有名人のお宝カメラ-中島誠之助氏(asahi.comどらく)2007年09月13日 00時00分01秒

朝日新聞の「どらく」というサイトに「有名人のお宝カメラ」というコーナーがある。今回は中島誠之助氏だ。このどらくというサイト、キャッチコピーが「朝日新聞がビートルズ世代に贈る、こだわりエンターテインメントサイト」ということなのだが、「お宝カメラ」ってビートルズ世代なのか。なんだかよく分からないが(笑)、記事で気になるところは以下だ。

--デジカメは使いますか?

外国に行くときに持って行くけど飽きますね。陰影の深さとか、やはり銀塩のほうが優れているように思います。「なんでも鑑定団」では応募の際にまず「お宝」の写真を送ってもらうんですが、銀塩写真で撮ったものは百発百中、本物か偽物かその段階でわかる。でもデジカメで撮ったものは、半分くらいしかわからない。そこにデジカメの本質があるんじゃないでしょうか。デジカメは精密で確かですが、物事の真贋(しんがん)を写すことはできないと思います。デジカメブームで銀塩カメラの未来を悲観する人がいるけど、絶対になくなりません! あれがカメラの基本だから。何事も原点というものは残ります。また残らなきゃいけない。銀塩カメラの灯火(ともしび)を消しちゃいけないですよ。


中島誠之助 お宝鑑定人がはまった立体写真

「デジカメは精密で確かですが、物事の真贋(しんがん)を写すことはできない」って、うーんなんだか奥が深いですなぁ。たしかにデジタルプリントは輪郭が強調されてくっきりし過ぎで質感が伝わりにくい感じがする。あと、色が違いますな。私がフィルムで撮ったものをプリントする時にわざわざアナログプリントにしているのも、その質感と言っていいのか分からないなにか、その物の実在感というか、なにかがアナログプリントとデジタルプリントで違うからなのだ。フィルムスキャナでスキャンした「眠い」画像だとそうでもないから(でも立体感が違うか…)、デジタルかアナログかという違いよりは、輪郭強調やコントラストの問題ではないかとも思うのだが、フィルムとデジタルカメラの撮像素子の構造の違いもあるかもしれない。

しかし、デジタルカメラで「うーん、いい仕事してますねぇ」なんて言えるカメラが出るのはいつの日になるのだろう。

コメント

_ MANA ― 2007年09月13日 20時55分50秒

このasahi.comの記事って、結局のところ、アサヒカメラの記事の使い回しですよね。
なんか、いつもチョット微妙な思いでみています>asahi.com

_ Haniwa ― 2007年09月13日 23時12分31秒

そうなんですよね。アサカメ読者としては複雑な気分ですね。今回のは2007年8月号からの転載ですね。せめて原典を書いておけばアサカメの売り上げに繋がるかもしれないのに(笑)。

_ まっぴん ― 2009年05月17日 20時38分33秒

写真趣味は銀塩。仕事で記録は、デジカメ。
デジカメは、今時、珍しい320万画素。エプソンです。
趣味で撮る写真は、古い銀塩、ミノルタやリコーの一眼レフ
ですが、最近、銀塩とデジカメ画像の違いに非常に
興味があり、いろいろ、考えて見ました。
 結論的には、私見ですが、ポートレートなどを見ますと、銀塩写真は、被写体の心まで写し取っているような感覚を感じます。まさに、真を写している。(レンズを通した
情報をほとんど記録しているようです。)
 対して、デジカメ写真は、どうも合成的な印象を受ける。多分、私が、銀塩を長くやっていたためか、なぜか
デジカメ写真に違和感を感じます。
 先日、webで見たんですが、どうも、デジカメの画素は
レンズを通したものすべて記録しているわけではないようです。レンズからの情報量が膨大で、処理できないようです。よって、内部コンピューター処理で、画像処理されている
との事。ほんとかどうか。
 そんな記事をみると、違和感を感じる事が、わかった
ような気がします。
 写真を趣味とする方は、老若問わず、銀塩写真もやる
ようになると思います。
 ただ、プロは失敗できないので、意外とデジタルにほとんど移行するのでは。但し、作品つくりでは銀塩じゃないかな。

_ Haniwa ― 2009年05月17日 23時22分42秒

まっぴん様
銀塩もレンズを通った情報すべてが記録されるわけではないんだと思うのですが、情報の加工具合が遙かに少ないんでしょうね。

ただ、最近の新しいネガフィルムはアナログプリントをしてもスキャンしてみてもなんだかデジタル臭い方向に向かっているような気がします。具体的にはエッジが効いていてややのっぺりと写る傾向があるように感じています。

それでも、明らかにシャープネスが効き過ぎて写りすぎなデジタルの写真の違和感に比べたらマシですが。何十年もしたら慣れるんでしょうかねぇ。フィルムはあんまりデジ臭くない方向で進化して欲しいと思うのですが。同じ方向だとデジタルの方が便利に決まっていますから。

作品造りだけでなく普通の記念写真もフィルムで撮る人が再び増えることを私は祈っています。フィルムの方が便利なこともあります。高級コンパクトフィルムカメラなどはもう一度見直されてもいいと思います。あの大きさであのフィルムサイズはデジタルではなかなか難しいようですから。

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