SONY ICF-R350(FM/AM・TVアナログ1-12ch)PLLシンセサーザーラジオ(現行品ICF-R351)2008年12月04日 00時00分00秒

SONY ICF-R350(中央)、SONY ICF-EX35(右)、FUJIFILM Sensia III 135Film(左)

なんかカメラネタもなさそうなので、小物ネタでとりあえず更新。すまん。

SONYのカードサイズラジオ、ICF-R350を少し前に買った。FM/AMにアナログの1-312chTV音声が聞けるPLLシンセサーザーラジオだ。

普段ラジオを聞くわけではないのだが、これは常にカバンに入れて持ち歩くようにしている。災害等非常時用なのだ。

以前は同じくSONYのICF-EX35という小型のラジオをカバンに放り込んでいた。ICF-EX35は多分買って20年になると思う。キャンプやハイキングなどの山歩き、バイクツーリングなどに活躍した。最近は鞄の底で眠っていた。このあいだロッジに宿泊する機会があって久々に取りだしたらどうもAMの感度が悪いというか音が大きくならない。電池の問題かと思って帰宅してから新品電池に替えてみたが同じ。それで思い返してみれば買って20年なので、新しいのを買うか、となった。

新しく買ったICF-R350は小さくて軽い(乾電池込みで約71g)。ICF-EX35が単4電池2本で作動するのに対してICF-R350は単4電池1本で作動する。ICF-R350は感度も悪くない。この時期だと関東南部で夕方には大阪のAM局が普通に聞こえる。壊れる前のICF-EX35よりも感度はいい。ICF-R350にはノイズカットボタンもある。イヤホンも巻き取り式で邪魔にならないし、それ以外にミニジャックのイヤホン端子も装備されている。

表示部分は液晶だが、オレンジ色のバックライトがついている(バックライトはバックライトボタンを押したときのみ点灯する)。バックライトは5秒ほどで消えるが、選局操作中などは操作が終了するまで継続して点灯する。

あと、時計機能があって、アラーム機能もある。電池交換を3分以内にすると時計を合わせ直さなくてもいいようだ。電池はアルカリ/マンガン乾電池以外に、ニッケル水素充電池にも対応している。単4形ニッケル水素を入れて、別売の充電スタンドBCA-TRG2KITを買うと、電池をICF-R350に入れたまま充電できるようになっている。しかし、説明書によると、この充電台は電池の充電状態を把握しておらずいつも充電開始から3時間充電するようになっているとのこと。充電池によくないので、これは単4形ニッケル水素電池を取りだして充電状態を把握しつつ充電する充電器で充電したほうがよさそうだ。というかこんな充電台要らないだろう(笑)。

AMは日本国内対応の9kHzステップのみ。ただし、なんらかの10kHz対応がなされているようで、FAQに、

Q エリア設定ができないです。

A AMの周波数ステップが「10kHz」に切り替わっていませんか?
電池を抜いて1時間程放置してください。
工場出荷状態に戻りまして、「9kHz」になります。

※ 時計の設定や、記憶させた周波数がクリヤーされますので再度設定してください。

http://www.faq.sonydrive.jp/faq/1040/app/servlet/qadoc?003200

とあるので、なんらかの裏コマンドで10KHzステップにすることができるのかもしれない。

あらかじめ各地方の主な放送局とJR東海道新幹線・山陽新幹線の車内ラジオの周波数ががプリセットされている。それとは別に自分で好きな放送局を登録するマイメモリー選局も記憶させておくことができる。私はマイメモリー選局を既定にしている。

ほかに、ホールドボタンというスライドスイッチがあって、これをホールド状態にしておくと一切のスイッチ操作が受け付けられなくなる。これはICF-EX35にはなかったのでいいと思う。以前、バイクで走っていたらずっとNHK第一の音が聞こえるのでこのあたりの町は町内有線放送でNHKを流しっぱなしにしているのかなぁと思いつつ山の中に入ってもまだNHK第一が鳴っているのでこれは変だとバイクを止めたら、カバンの中で自分のICF-EX35が鳴っていたということがあった(笑)。ICF-R350ではそういうこともなさそうだ。

購入時の比較対象は「山ラジオ」こと、SONYのICF-R100MT。これはICF-R350の色違いで、「ジャストケース」と山の名前から選局が簡単にできる機能が加わっただけのようだ。ケース好きの私は少し心が揺らいだが(笑)、ICF-R100MTのケースは大きくて、普段カバンに入れっぱなしにする用途向けじゃなさそうのでやめた。なお、ビニール製のカバー(キャリングケース)はICF-R350にも付属している。「山エリア一覧カード」もなくしそうでイマイチ。それで値段は大幅にアップするので、ここは基本性能が全く同じICF-R350の方がお得と判断した。

あと、ICF-R350にあったらよかったと思う機能は、サーチスキャンぐらいだろうか。

この手のラジオの難点は、警察関係者と間違われたりする可能性があることだ(笑)。駅頭で人と待ち合わせするときは無表情で視線を左右に走らせたりしないように気をつけなければならない(笑)。

【追記:2013年2月15日】
TVの地上波アナログ放送が終了したので、TV音声(アナログ1-312ch)受信機能を削ったICF-R351が現行品となっている。それ以外の機能はICF-R350とICF-R351とで同じと思われる。

【追記訂正:2014年9月3日】
いまごろになって気づいたのだが、ICF-R350はFMバンドでアナログテレビの1-3ch、テレビバンドでアナログテレビの1-12chを聴けたのだった。タイトルと記事中の1-3chを1-12chに訂正した。地上波アナログテレビが終了して、こんどはAM放送局がFMでのサイマル放送を90MHzよりも上の周波数で行うことになったようだ。TBSラジオ(954KHz)が90.5MHzで、文化放送(1134KHz)が91.6MHzで、ニッポン放送(1242KHz)が93.0MHzで、東京スカイツリーから7KWで2015年春から送信するようだ。
ICF-R350(ICF-R553V/R550V)やICF-R351(ICF-R353)ではFMのバンドが76-108MHzまで対応しているので、これらのFM補完中継局も聴ける。
関東広域AMラジオ3社のFM補完中継局に予備免許(総務省関東総合通信局)

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