HEXAR RFついに生産終了2005年09月09日 00時00分00秒

Konica(現コニカミノルタ)のフラッグシップだったレンジファインダーカメラ、HEXAR RFがついに生産終了だ。ドイツのカールツァイスが日本のコシナの生産でレンジファインダーカメラを復活させているというのに、惜しいことを。買ってないので文句言うのもなんだが、そのうち買うつもりでいた。こういう製品は頻繁に新製品を出さなくてもいいから、長く作り続けて欲しかった。生産中止するなら、135フルサイズのレンジファインダーデジカメを発売してからにして欲しい。まあ、コニカミノルタにそんな余裕は無いのかもしれないが。

実は、わたしがコニカミノルタのフィルムスキャナDiMAGE Scan Elite 5400IIを買う気がしなかったのは、メーカがコニカミノルタだったからだ。コニカミノルタは、中期経営戦略でフォトイメージング部門の「事業規模を縮小し、赤字から脱却」と明記していたので、いつフィルムスキャナから撤退するか予測がつかず、将来的なドライバのアップデート供給や今後の新OSへの対応などの不安があったからだ。おまけにDiMAGE Scan Elite 5400IIの店頭展示品は中身の無い外ケースだけの展示であった。そこまで窮しているのかと(笑)。今回のHEXAR RFの生産中止もこの規模縮小の計画に沿ったものだろう。だが、赤字の原因はHEXAR RFやTC-1のような個性的な製品の維持によるものだったのだろうか。こういう高級で高品質な製品をやめて、あるいは、αレンズのラインナップを縮小して明らかにタムロンのOEMであるようなレンズで代替していくことでコニカミノルタが生き残っていけると思っているのだろうか。私には、旧コニカの遺産が旧ミノルタ流の悪い戦略にどんどん飲み込まれていっているように思えてならない。フィルムにしてもコニカらしい特徴あるフィルムがどんどん中止になり、残っているのは他社で代替出来そうなものばかり(*)である。そうなると安く売るしか買ってもらう方法はなく、利益が薄くなってしまうように思う。コニカミノルタにしかできない何かを、手ぶれ補正以外でも残していかないとコニカミノルタの未来は暗いと思う。

*厳密に言うと、まだまだコニカミノルタのフィルムは特徴があって他社とは違う傾向だからこそ、私はまだコニカミノルタのネガフィルムを使っている。だが、明らかな特徴のあった、インプレッサ、セピア、コニカクロームMC、コニカ赤外などは生産中止だ。ミノルタに不信感があるのは、APS一眼でマウントを変更してみたり、αレンズのラインナップを縮小してみたり、何考えてるのか分からないから(笑)。しかし、35mmレンズが1本もないとは…。ニコンなんか現行AF,MFで3本もあるのに。それに、コニカ・ミノルタ両社の歴史を扱ったページでは、なぜかコニカの戦前の歴史がきちんと扱われていない。コニカのほうがはるかに歴史ある企業だし、合併時にコニカが存続会社なのに。

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