DOMKEカメラバッグのプラスチック製吊り具の恐怖2011年03月26日 00時00分00秒

DOMKE F-2のプラスチック製吊り具

以前DOMKEのカメラバッグF-2(チョコレートブラウン)を買ったときに「金具」の材質の選択がおかしいとコメントで書いておいた(DOMKE F-2 (チョコレートブラウン) ― 2010年04月21日)のだが、その心配が現実となっているようだ。
あなたのDOMKEカメラバックは大丈夫ですか?(kudocf4rの鉄道写真部屋 2011年3月26日)

プロの写真家の方が3月14日に買ったばかりのDOMKE F802レポーターバッグに機材を入れていて突然プラスチック製吊り具が割れて鞄が階段を転げ落ちたのだそうだ。

左肩にショルダーとしてかけていたDOMKE F802レポーターバックが階段を中身が入ったまま下まで転げ落ちた。

一瞬、何が起きたのか分からなかった。 落ちて行ったのは掛けていたはずのバックである。ショルダー部のストラップを止めている樹脂製のリングが突然真っ二つに破断して機材が入ったカメラバックが落下したのでした。

このF802は3/14に購入したばかりであり、酷使したわけでもない。 通常の通勤時にもカメラを入れていただけである。 購入して2週間もしない期間で部品が突然、真っ二つとはありえないことである。

(中略)

どうしてこれほどまでに真っ二つに破断したのか切断面を見ると素が確認出来た。空気穴が開いているのです。つまり樹脂を圧力成型する時に十分な圧力がかかっていないようで樹脂断面に穴が開いていたのです。

そこから負荷がかかりクラックが入り破断になったものと思われる。 業務用を謳っているカメラバックでありながら十分な強度を確保していない手抜き部品が使われていたのでした。 知人に電話で確認するとすでに同じF802でクラックが入り同様に落下し交換してもらったとの経験があるようでした。 F802に限らず同じ部品は多数のショルダー系カメラバックのストラップ吊り部分に使われており、どのカメラバックも突然、落下してしまう可能性があります。

うう、私の心配していた通りの結果に。F-2などは、不評のフックは金属製で、重さが掛かってそこのどちらかがやられると鞄が落下するという部品がプラスチック製なのだ。ファッション重視だと思った。

このプラスチック製吊り具を金属製のものに自分で交換することも可能だが、縫製をほどいてもう一度縫製したりする必要がある。結構面倒そうだ。そこで考えたのが、このカバン本体とストラップをつなぐ部分に金属製のカラビナを噛ましておくのはどうだろう。普段は純正のプラスチック吊り具で加重を支えているが万一破断したときには金属製カラビナが受け止めるという発想だ。カラビナなら縫製を解かなくても装着できるし、アルミ製ならそんなに重たくない。カラビナは値段も高くないので、登山用品店でご購入あれ(ホームセンターでも購入可能だが、登山用のものをお勧めする)。わたしも急ぎストラップ幅に合うカラビナ2個を調達する予定だ。

DOMKE F-2 + Black Diamond LIGHT D CARABINER BD210080

【追記】
さっそく登山用品店で登山用カラビナを買ってきた。Black Diamond社製の「LIGHT D CARABINER BD210080」だ。1個630円だった。ゲートのロックはバネのみ。重量は約50g。

アルミ製で耐荷重が縦(長い方向)に24KN(キロニュートン)、横(短い方向)に7KN、開いた状態で縦に7KNのもの。注意書きに「本製品はロッククライミングと登山以外の目的には使用できません」という表記があって頼もしい。このようにロッククライミング用・登山のようカラビナには製品自体にカラビナの強度が記されている。

追加した写真のような装着方向(マイナーアクシス)だと7KNの耐荷重(7000N/9.81=約700kg)なのだが、【追記:2011年3月27日】マイナーアクシスの強度は保証しない製品や推奨しない製品もあるので【追記ここまで】それでは不安という方はもっと大きなカラビナを買って私と90度違う方向で取り付けておくとよい(でもライトDの場合はマイナーアクシスを越えるような荷物入れるとバッグの底が抜けるし、第一人間が持ち上げられなくなると思うが…)。また、あまり大きなカラビナは、カメラバッグの取り付け部分を通らない可能性がある(元のプラスチック製吊り具を付けたままなので残りの部分が狭い)。もっと太いカラビナを付けたい人はいっそのこと純正のプラスチック吊り具を割るなり切るなりして取り去ってからカラビナを付けるといいかもしれない。その場合、カラビナだけでストラップとカバンが繋がっていることになる。あくまで自己責任でお願いしたい。

DOMKE F-2 + Black Diamond LIGHT D CARABINER BD210080

また、金具自体の強度とは別にカバンと金具取り付け部の強度の問題もある。カラビナを付けることによって取り付け部の生地に予想外の力が掛かるかも知れない。カラビナ装着はあくまでも自己責任でお願いします。

【追記:2011年3月28日】
こんなでかいカラビナ付けるのは嫌だ、こんなん付けてたらHaniwaのオッサンと間違われてしまうじゃないか、という方は、登山用品店で売っている細引きを巻いておくという手もある。細引きとは、登山用ロープのような編み方をした細い紐で、おもにテントやタープなどのステー用に使うロープのことだ。人間を支えるだけの強度はないが、カメラバッグに機材を入れたぐらいなら一時的に支えられるかもしれない。これをカメラバッグのプラスチック製吊り具と同じところを通して縛っておくのである。これならカラビナに機材が当たって傷になったりしないし、誰かに「あいつHaniwaじゃねえの?」と後ろ指指されることも無かろう(泣)。これも自己責任でお願いしたい。


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