Zaurus SL-C3200にインストールしたフリーソフト(追記あり)2006年11月14日 00時00分00秒

SHARP ZAURUS SL-C3200 + KWINS KW-S101C (with PKR and CF)

SHARP Zaurus SL-C3200でインストールしたフリーソフトウェアの紹介。

●【ブラウザ Opera】
まずは、ブラウザOpera。最初からインストールされているNetFront3.1も悪くはないのだが、大きなjpg画像が表示されない仕様らしく、例えば気象庁のアメダスの画像が表示されない。またJavascriptも完全に対応していないらしく、JR Cyber Stationの新幹線空席情報などが動作しない。それが不満で、Operaを導入。 Zaurusで使えるOperaにはいくつかバージョンがあるのだが、Opera 7.25が使い勝手がよい。なお、アドレスを表示させるには"g"を入力する。
http://www.zaurususergroup.org/feed/から
opera_7.25-lite-1_arm.ipkとopera-chartable_7.25-2_arm.ipkをインストール。
【追記2007年4月2日】上記でダウンロードできない場合は、
http://bryandeluca.com/cacko/feed/opera_7.25-lite-2_arm.ipkで。【追記ここまで】
(参考)http://pscatterb.exblog.jp/1560828/
なお、NetFront 3.1はアサブロのログインや記事更新は問題なくできるが、Opera 7.25はアサブロのログインができない。【追記:2006年11月29日】スペシャルカーネル導入後なぜかログインできる。しかし入力が変。使っているうちに、文字を確定しないと入力した文字が画面内に表示されなくなる。結局NetFront使うほうがいい点は同じ。【追記ここまで】【修正:2006年11月29日】これはWindows用のOpera 8、Opera 9では、同じくログインできない。【修正ここまで】

●【メモリー管理ソフト MemoryMonitorApplet(Ver1.1.2b)】
ブラウザOperaがどうやらメモリを大量に消費するらしく、Operaを導入するとメモリ不足の警告が出るようになる。ザウルスは既定ではスワップファイルを使っていないので、スワップファイルを作成すれば解決するのだが、それを簡単にするソフト、MemoryMonitorApplet(Ver1.1.2b)
MemoryMonitorApplet(Ver1.1.2b):追記あり(通勤電車で地下探検Reloaded)(↓以下に移転2007.07.04修正)
MemoryMonitorApplet Ver1.1.2b(レッドとザウルスの甘い生活)
SL-C3200ではHDDが搭載されているので、HDDに128MBのスワップファイルを作った。HDD非搭載モデルではSDカードやCFカードに作成すればいい。これで、メモリ不足の警告はでなくなった。

●【マルチメディアプレーヤー ZPlayer】
マルチメディア関係では、ZPlayerをインストール。Zaurusで再生できる動画の種類が増える。
ZPlayer
前提としてMPlayer for Zaurusが必要だが、上記サイトの指示に従ってインストールすればいい。

●【マルチアラーム時計 QTアラムーチョ】
目覚まし&タイマー機能のQTアラムーチョ。これは優れもので、電源OFFにしていても時間が来るとアラームが鳴ったり、指定されたアプリケーションを起動して何かをさせることが出来る。 ポッドキャスティングを通勤で聞く人が、出かける前に自動でザウルスにポッドキャスティングをダウンロードするのに使っているようだ。
マルチアラーム時計「QTアラムーチョ」Version 1.0.5
なお、上記株式会社 Hadecoは2007年3月末日で閉鎖するとのことなので、ダウンロードはお早めに。しかし残念なことだ。

●【インターネットラジオプレーヤー SHOUTcast Player】
インターネットラジオがZAURUSで聞けるSHOUTcastPlayer
SHOUTcast Player
これも前提として、RubyとRuby/Qteとmplayer for zaurusが必要だが、ZPlayerを入れる際にMPlayer for Zaurusを入れていれば、前の2つだけでいい。これも上記サイトの指示に従ってインストールすればいい。 私はPHSの低速回線でネットラジオを聞こうと思ったので、/home/zaurus/Settings/shoutcastplayer.conf内のpdelay値を4(既定は2)に、キャッシュサイズを1050KB(既定は350KB)にした。キャッシュサイズが大きいので音が途切れにくくなったが、最初に音が出始めるまでに時間が掛かる。 無線LANなどの高速回線の場合は規定値のままでいいと思う。

●【テキストエディタ ZEditor】
上記のパラメータなどをいじる場合に便利なのが、ZEditor
http://satoshi.web5.jp/f_soft/dw_zedit.htm
各種設定ファイルを修正するには、ZEditorのアイコンを長押しで「ルート権限で実効する」にチェックを入れる必要がある。ただし、そうすると重要なシステムファイルまでいじれてしまうので、自信のない方は普段はチェックを外しておいた方がいい。

●【ツリー型ファイル管理ツール Tree!ExplorerQT】
また、ツリー型でファイルを参照できるTree!ExplorerQTも便利。
Tree!ExplorerQT

●【位置情報取得 ざうもに】
さらに面白いのが、WILLCOM系のPHSカードを使っている人(bitWARPやKWINS含む)がおおよその現在地がわかるソフト、ざうもに
位置情報取得!ざうもにVer.0.0.1リリース
これは、WILLCOMのアンテナが発する位置情報を受け取ってYahoo!Mapで表示するというもの。従ってGPSのように正確な位置ではない。KWINSのKW-S101Cの感度がよいのか、すぐ近くにアンテナが多数あっても1km以上離れたアンテナと通信していることがあり、現在地を知るというよりは、どこのアンテナと通信しているのかを把握するソフトとして使っている。
【追記:2007年9月1日】
Zaurus用位置情報取得ソフト「ざうもに」とYahoo!地図情報の仕様変更 ― 2007年09月01日
【追記ここまで】
【追記:2008年3月11日】
以下のひとりぶろぐmoyashi様作成の改変版をお奨めする。
[Zaurus]PHSの位置情報で地図表示「ざうもに」改変版0.0.1.3(ひとりぶろぐ)
PHSの位置情報で地図表示「ざうもに」改変版 ― 2008年03月11日
【追記ここまで】

●【自動時刻修正ソフト timeadjust-ppp_1.3.0-1】
ザウルスの内蔵時計を正確に合わせるソフト、NetHelperApplet
Linuxザウルス/自動で時計合わせ
色々と書いてあって難しそうだが、上記サイトの下の方に書いてある「自動で時計あわせ クイックスタート」のtimeadjust-ppp_1.3.0-1_arm.ipkをダウンロードしてインストールするだけで、ネットにつなぐたびに修正してくれる。 ただ、このソフトの参照しているNTPサーバの一覧の中に、アクセスが集中して困っている福岡大学が入っていたりするので、/home/zaurus/Settings/timeadjust.confの中の福岡大学の行をコメントアウト(行頭に#をつける)した方がいいのだろう。 私はほかにアサヒネットのNTPサーバntp.asahi-net.or.jpも追加している。

【最後に】
以上、Linuxの知識がなくてもほぼインストールするだけで使えるZAURUSのフリーソフトを紹介した。インストールの仕方は簡単でipkファイルをZAURUSに何らかの方法で移してそのファイルをタップ(クリック)するだけでいい。 インストールするファイルをザウルスに移す方法は、CFカードやSDカードにコピーしてザウルスに挿すとか、別のPCとUSBケーブルで接続して移すとか、直接ZAURUSでネット上からダウンロードするなどの方法がある。

【追記:2006年11月25日】
ザウルスに最初から入っているアプリケーションについては、以下参照。
パーソナルモバイルツール“ザウルス”<SL-C3200>を発売 ・詳細ページ(シャープ 2006年3月7日)

【追記:2007年7月4日】
MemoryMonitorApplet(Ver1.1.2b)の配布元移転につきリンク先修正。

国民が「いざなぎ越え」景気を実感できない理由(森永卓郎)2006年11月15日 00時00分00秒

今回もカメラネタじゃなくてすまん。しかし、個人の懐具合は写真趣味にも影響するのでお許しを。

国民が「いざなぎ越え」景気を実感できない理由(構造改革をどう生きるか第57回:森永卓郎氏)
で森永卓郎氏が重要な指摘をしている。

だが、一般の国民は本当に景気拡大を実感しているだろうか。おそらく、これをお読みになっている人の9割以上は「ノー」と答えるに違いない。それはなぜか。

国民が景気拡大を実感できない理由は、大きく分けて二つある。

一つは、成果が勤労者(サラリーマン)に分配されていないことだ。これは、数字にはっきりと表れている。

(中略)

今回の景気回復は、単に回復力が弱いというだけではない。いざなぎ景気では、日本国中の多くの人に成果が行き渡ったのに対して、今回の景気回復で恩恵にあずかっているのは、労働者でなく資本家、地方でなく大都市、中小企業でなく大企業なのだ。

この景気拡大に、あえて名前を付けるとすれば「格差景気」というのがぴったりだろう。

国民が景気拡大を実感できないもう一つの理由は「税制」である。

今回の景気拡大の間、2002年度から2006年度において、個人に対してどれだけ増税があったか覚えているだろうか。配偶者特別控除の廃止、老年者控除の廃止、定率減税の半減、これだけで3.9兆円の大増税である。しかも、定率減税は、全面廃止に向けて動いている。

それだけではない。たばこや発泡酒の税金も2度にわたって引き上げられた。さらに、厚生年金保険料や健康保険料も上がり続けている。

国税庁の「民間給与の実態」によれば、サラリーマンの年収は昨年まで8年連続で下がっている。そのなかで、税金が上がり、社会保険料が上がっていくのだから、庶民に景気回復の実感などあるはずがない。

一方、法人課税は、その間に1.4兆円も減税された。しかも、上場株式の売却益に対する税率は、2003年から10%に引き下げられている。汗水垂らして働いた人びとの税金を増やす一方で、株を売り買いして濡れ手に粟の金儲けをしている面々の税金は下がっているのである。これほど理不尽なことがあるだろうか。

これに飽き足らずに、経済財政諮問会議は、法人に対するさらなる減税の検討を始めているというから驚きだ。

だが、そんな政策にもかかわらず、内閣支持率は60%を超えている。果たして、日本人にはそんなに金持ちが多かったのだろうか。さもなくば、日本人はよほどのお人好しであるというしかない。

次の参議院選挙で与党を勝たせると大変なことになると私は思っている。
第56回 「サブマリン」内閣が浮上したとき日本に何が起きる(森永卓郎)参照

デジカメWATCH「紅葉直前! 京都撮影ガイド」2006年11月16日 00時00分00秒

ちょっと忙しくて小ネタですまん。 今日はデジカメWATCHの【特別企画】紅葉直前! 京都撮影ガイド ~南禅寺から銀閣寺へと「哲学の道」を歩くの紹介だ。

内容はリンク先を見ていただくとして、注目はここだ。

高校時代の愛機はニコンF2フォトミックS。モータードライブやアクションファインダー他、かなりマニアックなアクセサリーまで揃え、ニコンオリジナルグッズのバッグで登校していた。

筆者の木村英夫氏のプロフィールなのだが、「ニコンオリジナルグッズのバッグで登校していた」って(笑)。どんな高校生だ(笑)。

ニコンD40キター、しかし…2006年11月16日 00時00分01秒

ニコンが新型のデジタル一眼レフ普及機、Nikon D40を発表した。
http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/slr/digital/d40/index.htm

最大の特徴は、AF-S,AF-Iレンズでしかオートフォーカスが効かないことだ。なんということだろう。普及機でもマニュアルフォーカスレンズでも露出計が働くようにしろ、と言ってきたのに、ニコンの出した回答はこれか。とほほ。

これは普及機だから、というなかれ。普及機での新しい仕様はニコンの目指す方向であって、かならず5年後10年後には上級機もその仕様になっていく。これはニコンがボディ内モーター路線*レンズ内超音波モーター路線に舵を切ったことを示すと思う。もちろん逃げ道は残されているが、ニコンはそうしたいと言うことだろう。
*2007年1月29日訂正。すまん、2ヶ月以上も間違いに気付かなかった(^ ^;

AF-S、AF-Iレンズでしかオートフォーカスは出来ず、ファインダースクリーンではピントは確認できない(実機を見ないと分からないが)、そんなカメラはニコンFマウントである必要があるのか。F5.6よりも明るいレンズでは非CPUレンズでもフォーカスエイドができるのがせめてもの救いだ。

ニコンには失望した。ますますボディと使えるレンズの関係を複雑にした。複雑になっても使えるレンズが増えるのならいいが、そうではないのだ。Ai以降なら中央重点でも露出計が働き、AFレンズはF3AF用以外はすべてAFが働く、そういう単純な組み合わせにできないのだろうか。そんなに機械連動が嫌なのか。絞りリングのないレンズは他で使えないし、ベローズにもつけて使えない。そんなレンズばかりにするならばキヤノンやソニーαの方がすっきりしている。キヤノンはアダプター経由で様々なレンズが使えるし(もっと重要なのはフルサイズがあって広角に困らないということ)、ソニーには天下のカールツァイスレンズが控えている。ニコンは何がウリなのか?ボディ内手ブレ補正もなければゴミ取りもない。レンズは種類が複雑で何が使えるのか素人には分からない。単焦点の広角レンズのラインアップは少ない。D40でAFが効くレンズって何本あるんだ?

怒り心頭に発してキヤノンEOS KISS Digital Xとマウントアダプターを買ってしまいそうだ。しかし、冷静に考えるとあの乱視の入ったようなキヤノン普及機のうねうねしたファインダーには耐えられそうもない。ペンタックスでニコンレンズがコンバージョンレンズなしで使えればなぁ。

【関連:2007年3月28日】
ニコン、ボディ内AFモーター廃止のまとめ(2007年3月28日)

【伊達淳一のレンズが欲しいっ!】トキナー AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.52006年11月17日 00時00分00秒

昨日のニコンD40は予想されたことではあったが、ニコンファンとしてはがっかりなものだった。さて気分を変えて、今日はトキナーのAPS-Cサイズ用魚眼ズーム。デジカメWATCHの
【伊達淳一のレンズが欲しいっ!】トキナー AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.5 ~想像以上に使える魚眼ズーム

興味深いのは、APS-Cサイズ撮像素子用のレンズなのだが、フルサイズでどこまで使えるかというリポート。

ただ、Kiss Digital Xの撮像素子サイズは、APS-Cサイズのデジイチ(デジタル一眼レフ)のなかでも、かなり小さめの部類だ。APS-Cサイズのデジイチとひとくくりにしているが、実際には、ニコンやペンタックス、ソニーのほうが、キヤノンよりもわずかに撮像素子が大きいので、その分、より周辺まで写ってしまう。もしかすると、Kiss Digital Xの撮像素子の小ささが有利に働いているのかも……、と思い、ほぼフルサイズの撮像素子を搭載しているキヤノンEOS 5Dで、イメージサークルとギリギリの周辺画質がどうなっているのかを確かめてみることにした。

すると、思わぬ収穫が得られた。ワイド端では明らかにイメージサークルが足らず、内蔵フードにもジャマされて画面周辺が大きくケラレてしまうものの、焦点距離14.5mm以上にズームすればケラレはなくなり、フルサイズ用の対角魚眼としても利用できるのだ。

もちろん、メーカー推奨外の使い方なので、使える画質かどうかは各自が判断してほしいが、手持ちのキヤノンEF 15mm F2.8 Fisheyeと比較してみても、むしろ周辺画質はトキナーのほうが上。EF 15mm F2.8 Fisheyeは超音波モーター駆動でもないし、実売価格もそれなりに高い。キヤノンEOSデジタルは、撮像素子サイズがバラバラなので、撮像素子サイズの大きな上位機種に買い換えるとデジタル専用レンズは使えなくなってしまうが、少なくともトキナーAT-X107は、フルサイズの対角魚眼として活用できる。そういう意味でも、投資がムダにならないレンズだと言える。

トキナー、いいぞ。頑張れ。しかし、ニコンD40じゃオートフォーカス(AF)が効かないのか。これはトキナーが悪いんじゃなくて、ニコンD40の仕様がしょぼいだけ。ああ、ニコンD40って、名玉トキナーAT-X 124 PRO DXでもAFが効かないのか。トキナー12-24はAFとMFの両立したレンズなのに。これはニコンのレンズメーカーに対する嫌がらせなのだろうか。

コシナ、Distagon 2/35,2.8/25発表&ニコン大判レンズ生産終了情報2006年11月20日 00時00分00秒

コシナは、Carl Zeiss Distagon T* 2/35 ZF,ZSレンズとCarl Zeiss Distagon T* 2.8/25 ZF,ZSレンズを11月17日にサイトで公開した。
Carl Zeiss Distagon T* 2/35 ZF,ZS
Carl Zeiss Distagon T* 2.8/25 ZF,ZS

Carl Zeiss Distagon T* 2/35 ZFレンズ(ニコンFマウント用)は、2006年12月1日発売予定で、本体希望小売価格(税別)\89,500。Carl Zeiss Distagon T* 2/35 ZS(M42スクリューマウント)は、2007年春発売予定、本体希望小売価格(税別)\89,500。

Carl Zeiss Distagon T* 2.8/25 ZFレンズ(ニコンfマウント用)は、2007年1月発売予定、本体希望小売価格(税別)\89,500。Carl Zeiss Distagon T* 2.8/25 ZS(M42マウント用)は、2007年春発売予定、本体希望小売価格(税別)\89,500。

ニコンFマウント用のZFだけでなく、M42マウント用のZSレンズも用意したところが、最近のペンタックスのK100D・K10D効果が現れているところだろう。ペンタックスの方は安いボディでも最新ボディでもM42マウントが機能を発揮するのに、ニコンの方はD200以上でないとカールツァイスZFレンズを普通に使えないのが痛い。値段も10万を切っていい線行っていると思う。値引率は悪そうだから、この価格から1割引ぐらいだろうか。

そのうちDistagon T* 2/28 ZFも出して欲しいなぁ。


ニコンは、11月17日、生産終了リストに、

  • ニッコールW 240mmF5.6(シャッターNo.3付)
  • ニッコールT ED720mmF16(シャッターNo.1付)

を追加した。

リコー、GR DIGITALの機能拡張ファームウェアを22日公開(デジカメWATCH)2006年11月20日 00時00分01秒

Ricoh GR DIGITAL and GV-1

デジカメWATCHによれば、リコーは、コンパクトデジタルカメラ「GR DIGITAL」のファームウェアを22日から同社Webサイトで公開するそうだ。
リコー、GR DIGITALの機能拡張ファームウェアを22日公開~NORMAL圧縮をRAW+JPEG記録時に追加

改良点は

RAWとJPEGの同時記録時のJPEGの画質で、圧縮率NORMAL設定時において、3,264×2,448ピクセルの「N3264」と、同640×480ピクセルの「N640」が選択できるようになる。従来、RAWとJPEGの同時記録時のJPEGの画質は、圧縮率FINEで解像度3,264×2,448ピクセルの「F3264」のみだった。
加えて、JPEGでアスペクト比3:2を記録する場合、圧縮率NORMALで解像度3,264×2,176ピクセルの「N3:2」が選択可能になった。従来、3:2での記録はRAWか圧縮率FINEだけだった。
さらに、オートブラケット使用時、露出の変更幅として±0.3EVが選択可能になった。これまでは変更幅が±0.5EVのみだった。なお、従来通りRAW記録時にオートブラケットは使用できない。
また、アップデートによりマクロ撮影時のAF性能が向上する。

どれもあまり使ってない機能だったりする…(^ ^;。 マクロ時のAF精度向上は恩恵に浴するが。RAWとJPEGの同時記録時のJPEGの画質を640×480ピクセルにすると若干記録速度が上がるのなら期待が持てるがどうなのだろう。RAW時はJPEG不要だから記録速度を上げてほしい、というのがユーザーの声のように思う。私はRAWは使わないが(笑)。

それよりも2GBを超えるSDカードへの対応って無理なのだろうか。もともとハードが対応していないとファームウェアでは何ともしがたいそうなので、もともと対応してないのだろうか。まあ2GBまで使えれば個人的には不満はないが。

また、50mmのテレコンバーターも欲しい。50mm F2.4なんて渋いスペックじゃないか(笑)。21mm、28mm、50mmと使えれば、私の用途では完結してしまうのだが。あとは、防水ケースぐらいか。

しかし、「店頭価格は8万円前後」って、全然下がってないなぁ。通販などでは若干下がり気味のようだが、ヨドバシやビックといったところでは変化なし。リコーの「2,3年はモデルチェンジなし」路線はうまく行っているということだろう。

踏みにじられた教育基本法審議 安倍アナクロ強権政治の誕生(立花隆)2006年11月21日 00時00分00秒

踏みにじられた教育基本法審議 安倍アナクロ強権政治の誕生(立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス:日経BP)

強行採決にいたる以前の、一見もっともらしい審議が積み重ねられていたかに見える部分についても、地方公聴会のプロセスで、実は政府側がお金をバラまき、ヤラセの質問をさせるなどしていたことが国会でバクロされた。民意を直接に問う民主的な手続きだったはずの公聴会が、民主主義とはほど遠い、見せかけだけの民主主義で、実は官製のサル芝居プロセスだったことがバラされてしまったのである。

その問題が国会の場で追及されようとしたまさにそのときに、15日の強行採決に次ぐ、強行採決となったわけだ。

いったい政府は何をそんなに急いでいたのか。それほど急いで採決する必要がどこにあるというのか。

【教育の理念を変更する理由はどこにもない】

安保条約のときは、安保条約の国会通過に合わせてアイゼンハワー米大統領が来日することが決まっていた。それに合わせての強行採決だった。

だが、今回の強行採決はいったい何のためだったのか。そのような日限を決められた重要日程は何もない。

教育基本法が安倍新内閣の最重要法案というなら、何よりも審議を十分に尽くすべきではなかったのか。

子供たちの自殺の問題、いじめ問題、学力低下問題、高校での必修課目未履修問題等々、日本の教育に問題が山積していることはよくわかるが、それらの問題と、教育基本法はまるで結び付きがない。 教育基本法は、まさに「基本法」そのものであって、教育というのは、そもそも何をどうすることをいうのかなど、教育の基本的な理念を論じた「理念法」である。高度に抽象的な思想的内容の法律である。日々の教育に具体的にどのような内容を盛り込むべきなのかなど、具体的条目をテンコ盛りにした学習指導要領のような「具体的コンテンツ法」ではないのである。

現行教育基本法の理念の部分は、世界のどこに出しても恥ずかしくないような立派な理念がきちんと盛り込まれており、その内容に、昨日、今日、明日でバタバタと改変しなければ困るような部分は一切ない。

強行採決に次ぐ強行採決をしなければならないような特段の事情は何もない。

教育基本法を改正する必要はないということと、なぜ安倍内閣が教育基本法を改めたがっているかについては、立花隆氏が朝日新聞2006年11月6日(月)東京本社版夕刊1面に詳細に書かれている。これがWebにアップされるのを待っていたのだが、強行採決されてしまってそちらの方に重点が置かれた記述になってしまった。残念。

【関連】
教育基本法改正案 このままでは反対です(日本弁護士連合会)

Carl Zeiss Distagon T* 2/35 ZF とNikkorとのデータ比較2006年11月21日 00時00分01秒

Carl Zeiss Distagon T* 2/35 ZFの試用速報等が、20日発売のカメラ雑誌に載っていた。実写は各誌をご覧戴くとして、スペック上の比較をしてみたい。 比較対象は、Ai Nikkor 35mm F2SAi AF Nikkor 35mm F2DAi Nikkor 35mm F1.4S

項目Distagon T* 2/35 ZFAi Nikkor 35mm F2SAi AF Nikkor 35mm F2DAi Nikkor 35mm F1.4S
レンズ構成7群9枚6群8枚5群6枚7群9枚
絞り羽根枚数9枚7枚7枚9枚
最小絞り22222216
最短撮影距離0.3m0.3m0.25m0.3m
質量510g280g205g400g
最大径*長さ65*73mm63*51.5mm64.5*43.5mm67.5*62mm
フィルター径58mm52mm52mm52mm
価格(税込)93,975円48,300円(生産終了)43,050円90,300円

データはそれぞれ、コシナ、ニコンの製品ページから引用。

こうして見ると、Carl Zeiss Distagon T* 2/35 ZFは、径はほとんど変わらないが、長くて重いレンズだということがわかる。 510gというのは、Carl Zeiss Planar T* 1.4/85 ZFの570gに匹敵する重さである。

さて、性能の方は使ってみないと分からないし、できれば来月以降のカメラ雑誌で特集を組んで欲しいのだが、公表されているデータを少し見ておこう。

まずは簡単な歪曲収差から。Nikkor 35mm F2の方はアサヒカメラ1991年1月号のニューフェース診断室(※1)でAi Nikkor 35mm F2(S?)とAi AF Nikkor 35mm F2Sのデータがある。 また、Ai Nikkor 35mm F1.4(非S)のデータは、アサヒカメラ1980年5月号ニューフェース診断室(※2)に載っている。 それと、コシナのサイトで公表されている図表から読み取れる数値とを比較してみる。
※1「ニューフェース診断室ニコンの黄金時代2」 2000年朝日新聞社に再録
※2「ニューフェース診断室ニコンの黄金時代1」 2000年朝日新聞社に再録

Ai Nikkor 35mm F2(S?)の方は最大で-1.8%で樽型の歪曲、Ai AF Nikkor 35mm F2Sは最大で-2.0%の樽型。またAi Nikkor 35mm F1.4は最大で-2.1%の樽型の歪曲。 これに対して、コシナのサイトの図表上ではCarl Zeiss Distagon T* 2/35 ZFは、-2%台前半(-2.3%ぐらいか?)の樽型の歪曲である。悪くはないが、優れているわけではない。

しかし、開放時のMTFデータは、Ai AF Nikkor 35mm F2SよりもCarl Zeiss Distagon T* 2/35 ZFの方が全体が上になっていて周辺まで落ち込みが少ない。絞り開放から周辺までかなりコントラストが高いことが分かる。 Ai Nikkor 35mm F1.4は、絞り開放時はふわふわなので比較するまでもないが、急に締まってくる絞りF2のデータがないので比較できない。

とかなんとかグラフを見て言ってても仕方ないので、早く誰か作例をみせてくだされ(笑)。

【追記】
現行のAi Nikkor 35mm F1.4も比較の対象に入れて加筆した。これを見ると値段的にもAi Nikkor 35mm F1.4を先に買うべきだ(って結局両方買うつもりなのか>自分)という気がしてきた(爆)。

【関連】
Nikkor 35mm地獄(Haniwaのページ:2004年5月26日)

Carl Zeiss Distagon T* 2.8/25 ZF とNikkorとのデータ比較2006年11月22日 00時00分00秒

昨日に引き続いて、今日はCarl Zeiss Distagon T* 2.8/25 ZF とNikkorとの比較を。 ただ、Nikkorは24mmなので、まったく同一画角のレンズではないことをご承知おきくだされ。 このあたりの焦点距離1mmの差は大きいので。

比較対象はAi Nikkor 24mm F2.8SAi AF Nikkor 24mm F2.8DAi Nikkor 24mm F2Sだ。

項目Distagon T* 2.8/25 ZFAi Nikkor 24mm F2.8SAi AF Nikkor 24mm F2.8DAi Nikkor 24mm F2S
レンズ構成8群10枚9群9枚9群9枚10群11枚
対角線画角81°84°84°84°
絞り羽根枚数9枚7枚7枚7枚
最小絞り22222222
最短撮影距離0.17m0.3m0.3m0.3m
質量460g275g270g300g
最大径*長さ65*66mm63*46mm64.5*46mm63*51.5mm
フィルター径58mm52mm52mm52mm
価格(税込)93,975円56,700円51,450円87,150円(生産終了)

データはそれぞれ、コシナ、ニコンの製品ページから引用。

しかし、Distagon T* 2.8/25 ZFは重いなぁ。F2.8の単焦点レンズとは思えない重さだ。Ai Nikkor 24mm F2Sは逆にF2クラスの単焦点レンズとしてはかなり軽い。Ai Nikkor 24mm F2.8Sと25gしか違わない。

さて、歪曲収差なのだが、コシナのサイトにある歪曲収差のグラフを見ると、最大で-2%台前半のいわゆる陣笠型の歪曲収差である。樽型の歪曲の割合が増していって途中でそれが減少に転じている。 面白いのは、アサヒカメラ2006年12月号132ページの試用速報では、なぜかAPS-Cサイズのデジタル一眼レフカメラD80で試写している点だ。 もしかしたら陣笠型の歪曲を悟られないように樽型である画面の中央だけで撮ったのかもしれない。 さらになぜか作例のキャプションには「超広角レンズにありがちな陣笠状の歪曲はない。」とある。 たしかにD80での作例ではそうだろうから嘘はついていないと思うが、できればフィルムでも撮って周辺部の歪曲収差がどれぐらいなのか示して欲しかった。 グラフ上では陣笠型のようでも実写では気にならないような収差補正の仕方なのかもしれないからだ。 このあたりちょっと気になる。今後の実写レポートでこの点を注視したい。

比較対象のニッコール24mmは、Ai Nikkor 24mm F2.8(非S)がアサヒカメラ1977年7月号のニューフェース診断室(※)で測定されている。 歪曲収差は最大で-2.2%の樽型で、「超広角としては苦しいところで、特にすぐれているとはいえない。」とされている。グラフを見ると若干周辺で戻しているので弱い陣笠型ともいえなくもない。
※「ニューフェース診断室ニコンの黄金時代1」 2000年朝日新聞社に再録

MTFのグラフは、やはり絞り開放時でDistagon T* 2.8/25 ZFの方が全体にコントラストも高く周辺部まで持ちこたえている。 しかし、F5.6に絞ったときは両者とも似たようなグラフだ。絞ったときに差が出るようではいけないのだろう。

Distagon T* 2.8/25 ZFはF2.8でこの大きさ重さという点と値段をどう評価するか、あとは0.17mという近接能力をどう評価するかで、評価が分かれるだろう。 もちろん実写の結果も大事だ。これも次号以降のカメラ雑誌での特集を期待したい。

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