“子どもと遊べる”楽しい防水カメラ 「COOLPIX S30」(ITmedia)2012年05月16日 00時00分00秒

箱根ラリック美術館(Haniwa家族撮影):Nikon COOLPIX S30、19.7mm(140mm相当、電子ズーム)、F5.9開放、1/160秒、ISOオート(ISO80)、すべてオート

ITmediaデジカメプラスにニコンの子ども向け防水・耐ショックデジカメCOOLPIX S30のレビューが載っていた。
“子どもと遊べる”楽しい防水カメラ 「COOLPIX S30」(ITmediaデジカメプラス)

というわけで、普通に「デジカメ」として評価するとかなり無理があるから安いアウトドアデジカメが欲しい、という人には勧めないけれども、「子どもがデジカメを欲しがってるんだけどすぐ壊しちゃいそうで」って人や「子どもと一緒に遊べるデジカメが欲しい」って人には明らかにこれがイチオシでしょう。

こういうコンセプトはアリだと思う。

子どもに高価な壊れやすいカメラを与えるのはちょっと躊躇するが、他方でトイデジカメの画質にも耐えられないという方にはこのCOOLPIX S30はいいと思う。トイデジカメって安いけれども乱暴に扱うと壊れそうだし。

この記事の作例で小田急小田原駅を映したものがあるのだが、1/500秒 F5.9 ISO400になっていて、かなり画質が辛い状況になっている。
http://image.itmedia.co.jp/l/st/dc/articles/1205/08/l_hi_DSCN0027_ex.jpg(注意!リンク先4.4MBほどあります)

違う日時に近くで私が写したものが昨日の作例だが、こっちはF3.3開放、1/400秒、ISO 80だった。「おまかせシーンモード」が違うからこんなにプログラムが違うのかと思って、ITmediaの作例をダウンロードしてView NX2で開いてみたら、同じ「風景」だった。

うーん、どこでこうした違いが出るんだろう。被写界深度は深いので、あまり絞らずにシャッタースピードでなるべく調整してもらって、ブレそうなぐらいになったらようやく感度を上げていくようなアルゴリズムにして欲しいなぁと思ったら、ITmediaの作例はEXIFを見ると望遠端の焦点距離:12.3mm(87.3 mm相当)だった。F5.9は望遠端の開放F値だった。なるほど、開放F値が暗くて望遠端だからシャッタースピードも上げて手ブレを防ぐためにISO400になってしまうのか。このカメラは広角端4.1mm(29.1mm相当)で使うのがよさそうだ。

うちで家族がCOOLPIX S30で撮った写真のEXIFを点検してみると、光学ズームの望遠端では快晴で「1/500秒 F5.9開放 ISO400」の組合わせになっていたが、そこを越えて電子ズームになると快晴屋外で急にISO80になった。電子ズームは画像を拡大トリミングしているので、元の画像の画質が悪いとひどいことになるので、12.3mmを少しでも超えると画質の一番いいISO80になるのだろう。そうすると光学ズームの望遠端12.3mmで撮るよりもちょっと電子ズームに入ったところの方が画質がいいことになる。ただし、うちの家族が撮ったものは電子ズームになってISO80になると急に手ブレが増えてしまってせっかくのISO80画質が台無しになっていた。手ブレしないで撮れるのなら、望遠は少し電子ズームに入ったところがきれいに撮れるんだと思う。ここで電子手ブレ補正を効かせれば、望遠側できれいな写真になるのかもしれない(電子手ブレ補正はデフォルトではOFF)。

COOLPIX S30は自動化された部分が多いカメラだが、うまく使うとちょっとマシな画像になるかもしれない。


箱根ラリック美術館(Haniwa家族撮影):Nikon COOLPIX S30、19.7mm(140mm相当、電子ズーム)、F5.9開放、1/160秒、ISOオート(ISO80)、すべてオート

なんとなくピントが甘いように思うが、ITmediaの作例の「1/500秒 F5.9開放 ISO400」よりはノイズが少ない。手ブレに注意して快晴時に電子ズームの下端で撮るときれいに撮れると思う。なお、COOLPIX S30の電子ズームは最大で4倍(約349 mm相当)まで可能。手持ちでちゃんと撮れるのかは疑問。

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