一眼レフはファインダーが命2007年09月11日 00時00分00秒

アイスバイン:GR DIGITAL、28mm相当、1/34sec、F2.4開放、ISO64、-0.3EV。プログラムAE、AWB

写真家の那和秀峻氏が「徒然なるままに」の2007年9月7日(金)の項で、一眼レフのファインダーについて書かれている。

一眼レフはフィルムであろうと、デジタルであろうと、ファインダーが生命線である。ファインダーが良くないと、ほかが良くても一眼レフとしては落第なのだ。ライブビューがいまデジタル一眼レフで流行しているが、これはあくまでもちゃんとした一眼レフファインダーがあってこそ、なのである。ライブビューがあるから、一眼レフファインダーはどうでもいい、などと考える設計者がいたら、それは主客転倒しているのだ。きちんとした一眼レフファインダーがあって、その補助としてライブビューがあるのであって、ライブビューがあるから一眼レフファインダーが補助的なものではないのだ。ところが、一眼レフファインダーというのは手間もコストもかかるし、フルサイズの撮像素子でないかぎり、ファインダーの見やすさを改善すると言っても限界がある。こうなると、ライブビューに力を入れて、という考えがよぎるのも無理はないと思う。しかし、それならいっそのこと、一眼レフファインダーをやめてしまったほうがいいのだ。私は一眼レフファインダーの付いたカメラが皆無になってしまったら、デジタル一眼レフをやめる、と以前から宣言してきた。だから、そうなるとフィルム一眼レフしか選択肢はなくなるのだが、まあそれでもいいと思っている。

全くその通りだと思う。たくと。様の情報によればソニーのα700はファインダーがすごくいいんだそうである。ミノルタ時代からアキュートマットのファインダースクリーンで定評がある。ニコンもデジタル一眼レフのスクリーンをもっとマニュアルフォーカス向けにしてもらえないだろうか。

もっとも、アキュートマットならいいというわけではなくて欠点もある。アキュートマットは言わば目の細かい全面マイクロプリズムなので、スクリーンの明るさがレンズを通ってきた明るさと比例しない。完全にマイクロプリズムにしてしまうと暗いレンズで翳ってしまうので、アキュートマットは錐面を荒らしてマット面としての性質も残してある。それでも、暗いレンズだとマット面よりも暗くなってしまう。そうするとReflex Nikkor 500mm F8やレンズメーカーのF6.3のズームとかでマニュアルでのピント合わせが困難になってしまう。なかなかこれ一つで万能というスクリーンはないのだ。

アキュートマットが万能でないとしても、明るい(大口径)レンズを使う人にとっては使いやすいスクリーンの一つであることは間違いない。ニコンもFM3AやF6のスクリーンのマット面でマニュアルフォーカスに向いたいいスクリーンを作れるのだから、デジタル一眼レフでももう少し改善して欲しい。ペンタックスにも負けていると思う。

時間を作って、銀座でα700のファインダーを体験してきたいと思う。


写真は記事とは関係ない。
アイスバイン:GR DIGITAL、28mm相当、1/34sec、F2.4開放、ISO64、-0.3EV。プログラムAE、AWB

つばめグリルのアイスバイン。写真を撮る前にウェイターにバラされてしまった(笑)。つばめグリルのアイスバインは豚の後脚を使っていてつばめキッチンのアイスバインは前脚を使っているとの説明をつばめキッチンで受けた記憶がある(間違っているかもしれない、すまん)。

コメント

_ りー ― 2007年09月11日 09時31分51秒

諸手を上げて賛成。

DXフォーマットでももう少しマシなファインダーに出来るはずだ。しかしフルサイズでもEOSの1Dsや5Dはピントの山が来てるかどうか分かりにくい(EOSはフィルム時代からそうだけど)。NikonがD3でどのくらいのファインダーを乗せてきたのかに興味があります。Nikonももうあまりそういう方向を向いていないので期待は出来ませんが。どうせAFしか使わないからこの程度のファインダーでいいだろうというのは間違いで、ピントが中抜けしてないか確認するためにも良いファインダーは必須です。

でもF3やFM3Aみたいなファインダーは、もう「思い出」の世界ですね。

ライブビュー機能は、カメラを高く掲げて撮る時に有効かも。

_ Haniwa ― 2007年09月11日 09時46分44秒

そうなんですよね。DXフォーマットでもソニーやペンタックスはもっといいファインダーにしてるんだから、ニコンもできるはずですよね。「思い出」にしないでぇ(笑)。

たしかにEOSは昔からファインダーはアレでした(笑)。できないんじゃなくてわざとそうしてるんだと思うのですが。でもシェア上位の2社がこれじゃあ駄目です。喝っ!

ライブビューはあってもいいです。でもライブビューがあるから光学ファインダーはこんなものでいいだろう、というのは嫌です。慣れると高く掲げてもフレーミングできるようになるんですけどね。望遠だと難しいですが。

_ きりゅ。 ― 2007年09月11日 15時33分51秒

α700,触ってきましたよー。
レポートもあげてあります。
スペック的にサプライズは無いですが、触ると「お、これはいいかも?」と実感出来るカメラに仕上がってます。

αのファインダーは昔から良いですね。
ただまあスフェリカルアキュートマットはミノルタα時代からの努力の結晶なんで
簡単に他社にまねされたらソレはソレで凹みますw
キヤノン・ニコン(特にエントリー機)はもうちょっとファインダーの事考えてくれ、というのは同意ですけどね・・・。

_ Haniwa ― 2007年09月11日 16時18分31秒

きりゅ。 様
ありがとうございます。
いいですね。レンズ鏡筒の青いZeissマークもいい!
高感度もよくなってるんですね。
Zeissの単焦点が揃ってきたら、すごいことになりそうな気が。

スフェリカルアキュートマットを堪能してみたいです。ああ、楽しみ。早く銀座に行きたいっ!

_ きりゅ。 ― 2007年09月12日 01時56分49秒

>>Haniwa様
右が私のα100+135mmF1.8ZA
左が展示品のα700+135mmF1.8ZA
になりますw

Planarも素晴らしいですが、Sonnar T* 135mm F1.8 ZAも素晴らしいですよー。
銀座では現行のソニーαレンズ全てさわれるはずなので85mm以外にもさわってみてくださいw
α700のファインダーなら100MACROやSTFもお勧めです。

// グリップも一度握ってみると印象変わるかもですよー

_ Haniwa ― 2007年09月12日 14時31分17秒

きりゅ。 様
お写真の右側は私物でしたか。Sonnar T* 135mm F1.8 ZAっていいですねぇ。もう名前だけで恍惚となれます(笑)。

危険ですが(笑)、近いうちに是非銀座で体験してきます。わくわく。はぁはぁ。

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