相変わらずタムロンのニコン用AFモーター内蔵レンズはわかりにくい2008年09月02日 00時00分00秒

タムロンが、名玉として誉れ高い90mm F2.8マクロレンズのニコン用AFモーター内蔵版を9月27日に発売するようだ。
タムロン、「SP AF 90mm F2.8 Di」にニコン用AFモーター内蔵版(デジカメWatch)

しかし、デジカメWatchの記事も、そこに書かれているタムロンのサイトを見ても、「SP AF 90mm F2.8 Di ニコン用AFモーター内蔵版」のAF(オートフォーカス)できるボディがはっきりしない。http://www.tamron.co.jp/lineup/272e/272e_spec.htmlには、AFモーター内蔵ニコン用の互換性についてのリンクが張られていて、リンク先に「DiシリーズAFモーター内蔵ニコン用カメラ対応表」というのがある。しかし、「SP AF 90mm F2.8 Di ニコン用AFモーター内蔵版」にはどこにも「NII」の文字がないため、この表が「SP AF 90mm F2.8 Di ニコン用AFモーター内蔵版」に該当するのかしないのか分からない。「DiシリーズAFモーター内蔵ニコン用カメラ対応表」の下にあるレンズ名にも「SP AF 90mm F2.8 Di 」はない。タイトルのDiシリーズAFモーター内蔵ニコン用カメラ対応表」からすれば、ニコン用のAFモーター内蔵のレンズはすべてこの表の通りのようにも受け取れるが、その下には「DiシリーズNIIモデルは…」とあるので、NIIと明記されていない「SP AF 90mm F2.8 Di ニコン用AFモーター内蔵版」が当てはまるのか分からない。本当にいらいらする。

そういえば、デジカメWatchの何日か前の交換レンズ実写ギャラリータムロン「SP AF 70-200mm F2.8 Di LD [IF] Macro」の記事も、ニコンのAFカメラでAFが利かない例外があることにまったく触れていない。タムロンのDi NIIレンズは、AF-IやAF-SレンズでAFできるボディでもAFが利かないボディがある(たとえばニコンF4やF5でAF不可)という大きな問題があるのにまったく触れないのはおかしい。デジカメWatchのインプレスは、タムロン交換レンズのこの問題については触れないつもりなのか。この点に触れているかいないかが、タムロンレンズに対するレビューが信頼できるかどうかの試金石だと勝手に決めさせて戴く(笑)。

90mm F2.8についてはその光学系が高く評価されているのに、対応するボディがよく分からないんじゃ買う気にならない。タムロンはなぜわかりにくくするのか、インプレスはなぜそのことをきちんと報道しないのか。納得がいかない。隠せば隠すほど、「タムロンのレンズは地雷」と漠然とした不安が広がるだけなのに。ああ、でも対応レンズボディがはっきりしても、今後発売されるカメラボディでAF不可能なものが出てくる可能性は否定できないから、やっぱり地雷か。AF-I・AF-SレンズでAFできるボディすべてでタムロンAFモーター内蔵レンズがAFできるようにしないと地雷の不安は払拭できまい。情報公開と技術対応の二重に駄目駄目だなぁ。

【関連】
タムロンがニコンカメラとの機能対応表を公表 ― 2008年05月30日
Tamron SP AF 70-200mm F2.8 Di LD (IF) Macro (Model A001N II)の絞りリングは? ― 2008年05月16日

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