「大切な一枚は銀塩プリントで」2010年12月06日 00時00分00秒

七里ヶ浜(鎌倉市):Nikon F3、Ai Nikkor 20mm F2.8S、F5.6、1/250sec、L37c、MD-4、MK-1、FUJIFILM SENSIA 100 III (RA3)

アローカメラ・我楽多屋さん二代目ブログに、ここにも龍馬という記事があった。それによると、富士フイルムが上野彦馬の撮った(彦馬の弟子井上俊三の撮影が通説らしい)坂本龍馬の写真を使って「銀塩プリント」を勧めているポスターがあるそうだ。

ニッポンの夜明けは写真とともにはじまった。

開国に揺れた幕末の日本。
伝わったばかりの写真技術はまたたく間に広まり、
龍馬をはじめ多くの志士たちがその姿を写真に残しました。
今から約150年も前に撮られた写真があざやかに維新の時代を伝えます。
そして現在の日本。
気軽に何百枚と撮影された写真のほとんどが
目に見えないデータとして保存されています。
予測のつかない事故で瞬時に消えてしまうデータ画像。
5年先、10年先にどれだけの写真が残されているでしょうか。

だから大切な1枚は銀塩プリントで。

○○は判読不能。おそらく「開国」。

富士フイルムのサイトにこのポスターの画像がないか探してみたが、見つからなかった。どこかで見かけたら写真を撮って追加したい。

それで、デジタルデータのままで保管すると、瞬時に消えてしまう危険があるし、何十年かして撮影者が忘れてしまったり亡くなったりしてしまうと、そのメディアに写真が入っていることすらも分からなくなってしまって、写真が散逸してしまう危険があることはいままでに私も何度か書いてきた。だからいまだに目に見える形で写真が残るフィルムに拘っているし、ネガフィルムで撮った写真は必ずプリントするようにしている。富士フイルムの主張はまったくその通りだ。

しかし、ここで一言言ってよかですか。

だったら、最初から銀塩フィルムで撮れ!

あー、すっきりした。

しかも、ポスターの主は写真フィルムを製造している富士フイルムだ。だったら堂々と、大切な写真は銀塩写真フィルムで撮って、銀塩プリントでと書けばいいじゃないか。歯痒いねぇ。

【関連追記:2010年12月10日】
富士フイルム、写真印画紙を5~20%の値上げ ― 2010年12月10日


話は変わるが、週末に身内のイベントの撮影に行った。当然銀塩フィルムだ。薄暗い体育館と聞いていたので、Ai AF Zoom-Nikkor ED 80-200mm F2.8D <NEW>とNikon F100とSB-28を持っていくことにした。フィルムはPORTRA800を切らしていたので、PORTRA 400NCだ。ストロボOKらしいのでSB-28頼みだ。先週は忙しくて腰の調子がいまいちなので、ほかにはGR DIGITALだけで、広角レンズの交換レンズも持っていかなかった。

そうしたら同行者にEOS 40Dを持ってきている人がいた。レンズはEF-S18-55mm F3.5-5.6 ISのようだった。同行者グループの長に「数名の記念写真を撮ってくれ」と言われたのだが、私はフィルムだし暗いし、第一今日は望遠レンズしか持っていないので断った。あちらのEOS 40D氏に撮ってもらった方がいいと言った。そうしたら、EOS 40D氏がシャッターを切ったら、ペチペチペチペチペチペチと秒5コマ以上の連写が何秒も続くではないか。唖然としていたら、さらに「動いてください」とか言って被写体に踊らせている。さらに唖然。思わず「動画で撮ったら?」と言いそうになった(笑)。EOS 40Dには動画機能はないから言ったら嫌みになるので言わなかったが(笑)。

あとでもっと大人数の集合写真も頼まれたので、断れなくて仕方なくAi AF Zoom-Nikkor ED 80-200mm F2.8D <NEW>の80mm側でSB-28を光らせて撮った。被写体のみんなは後ろに下がる私に「どこまで行くの~」と思ったことだろう(笑)。

デジタル写真は新たな可能性を持っていて、写真の撮り方も変えてしまうが、それも善し悪しだなぁと思った。ああいう撮り方だともうシャッターチャンスとか自分で制御できない(偶然に期待するしかない)し、動画からの切り出し画像の質が上がったら、スチル写真は廃れてしまうだろう。

その集まりの写真はこんどからEOS 40D氏に全部任せたい。ワシは知らん。ああD700氏は良かったなぁ。D700氏はもとはフィルム写真で自家現像やプリントまでやっていた人なのでD700でシャッターボタン押しっぱなしの撮り方は絶対にしなかった。連続で撮る場合でも必ず自分の指で複数回押していた。

ちなみにEOS 40D氏のEF-S18-55mm F3.5-5.6 ISは故障でAFが効かなくなっていた。「でもマニュアルフォーカスで合わせられるから」と言っていたが、EOS 40Dのファインダーでピントを正確に合わせられるのならそれはそれで大したものだと思ったが、黙っていた(笑)。

高感度できれいに撮れるデジタル一眼レフが欲しいなぁ、と思ったのだが、具体的な機種を考えだしたらまたいつもの堂々巡り(ファインダーが、Ai連動が、ボディ内AFモーターが、単焦点広角レンズが、財布が…)なので考えるのをやめた。一瞬EOS 5Dの中古なら…とも思ったのだが、あれはミラーが外れるという私の常識を越えた故障があったし、御手洗氏の目の黒いうちはキヤノンには手を出さないつもりなのを思い出した(笑)。苦難の道は続く(笑)。


写真は記事とは関係ない。
七里ヶ浜(鎌倉市):Nikon F3、Ai Nikkor 20mm F2.8S、F5.6、1/250sec、L37c、MD-4、MK-1、FUJIFILM SENSIA 100 III (RA3)、Nikon SUPER COOLSCAN 5000 ED (ICEあり)

Google
WWW を検索 haniwa.asablo.jp を検索
asahi-net.or.jp/~sp5j-hys/ を検索
※ブラウザで「保護されていない接続」「安全ではありません」などの表示が出る場合はSSL対応のhttps://haniwa.asablo.jp/blog/の方にアクセスしてください。お気に入り・ブックマークもSSL対応の方に変更をお願いします。(2021/02/23)