知られざるニコンの歴史「AI Zoom-Nikkor 1200-1700mm f/5.6-8P IF-ED」2012年06月04日 00時00分00秒

新宿某所定点観測:Ricoh GR DIGITAL、28mm相当、F3.5、1/710秒、ISO64、-0.3EV、AWB

ニコンの公式サイトのニコン チャンネルの知られざるニコンの歴史に「AI Zoom-Nikkor 1200-1700mm f/5.6-8P IF-ED」が掲載されている。

甲子園にはセンターバックスクリーン横に、130メートル以上遠方の本塁上を撮影するための報道専用の撮影席がある。この位置から、投手、捕手、打者を画面内に収めるためには焦点距離1200mm、画面を縦位置にして打者を画面にとらえるためには焦点距離1700mmが必要となる。つまり、「1200-1700mm」は、甲子園のこの撮影席から撮影するために開発されたのである。

1980年代、ニコンのライバル社には1200mm f/5.6の超望遠レンズがあった。新聞各社は甲子園での取材に、このレンズを使用するためカメラをライバル社の機種に切り替える動きを見せた。

1989(平成元)年5月、ニコンは甲子園向けの超望遠レンズの開発を急遽、開始。しかも、新聞各社の強い要望に応えて翌1990(平成2)年3月に試作機を完成させることとした。

「3月に試作機を完成させるためには、前年7月には設計図を完成させなければならない。時間が足りないというレベルではなく、何から始めたらよいのか見当もつかない状態でした」と、機械設計の担当者がいう。

「新たに開発するからには、ライバルを超えるものでなければ意味がない。ライバルはテレコンバーターを内蔵することで、1200mm と1700mmの焦点距離を切り替える方式でした。われわれは切り替え方式ではなく、1200mmから1700mmまでをフレキシブルに使えるズーム方式を選択しました。ズーム方式の方が光学的、機械的に複雑になります。しかし、フレーミングの調整がしやすく、撮影に有利なことが分かっていたからです」光学設計の担当者は、そう付け加えた。

ライバル社の1200mm f/5.6とは、キヤノンのNewFD 1200mm F5.6ではないかと思うのだが、キヤノンのカメラミュージアムには800mmまでしか載っていない。1200mmは、EF1200mm F5.6L USM(キヤノンカメラミュージアム)しか載っていなかった。NewFD 1200mm F5.6は一般発売しなかったのだろうか。

また、すべての構成レンズを前側鏡筒に配置したため、ピント合わせのためのフォーカス群もカメラから60センチメートル以上も前方にある。ところが、フォーカスリングはフォーカス群の直近ではなく後側鏡筒にある。つまり、フォーカス群とフォーカスリングは縦横変換機構をまたぐ60センチメートルもの機械的連係によって結ばれているのである。

「撮影においてピント合わせは極めて重要な作業です。ですから、撮影者の操作しやすいようにフォーカスリングを後側鏡筒にしたのです。機械的構造は複雑になりましたが、操作性は高く評価されました」と機械設計の担当者が語る。

これもすごいなぁ。60cmも前にあるピントリングなんて操作不能だし、縦横変換してもフォーカスには影響しない作りもすごい。

一見、巨大なレンズ。しかし、最大長は888ミリメートルで、最大焦点距離1700mmのおよそ半分。各レンズ群にハイパワーレンズを配置し、小型化を図っている。開発者自ら撮影席の広さを測り、最大長を決定したという。報道機関に貸し出していた機材のため、フードにニコンのステッカーが貼られている。

あのニコンステッカーは貸出し機材なのか。マネしようかと思ったが(笑)、自分のじゃないみたいになるからやめよう。

1990(平成2)年3月25日、春の甲子園開幕の前日、試作機が甲子園に運ばれた。「1200-1700mm」の入った巨大なトランクケースを運ぶため、新大阪行き新幹線の3人がけシートを確保。開発者2人と、プロサービス担当者の合わせて3人がかりで、振動で精度が低下しないよう慎重に搬入した。そのために輸送には新幹線が選ばれ、試作機は台数に限りがあるということもあり、美術品のようにていねいに扱われた。

その大きさから、報道関係者からは、レンズは「マグロ」、トランクケースは「カンオケ」とよばれた。
撮影協力:青梅鉄道公園

新幹線の3人掛け席の方の足下に置いた訳か。しかし、それを再現した写真が載っているのがすごい。しかも今の新幹線車両じゃなくて0系新幹線に載せたときの写真を撮るために青梅鉄道公園にまで行って撮っているところがすごい(笑)。

こういうこだわりの精神がまだニコン社内に残っているのなら、


新しいニッコールレンズには絞り環つけておくれ(笑)。

なお、このAI Zoom-Nikkor 1200-1700mm f/5.6-8P IF-EDは、ニコンD300やD3の倍率色収差軽減機能の検証のためにも集められたようだ。

──どのニッコールレンズでも効果があるようですが。

D300およびD3に搭載された倍率色収差軽減機能は、レンズに依存しない補正です。それは、現行のニッコールレンズ以前の古いニッコールレンズ全てに対応できるということなのです。実はこの倍率色収差軽減機能を開発するにあたり、AFレンズだけに対応するものにはしないと決めていました。そこで、倍率色収差の検出技術を新たに開発しました。

また検証のために、集められるだけのニッコールレンズも集めています。1,200-1,700mmというズームレンズやメディカルニッコールなども集めました。43-86mmなどは、全ての世代のレンズを集めたほどです。正直にいいますと古いレンズは、やはり倍率色収差が大きなレンズもありました。しかしこの機能によって、銀塩で撮るより数段描写力が上回っております。

気になるデジカメ長期リアルタイムレポートニコンD300【第7回】D300にもある「倍率色収差軽減」(デジカメWatch)

新宿某所定点観測:Ricoh GR DIGITAL、28mm相当、F3.5、1/710秒、ISO64、-0.3EV、AWB

なんだか残念な気持ちで立ち去る前のショット(笑)。GR DIGITALのネックストラップをしたままN社SCをうろうろしていたのは私です(笑)。でもSC内ではGRDは取り出さない配慮はしていたんだぞ(笑)。

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