EXILIM 10周年記念 特別対談(前編)(デジカメWach) ― 2012年11月12日 00時00分00秒
デジカメWatchにEXILIM 10周年記念 特別対談(前編):“ウェアラブルカメラ”誕生から“HIGH SPEED”までという記事が掲載されている。
EXLIMシリーズには縁がないのだが、ニコンD300でアマチュアスポーツ撮影をしていると、ときおりカシオのコンパクトデジカメを持っている人は見かける。カシオのデジカメは高速連写などの機能が充実しているから、一眼レフに大きなズームレンズを使うのは嫌だという層に受け入れられているんだと思う。
私の使っているケータイもカシオ製のG'zOne TYPE-Xで、これに内蔵のカメラも連写機能があって、「パスト連写」などはスポーツのフォーム確認などに使える。この手の機能の説明には必ずゴルフのショットが挙げられているのだが、別に野球のバッティングやサッカーのシュートやバスケットボールのシュートなどでも使えるはずだ。
カシオG'zOne TYPE-Xの「パスト連写」で不満なのは、撮影時間が短いことと次の撮影に移る時間が掛かることだ。パスト連写というのは実はずっと高速連写で撮っていて上書き上書きしているのだが、シャッターを押したらその前後の1秒ずつを記録するといった、いわばドライブレコーダーの高速連写版みたいなものだ。この前後1秒といった撮影時間を前後5秒ぐらいにすれば全然違うものになるんだけどなぁ。あと、シャッターを切ったら保存に取りかかってすぐに次が撮れない。要するにバッファメモリが足りないからこうなるんだと思う。潤沢にバッファメモリを積んでくれてサクサクと決定的瞬間を30コマ/秒で前後5秒間ぐらい撮れれば、アマチュアスポーツ撮影をもっと手軽に誰でも撮れるようになると思うんだけどなぁ。
記事中にあるカシオEX-F1はいわゆるネオ一眼タイプなので、一般人には大きすぎるしマニアにはレンズ交換できないでかいカメラだということで人気出ないと思うが、進化させることは可能だと思う。スポーツ撮影に使えるだけの処理能力と高感度の性能を持たせてくれればいいんだけどなぁ。
一瞬を切り取る超高速連写デジカメ――カシオ「EX-F1」(ITmedia)参照
■ EX-F1はミラーレスへの進化の一面か
山田:次はEX-F1(2008年3月)ですね。HIGH SPEED EXILIMの第1弾。最初にこれがでたときは「カシオどうしちゃったの?」という感想でした。中身はいわれてみるとカシオらしいのですが、見た目がすごい。
中山:そうですね。実はこの間にEX-P505などEXILIM PRO系の製品がいくつかあり、「薄くする」以外の挑戦もしていました。そのため「EXILIM=薄い」と決めつける必要はないという雰囲気にはなってましたね。ただ、ハイスピードだけは絶対将来、カメラの基本になるものだと考えてまして、いち早くやりたい想いはありました。
中山:その第1弾をどういうかたちにするのがいいのか色々議論した結果、ハイアマチュアやプロのスポーツカメラマンが使っても納得いくかたちが良いかなと考え、あえてコンパクト系のスタイリングではないものを採用したんです。
山田:これは名機ですよね。
中山:いまだに業務用途で使われている方はいます。
山田:これの順当な後継機がでないのが残念です。ミラーレスの理想型といってもいい。ミラーレスは今変な方向に行ってて、例えばレンズ交換する人が少ないのにレンズ交換式になっているとか、ミラーがないのに高速性能を活かしきれてない。そういうのことを考えると、ミラーレスの行き着く先のひとつは、実はここなのかなと思います。
中山:私もミラーレスには懐疑的ですが、その原点として求めるべきものがEX-F1なのかもしれません。まずレンズ交換する必要って、そもそもどれくらいあるのでしょう。もちろん、一眼レフは別ですよ。プロカメラマンには特殊な撮影領域も出てきます。でも一般の人がレンズ交換をする必然性はあるの? という疑問はあります。それとハイスピードを活かすとなると、確かにミラーレスが一番適しているはずですね。
山田:一眼レフで撮れないものが撮れるという点では、EX-F1はすごく独特な世界を持っていると思います。今でも存在意義はあるのかなという気はします。
「ミラーレスは今変な方向に行ってて、例えばレンズ交換する人が少ないのにレンズ交換式になっているとか」というのは異論があるなぁ。一般ユーザーに迎合してどうする。ユーザーにレンズ交換する撮影スタイルを提案するのもカメラメーカーの仕事だと思うぞ。それにレンズ交換できないミラーレスカメラって、ただの以前からある普通のコンパクトデジカメだろうが(笑)。
私は以前から単焦点レンズをもっと一般人に売り込めと言ってきたが、最近のミラーレスは薄型レンズを中心に単焦点レンズがラインナップされてきていて、いい傾向だと思う。明るくてコンパクトで安価な単焦点レンズはもっともっと普及してもいいと思う。こういう、メーカーがユーザーを引っ張っていくスタイルもアリだ。
だから、「絞りリングを必要とする人がいないから無くす」というんじゃなくて、「レンズをリバースするとこんな風に撮れますよ」みたいな提案もあっていいと思うのだ。あとミラーレス用のベローズとかあってもいい。まあ電気的につながる何かがあれば絞り環がなくてもリバースしたりベローズの使用は可能なんだけれども、そういうアクセサリーもないよね。せっかくレンズ交換できるんだからもっと可能性を広げて欲しい。そうでないから山田久美夫氏にこんなことを言われてしまうのだ。ということで、ニコン以外の会社もレンズ単体で機械的に絞りを変えられるようにしておくれ(おっ、主張が拡大してきてるぞ-笑)。
カシオには色々期待したいことがあるんだけれども、それにはまだ応えてくれていないなぁ。スポーツ撮影で決定的瞬間をサクサク撮れるEXILIMを頼みますよ。
ある日の仕出し弁当:カシオG'zOne TYPE-X、1/33.3秒、F2.8、4.6mm、感度不明、全てオート、レンズ前に保護シールあり
知らない間に設定が4128×2320ピクセルの16:9の横長サイズになっていた。
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