Ricoh Caplio GX100に触ってきた2007年04月05日 00時00分01秒

カメラ博物館:GR DIGITAL、28mm相当、1/440sec、F3.5、ISO64、-0.3EV、プログラムAE

話題のリコーのコンパクトデジタルカメラ、Caplio GX100に触ってきた。東京・半蔵門にあるカメラ博物館で2007年3月13日(火)から6月24日(日)まで「リコー展」を開催中なのだが、そこに発売前のGX100が置いてあって触れるというので立寄ってみた。なお、入り口でリコーのカメラ(フィルム・デジタルいずれでも)を提示すると、入館料300円のところを200円にしてくれる(一番下のリコー公式ブログのリンク先参照)。私もGR DIGITALを提示して200円で入館した。

さて、注目のGX100のEVFだが、意外といい。コンパクトデジタルカメラは通常、液晶画面で撮影するので、それが背面の液晶か、覗き込む液晶かの違いがあるだけだからだ。ちょっと気になったのは、画面が正方形っぽい感じだったこと。4:3よりも正方形に近い画面のように感じた。感じただけで実際には視野率100%のはずだから、4:3なのだろう。また、EVFはマクロ時以外はどこにピントが合っているかは分からない。それはどのデジタルコンパクトカメラの背面の液晶でも同じことだ。ただ、EVF画面内の明るいところは白飛びして見えることがあるのだが、撮影後の画像を背面の液晶で見ると白飛びしていない。EVFの明るさと背面液晶の明るさの調整の問題なのかもしれないが、ちょっと気になった。なお、EVFは接眼部から目を離すと視野がケラレる。目を近づけて見ないといけない。ニコンF一桁のアクションファインダーのように使うことは出来ない(周囲がケラレて見えてもいいならそういう使い方も可能だが)。

問題のキャップとフィルターだが、ひょっとしてキャップ用の溝にフィルターをねじ込めるのではないかと期待していたのだが、鏡筒が伸びる際にレンズキャップの溝は本体側に残る。要するにレンズキャップ溝の内側の筒が伸びるということだ。そして鏡筒の先端にはなにも取り付ける部分はない。キャップをしているとスイッチを入れても鏡筒は伸びないが、キャップを外すといきなりにゅーっと伸びてくる。どういう仕組みでキャップの有り無しを検知しているのかはよく分からなかった。手を前にかざして暗くしたぐらいでは駄目でちゃんと鏡筒が伸びてきた。レンズ前玉は製品写真で見たとおり、奥に引っ込んでいるわけでもなく、GR DIGITALのようにフレアカッターが前にあるわけでもないので、掃除しやすそうだ。

各部の質感だが、明らかにGR DIGITALよりも劣る。露出モードダイヤルにロックがなくなり、かつ安っぽいダイヤルになった。それは別に構わないのだが、前後2つのダイヤルのうち背面側の親指で操作するダイヤルがダイヤルでなくなり、ダイヤル風のスイッチになった。左右にしか動かないジョイスティックがダイヤルのような半円で顔を出している感じ。従ってマニュアル露出の時に絞り側はクルクルと人差し指でまわして絞り値を変更できるが、シャッタースピードの親指側はカチカチと往復させるかしかない。倒したままだとシャッタースピードが進んでいくのかは試すのを忘れた。すまん。それで、親指側のダイヤル風3段スイッチは、ADJのプッシュボタンも兼ねているので、真ん中のまま押すと露出補正やISO感度などの設定が出てくる。それはGR DIGITALも同じなのだが、GR DIGITALの場合はダイヤル兼プッシュボタンなのでクルクルと軽く回せばよく、シャッタースピードを変更してるのに間違えて押して露出補正画面になることはなかった。ところがGX100はクルクルとまわせないのでしこしこダイヤル風ボタンを倒していると間違えて露出補正画面が出てきて面食らう。なんでこんなところをわざわざGR DIGITALと違えてしまうのだろう。本当に使いにくい。

以上とりあえず気がついた点を報告。

なお、GX100の展示品の外観を自分のカメラで撮影したり、GX100で撮影した画像を持ち帰ることは出来ない。

また、「リコー展」でKマウントの広角パンケーキレンズRikenon 28mm F3.5の展示が無いか探したが見つからなかった。

写真は、カメラ博物館。
カメラ博物館:GR DIGITAL、28mm相当、1/440sec、F3.5、ISO64、-0.3EV、プログラムAE

【関連】
リコー展に行ってきました!(リコー公式ブログGR BLOG)

【関連:2007年4月5日追記】
リコーCaplio GX100のEVFと内蔵フラッシュの関係(2007年04月03日)
意外な反響、リコーCaplio GX100(2007年04月02日)
GR DIGITAL ファームウェアV2.30キター!(2007年03月30日)
米ライフ誌、来月廃刊/Caplio GX100明日発表?(追記あり)(2007年03月27日)
【関連:2007年4月12日追記】
Ricoh Caplio GX100の画像サンプルがキター!(2007年4月12日)

【関連追記:2007年4月25日】
【実写速報】リコー Caplio GX100(デジカメWATCH)(2007年04月25日)
  【追記ここまで】
【追記:2007年5月16日】
Caplio GX100は機能拡張ファームウェアの予定なし(2007年05月16日)

コメント

_ CaskStrength ― 2007年04月05日 17時27分32秒

Haniwa様の報告、キター\(^o^)/

 実は私も今日の午前中に時間を空けていこうと思っていたのですが、定期券購入のトラブルで時間がなくなってしまい、あきらめました。JRのバカ。
 本当に購入する前に実物を見ておきたいのですが、どうかなあ。GRDより安っぽいとは他でも言われてますね。ダイヤルからの変更も残念…。なにより画を見たいです。

_ Haniwa ― 2007年04月05日 17時43分52秒

CaskStrength様
それは残念でしたね。平日夜間も開館して欲しいところです。

ダイヤルは慣れもあると思います。GR DIGITAL使っていると違和感ありますが、GX100だけ使う人は慣れると思います。ただ、前がダイヤルなのに後ろがダイヤルでないというのは…。

実写が楽しみですね。横木安良夫氏は画像は必ずいじっていると公言されてますので、リコーのサンプル待ちですかねぇ。田中長徳氏が大きな画像を出してくれないかなぁ。

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