ニコンマウント28mm単焦点(どっちのレンズショー:月刊カメラマン2008年9月号)2008年08月26日 00時00分00秒

Nikon F3 + MD-4 + Ai Nikkor 28mm F2.8S + L37c + HN-2

MANA様に今月号(2008年9月)の月刊カメラマンに、ニコンFマウント28mmレンズの対決が載っていると教えて戴いて、月刊カメラマン誌を買ってみた。MANA様情報ありがとうございました。

比較されているレンズは、以下の4本(ニコンFマウント)。ボディはニコンD700。撮影:解説は諏訪光二氏。

  • Ai AF Nikkor 28mm F2.8D
  • Ai Nikkor 28mm F2.8S
  • SIGMA 28mm F1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO
  • Carl Zeiss Distagon T* 2/28 ZF

逆光ポートレートでは、Distagon T* 2/28 ZFが色再現と階調再現で勝っていて、以下Ai Nikkor 28mm F2.8S、SIGMA 28mm F1.8 EX DG ASPHERICAL MACROの順で、Ai AF Nikkor 28mm F2.8Dはシアンがかって柔らかく眠い階調再現なのだそうだ。

中距離での風景では、F2.8での解像力がSIGMA 28mm F1.8 EX DG ASPHERICAL MACROが一番で、ほぼ差がなくAi Nikkor 28mm F2.8Sで 3番目にCarl Zeiss Distagon T* 2/28 ZF。Ai AF Nikkor 28mm F2.8Dはかなり甘いらしい。周辺光量低下は、SIGMA 28mm F1.8 EX DG ASPHERICAL MACROが一番少なく、次いでAi AF Nikkor 28mm F2.8D。Ai Nikkor 28mm F2.8Sは中央からなだらかに光量が低下、Carl Zeiss Distagon T* 2/28 ZFは周辺部で急激に周辺光量が低下するんだそうだ。

あとは、APS-C機での人物撮影と最短撮影距離の比較がある。以下はカメラマン誌をご覧ください(笑)。

この記事で不満なのは、作例が小さ過ぎて、作例からは自分で比較して確認することがほとんど不可能なこと。名刺大の作例しかない。周辺光量の比較以外は作例では違いが明確ではなく、根拠の不明な諏訪氏の記述を頼りにするしかないのが残念。主観的なものか客観的なものか読み手は検証のしようがない。

あと些細なことだが、表記で「Ai-D」というのも気になった。「AF-D」の方がわかりやすくないだろうか。あと明らかな誤植もあった。103ページの最短撮影距離のところで、一番寄れるのがシグマという記述のあとに、「次いでAi-S、カールツァイス、Ai-Sの順。」とあってAi-Sが重複している。というか、そういうのは撮らなくてもスペックをみれば分かることなので、こういうので字数を費やすのはなんか不満(笑)。

月刊カメラマンは初めて買ったのだが、読んでいてなんか違和感があった。漠然とした違和感だったのだが、後でよく考えて気づいた。それは、載っている写真はきれいで上手なのだが、それ以上でも以下でもないということ。何か深く考えさせられたり、琴線に触れるような写真はない。読み手によって解釈が分かれるような多義性もない。社会性もない。きれいなおねえさんときれいな景色や花だけなのだ。このあたりがアサヒカメラや日本カメラとの大きな違いなのだろう。佐々木希ちゃんはきれいで不満はないのだが(笑)。じゃ、お前の写真は社会性があるのかと言われると返事できないのだが(笑)。批判するのは簡単、実践するのは難しい。それを承知であえて書いてみた。だからといって、アサヒカメラや日本カメラが上で月刊カメラマンが下などというつもりはない。こういう雑誌があってもいいと思う。しかし、わたしは物足りなさを感じた。おねえさんはきれいで満足なのだが(←しつこい)。

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