X線防御用バッグ(パック)2009年07月23日 00時00分00秒

アローカメラ・我楽多屋さんの2代目ブログに最近売れないものとして「X線防御用バッグ」が挙げられていた。

わたしもかつて持っていたが処分した。しかし、理由は我楽多屋2代目ご主人が仰る

まぁ、空港での検査も、この袋が売れなくなったのも、一番の原因はフィルムを使う人が減っている・・・というのが一番の原因であり、我々、フィルムカメラで楽しむ人間にとっては、淋しい話なのであります。

ではないと思う。「X線防御用バッグ(パック)」は、それを使うと中身が見えないのでかえって強くX線を照射される恐れがあるので使わなくなったのだ。
フィルムはX線防止の袋に入れておけば、空港でX線照射されても大丈夫ですか?(富士フイルム)参照。

以前は一部X線で見えないところがあってもパスさせていたことがあるのだろう。しかし、社会情勢が変わって機内持ち込み荷物は徹底的に検査されるようになった。見えない部分があれば見えるまでX線の照射を強くして確認するようだ。X線防御パックに入れて見えなくするのではなく、フィルムを裸でトレイに入れて少ないX線照射で検査してもらう方がいいと私は判断したのだった。国内でも、手検査を要求してもフィルム単体で検査機に通すように指示されることが多い(ISO1600以下の場合)。

たしか、まだコニカがフィルムを作っていた頃に、富士フイルム、コニカ、コダックの3社で共同の案内を出していたと記憶する。それでこの鉛入りの袋は使わなくなったのだ。

だから、我楽多屋さんのブログはちょっと違うと思う。まだフィルムを使う人が多かったときから、X線防御バッグ(パック)は使われなくなってきていたのだ。

あと、この手のX線防御バッグ(パック)は、鉛を間に挟んだ構造になっているのだが、入れ口の端の部分が切ったままになっているものが大半で、そこは鉛がむき出しになっている。これは小さいお子さんがいらっしゃるご家庭では非常に危険なので(小児は少量の鉛でも神経障害の原因になるとされている)、やはり処分した方がいいと思う。そんなこんなで売れなくなったX線防御バッグ(パック)なのであった。我楽多屋さんには悪いがこれはもう不要なものだと思う。しいて用途を挙げるなら、未使用フィルムを長期冷凍保存する際に自然界の放射線から守るために使うとか。でも、食品も入れる冷凍庫に鉛とか入れたくないでしょ。やはりこれはもう不要なものなのだと思う。

富士フイルムフォトラマ製品一部製造販売終了2009年07月23日 00時00分01秒

ナショナル・フォートのサイトによれば、富士フイルムフォトラマ製品の一部が製造販売終了とのこと。
ナショナル・フォート製品情報 最新の銀塩感材ニュース

富士フイルムフォトラマ製品一部製造販売終了のお知らせ 2009.7.23

フォトラマFP-100B、FP-100B(20)、FP-100B 4×5、FP-100B 4×5(20)、FP-400B、FP-400B(20)、 FP-500B 4×5、FP-500B 4×5(20)
*FP-3000B、FP-3000B 4×5およびFP-100C、FP100C 4×5は継続販売。

在庫払底時期:平成22年3~6月ごろ(製品により異なりますので、お問い合わせください)。

フォトラマ FI-800GT(1P、3P、20P)、フォトラマ ACE(1P、3P、20P)
*インスタックスワイド、カメラは継続販売。

在庫払底時期:平成22年3月ごろ(製品により異なりますので、お問い合わせください)。

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