メモリーカードのままで写真を保存するのは危険 ― 2012年10月12日 00時00分00秒
コメントのお返事が遅れて申し訳ありませんでした。すべてにお返事したつもりですが、もしお返事していないものがありましたらご指摘ください。m(_ _)m
さて、写真家・田中長徳氏のブログでデジタルで撮った写真はSDカードに入れっぱなしで次々と新しいSDカードを買っているということが書かれていた。
ラベルに書き込めるSDカード(PEN PEN チョートクカメラ日記)
メモリが安いのはいいが、最近のあたしの画像の保管方法はそのままSDを保管しておくことだ。必要な画像は出版社の方にあるから、二次使用などはこっちが探し廻るより、出版社に一任しておく方が楽である。
これはまずいと思う。以前、フラッシュメモリーとフォレンジック ― 2012年04月25日で書いたが、SDカードやCFカードなどのフラッシュメモリは長期保存に向かないのだ。田中長徳氏の作品のうち、出版社がコピーを持っているものはよいが、そうでない作品は長く残らないことになる。
CA1683 - 光/磁気ディスク、フラッシュメモリの劣化と寿命 / 大島茂樹(国立国会図書館)でもフラッシュメモリのデータを保持できる期間は約10年間といわれているとある。しかも安いメモリカードとなると10年も持つかどうか。
でも決定版の保存方法ってないんだよねぇ。とりあえず今はこれ、みたいなのしかなく、永遠に「とりあえず今はこれ」というメディアにコピーし続けるという無間地獄が待っている。
写真は記事とは関係ない。
神奈川新町(横浜市神奈川区):Ricoh GR DIGITAL、28mm相当、F3.5、1/97秒、ISO64、-0.3EV、プログラムAE、AWB
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