Nikon F100のノーマル裏蓋がべたべたに… ― 2010年11月29日 00時00分00秒
私のNikon F100は、購入したお店にMF-29もあったので、買った当初から裏蓋をノーマルから日付写し込み可能な裏蓋(MF-29データバック)に交換して使っている。ノーマルの裏蓋は一度も使わないまましまっていた。
久々にF100のノーマル裏蓋を取り出してみると、なんと裏蓋のゴム(ラバー)がべたべたになっていた。よく中古カメラ店の表示に「裏蓋べとつき」とか書かれているが、我がF100はボディもMF-29も全然べとつく気配がなかったので油断していた。
使わないノーマル裏蓋なのだからべとついたままでも困らないし、いまさらF100の裏蓋を売却してもべとつきのないものであってもたいした金額にはならない。べたべたしたまま置いておいても問題はない。でもなんとか元に戻す方法はないかと色々検索してみた。しかし、ほとんどが加水分解は製造直後から始まっているので諦めろ、とある。うーむ。
MF-29があるのでもう駄目もとで無水アルコールでノーマル裏蓋のベタベタしたところを拭いてみた。全然べとつきは取れない。拭き取った側にはなにか黄色いものが付着している。これがゴムだかウレタンだかわからないが、裏蓋の柔らかい部分から溶け出した何かなのだろう。
こんどは、アーマオールプロテクタントというシリコンの保護・艶出し材を塗ってみた。べとつきはやはり取れない。アーマオールで検索したら、劣化した部分に塗ると余計に加水分解するという意見があった(そうではないという意見もあった)。よく分からないが、アーマオールはやっぱり拭き取ることにした(ぬるぬるするのにべとべとも残っているから)。
アーマオールはすぐに取れないので、無水アルコールでばんばん拭いた。そして翌日見てみると、無水アルコールで思いっきり拭き取りまくった、親指の当たるところのべとつきがなくなっていた。ありゃ?
どうせまたべたべたがにじみ出してくるんじゃないかとそのまま風通しのよいところに3日放置してみた。無水アルコールでべとつきを完全に拭き取ったところはもとのようにやや艶消しのゴム(?)になっている。おお、素晴らしい。残りの部分も無水アルコールで拭きまくれば元に戻るかもしれない。
無水アルコールで拭きまくるのがいいのか、アーマオールを塗ってから無水アルコールで拭くと溶け出し掛かった溶剤が全部取れるのかは分からない。同じ現象で困っている人はとりあえず無水アルコールで拭いてみて、効果がなかったらアーマオールを塗ってから無水アルコールで拭いてみるのがよいだろう。ただし、あくまで自己責任でお願いしたい。特にアーマオールは光学的な部分に付着すると取れなくなって大変だと思う。ともかくも自己責任で。
写真の右側の親指の当たる部分は艶消しになってべとつきが解消した。左側の艶のある部分はアーマオールを塗る前からべたついて艶が出ていた。なお親指の当たる部分の頂点は艶があるがこの部分もべたつきは解消している。
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