北川民次展(名古屋市美術館) ― 2024年08月13日 00時00分00秒
またまた徳川幕府再興のため(違)名古屋に行くことがあり、名古屋市美術館で開催中の特別展 生誕130年記念 北川民次展―メキシコから日本へを見てきた。
もともと北川民次氏について詳しかったわけではなく、余りに暑いので空き時間に徘徊して撮影するのを断念して、涼しい屋内の美術館に寄ることにしたら丁度やっていたのがこの特別展 生誕130年記念 北川民次展―メキシコから日本へだったのだ。
結論からいうと、この北川民次展はよかった。みんな見に行くべきだ。
何がよいのかというと、北川民次氏の作品は、民衆側に寄り添っており、権力側への批判がベースにあるからだ。また幼児児童芸術教育に長けていて、子どもたちの才能を伸ばそうというありようが素晴らしい。
さらにこの特別展は基本的に写真撮影が可能だったのも素晴らしい。撮影禁止はごくわずかで、雑誌などの資料と北川民次以外の作品が撮影禁止なだけだった。そのほかの北川民次作品は、他館所蔵品であっても撮影可能だった。すごい。なお、常設展の方は全面撮影禁止だ。
常設展では、ディエゴ・リベラ『プロレタリアの団結』(1933年 名古屋市美術館蔵)が興味を惹かれた。上段にレーニン、その左右にマルクスとエンゲルス、さらに左右にスターリンとトロツキーという絵画だった。写真を撮りたかったのだが、撮影禁止なので非常に残念だった。スターリンとトロツキーが共に書かれているのは珍しいのではないだろうか。トロツキーはメキシコに亡命しているのでメキシコの絵画に描かれるのは変ではないが、亡命の原因をつくり(ソ連からの国外追放)暗殺を指示したとされるスターリンがともに描かれているのは珍しい。このあたりはアートペーパー103 名古屋市美術館ニュース2016年冬号「特集“亡命はタンカーに乗って。”――トロツキーの亡命と暗殺をめぐる日本とメキシコの物語 」に詳しい(帰宅後に検索して知った)。作者のディエゴ・リベラは、メキシコ政府に掛け合ってトロツキーのメキシコ亡命を受け入れさせた人物らしい。
それで、帰宅してから調べると、この特別展 生誕130年記念 北川民次展―メキシコから日本へは、名古屋市美術館で2024年6月29日(土)~9月8日(日)で開催された後、世田谷美術館で2024年9月21日(土)~11月17日(日)まで開催され、さらに福島・郡山市立美術館で2025年1月25日(土)~3月23日(日)で開催されるようだ。西日本での開催がないのが残念だが、これは是非観に行ってほしい。私も世田谷美術館の北川民次展にもう一度行く予定。
約30年ぶりの大規模な回顧展。「北川民次展 ――メキシコから日本へ(仮)」が2024年6月から3都市で巡回へ(2023年11月17日Tokyo Art Beat)
2024.09.21 - 11.17生誕130年記念北川民次展―メキシコから日本へ(世田谷美術館)
郡山市立美術館 2024年度の展覧会
生誕130年記念 北川民次展―メキシコから日本へ
愛知・名古屋市美術館:2024年6月29日(土)~9月8日(日)
東京・世田谷美術館:2024年9月21日(土)~11月17日(日)
福島・郡山市立美術館:2025年1月25日(土)~3月23日(日)
図録は定価3,850円 (本体価格3,500円)のはずだが、名古屋市美術館のミュージアムショップでは3500円で買えた(レシートを見ると内税3500円)。交通系ICカードも使えたので、モバイルSuicaで買った。
北川民次 メキシコから日本へ(国書刊行会)
【写真1】水浴(北川民次 1929年 刈谷市美術館蔵):Nikon Z6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S、24mm、絞り優先AE(F8、1/25秒)、電子シャッター、ISO-AUTO(ISO 3200)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(3470K)、マルチパターン測光、オートエリアAF、手ぶれ補正ON(ノーマル)、自動ゆがみ補正ON(強制ON)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-85
【写真2】夏の宿題(北川民次 1970年 愛知県美術館蔵):Nikon Z6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S、24mm、絞り優先AE(F8、1/25秒)、電子シャッター、ISO-AUTO(ISO 2800)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(3850K)、マルチパターン測光、オートエリアAF、手ぶれ補正ON(ノーマル)、自動ゆがみ補正ON(強制ON)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-85
コメント
_ ノラ猫軍将軍山本ミケ六 ― 2024年08月15日 16時10分09秒
_ Haniwa ― 2024年08月17日 10時39分57秒
>>北川民次氏の作品は、民衆側に寄り添っており、権力側への批判がベースにあるからだ。
>
>ここ数十年だと注目前にデン〇ウ吐く呆導にイメージをアレされて消さr……、
北川民次さんが生きておられた頃は名古屋のマスコミも名古屋の大企業も作品を頼んでいるのでデン〇ウ吐く呆導にイメージをアレされてはなかったんでしょうね。
中部日本放送のCBC会館壁画とカゴメ旧本社壁画
ttps://casa-felice.co.jp/art-framework/tamiji-nagoya/
瀬戸市立図書館壁画
ttps://casa-felice.co.jp/art-framework/tamiji-2019-library/
北川民次氏が壁画を手がけるのは、メキシコ革命でのメキシコ壁画運動の影響があるようです。
メキシコ壁画運動
ttps://artscape.jp/artword/6846/
北川民次と「野外美術学校」
──日本人画家の見たメキシコ・ルネサンス──
田中敬一
ttps://core.ac.uk/download/pdf/228936596.pdf
日本現代美術におけるメキシコ壁画運動の影響について
加藤薫
ttps://kanagawa-u.repo.nii.ac.jp/record/2309/files/%E9%BA%92%E9%BA%9F17%E5%8F%B7-04.pdf
>まぁ罪務省メガネ政権なら税に関する闇以外の事は比較的放置でしたが次の政権はどうなるのでしょう、
>Haniwa氏の管轄地域のポエマーの子泉は人口が5千万人が最適とか言う、
>例の教団みたいな事を言い出しててヤバイです、
>Haniwa氏が何とか指導しないと……
自民党は総裁→首相をすげ替えて誤魔化す作戦なんでしょうね。
残念なことにおそらく自民党の支持率は上昇するでしょう(泣)。
子泉氏の地元ヨ○スカ住民はもう少し考えた方がよいと思いますよ。
人口減少率もトップを走っています(泣)。
ttps://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC116UZ0R10C23A1000000/
あと、ヨ○スカって水道水を三浦半島外に頼っていて、半島にある断層がずれると完全に水道が遮断される危険性があります。いろいろと対策はなされているようですが…。
ttp://library.jsce.or.jp/Image_DB/eq1994/proc/00061/14-0032.pdf
いつまでも子泉一族の支配を許していていいんですか?
>>また幼児児童芸術教育に長けていて、子どもたちの才能を伸ばそうというありようが素晴らしい。
>
>Haniwa氏も才能を伸ばしてもらいましょう!、
>猫と和解できるような才能を獲得できれば幸いです。
北川民次美術教育論集 上・下巻(創風社)
上巻 ―『絵を描く子供たち』『子供の絵と教育』―
解説・安藤幹衛 360頁 A5判上製 本体2800円 ISBN4-88352-006-4
下巻―美術教育とユートピア―解説・島崎清海
360頁 A5判上製 本体2800円 ISBN4-88352-007-2
ttp://www.soufusha.co.jp/kikan/kikantamiji.html
名古屋市美術館でも売っていたのですが、高かったので図録だけ買いました。
そのうち買って読んでみたいですね。
絵を描く子供たち メキシコの思い出(岩波新書)
著者 北川 民次 著
通し番号 青版 E-69
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 芸術
刊行日 1952/12/10
ISBN 9784004140696
Cコード 0271
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 232頁
定価 1,144円
在庫 在庫あり
ttps://www.iwanami.co.jp/book/b618986.html
これは買いました。私も才能伸びそう(笑)。
>猫と和解できるような才能を獲得できれば幸いです。
これは難しいですね(泣)。
しかし、Haniwa地区の野良猫を被写体にすることによって和解できるのかも知れません。
昨日うちの前を通っていた野良猫(白)は痩せてへろへろになってました。
ちゃんとHaniwa家を横切らずに避けているところは偉い。
_ ノラ猫軍将軍山本ミケ六 ― 2024年08月20日 09時47分41秒
その猫はインドで厳しい修行をしているのです、
ついこの間乳粥をあるやさしい女性から貰って命を繋いだばかりです、
将来キノコを食べて……
_ Haniwa ― 2024年08月21日 17時21分14秒
>>昨日うちの前を通っていた野良猫(白)は痩せてへろへろになってました。
>
>その猫はインドで厳しい修行をしているのです、
>ついこの間乳粥をあるやさしい女性から貰って命を繋いだばかりです、
>将来キノコを食べて……
『形あるものは必ず滅すのです。自分自身と真理の教えである仏法をたよりに怠ることなく修行につとめ、生きなさい』と諭すのでしょうかねぇ(泣)。
今朝も出がけに見かけました。疥癬に掛かっているような…(泣)。
インドの山奥で♪というメロディが頭の中で鳴ってしまいました(違)。
インドでキノコといえば、最近はクラウドファンディングやソーシャルビジネスでキノコ栽培があるみたいですね。それで貧困から脱出できれば。
ノラ猫軍も軍資金にキノコ栽培とかどうでしょうか。
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ここ数十年だと注目前にデン〇ウ吐く呆導にイメージをアレされて消さr……、
まぁ罪務省メガネ政権なら税に関する闇以外の事は比較的放置でしたが次の政権はどうなるのでしょう、
Haniwa氏の管轄地域のポエマーの子泉は人口が5千万人が最適とか言う、
例の教団みたいな事を言い出しててヤバイです、
Haniwa氏が何とか指導しないと……
>また幼児児童芸術教育に長けていて、子どもたちの才能を伸ばそうというありようが素晴らしい。
Haniwa氏も才能を伸ばしてもらいましょう!、
猫と和解できるような才能を獲得できれば幸いです。