FILM & IMAGE VOL.24 2011 Summer 夏 ― 2011年06月27日 00時00分00秒
富士フイルムの季刊誌「FILM & IMAGE VOL.24 2011 Summer 夏」が届いた。
- 忘れじの記憶 江成常夫
- 継承するもの 今岡昌子
- 大西みつぐさんとプロビア100F
- モノクローム珠玉の名作選24 美しい品性 マルティーヌ・フランク
- 北中康文 直伝 夏に撮る名瀑7選
- 赤城耕一のフィルムカメラパラダイス第17回ミノルタTC-1
- チャレンジ!フォト広場 吉村和敏
- Q&A シズル感
気になった記事は、大西みつぐ氏のインタビュー。
―大西さんにとってのフィルムスナップの面白さは?
スナップショットというのは、撮ってすぐ結果を見て納得し解決するも のではなく、「これでよかったのだろうか?」といったような心理的な葛藤が必要ではないか、と僕は常々考えています。つまり、デジタルカメラはどうしても写してすぐに画像を確認して納得しますよね。でも、フィルムでのスナップは、それがない。いってみれば、割り切れない気持ちのまま、ちょっとイジイジしながら(笑)、次のショットに向かう。現場でのそういった「解決できない」感覚がちょっとデジタルとは違うし、良さであるとも思うんです。そして現像してみると、いい正味でも想い意味でも、フィルムでの撮影には自分の写真行為に裏切られていることが多い。実はそれがすごく面白いことだと思う。また、そういうことの積み重ねが、写真の骨を太くしていくのではないかと思うんです。モノクロでもカラーであっても、僕が中判フィルムカメラを使い続けているのは、きっぱりとした感覚よりは、何というか「撮ることの葛藤」という一線を自分の中に引いておきたい、ということなのかもしれませんね。
「FILM & IMAGE VOL.24 2011 Summer 夏」11ページ
―大西さんが選ぶフィルムのポイント
フィルムは中庸で行きたいというのが僕の選び方です。ネイチャーフォト を撮る方は派手な発色のベルビアを好まれるようですが、僕のテーマにはプロビアが合っていますね。しかも、昔のプロビアよりも現行のもののほうが調子も柔らかく自然な発色になったように感じています。フィルムというものは、青空はあくまで行く、縁日の露店の看板は赤く、それが見たまま自然に再現されればいい、と思っています。
「FILM & IMAGE VOL.24 2011 Summer 夏」11ページ
「撮ることの葛藤」かぁ、デジカメ連写野郎には「撮らないことの葛藤」しかないだろうな(笑)、たかだか5コマ/秒で(笑)。ああまた嫌みを…(笑)。
アスティア100Fこそが中庸だと思っている私には、プロビア100Fが中庸というのはちょっと抵抗があるんだが、レンズや被写体によってはプロビアもいいかなぁと思っている。CONTAX G用Biogonとアスティア100Fやセンシア100 IIIでなんか期待したような色が出ないので、プロビア100Fも使ってみるかと思案中。関係ないけど大西みつぐ氏の作例はマゼンタ掛かっていることが多いような気がする。スカイライトフィルターを使われているんだろうか。
赤城耕一氏のミノルタTC-1の作例もいいなぁ。なんというか、コントラストのあるドラマチックな画像が撮れそうなレンズだよねぇ。デジタルカメラじゃこんなレンズこんな風に使えるボディはほとんどないでしょ(笑)。ああまた嫌みが(笑)。
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