BUFFALOポータブルWi-Fiルーター「DWR-PG」の使用感2010年09月15日 00時00分00秒

DWR-PG + Zaurus SL-C3200 + CF-100TX2

7月初めにBUFFALOポータブルWi-Fiルーター「DWR-PG」を買ったがレポートしていなかった(Portable WiFi BUFFALO DWR-PGゲット ― 2010年07月02日参照)。しばらく使ってみた感想を書いてみたい。

ポータブルWi-Fiルーター「DWR-PG」というのは、ドコモの3G回線を使ってデータ通信できるルーターで、PCなどの機器とはWIFIすなわち無線LANで繋げるのを原則としている。無線LANなので、PCカードスロットとかCFカードスロットとかUSB接続がどうのとかという制限がない。専用ドライバも不要だ。PC側は無線LAN(802.11b、g)が使えればよい。だからOSも選ばない(写真は、クレードルに挿して有線LANで使っている状態)。

ドコモ側の回線は別途契約が必要。NTTdocomoと契約するか、ドコモのSIMを使ったMVNO(日本通信やMiFiなど)でFOMAのSIMを手に入れる必要がある。なお、BUFFALO版のDWR-PGはSIMロックされているのでドコモ系のSIM(ドコモのMVNOも可)でないと使えない。NTT版のPWR-100FはSIMフリー、PWR-100Dはドコモ系のみ可能のSIMロック。NTT版はレンタルのみ。

ほかにこのDWR-PGの特長としては、公衆無線LANスポットサービスや自分の無線LAN親機などを登録して3G回線と無線LAN回線を自動で切替えてくれる点がある。但し私はこの機能は使っていない。WAN側は3G回線のみにしている。

他のDWR-PGの特長は電池が長持ちだということ。通信したままで連続6時間持つ。スタンバイ状態なら30時間持つ。時々接続して使うような使い方だと、朝に電源ONして夜帰って来るまで電池が持つ。コールドスタートだと起動に1分近く掛かってしまうので、DWR-PGの電源はずっと入れておく使い方が便利だ。スタンバイ状態から無線LANで呼び起こすと15秒くらいで繋がる。これはちょっと遅い感じだ。ただ、DWR-PGとZaurus間が有線LANだと5秒くらいで使えるようになる。

それでいままではWILLCOM(PHS)のMVNOのKWINSを使っていたのだが、回線速度(公称128kbpsで実測80kbpsぐらい)はZaurusで使う分には不満はなかった。またKWINSの高速化プロキシサーバー(圧縮サーバー)がよくできているので画像の多いサイトでもストレスが少なくて済んだ。WILCOM系回線の不満はエリアだろう。山の方へ行くと繋がらない。しかし、都市部はほぼどこでも繋がるし、家が繋がって存在するような所はかなりの田舎でもエリアになっている。私の行動範囲ではキャンプ場以外はほとんど問題はなかった。今回DWR-PGを買ったのは、Willcomが今年の2月に倒産してソフトバンクから管財人が送り込まれてこの先WILLCOMがどうなるか分からないからだ。私は普段からソフトバンクには関わらないようにしている。

それでまだKWINSのライセンスがあるので、Willcom系のPHS回線とdocomo系の3G回線の両方を使っている。

DWR-PGの電池は長持ちでいいのだが、問題はZaurusの側の電池だ。Zaurusで無線LANを使うと電池がみるみる減って行く。PHSカードだと4時間ぐらい接続しっぱなしでもまだ電池は残っているが、無線LANカードだと2時間持たない。それで消費電力を調べてみた。

KW-S101C(PHSカード):消費電流約170mA
GW-CF54G(無線LANカード):消費電力 最大約1.6W(※約480mA)
CF-100TX2(有線LANカード):消費電力 最大0.6W(※約182mA)
※は電圧3.3Vとして引用者が計算して出した数値

SII KW-S101C参照
PLANEX GW-CF54G参照
GW-CF54GのZaurus用ドライバはCF型無線LANカードGW-CF54GのZaurus用ドライバ ― 2008年11月17日参照
PLANEX CF-100TX2参照
CF-100TX2のZaurus用ドライバはZaurusにCF型有線LANカードCF-100TX2 ― 2006年12月08日参照

PHSカードと無線LANカードとで2.8倍ぐらい消費電流が違う。これが問題だ。それでPWR-PGはクレードルを繋ぐと有線LAN接続も可能なので、CF-100TX2有線カードとDWR-PG付属のイーサネットケーブルとクレードルに置いたDWR-PGとで使ってみた(写真参照)。KW-101Cよりも電池は減る感じだが無線LANよりは遙かに減りが遅い。PHSカードは接続中でもすぐにスタンバイに入るらしく最大消費電流が約170mAでもその最大値の時間が短いのだろう。非常に優れた省電力性能だと思う。これで2kmぐらい離れた基地局と通信可能なのだからPHSはすごいと思う。

ただ、有線(イーサネットケーブル)接続での問題もあった。DWR-PGは、無線LANで接続している場合は無線LAN接続が切れると所定時間(デフォルトでは60秒)でスタンバイに入るのだが、クレードルに挿すとスタンバイにならなくなる。挿した時点でスタンバイから復帰してしまい、なにも接続されていなくてもずっと起きたままになる。これだとDWR-PGは6時間しか持たない。鞄にDWR-PGを入れてケーブルを出して、CF-100TX2を装着したZaurusで繋ごうと思ったが、CF-100TX2の接続を切ったら、節電のためには鞄の中のDWR-PGをクレードルから抜かないといけない。困ったなぁ。まあ6時間持つからいいか。

KWINSのライセンスが11月初旬に切れるのだが、今回は更新せずにしばらくDWR-PGのみでやってみる。PHSカードは1年間通信がないとカードに割り当てられた電話番号が抹消されてしまうので、ときどきKWINSのサイトにつないで(これはライセンスがなくても接続可能)延命しておく。ウィルコムの再建案の内容次第ではまたPHSを使うかもしれないから。DWR-PGには、電池の管理が2種類になったり、無線LANの接続の遅さや消費電力などのデメリットもあるので。

回線契約や回線の使い心地などについてはまた別途書くことにする。

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ニコン、AF-S NIKKOR 35mm f/1.4Gを発表2010年09月15日 00時00分01秒

ニコンがAF-S NIKKOR 35mm f/1.4Gを発表した。11月19日発売。価格は24万1,500円。「ナノクリスタルコート」を採用。RF(Rear Focusing)方式を採用。当然のように絞り環なんか付いてない。
ニコン、大口径広角レンズ「AF-S NIKKOR 35mm F1.4 G」(デジカメWatch)

レンズ構成は非球面レンズ1枚を含む7群10枚。最短撮影距離は0.3m。最大撮影倍率は0.2倍。絞り羽根は9枚の円形。フィルター径は67mm。サイズは約83×89.5mm。重量は約600g。

しかし、単焦点レンズはどんどん値段が高くなるなぁ。高くてDistagon T* 1,4/35 ZF.2との撮り比べなんてできないから、雑誌でフィルムを使って(これ重要)Ai Nikkor 35mm F1.4SとAF-S NIKKOR 35mm f/1.4GとDistagon T* 1,4/35 ZF.2とで撮り比べをお願いしたい。できれば、Ai Nikkor 35mm F2SとAi AF Nikkor 35mm F2Dも加えて。

そして、デジカメWatchの記事には、Ai Nikkor 35mm F1.4Sがどうなるのか書いてないなぁ。併売と言っておくれ…。

【関連】
Carl Zeiss Distagon T* 1,4/35 ZF.2、ZE発表 ― 2010年09月01日

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