富士フイルムと三菱製紙とが写真事業に関して提携 ― 2007年09月05日 00時00分00秒
ちょっと前のニュースで恐縮なのだが、他のネタを優先していたのでご容赦を。
富士フイルム 三菱製紙 写真事業に関して提携(2007年8月28日 富士フイルム株式会社 三菱製紙株式会社)
だそうだ。
(略)
近年のデジタルカメラの普及に伴い、お客さまの写真に関する楽しみ方は、従来の写真印画紙を使った銀写真プリント(*1)だけでなく、パソコンで見る・インターネットを通じて送るなど多様化していますが、その一方、デジタルカメラで撮影されるショット数は、従来に比べ大幅に増え、今後、高画質で色あせない銀写真プリントの需要もさらに増えることが見込まれています。
(略)
*1:支持体上にハロゲン化銀と発色剤を含む写真感光材料に露光した後、現像処理して得られた写真プリントのこと。
「銀写真プリント」という耳慣れない言葉が出てきているが、いままでフィルムで撮ってプリントしていたものは「銀写真プリント」であったのでわざわざそう呼ばなかったのだが、家庭用プリンターの顔料インクや染料インクでプリントしたものが増えてきたので区別する必要が出てきたのだろう。以前は「フィルムカメラ」とか「銀塩」とかわざわざ言わなかったのに言うようになったのと同じだろう。
呼び名はよいとして、どこで得られるプリントが「銀写真プリント」で、そのメリットは何なのかをもっときちんとアピールすべきなのではないか。たとえば、店頭にあるデジカメ用のプリンターは「銀写真プリント」なのかそうでないのか、DPE店にデジタルデータを持って行って何も指定せずにプリントを頼んだ場合はどうなのか、リバーサルフィルムをスキャンして得られたデジタルデータをもとにプリントする、富士の「フジクロームスーパーデジタルプリント(SDR)」はどうなのか、など。
「フジクロームスーパーデジタルプリント(SDR)」は「銀写真プリント」のようだ。富士フイルムのサイトには用紙にカラーネガペーパーを使うと書いてあるからだ。このあいだヨドバシカメラのDPEで無料サービス券をもらったので富士のSDR-LLというのを試してみたが、フィルムの階調や色がきちんと再現されていてデジタル臭くなかった(笑)ので、小さいサイズに関してはリバーサルフィルムダイレクトプリントよりはいいと思う。大きなサイズだとダイレクトプリントの方が用紙を選べて見栄えがすると思う。ところで、「フジクロームスーパーデジタルプリント」ってなんで略称がSDRなんだろう。SDPじゃないんだ。それだと「社会民主党」みたいだから?
ともかく、私はプリントが数年で色褪せてしまうのが我慢ならないので、「銀写真プリント」はなくならないで欲しいし、もっとアピールして欲しい。もっとも、家庭用のプリンターでプリントしたものでもプリントの耐久性(耐光性)のあるものはあるのだが。
写真は記事とは関係ない。
送電線:GR DIGITAL、28mm相当、1/620、F3.5、ISO64、-0.3EV、プログラムAE
最近のコメント