素晴らしいヘリコイドの感触、修理後のAi AF Nikkor 50mm F1.4D ― 2010年12月15日 00時00分00秒
連日のAi AF Nikkor 50mm F1.4Dネタですまん。修理からAi AF Nikkor 50mm F1.4Dが戻ってきたのだが、ヘリコイドの感触が素晴らしくて感動した。MFニッコールレンズの様なのだ。ぬーっと動く感じ。あと、鏡筒のガタがほとんどなくなっている。
このレンズは、1999年1月にヨドバシカメラで新品で買ったのだが、買ってしばらくして縦位置で上の方を向いて撮ると、AFでもMFでも鏡筒がガクッとチルトするように動くのに気づいた。ヘリコイドにややスムーズさがなく(引っ掛かりがあるわけではないがグリスが足りない感じ)、かつヘリコイドに遊びがあるためにフォーカシングしていくとガクッと鏡筒の向きがわずかに動くのである。これはファインダーを覗いていると構図が微妙に変わるので嫌だった。おそらくピント面も変わってしまうはずだ。
それで買って1年も経っていない保証期間中だったのでニコンのサービスセンターに持っていったのである。そうしたら、「当社の規定範囲内の精度で問題ないです。オートフォーカスで使う分には問題ないです。」と言われてすごすごと帰ってきたのであった。それ以来、なるべくAFレンズは買わないことにしたのであった。ヘリコイドがスカスカのシグマの28mm F1.8(I型)でさえ鏡筒に遊びがないのに、天下のニコンF5のカタログを飾るNikkor 50mm F1.4が鏡筒ガクガクじゃあなぁと非常にがっかりしたのであった。しかも当時このレンズは日本での生産から中国での生産に切り替わって少ししたところだったらしく、店頭のデモ機に付いているAi AF Nikkor 50mm F1.4Dは鏡筒にはほとんどガタが無くてMade in Japan(鏡筒にプリント)なのに、自分のはMade in China(鏡筒にシール貼り付け)で鏡筒にガタがあってすごく損した気分になったものだった。
Ai AF Nikkor 50mm F1.4D(Haniwaのページ)参照
Ai AF Nikkor 50mm F1.4Dのグリスアップ(Haniwaのページ)参照
それが今回の修理で、MFニッコールのようなぬるっとした感触で鏡筒のがたつきもほとんどなくなっている。修理に出してよかったなぁ。これが本当の姿だったんだろうなぁ。買ってすぐの時にニコンのサービスセンターの人が「修理します」って言ってくれていたら、こんなにMFレンズは増えなかったのに(笑)。
修理に際しては、特にヘリコイドの感触をどうしてくれとかそういう話はしていない。ただ、MD-4のターミナルキャップ類を買ったのでMFで使うことの多い人なんだな、と思われたかもしれないが。
ヘリコイドの感触はぬーっとしているが、F100やF-501でのオートフォーカスも問題なくスムーズに動いている。
なお、納品書の処置内容の記載は以下の通りだった。
絞り羽根作動不具合のため絞り羽根部を調整いたしました。
順番にレンズをオーバーホールしていくのがよさそうな感じだなぁ。Ai Nikkor 20mm F2.8Sはもう少しヘリコイドを重くしてもらって、Ai Nikkor 28mm F2.8Sは軽くしてもらいたい。
写真は、修理後のAi AF NIkkor 50mm F1.4DをF100に装着したところ。GR DIGITALのISO感度を400にしたまま撮ったのでちょっとカラーノイズがある。すまん。
富士フイルム、ASTIA100F(135-36)とNEOPAN 1600 Super PRESTO(135-36)を製造販売終了 ― 2010年12月15日 00時00分01秒
まあがいあ様、maple様、情報ありがとうございます。富士フイルムが黒白フィルム(モノクロフィルム)NEOPAN 1600 Super PRESTO(135-36)とカラーリバーサルフィルムASTIA100F(135-36)の製造販売終了を発表した。
リバーサルフィルム・黒白フィルム 一部製品販売終了製品のご案内(富士フイルム株式会社)
NEOPAN 1600 Super PRESTO(135-36)についてはかねてから製造販売終了の噂があった。
NEOPAN 1600 Super PRESTO製造中止の噂について富士フイルムに聞いてみた ― 2010年10月22日
結局終了するのならどうして富士フイルム(株)コンシューマー営業本部 営業支援グループと富士フイルム株式会社 お客さまコミュニケーションセンターとで回答が違ってたりしたんだろう。
あと、軟調忠実系のASTIA100F(135-36)が製造販売終了なのは寝耳に水だ。コマーシャル系の写真家はアスティアをよく使っていたが、そういう用途はデジタルか中判・大判に移行したからだろうか。
気になるのは、アスティア100F 36枚撮の「今後のご使用推奨品」がプロビア100F 36枚撮になっていること。アスティアと似た傾向のリバーサルフィルムにはセンシア100III(Sensia 100III・RA3)があるのに。これはセンシア100IIIの終了も近いということか。アスティアもセンシアもなくなったら、富士のリバーサルを使うのは終わりになるかもしれない。ネガカラーフィルムも最近は富士製品はあまり使わないし、もう富士フイルムとの縁は切れそうな感じだ。
戴いたコメントのお返事は少しずつさせて戴きます。すみません。情報ありがとうございました。
【関連追記:2010年12月17日】
ASTIA 100Fってちょっと高いんだな ― 2010年12月17日
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