携帯電話G'zOne TYPE-X内蔵のカメラ2011年03月28日 00時00分00秒

奈良・東大寺大仏殿:CASIO G'zOne TYPE-X、4.60mm、F2.8、1/487.8sec

少し前にCASIOのau向け携帯電話(フィーチャーフォン)のG'zOne TYPE-Xに機種変更した話は既に書いた。
結局、G'zOne TYPE-Xに機種変更 ― 2011年02月23日

それで、そのG'zOne TYPE-X内蔵のカメラは1,295万画素/CMOSで、4,128×3,096ピクセルのデジタル画像を撮影できる。このケータイ内蔵デジカメはどのくらい使えるのか。GR DIGITAL(初代)が813万画素なので、画素だけでいえばG'zOne TYPE-Xの方が高画素だ。

一番上の写真は東北関東大震災の2日後の日曜日に奈良・東大寺の大仏殿をG'zOne TYPE-Xで撮影したものである。露出がややオーバー目であったり、ラチチュードが狭い感じがするが、そこそこ見栄えのする写りだ。

奈良・東大寺大仏殿:CASIO G'zOne TYPE-X、4.60mm、F2.8、1/487.8sec(等倍部分)

だが、PCのモニターで等倍鑑賞すると細部がちゃんと写っていない。レンズのせいなのか、ノイズリダクションのせいなのか、ぴりっとしない。なんか無駄にファイルサイズが大きくて情報量が伴っていない感じ。ただ、撮影時に露出補正をしてリサイズすればそれなりに見られる画像にはなるし、ブログに状況説明するぐらいなら十分すぎる性能だ。ただ、ラチチュードの狭さはいかんともしがたい。

そして、おもしろいことに、このG'zOne TYPE-Xのデジタル画像をEPSON PX-G930プリンタでL判プリント(エプソン写真用紙)すると、GR DIGITAL(初代)の画像をプリントするよりも見栄えのするプリントになる。EPSON PX-G930は東洋人の人物の顔がやや土気色にプリントされる傾向がある。それが、G'zOne TYPE-Xのデジタル画像だとマゼンタの乗った健康的ないい感じにプリントされるのである。明暗差のないところではG'zOne TYPE-Xの内蔵カメラは結構使えそうだ。G'zOne TYPE-Xには赤外線送受信機能があるので、microSDカードを抜き差ししないでSHARP ZAURUSに画像データを送れる。ザウルスからのブログ更新に便利そうだ。G'zOne TYPE-XはBluetoothも対応しているので、PCにBluetoothアダプタを付けて転送も可能だ。

ただ、G'zOne TYPE-XのカメラはAFが遅く、またいつシャッターが切れたかのタイミングも分かりにくいので、この携帯電話のカメラを常用しようという気にはならない。

あと、動画機能はVGA(640×480)で撮影可能。GR DIGITAL(初代)は、QVGA(320×240)なので、動画はG'zOne TYPE-Xの方が初代GR DIGITALよりもきれいだ。

それから、G'zOne TYPE-Xには手ブレ補正機能が付いているのだが、これを動画の時に「オート」にしておくと、画面をパンしたときに引っかかるような動きになってしまう。パンして画面が動いているのを手ブレだと認識して補正しようとするのだが、補正限界が来るとぱっと画面が飛んでしまう。そこでまた補正しようとして限界が来るとまた画面が飛ぶということが繰り返されて、パン画像がカクカクする。手ブレ補正は「オート」と「オフ」しかないので、オフにした。画面を動かさずにずっと同じところを手持ちで撮るときには手ブレ補正が効いていい感じに撮れるのだが…。

あと、G'zOne TYPE-Xの動画は音が硬い。マイク兼用のスピーカーが防水スピーカーだからだと思われる。音がよければ動画専用機としてG'zOne TYPE-Xを使うこともできたのだが、残念。

ということで、G'zOne TYPE-Xがあればほかにデジカメは要らないということにはならない。しかし、この1,295万画素ってなんとかならんのか。無駄にファイルサイズが大きい。GR DIGITALの方が細部まできちんと情報があるのにファイルサイズが小さい。

【関連追記:2011年4月12日】
災害時も心強いタフネスケータイ(法林岳之氏:ケータイWatch)

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