世界的大流行のDownadup,ポイントは感染後の素早い対応策(日経IT PRO) ― 2009年02月02日 00時00分00秒
「エクター現像」の謎がたんだん解けてきたので、ここらでまとめをしたいのだが、ちょっと面倒くさいので、PCネタに逃げてみる(笑)。
このところ、USBメモリ経由のコンピューターウィルスが蔓延しているらしい。知り合いの会社もやられて、業者に駆除を頼んで1日PCが使えず困っていたようだった。
世界的大流行のDownadup,ポイントは感染後の素早い対応策(IT PRO)
問題は、
1.昨年10月にMicrosoftUpdateで修正されたMS08-067のぜい弱性を修正していない(パッチを当てていない)
2.自動再生機能を有効にしている
の2点にあるように思う。
自宅のPCはすべて自動再生機能が無効化されている。これは以前Norton Internet Securityをインストールしたときに勝手に無効化されたものだ(笑)。以前のノートンはかなり厳しい基準でセキュリティ設定していたので私は好きだったのだが。今のノートンは軽いがその分設定が甘い。まあ自動再生機能が無効にされていると、なにかのインストールCDを入れても何も始まらず、うちの家族なんか困っていたようだが(笑)。ドライブを開いてsetup.exeといった実行ファイルを自分で実行させないとインストールが始まらないのだ。
でもこれって当たり前のことじゃないかと思う。だってウィルス入りのCDを自動実行したらウィルスに感染するのって当然じゃないか。自分の意思でこれを実行したいと思って実行するのが筋だと思う。だから不便とは思わない。
自動再生機能の無効化については、IT PROの上記記事に設定の方法が書いてあるので、無効化した方がいいと思う。
また、MicrosoftUpdateが自動化されて久しいのに、いまだに何ヶ月も前のパッチを当てていないPCがあるなんて信じられない。どうなっているんだ。危険な自動実行機能は残しておいて、必須のMicrosoftUpdateは自動化していないのか。ちなみに私はMicrosftUpdateは完全に自動にはしていない。「更新を自動的にダウンロードするが、インストールは手動で実行する」にしている。たまに不具合のあるパッチを自動実行で適用されて起動不能になったり、、間違ったパッチが自動実行で適用されることがあるからだ。ダウンロードは自動にしているから、パッチが来ていることは通知されるので忘れることはない。あとで不具合の情報がないか確認してからパッチを適用する。これでいわゆる「地雷パッチ」に当たったことはない。
どのPCにもずっとアンチウィルスソフトは入れて最新状態にしてあるが、その定義ファイルですべてのウィルスが見つかるわけではないので、二重三重の対策は必須だと思う。またファイヤーウォールソフトもアウトバウンドをきちんと検出して警告してくれるものを使うべきだろう。そういう意味でもNortn Internet Securityの最近のバージョンはデフォルトでは自動でアウトバウンドを許可してしまうので、以前のバージョンに比べて軽いがセキュリティ的にはどうなのかなと思ってしまう(設定を変えればいいが変えようとするとセキュリティが低下すると警告される-笑)。
「日本ジャンボー」の思い出 ― 2009年02月02日 00時00分01秒
「エクター現像」という謎の特別現像料金を取ることで注目を集めているケイジェイイメージングであるが、会社概要をみると、「株主:コダック株式会社、日本ジャンボー株式会社」とある。
http://www.kjimaging.co.jp/company.html
おお、日本ジャンボー!思い出したぞ。あのプリントを。そうなのだ、わたしは以前日本ジャンボーのプリントショップにネガのプリントを依頼してひどい目に遭い二度と日本ジャンボーには現像・プリントには出さないぞと心に誓ったのだった。しかし、このケイジェイイメージングの株主構成と、ヨドバシカメラの「コダック純正処理」からすると、わたしは二度と使うまいと心に誓った日本ジャンボーをコニカミノルタ純正処理の末期から利用していたことになるのではないか。非常に鬱だ。
その酷い目とはこうだ。10年以上前になるだろうか、親戚の結婚式があり、写真を135のネガカラーで撮った。その当時よく通りかかったところに日本ジャンボーのDPE店が開店した。試しにと思って同時プリントを依頼した。そこまではよかった。同時プリントから焼き増しを頼んだ。7~80枚くらい頼んだように思う。あがりを取りに行って家に帰ってみたら絶句した。
すべてのプリントに黒い柱が真ん中に写っているのである。写真好きの方ならすぐに想像が付くだろうが、ネガのコマ間がプリントの真ん中にきているのである。柱の位置はプリントによってあちこちに動いてはいたが、ほとんど全部のプリントに黒い柱は写っていた。
次の日にプリントを持ってその日本ジャンボーのお店に行った。「これを見てくださいよ。」受付のおばちゃんはプリントを見ても分からないらしい。「全部のプリントに柱が写っているでしょう。これは柱じゃないんですよ。」「えっ、窓枠じゃないんですか。」「冗談じゃない。よく見てくださいよ、これは全部ネガのコマとコマの間の部分なんですよ。」私はネガを取りだしてコマ間を示しながら言った。はじめて事態が飲み込めたらしい受付のおばちゃんは「はっ」と息を飲み込んだまま黙ってしまった。仕方ないので私が続けて話した。「焼き直しして戴けますよね?」「は、はい」
天体写真や花火の写真みたいに夜空でコマ間が分かりにくい写真ではないのだ。それにその「柱」は物体としての柱じゃないのは見たら分かるはず。おまけに柱の左右に同じ顔をして同じ服を着た人が何枚にも写っているのである。
要するにまったく目視も検品もせずにプリンターからでたプリントをそのまま袋に詰めているのだろう。袋に入れるときだって一番上になっているプリントも派手に「柱」が写り込んでいるのだから気づきそうなものだ。たった一度の失敗だろうが、こんなミスを見逃す体制は信用ならないと、二度と日本ジャンボーは使うまいと思ったのだ。
それが、コニカミノルタ純正処理が、コニカミノルタのフィルム事業撤退間近に「コダック純正処理」に委託になった。そのころからわたしは知らずに日本ジャンボーを利用していたことになるのだろう。非常に鬱だ。今回の「エクター現像」の件で久々に思い出した。どうも筋の悪いような気がする。DPEはヨドバシをやめてビックカメラを利用することにしようかなぁ…。ビックカメラも不適切な会計処理の問題でアレなのだが。あと、プロ野球の応援チームの問題もあったなぁ(笑)。ちょっと鬱。
【関連】
Kodak 新Ektar 100(エクター100)フィルムゲット! ― 2009年01月26日
Kodak Ektar 100(エクター100)フィルムを現像に出してきた ― 2009年01月30日
【関連追記:2009年2月3日】
懐かしのコニカインプレッサ仕上げ ― 2009年02月03日
Kodak Ektar 100(エクター100)フィルム試写その1 ― 2009年02月03日
【関連追記:2009年2月4日】
Kodak Ektar 100(エクター100)フィルム試写その2 ― 2009年02月04日
【追記:2009年2月18日】
Kodak EKTAR 100 に120サイズ登場! ― 2009年02月18日
【関連追記ここまで】
写真は記事とは関係ない。
Vaio typeP(JR品川駅構内):GR DIGITAL、28mm相当、F2.4開放、1/64sec、ISO64、プログラムAE、-0.3EV
懐かしのコニカインプレッサ仕上げ ― 2009年02月03日 00時00分00秒
今話題の「エクター現像」で、かつてコニカが出していたIMPRESA 50(インプレッサ50)フィルムからの「インプレッサ仕上げ」プリントを思い出した。
この「インプレッサ仕上げ」は、「エクター現像」とは違って、現像ではなくプリントのプレミアム処理であった。写真のように品質証明書と担当者のはんこ(印)がついていた。品質証明書の文面は以下の通りであった。
品質証明書
コニカカラーIMPRESA仕上げは、IMPRESA50プロフェッショナルフィルムの性能を最大限に生かすために、品質管理責任者の厳重な検査を行っている高級プリントです。価値ある作品づくりに、ぜひまたご指名いただきますようにお願いいたします。
コニカカラーラボグループ
IMPRESA 50
Konica Color Professional 品質管理責任者:印
余談だが、コニカカラーインプレッサ50フィルムは、コダックが途中でC-41RA現像の第4浴を画像安定浴(Stabilizer2)から最終リンス浴(Final Rinse)に変更したために、画像安定剤をフィルム乳剤中に含まないフィルムを処理すると、画像の退色が従来処理より迅速に進んでしまう問題が出て、別処理の必要があったのだが、それでも特別な料金を請求されることはなかった。あくまでもラボ内部での都合の問題だったからだろう。
http://www.kodak.com/global/en/consumer/products/techInfo/j36/j36.pdf
http://www.fujihunt.com/fuji/fhweb2004.nsf/files/technical%20bulletins%20C41/$file/TB%20C41%20E8_07-06.pdf
http://web.archive.org/web/20050311220001/http://www.tohkichi.org/photo/c41fl.html参照
「エクター現像」の何が問題なのかというと、プリントは推奨仕様があってもそれが絶対ではないのでプリンター(プリント者)の腕の見せ所であり結果がすべてであるのに対して、現像プロセスという仕様も公開されていて明確に決まっているものなのに通常処理とどこが違うのか明らかにしないままに別料金を取ることを決めた点にあると思う。
プリントはたとえそれが目視回数が多いだけのものであっても結果がよければそれで別料金をとっても消費者は納得するだろう。それにインプレッサ仕上げは強制されるのではなく、消費者がインプレッサ仕上げを希望したときだけやってくれるものだったのだ。インプレッサ仕上げと通常仕上げとの違いが分からなければ、消費者は通常仕上げでインプレッサ50フィルムからのプリントを頼むことができた。
これに対して、ヨドバシカメラでのコダック純正処理では、エクター100フィルムをコダック純正処理に頼むと「エクター現像」が強制されて1.5倍の現像料金を取られるのである。かつての「インプレッサ仕上げ」とは全然違うのだ。
ちなみに、ヨドバシカメラではこの当時インプレッサ仕上げは受け付けてくれなかった。このインプレッサ仕上げは別のDPE店を通じてやってもらったものであった。他方、この当時富士のリアラ仕上げはやってくれた。しかし、コニカのインプレッサ仕上げはメーカーが推奨していたサービスであったのに対し、富士のリアラ仕上げはメーカーは「旧リアラと違ってリアラエースにはリアラ仕上げは必要ない」とアナウンスしていたのである(当時富士フイルムに電話して確認した)。ヨドバシカメラのDPEはなにかおかしいのかもしれない。
なお、写真にあるインプレッサ仕上げのシールはネガに直接貼ってあるのではなく、ネガシート(袋・スリーブ)の方に貼られている。
【関連】
Kodak、エクター100(Ektar 100)プロ用ネガカラーフィルムを新発売 ― 2008年09月10日
Kodak エクター100フィルムは2009年1月中旬発売、ウルトラカラー100UCは販売終了 ― 2008年11月21日
コダック Ektar 100 フィルムは2009年1月21日発売 ― 2009年01月15日
Kodak 新Ektar 100(エクター100)フィルムゲット! ― 2009年01月26日
Kodak Ektar 100(エクター100)フィルムを現像に出してきた ― 2009年01月30日
「日本ジャンボー」の思い出 ― 2009年02月02日
【追記:2009年2月3日】
Kodak Ektar 100(エクター100)フィルム試写その1 ― 2009年02月03日
【関連追記:2009年2月4日】
Kodak Ektar 100(エクター100)フィルム試写その2 ― 2009年02月04日
【追記:2009年2月18日】
Kodak EKTAR 100 に120サイズ登場! ― 2009年02月18日
Kodak Ektar 100(エクター100)フィルム試写その1 ― 2009年02月03日 00時00分01秒
コダックの新フィルム、Ektar 100(エクター100)の現像とプリントがあがってきた。ヨドバシカメラ経由の「コダック純正処理」で「エクター現像」である。プリントはアナログ指定のL判。
噂通りかなりの硬調である。プリントも最初見たときにデジタルプリントではないかと思うようなコントラストの高さである。色合いは彩度が高いというよりも、赤が飽和気味で浮いている感じがする。他にあまり色がないからかもしれない。そして本当に微粒子である。ネガフィルムじゃないような感じ。要するにデジタル臭いんじゃん(鬱)。
作例は新宿だが、やや曇り気味の日で夕方4時頃だったと思う。それでこんなコントラストだ。赤がやや浮いている感じがする。
それで、ヨドバシカメラのDPEコーナーでまたまた質問してみた。
Q:ビックカメラでは、「コダック純正処理」でもエクター現像強制ではなく、通常処理も受け付けていると聞くが、どうしてヨドバシカメラではエクター100はエクター現像しか受け付けないのか?
A:現像所から通常処理で受け付けていいという通知が来ていないので、そのようにはできないのですよ。
Q:ではビックカメラと「コダック純正処理」の行き先が異なるのか?
A:それはわからないのですが、うちの現像所は浦和にエクター専用のラインを1本作ってエクターはそこで全部処理しているのです。今回、エクターの現像依頼が予想以上に多くて正直反響にびっくりしているところです。ほとんどの方が現像(エクター現像)のみを依頼されています。
それで、私は従来同時プリントパック898円を利用していたのだが、今回エクター100をエクター現像にしてL判のアナログプリントも同時に頼んで、エクター現像630円 + L判プリント36枚×28円で合計1638円となり、従来の2倍近い価格になってしまうことを指摘したところ、富士の純正処理の同時プリントパック(*)に出せば従来と同じ価格になりますよ、と言われた。今度は富士の同時プリントパック(アナログ指定)(*)に出してみるが、こういう価格設定だと、せっかくのコダックの新フィルムの現像が富士に流れたり、「エクター現像」を扱わないコダック系のラボに流れたりするのではないか。最初はエクター現像はなんだろうと皆試してみるが、通常処理や他社処理でも問題ないということになれば、せっかく浦和に作ったエクター専用ラインが浮いてしまわないか。その辺どうなんだろう。まあとにかく次のエクターを撮って別の現像に出してみよう。
【追記:2009年2月5日】* ヨドバシカメラの富士純正処理には「同時プリントパック」なるものは存在しないようだ。現像料420円にL判1枚あたり28円のプリント料金が掛かる。「エクター現像」との違いは現像料金だけだった。従ってエクター100をヨドバシカメラのDPEに出す限り今までのような同時プリント898円ぽっきりというのはないことになる。【追記ここまで】
エクター現像のシールは、コニカインプレッサ仕上げと同じで、ネガにではなくネガシート(袋、スリーブ)に貼られていた。また、「エクタープレミアムプロプリントお試しクーポン券」が入っていた。エクタープレミアムプロプリントが、四切通常価格1890円のところ945円、六切通常価格1470円のところ735円になるらしい(有効期限2009年3月31日店頭受付分迄)。
写真は、新宿:Nikon F3、Ai Nikkor 20mm F2.8S、F5.6F4?、1/125sec、L37c、Kodak Ektar 100、エクター現像、Nikon SUPER COOLSCAN 5000ED
【訂正というか註記】↑絞りF5.6と書いていたが、F4だったかもしれん。すまん、曖昧で。【訂正というか註記ここまで】
【関連】
Kodak、エクター100(Ektar 100)プロ用ネガカラーフィルムを新発売 ― 2008年09月10日
Kodak エクター100フィルムは2009年1月中旬発売、ウルトラカラー100UCは販売終了 ― 2008年11月21日
コダック Ektar 100 フィルムは2009年1月21日発売 ― 2009年01月15日
Kodak 新Ektar 100(エクター100)フィルムゲット! ― 2009年01月26日
Kodak Ektar 100(エクター100)フィルムを現像に出してきた ― 2009年01月30日
「日本ジャンボー」の思い出 ― 2009年02月02日
懐かしのコニカインプレッサ仕上げ ― 2009年02月03日
【関連追記:2009年2月4日】
Kodak Ektar 100(エクター100)フィルム試写その2 ― 2009年02月04日
【追記:2009年2月18日】
Kodak EKTAR 100 に120サイズ登場! ― 2009年02月18日
Kodak Ektar 100(エクター100)フィルム試写その2 ― 2009年02月04日 00時00分00秒
今日も懲りずにエクター100ネタだ。昨日久々にアクセスの内容をみたら、エクター関連で来られる方が多いのだと思っていたのだが、なんと断トツで富士のGF670を検索して来られる方が多いのであった。GF670の情報があんまりなくてすまん。
それで、昨日とは別の被写体をKodak Ektar 100フィルムで撮ったものを出してみた。
梅(写真上)なのだが、実際よりも少し派手な感じだ。派手だが飽和までは行っていない。他方でスイセン(写真下)の方だがこちらは緑色が地味な感じがする(シアンが乗っている?)。曇りの日なのでこれだけで判断はできないのだが。
いずれにしても、エクター100は粒状感がほとんどないので、スキャンするときにGEM(粒状感軽減処理)を掛ける必要がなく、その分スキャンが早く終わる。これはいいことだ。GEMを掛けるとシャープさが損なわれる被写体があるので、なるべく掛けないようにしているのだが、人物の顔が写っているもので他人に画像データであげるものにはGEMを弱く掛けることがある。このエクター100はその必要もないから、その分スキャンがサクサクすすんでいいと思う。
梅(写真上):Nikon F3、Ai Nikkor 35mm F2S、F4、125sec、最短撮影距離(30cm)付近、L37C、Kodak Ektar 100、エクター現像、Nikon SUPER COOLSCAN 5000ED
スイセン(写真下):Nikon F3、Ai Nikkor 35mm F2S、F4、125sec、L37C、Kodak Ektar 100、エクター現像、Nikon SUPER COOLSCAN 5000ED
【関連】
Kodak、エクター100(Ektar 100)プロ用ネガカラーフィルムを新発売 ― 2008年09月10日
Kodak エクター100フィルムは2009年1月中旬発売、ウルトラカラー100UCは販売終了 ― 2008年11月21日
コダック Ektar 100 フィルムは2009年1月21日発売 ― 2009年01月15日
Kodak 新Ektar 100(エクター100)フィルムゲット! ― 2009年01月26日
Kodak Ektar 100(エクター100)フィルムを現像に出してきた ― 2009年01月30日
「日本ジャンボー」の思い出 ― 2009年02月02日
懐かしのコニカインプレッサ仕上げ ― 2009年02月03日
Kodak Ektar 100(エクター100)フィルム試写その1 ― 2009年02月03日
【追記:2009年2月18日】
Kodak EKTAR 100 に120サイズ登場! ― 2009年02月18日
富士フイルム PRO 400Hフィルム試写してみたが… ― 2009年02月05日 00時00分00秒
去年の暮れに自由が丘で買った富士フイルムの海外向けプロフェッショナルフィルム「PRO 400H」の現像とアナログプリントがあがってきた。
しかし、プリントは全体にマゼンタがかっていて変な色だった(写真下)。よく見ると、「現像結果ご連絡票」なるものが同封されていて「色調不良」にチェックが入っている。ネガを目視しても特に違いは分からない。部分的に色が変わったりしているわけではなく、全体に濃いめのオレンジ色のベースでムラや光線引きの跡などはまったくない。唯一まともな色にプリントされているのは蛍光灯下で撮影したコマだけだった。
ともかくNikon SUPER COOLSCAN 5000EDでスキャンしてみる。するとデフォルト設定のままだとシアンがかった感じだがプリントほど変ではない(写真上)。というかマゼンタなんて掛かっていないのだが。これをDigital ROCというフィルム変退色補正機能を一番弱く掛けてみたのが次の画像だ(写真中)。これはややアンバーがかった感じに補正されている。うーむ、なんなんだこのプリントは。
この変な色のプリント画像(写真下)はフラットベッドスキャナが10年以上前のパラレル接続(笑)のものなので画質が悪い。それでこの画像の拡大画像はない。色も見た目と同じではなく、参考程度に見て欲しい。新しいフラットベッドスキャナが欲しくなってしまった。中判のスキャンを見据えてEPSON GT-X970買うかなぁ。しかし、GT-X970って結構な値段がするなぁ…(と思ったら、ヨドバシやビックの値段が高いのであってAmazonなどほかにもっと安いところがあるなぁ…価格差ありすぎ)。これはまた別記事で。
ちなみにこのPRO 400Hは自由が丘のPカメラで購入したもので、購入時はお店に常温で置かれていた。それでわたしも室内の常温で保管していたものだ。冷蔵で売られているフィルムは買って帰ったらすぐに冷蔵庫に入れているのだが、常温で売られていたもので単品売りのものは常温で保管してそのまま使うようにしている。それでいままで「色調不良」になったことはない。季節は冬だし、床暖房やその他の暖房器具のそばに置いたわけでもなく、また半日で1本撮りきって撮影後はその日のうちにDPE窓口に持参している。ちなみにPRO 400Hの箱にはセ氏10度華氏50度以下のマークが入っている。撮影前の保管も温度にシビアなフィルムなのだろうか。
このFUJICOLOR PRO 400Hの有効期限は2010年12月でエマルジョンナンバーは136107だ。
ともかくスキャンした結果はそんなに悪くないのだが、アナログ指定でプリントしたものが悪すぎるので、このフィルムを使うことはないだろう。そう思わせる作戦かもしれないが(笑)、このフィルム自体値段が高いし、逆輸入フィルムなのでどういう経路でお店に並んでいるのかも分からないし途中の保管状況も不安だ。それにどうも当地のヨドバシ経由富士純正処理は納得がいかないプリントが多い。このネガからどうしてあんなマゼンタ掛かったプリントになるのか分からん。ちなみに使用レンズのAi AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D(IF)は若干シアンがかった傾向のレンズだ(といってもISOのCCI 許容値内だが)。ただ、このスキャン結果はレンズの色の偏り以上にシアンがかっていると思う。これがPRO 400Hの通常の傾向なのかは分からない。
このフィルムはもうこれで終わりにしたい(笑)。
写真は、上がフィルムスキャナ(SUPER COOLSCAN 5000ED)のデフォルト設定出たまま、中がフィルムスキャナのDigital ROCを一番弱く掛けたもの、下がアナログプリントをフラットベッドスキャナでスキャンしたもの(画質悪くてすまん)。
【共通データ】ナマケモノ:Nikon F100、Ai AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D(IF)、プログラムAE、L37C、マルチパターン測光、富士フイルム PRO 400H
コシナ、BESSA R3A Black Bodyを生産終了、Mat Blackへ移行 ― 2009年02月05日 00時00分01秒
コシナの生産終了告知ページに、BESSA R3A Black Bodyが追加された。ただし、「Mat Blackへ移行」とある。
BESSA R3Mの方はどうなのだろう。在庫がなくなり次第Mat Blackへ移行するのだろうか。それともAとMとで塗装を違えようという趣旨なのだろうか。
新しいフラットベッドスキャナが欲しい ― 2009年02月06日 00時00分00秒
昨日の富士フイルムPRO 400Hの記事で、プリントをアップするのに、10年以上使っているフラットベッドスキャナ(我が家にある唯一のキヤノン製品)でスキャンしたのだが、人様に見せられるような画像にならなかった(鬱)。それで、いまのものを壊れるまで使うつもりだったのだが、新しいフラットベッドスキャナが欲しくなった。
フィルム愛好家なのだから、ここは評判のいいEPSON GT-X970を最初に検討すべきだろう。だが、値段を調べてみると、ヨドバシドットコムでは54980円もするのであった。うーむ、高い。この値段は、かつてのNikon COOLSCAN 5EDやKonicaminolta DiMAGE Scan Elite 5400 II など(いずれも生産終了)の値段に匹敵する。
じゃ、もう1ランク下のGT-X770なんか安そうだ。ヨドバシドットコムでも29980円だ。しかし、スペックを見てみるとGT-X970は35mmとブローニーと4×5が読めるのに、GT-X770は4×5が読めない。35mmはフィルムスキャナNikon SUPER COOLSCAN 5000EDを既に持っているので、中判以上にこそフラットベッドの意義があるのにそれの対応が少ないのか。でも私が4×5を撮ることはあり得るのか。そう考えるとGT-X770でもいいような気がした。
だが、待てよ、GT-X770は35mmリバーサル1コマに3分5秒なんて書いてあるぞ。GT-X970は1分43秒とある。そうするとブローニーを読み込んだ日にゃ何分かかるんだ。しかもスキャンの前にはプレビューもあるし、Digital ICEなどの処理を掛けるともっと時間が掛かる。これは実用的な範囲ではないぞ。ちなみにSUPER COOLSCAN 5000EDは35mmリバーサルでプレビュー11秒、本スキャン20秒なのであった。これはCPUのスペックが低くてもこの値の通りである。というかカタログに示してあるスペックが「CPU:Pentium4 1.6GHz / OS:Windows 2000 Professional / RAM 512MB」でこの値なのだ。なお、GT-X970の条件は「OS:Windows® XP Professional、CPU:Pentium® 4 3.2GHz、RAM:1GB」となっている。
うーむ。中判カメラを実際に持っていないし高速の35mm用フィルムスキャナを持っている現状からすると、フィルムをスキャンできるフラットベッドスキャナである必要はないような気もする。もしフィルムをスキャンできるフラットベッドスキャナを買うのなら、スキャン時間という1点だけでもうGT-X970を買うべきなのだろう。
フィルムをスキャンできないもっとスリムでコンパクトで安いフラットベッドスキャナ(たとえばキヤノンCanoScan LiDE 200など)でもいいような気がしてきた。うーむ。しかし、キヤノン製品は御手洗氏が退くまで買わないんだった(笑)。うーむ。
それで、ヨドバシやビックでは高いGT-X970も、Amazonなどのネットショップで見てみると4万円台前半それもほとんど4万円に近いのだ。うーむ。この値段ならGT-X970を買うべきだという気もする。
何の機能が必要で何が不要なのかもう少し詰める必要がある。それにもうすぐ「セカチュー」こと世界の中古カメラ市もあるし(笑)。
【関連追記:2009年2月25日】
フラットベッドスキャナまだ悩み中 ― 2009年02月25日
【関連追記:2009年3月2日】
結局、GT-X770を購入 ― 2009年03月02日
【関連追記:2009年3月7日】
EPSON GT-X770とNikon SUPER COOLSCAN 5000 EDとはWindows XPで同時に使用可能 ― 2009年03月06日
【関連追記ここまで】
サーラ・タイ(タイ風東屋):Nikon F100、Ai AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D(IF)、プログラムAE、L37c、富士フイルム PRO 400H、Nikon SUPER COOLSCAN、Adobe Photoshop Elements 5.0で色を若干修正
色調不良といわれた昨日と同じ逆輸入のPRO 400H。スキャンから出たままのTIFF画像をAdobe Photoshop Elements 5.0で色を若干修正してみた。
りー様へ。絶縁じゃないですよ。 ― 2009年02月07日 01時24分02秒
りー様へ。
絶縁と受け取られてしまったようですが、これからも腹を割って話せる関係になりたいからこそ「分からない、分からない」と書いたのですよ。そしてどう書き込んだらいいのか分からないというのは正直な気持ちです。適当な関係で続けるのならば「そうですね、時間があったら書き込みます」とお茶を濁すところです。きちんとわかり合いたいからこそ投げかけているのです。
マンフロットの雲台を手に入れられたときにコメントでご気分を害されたことは申し訳ないと思います。ただ。りー様が私のことを呼び捨てにされるように、わたしも道具に欠点があるのは当たり前でそれを分かって使われる方だし、そういうことを言える仲だと思って書いたのです。りー様なら「そうか曲げないように使うぜ」と思われると考えていました。そのあたりの配慮がなかったことはお詫びします。
最近、あちこちで私のハンドルネームを呼び捨てにされたり、馴れ馴れしい態度を取られているので気にはなっていましたが、りー様と私の仲ですのそんなに気にしていませんでした。ブログの宣伝だって特別扱いです。
ただ、昨日りー様がキレられたことで私は信頼関係が崩れてしまったので、今まで以上に呼び捨てにしたり横柄な態度を取られることにちょっと我慢がならなかったのです。
せっかく同じ趣味で知り合った仲ですから、仲良くしませんか。こうやってここに書くのは、「そちらには書きません」と書いてしまったからで他の意味はありません。
ハンドルネームの呼び捨てやあちこちで"Haniwaめ"といった貶めるような書き方はやめてもらえませんか。仲良くいきましょうよ。ほかの同じ趣味の方も楽しめるようになんとか歩み寄ってもらえませんか。
この記事は目的を達したら消します。【追記:2009年2月10日】この記事をアップする直前はりー様は別々に行こうというご主張だったのですが、その後急にりー様がブログを閉鎖されてしまったため、経緯が分からなくなってしまいました。そのためこの記事はしばらく残しておくことにします。この記事だけでは経緯は分からないのですが。【追記ここまで】
コンパクトデジカメに見る、ニコンとオリンパスの関係 ― 2009年02月09日 00時00分00秒
色々お騒がせしております。m(_ _)m
このブログの先行きをご心配戴いて恐縮です。くだらないブログですが続けていくつもりですので、よろしくお願いします。
と言ったはいいが、ネタ切れ気味(笑)。エクター100をもう1本撮りきったのだが、まだ現像に出していない。今度は「エクター現像」以外に出してみるつもりだ。
ということで無理矢理ネタを…。ニコンが2月3日に発表した24倍ズームとチルト式液晶のコンパクトデジカメ「COOLPIX P90」をみて、「へー、26mm相当始まりかぁ。変わった画角だなぁ。しかも600何ミリ相当の望遠端かぁ。」と思っていた。
ニコン、24倍ズームとチルト式液晶の「COOLPIX P90」(デジカメWatch)
そうしたら2月5日になって世界最大26倍ズームの「SP-590UZ」がオリンパスから発表された。
オリンパス、世界最大26倍ズームの「SP-590UZ」(デジカメWatch)
おや、これも26mm相当か。ん?600何mm?どっかで聞いたなぁ。あれ、ニコンのCOOLPIX P90と同じ?そうか24倍ズームと26倍ズームで違うのか。
いやいやちょっと待て。ニコンCOOLPIX P90とオリンパスSP-590UZの製品写真のレンズ部分がまったく同じじゃないか(笑)。こ、これはどちらかか両方ともOEMなのか。仕様が微妙に違っているところを見るとカタログスペックの勝るオリンパス側に主導権があるような気がする。ニコン側がズーム倍率をわざと小さくしているように思う。それとも鏡胴じゃなかった共同開発なのか。あるいはどこかから光学系を買ってきてそれぞれの味付けで出しているのか。うーむ。意外な関係を見つけてしまったが、業界では常識なのかもしれない。
いえ、それだけなんだが(苦笑)。先週から気になっていたのだが、今日はネタ切れなのでこんな記事ですまん。
写真は記事とは関係ない。
平沼橋:Nikon F3、Ai Nikkor 105mm F2.5、F8、1/250sec、L37c、Kodak EKTAR 100、エクター現像、Nikon SUPER COOLSCAN 5000ED
エクター100というフィルム、赤だとなんでも派手に写るのかというとそうではなさそう。標識の赤や発光している信号やブレーキランプは鮮やかだが、赤い電車(京浜急行)の赤は落ち着いた感じである(実物も深い赤色である)。傾向がよく分からないのでまたまた買って使ってしまう。そういう作戦なのか、やるなコダック(笑)。
なお、画像はDigital ICEやGEMといった処理はしていない。フィルムスキャナーのほとんどデフォルト設定出たままの画像を縮小したもの。
ちなみに、万延元年3月(1860年)の平沼橋は↓こんな感じ。
横浜平沼橋ヨリ東海道神奈川台并カルイ沢茶店又遠ク大師河原ノ裏ヲ見ル(川崎市立図書館)
私の写真(平沼橋上から撮影)よりももっと後方から同じ方向(絵の方がやや左寄りか*)を見て描いた絵になる。
* この橋の下(写真には写っていないが右下)に、元平沼橋という橋があり、その橋がこの絵の当時の平沼橋の位置や方向に近いようだ。だからここに写っている建物はほんとんど万延元年には海中だったはずだ。現在の平沼橋のもう一本右側にある平沼商店街の道がこの絵に描かれている道のようだ。元平沼橋と平沼商店街の間にはJR東海道線と相模鉄道線が横切っていて「横浜道」と交差する部分に踏切があったのだが、この踏切は数年前に廃止されてしまっている。
最近のコメント