート128プランでいいんじゃないか。Let's note SX2ではOperaターボ使えばいいんだし。

ということでやってきましたIIJmio。しかしこのパッケージ(写真一番上参照)はなんだ(笑)。どうりでIIJmioで検索すると「パンスト」って書いてあるわけだ(笑)。この透明の袋の裏側に直接ヤマト運輸の伝票が貼られて送られてくる。なんかパンスト買ったみたいに思われるじゃないか(笑)。

docomoデータ通信端末L-02C

もうひとつ、データ通信端末を中古980円で買った。L-02CというUSBタイプのデータ端末だ。WindowsとMac OS以外ではサポートされておらず、Linux Zaurusで使えるあてはない。なぜL-02Cを買ったか。それはWiFiルータであるDWR-PGは独立して電源が必要だからだ。緊急時にドコモのネットワークは生きていても、DWR-PGのバッテリーが空になっていたら通信できない。USBタイプならPCのUSBポートの電源だけで動くので、PCさえ電源が確保できれば通信可能だ。

このL-02Cは大量に安価にばらまかれた機種らしく、中古の買い取りが500円、中古価格が980円ぐらいなので、そういう予備用に持っておくにはちょうどよいのだ。

右:FOMAカード(b-mobile SIM U300)、左:ドコモUIMカード(IIJmio高速モバイル/D)

ただ、L-02CはXi(クロッシー)とFOMA(FOMAプラスエリアも対応)の両対応なのだが、simがドコモUIMカードでないと使えず、FOMAカードではFOMAエリアすらも使えないという仕様のようだ。期限ぎりぎりのb-mobile SIM U300はFOMAカードなので、L-02Cでは使えない。逆にドコモUIMカードは3GのFOMAにしか対応していない機種でも使えるようだ。DWR-PGでも使えるはず。「はず」というのは、昨日で期限切れのはずのb-mobile SIM U300がまだ今日も使えるので、simを入れ替えていないのだ。DWR-PGが使えたという報告はネット上にあるので大丈夫だと思う。【追記:2013年1月19日】バッファローDWR-PG(最新ファームウェアVer.1.82)でIIJmioのドコモUIMカードが使えることを確認した。もちろんXi(クロッシー)は使えずFOMA(プラスエリア含む)のみだが、どうせ128kbpsなのでXiが使えなくても問題ない。【追記ここまで】

docomoデータ通信端末L-02C アップデート中

それでこのIIJmio高速モバイル/Dのミニマムスタート128プランはすごいですな。128kbps上限のはずなのに、悪くても166kbps、良いと200kbpsぐらい出ている。300kbpsが上限だったb-mbile SIM U300は120~200kbpsで、お昼休みなどは60kbpsぐらいにまで落ちたので、常にIIJmio高速モバイル/Dのミニマムスタート128プランの方が快適な状況だ。b-mobile SIM U300の方は最近利用者が減ったのか速度は以前ほどは悪くはないのだが。

あとIIJmioの特筆すべきところは、プロトコルの制限が掛かっていないので、radikoやらじるらじる(NHK)やShoutcastなどのネットラジオが聞けるということだ。b-mobileでは制限が掛けられていて、radikoはよくても5秒ごとに途切れて聞こえる、らじるらじる(NHK)はほとんど聞けず、shoutcastは一度も聞けたことがなかった。これらがIIJmioではすべて使える。もちろん低速のミニマムスタート128プランだから途切れることもあるが、だいたいはずーっと聞ける。

あと、b-mobile SIM U300ではSkypeのビデオ通話ができなかったのだが(最初少し画像が出るのだがすぐに画像が遅延し始めてすぐに回線品質がアレだというSkypeの警告が出る)、IIJmio高速モバイル/Dのミニマムスタート128プランだと双方ともビデオにして通話が可能だった。945円/月の回線でテレビ電話ができるわけだ。まあビデオ通話する必要もないのだが、災害時にこういう細い回線で顔が見えるとずいぶん安心感が違うと思う。

というわけでIIJmio高速モバイル/D、快適だ。お金も節約できたし。

【追記】
IIJmio高速モバイル/DもプライベートIPアドレスなのだが、radikoでおもしろいことがあった。大阪から接続していると判定されて実際に大阪の放送局が聞けたのだ。再接続以降はずっと東京に判定されて、なかなか大阪は聞けないのだが。

radiko 大阪

NikonScan4のICEありバッチスキャンでエラーのでない条件を発見2013年01月18日 20時48分14秒

DELL VOSTRO 430に買い換えてから、フィルムスキャナNikon SUPER COOLSCAN 5000 EDでネガカラーフィルムをDigital ICE(ゴミ・傷取り機能)を有効にして複数コマのバッチスキャンをしたら、エラーが出てスキャンできないことに3年以上悩まされていた。今回OSをWindows XP 32bitからWindows7 64bitにしても同じエラーが出るので、仕方なくVMware Player上でWindows 2000 Pro SP4を動かしてそこでNikonscan4でスキャンしていた。
COOLSCAN 5000 ED(Nikon Scan4)のICEありバッチスキャンに失敗する ― 2009年12月27日
Windows7 64bitでCOOLSCAN 5000 ED (Nikonscan 4.0.3) ― 2013年01月11日

同じハードウェアなのに仮想環境上ではエラーが出ないのはなぜかずっと気になっていた。可能環境ではVMwareのドライバが用意されているので、ドライバが違うからエラーが出ないんじゃないかと最近思っていた。

Vostro 430のUSBポートは、オンボードのIntelチップのものだった。それを今回玄人指向のUSB2.0N6P-PCIというものを増設してそこにCOOLSCAN 5000 EDをつないでみることにした。

USB3.0のカードにしなかったのは、USB3.0はPCI-Eのスロットに挿すものしかなく、あいにくPCE-Iスロット2つとも使っているのだ。1つはサウンドカードなので外してオンボードの音の悪いサウンドチップにしてもいいのだができれば外したくない(オンボードの蟹のブランドはものすごく音が悪い)。玄人指向のUSB2.0インターフェースカードは安いし、なによりも箱の外に「NEC製高速USB2.0コントローラμPD720101搭載」とチップのメーカーが明記されていたからだ。

それで取り付けて付属のCDからドライバを入れてUSBが使えるようになった。そこにNikon SUPER COOLSCAN 5000 EDをつないだ。

サムネイル表示後プレビューしないでいきなり6コマすべてにDigital ICEを有効にしてバッチスキャンをしてみた。結果は1コマ目の途中でエラーが出てスキャンできない。リバーサルの方は前から異常はなかったのでサムネイルからプレビューを経てICEありバッチスキャンをしたら、エラーなくスキャンできた。ここまでは前と同じ。

それでふと、ネガカラースキャンの時はどうせエラーになるからとプレビューをすっとばしていきなりスキャンしていたことに気づいて、ICEにチェックを入れてプレビューし、スキャン枠を指定した後、ICEありでバッチスキャンしてみた。すんなりと6コマスキャンがあっという間に終わった。さすが64bit。

プレビューを経ないとICEありのバッチスキャンにエラーが出るという制限はあるものの、Vostoro 430のWindows7 64bitでNikonscan4.0.3でICEありのバッチスキャンができるようになった。万歳!\(^o^)/

と、思ったらまたネガカラーフィルムのICEありバッチスキャンでエラーが出た。玄人志向・NECチップ効果ではなかったのか。今回はプレビュー時にはICEにチェックを入れておらず、本スキャン時に初めてICEにチェックを入れたバッチスキャンだった。もういちどプレビュー段階からICEを適用して本スキャンしたらエラー無しでスキャンできた。

プレビュー段階からICEなどを適用すると、その分プレビューに時間が掛かるので、以前から本スキャン直前にICEなどのチェックを入れていた。リバーサルフィルムはそうやってスキャンしてもエラーが出ないのに、なぜかこの環境では、ネガカラーだけがエラーが出る。理由は分からないが、仮想環境を使わなくてもWindows7 64bitでNikonscan4.0.3が動いて、プレビュー段階からICEを適用しておけばネガカラーフィルムのICEありバッチスキャンでエラーが出ないことが分かった。すっきりしないが一応解決。また何らかの条件でエラーがでるような気はするが。IntelチップのUSBポート経由だとどうなのかとか面倒なので調べない(笑)。

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