メーカーインタビューニコン編(デジカメWatch)2010年02月09日 00時00分00秒

神奈川体育館(神奈川スケートリンク):Nikon F-301、Ai Nikkor 28mm F2.8S、F8、1/250sec、L37c、Kodak Plus-X PAN(ISO125)、Nikon SUPER COOLSCAN 5000 ED

更新が遅れてすまぬ。今日は、最近あんまり紹介していないデジカメWatchの記事だ。あんまり紹介してしないのは、デジカメWatchの記事がおもしろくないというよりは、デジカメ自体がおもしろくない、欲しいものがないという理由による。作っている人売っている人には悪いが、詳細なスペックを見たい気にもならないようなデジカメばかり出てきてつまらない。

それで、株式会社ニコン 映像カンパニー マーケティング本部 第一マーケティング部 ゼネラルマネジャーの笹垣信明氏へのインタビューである。なんかつまらないインタビューだよね。まったくわくわくしない。本来ならスルーしたいところだが、あんまりフィルムスキャナの不調の件を毎日書いても皆がおもしろくないだろうから、今日はこちらを取り上げた。
メーカーインタビュー--ニコン編 明るい単焦点レンズと高性能な小型ズームレンズを投入(デジカメWatch)

気になったのは以下の部分。

――D300、D3とハイエンドモデルの更新も昨年の話題でしたが、一方でニコンフェローの後藤哲朗氏は、D3並の画質をコンパクトなボディで実現させる必要性について話していました。八方美人で何でもできるカメラとなれば、大きくなってしまうのは致し方ないところですが、もっとシンプルなのだけど画質はD3並といった機種は考えられませんか?

それは常に議論しています。しかし、普通のお客様に話を聞くと、やはりせっかく持つのであれば、いろいろな面で気の利いた製品がいいという方が多い。さまざまな人の満足できる製品を作ろうとすると、どんどんサイズが大きくなって、結局はD3と同等のサイズになってしまいます。かといって、ターゲットを絞りすぎると、特定のカメラ趣味を持つ人だけにしか喜ばれない製品になる。

結局、必要とする機能を搭載した上で小型にするしかないのですが、こればかりは難しい問題です。どうニーズを集約するか。もっとも、技術的に少しづつ改善出来ている部分もあります。消費電力低減やLSIの進歩などもあり、近い将来、小型・高画質モデルという方向も企画として可能になるとは感じています。

「ターゲットを絞りすぎると、特定のカメラ趣味を持つ人だけにしか喜ばれない製品になる。 」ですと。要するにプロとファミリーユーザーなどしか相手にしない、と。最近のニコンがつまらないのはこの辺に理由がありそうだ。そして機能を削るのは嫌だから、機能を削らずに小型化するには技術の進歩を待たなくてはならない、と。それは廉価版のFXボディじゃなくて、D3、D700クラスのカメラを将来小型化するということなのだろう。廉価版FXなど出す気はない、と。【追記】あと、「普通のお客様」とか(笑)。そうか後藤氏の意見にうんうんと相槌を打つ人は「普通でないお客様」なんだな(笑)。「お客様」ですらなくて「異常なマニア」扱いだったりして…。【追記ここまで】

ああ、そうですか。ニコンの新製品を買うことはもうなさそうですなぁ。せいぜいデジカメで儲けて永く旧製品のメンテナンスを続けてくださいなとしか言いようがないなぁ。

話は前後するが、ここの部分もちょっと同意しかねるなぁ。

――D40を発売した際、当時の商品企画のトップだった風見一之氏は「D40でもまだまだ高い、小さく、軽くすることでハードルは引き下げたけれど、もっともっと手軽に写真を楽しめるように安価な製品を企画できなければならない」と話していました。D3000では価格帯はそのままに高画素という方向に行きましたが、低価格化という方向はどのように見ていますか?

将来的には、さらに安価に、誰もが手軽に購入できる一眼レフボディをとは今も考えています。どのようにして価格を下げられるか、研究の真っ最中です。(目標は? との声に)社内的には、どのくらいの価格帯という目標を持っていますが、まだ外部にはお話できません。しかし、一眼レフカメラを使ってみたいけど、まだ持っていない、買おうかどうしようかと悩んでいる方も、きっと思い切って買える値段になります。

デジタル一眼レフって高いからまだ買っていないのかなぁ。安くすればいいのか。素通しのピントの見えなくて倍率の低いファインダーで「これが一眼レフですよ」って言うのか。一眼レフでないものを「一眼」というのも恥知らずだが、ピントの見えないファインダーで「一眼レフ」だというのも恥知らずだ。なんのためにわざわざミラーを入れてバックフォーカス長く取っているのか。だったらミラーレスの方がいいよ。どこのメーカーでもいいから手頃な値段でミラーレスの35mmフルサイズ機出しておくれ。それこそ技術の進歩でコントラスト方式のAFでも位相差方式のAFに劣らなくなったときに素通しファインダーの一眼レフは恐竜のように滅びるだろう。要らんわ、そんなカメラ。ミラーレスについては最後の方に研究はするけどやるともやらんともはっきりしない態度を示している。まあやるとしても今の段階で「やります」とは言えないのだろうなぁ。

しかし、私はミラーレス機がベストだと言いたいのではない。逆だ。ちゃんとしたファインダーの一眼レフカメラを作れと言いたいのだ。ファインダーでピントが見えないんなら一眼レフである必要はないからそれだったらミラーレスの方がいいと言っているまで。よくあんなファインダーで恥ずかしげも無く「一眼レフ」とか言えるよなぁ。

――今年も継続して現行ラインナップの更新をしていくのだと思いますが、何かテーマにしていることはありますか?

レンズラインナップに対する要望を多く戴いているので、レンズの充実をひとつの目標にしています。ニーズとしては明るい単焦点レンズと、小型高性能なズームレンズ。そのあたりは今年、数本を出して行きたいと思います。

絞りリング付きで出しておくれ。絞り環のないレンズは要らん。絞り環ないとミラーレス機が出たときに使い回せないからなぁ(笑)。それを見越して囲い込もうというつもりで絞りリングなくすのなら、ニコンが出すかも知れないミラーレス機は買わないまでだ。いずれ他社が35mmフルサイズミラーレス機を出すだろう。おそらく安いカメラ路線は他社がそういう競合機を出せないぐらいに他社を疲弊させようという作戦だろう。頑張れ、ニコン以外の会社!今頑張らないとニコンとキヤノンのカメラが市場を独占してファインダーのアレな絞り環のない一眼レフだけの世界になってしまう。

あと、こんなことまで言わなければならなくなる日が来るとは思わなかったが、絞り環だけでなく距離指標も無くすな。AF-S DX NIKKOR 35mm F1.8 Gってどうして距離指標もないの?置きピンしにくいじゃないか。ファインダーでピントが見えず、距離指標もなければどうやって置きピンするの?CONTAX GシリーズみたいにダイヤルでMFの距離を決定できたりするのか?そこまでの機能はないよね。それでも「いろいろな面で気の利いた製品」なんて言うのか。こういう基本的な撮影機能もろくになくてごちゃごちゃとなくてもいいような機能を満載するのか。

後藤哲朗さん、こんなニコンでいいのでしょうか?

【追記】
新レンズ2本発表来ました。
AF-S NIKKOR 24mm F1.4G ED
AF-S NIKKOR 16-35mm F4G ED VR
当然のように絞りリングないです…。あと、24mmよりも28mmの方が好きです…。F4通しは標準ズームや望遠ズームも欲しいなぁ。もちろん絞り環ありで…。
【追記ここまで】


写真は記事とは関係ない。
神奈川体育館(神奈川スケートリンク):Nikon F-301、Ai Nikkor 28mm F2.8S、F8、1/250sec、L37c、Kodak Plus-X PAN(ISO125)、Nikon SUPER COOLSCAN 5000 ED

このAi Nikkor 28mm F2.8Sは新品で買ったものだが、このところどうも周辺が流れ気味(というか絞っても周辺にピントが来ない)のような気がする。あんまり使用頻度が高くないのだが、以前はそんなことはなかったと思う。どこか玉が緩んでいるのかもしれない。これも点検に出さないといけないなぁ(鬱)。

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