SIGMA 17mm F4 DG DN | ContemporaryのニコンZマウントって出ないの?2023年05月01日 00時00分00秒

港の見える丘公園 イングリッシュローズの庭(横浜市中区):Nikon Z6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S、62mm、絞り優先AE(F8、1/60秒)、ISO-AUTO(ISO 100)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(5390K)、マルチパターン測光、 ワイドエリアAF(L)、手ぶれ補正ON、自動ゆがみ補正ON(強制ON)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-85

当ブログでは珍しくSIGMAレンズネタだ。交換レンズレビュー SIGMA 17mm F4 DG DN | Contemporary 手のひらにのる超広角レンズ 高品位な外装・操作感も魅力(デジカメWatch 三井公一 2023年4月28日)をみて、いいレンズだなぁと思った。

何がいいって、コンパクトで映りがいい超広角レンズである点。

外観寸法はφ64.0×48.8mmで重量は225gと、常にカメラに装着しておける感じがいい。今回使用した小型フルサイズ機ソニー「α7C」にもピッタリであった。気軽に超広角スナップ撮影を楽しむことが可能である。

ニコンZマウントには、NIKKOR Z 20mm f/1.8 Sよりも焦点距離の短い単焦点レンズはなく、NIKKOR Z 20mm f/1.8 S自体も「寸法:約84.5mm(最大径)×108.5mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで)、質量:505g」なのだ。映りに定評のあるNIKKOR Z 20mm f/1.8 Sだが、大きくて重すぎる。超広角レンズで手軽にスナップするレンズがニコンZマウントにはない。

NIKKOR Z 14-30mm f/4 Sも定評のあるレンズだが、「寸法:約89mm(最大径)× 85mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで、沈胴時)、質量:約485g」なのだ。重くて大きい。

NIKKOR Z 20mm f/1.8 SもNIKKOR Z 14-30mm f/4 Sもいずれ買うつもりでいるレンズなのだが、もっと軽くてコンパクトな超広角レンズがほしい。CONTAX G用Biogon T* 21mm F2.8がコンパクトでいいのだが、周辺部にブルーグリーンの色被りが出るので、それで撮った写真単体でみたときは我慢できても、他のレンズで撮った写真と並べるとどうしてもその色被りが気になる。コンパクトで軽くてミラーレスデジタル一眼レフでちゃんと撮れるレンズが欲しい。

そこで、SIGMA 17mm F4 DG DN | Contemporaryみると、いいやん。値段もアマゾンだと8万円ちょうど、ヨドバシやビックカメラだと8万8千円で、NIKKOR Z 20mm f/1.8 Sよりも手の届く値段だ。

ニコンZマウント用のSIGMA 17mm F4 DG DN | Contemporaryが出るのを待ちたいが、ニコンはZマウントでは提携外のサードパーティを閉め出しているので、ニコンがうんといわないとサードパーティのレンズは発売されない。そう考えるとミラーレスでSONYが売れているのも分かる。レンズの選択肢がたくさんあるからだ。

Zマウントのカメラが売れないとサードパーティもニコンZマウント用に交換レンズを出したいと思わないし、さらにニコンの許可が必要となったらますますニコンZマウント用にレンズを出したいとは思わない。まさに負のスパイラル。

フィルム時代の対称型広角レンズを使うにはZマウントの方がよいかなと思って、ニコンZマウントにしたが、失敗だったかなと思うようになってきた。いいよなぁSONY Eマウント。SONY Eマウントは、サードパーティ製レンズもマウントアダプターも豊富だから、いまのニコンZマウントシステムを全部売り払って、SONY Eマウントにするのもいいかもなぁと思い始めた。SONY EマウントにしてもニコンFマウントのレンズはマウントアダプターでそのまま使えるし。Fマウントレンズで使える機能もニコンがFTZで十分な互換性を保っていないので、SONYで使っても同じだ。乗り換えの障壁は低い。乗り換えるのならまだZマウントレンズを買い揃えていないいまのうちかもと思い始めたSIGMA 17mm F4 DG DN | Contemporaryレンズであった。

【関連】
シグマ、フルサイズミラーレス用“Iシリーズ”最広角の「17mm F4 DG DN | Contemporary」(デジカメWatch 2023年4月3日)
SIGMA 17mm F4 DG DN | Contemporary(PHOTO YODOBASHI 2023年4月19日)
PHOTO YODOBASHIの作例は明るいところで撮ったものが少なくて四隅の具合がよく分からないなぁ。レンズの性能が分かる撮り方してくれ。PHOTO YODOBASHIは従業員の作品発表の場なのか?


写真は記事とは関係ない。
港の見える丘公園 イングリッシュローズの庭(横浜市中区):Nikon Z6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S、62mm、絞り優先AE(F8、1/60秒)、ISO-AUTO(ISO 100)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(5390K)、マルチパターン測光、 ワイドエリアAF(L)、手ぶれ補正ON、自動ゆがみ補正ON(強制ON)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-85

F8まで絞っているのだが、ほぼレンズの最短撮影距離(0.3m)なので結構ボケている。F8まで絞っているのにうしろの輝点が玉ボケみたいにきれいなのには感心した。円形絞りが効いてますな。

NIKKOR Z 24-70mm f/4 Sは、寸法:約77.5mm(最大径)× 88.5mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで、沈胴時)、質量:約500gだから、NIKKOR Z 14-30mm f/4 Sもほぼ同じぐらいなので、NIKKOR Z 14-30mm f/4 S買ってもそんなに変わらないか…いや、SIGMA 17mm F4 DG DN | Contemporaryは軽くて小さいよなぁ。別にズームである必要もないんだから。やっぱりカメラはレンズですよ、そしてレンズ選択肢ですよ。

コメント

_ タロウカジャ ― 2023年05月01日 16時40分53秒

レンズ沼に楽しく溺れる真骨頂です。
Zマウントを捨ててαマウントに乗り換えるなんてなかなか気持ちの良い発言です。
私の様にDfを抱えて、未だにグズグズとFマウントレンズが増殖させている者からみると、まことに思いっきりが良いですね。
ついでに噂から予告になったZ8に対するコメントもよろしくお願いします。
結果が固まりましたらご報告をお待ちしております。

_ Haniwa ― 2023年05月02日 10時21分20秒

タロウカジャ様

>レンズ沼に楽しく溺れる真骨頂です。

使いたいレンズがあるからそのカメラを選ぶ。至極当たり前のことだと思っていますが、問題は先立つものが…。

>Zマウントを捨ててαマウントに乗り換えるなんてなかなか気持ちの良い発言です。

これにはいろいろ伏線があるように自分でも思います。

まずはニコンがもうかなり以前から従来ユーザーを切りたがっているくせに、都合のよいときだけ伝統のニコンみたいに使っているところにはもう辟易していたので、ミラーレスでは他社に行きたいと思っていました。ところが、撮像素子前のカバーガラスの厚み問題でニコンが古い対称型レンズと相性がマシというので、Z6にしたのでした。

ただ、CONTAX G用Biogon T* 21mm F2.8は名玉なのに、やはりZ6では完全ではありません。ほかのコンパクトな超広角レンズを調べてみましたが、今世紀に入ってからのレンズでもフィルム時代のものはやはりミラーレスでは像面湾曲や色被りがあるようです。コシナの超広角レンズもフィルム時代のVMマウントのものはそうみたいです。

それでもニコンにコンパクトな超広角レンズがあればいいのですが、現状はありません。

NIKKOR Z 28mm f/2.8も解像力がもう一息で、絞っても解像力は向上しないレンズです。がっかりです。中古屋に溢れているのがよくわかります。Fマウントのどの28mmと比べてもNIKKOR Z 28mm f/2.8はもう一息の解像力だと思います。1 NIKKOR 10mm f/2.8もそんな感じのもう一息レンズだったので、ニコンは28mmのミラーレス用単焦点はこんなもんだろと思っているのでしょうね。「これ1本で行く」というにはちょっと性能が足りないレンズだと思います。

そうしているうちにNIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VRが発表になりました。
安くて18~42mm相当のいいレンズだと思います。
しかし、Fマウント時代にさんざんDXフォーマットで超広角側に苦しめられて、やっとミラーレスでFXに移ったら、こんどはDXの超広角側が充実ですか。なんかNIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VRの発表で、プツッと何かが切れたと思います。

SONYについては何も情報収集していないので、これから標準ズームとなにかボディを調べます。

>私の様にDfを抱えて、未だにグズグズとFマウントレンズが増殖させている者からみると、まことに思いっきりが良いですね。

移行するのに出費もあると思いますので決行はまだ先だと思いますが、ずっとくすぶっていたものがDXレンズの充実とシグマのいい超広角単焦点レンズで一気に燃え上がった感じですね。もうニコンのミラーレスは要らない、と。

Fマウントはよいと思います。私もZシリーズを手放すことはあっても、Fマウントのレンズは残すつもりです。レンズそのものはZシリーズのSが付いたものの方がよく写るとは思いますが。

>ついでに噂から予告になったZ8に対するコメントもよろしくお願いします。
>結果が固まりましたらご報告をお待ちしております。

Z8はあまり興味ありません。カメラ買うよりもレンズです。あと、ニコンZのオートフォーカスは使いにくいです。とっさにAFターゲットの大きさや種類や分布を変えられないので、いまだにまごまごします。FマウントのDSLRの方が操作性はよかったと思います。

忙しくなかったらもうどこかにZシリーズ売りに行くところですが、SONYも調べないといけないので、気長にお待ちください。SIGMA 17mm F4 DG DN | ContemporaryのニコンZマウント用が発表になったら気が変わる可能性もありますし、まだ迷いもあります。

ただ、いったんマウント変更・移行というのが頭にちらつくともうニコンの新しいレンズを買う気は失せてしまうので(今買ったらまた移行がしにくくなります)、しばらくもやもやするとは思います。お金に余裕があるならば、いまのZはそのままで何も考えずにスパッとα7CとSIGMA 17mm F4 DG DN | Contemporaryを買うんですけれども。

SIGMA 17mm F4 DG DN | ContemporaryとSONY E→Nikon Zマウントアダプターというのも若干可能性がありますが、シグマレンズの性能が十分に発揮できるのか不明ですので(こういうマウントアダプター経由情報が少ないのもニコンZのシェアが低いからでしょう)、だったらスパッとSONYに行った方がいいと思っています。

あと、ニコンZの方が古い対称型レンズに向いているはずなのに、なぜかネット上にはSONY Eマウントと古い対称型レンズの情報ばかりがあります。ニコンがミラーレスにもたついている間に差が付いてしまったんだと思います。その辺も不満ですね。

そういえば記事には書かなかったですが、SIGMA 17mm F4 DG DN | Contemporaryって絞り環あるんですね。一時期絞り環なくしていたのに、ミラーレス用交換レンズでしれっと絞り環復活しているのはなかなか評価できますね。絞り環にAポジションがあるのもよいです。ただ、絞り環の回転角といいますか設定値の間隔がちょっと狭いような気はします。

ともかくぼちぼちとSONYの情報収集します。

_ ノーネームしたん ― 2023年05月07日 16時27分34秒

>そう考えるとミラーレスでSONYが売れているのも分かる。レンズの選択肢がたくさんあるからだ。

Nコンにソニーの商売のうまさがあれば…、
タイマー抜きで経営方針nDNAを移植できないのでしょうかねぇ。

>イングリッシュローズの庭

ハニワ庭もマタタビを植えてみましょう………

_ Haniwa ― 2023年05月11日 10時14分01秒

ノーネームしたん様
>>そう考えるとミラーレスでSONYが売れているのも分かる。レンズの選択肢がたくさんあるからだ。

>Nコンにソニーの商売のうまさがあれば…、
>タイマー抜きで経営方針nDNAを移植できないのでしょうかねぇ。

純正レンズがたくさんあるのならばいいのですが、いまだにZマウントの魚眼レンズもないですし。Fマウントを流用するとアダプター分出っ張ってしまうのでよくないです。AI AF Fisheye-Nikkor 16mm f/2.8DやAF DX Fisheye-Nikkor 10.5mm f/2.8G EDではオートフォーカスが効きませんし。

FTZマウントアダプター買ったときは70-300mmとかマクロアポランター125mmとかどどっと400をよく使っていたので気にならなかったですが、短いレンズを使うとFTZの三脚座って邪魔ですね。左手を添えるところに来ますから。FTZ IIがほしくなりますが、そんなの買ったらまたSONYへの移行が遠のきますし(泣)。やっぱりニコンZシリーズってかつてのニコンらしくない気が利かないシリーズだと思います。

>>イングリッシュローズの庭

>ハニワ庭もマタタビを植えてみましょう………

ノラ猫が集まってきてヘロヘロになっているところを一網打尽にして、訓練して送り出します(泣)。

_ タロウカジャ ― 2023年06月22日 22時51分30秒

HANIWAさんの返信を読まして頂いて、シグマのIseriesはなかなか魅力的なシリーズですね。LマウントとSONYEマウントだけなのが残念ですが、17mmf/4から90mmf/2.8まで9本、マウントは勿論外装も金属の削り出し、これで描写力に不満がなければ一度使ってみたいですね。
Zで無理ならFマウントでと思います。

_ Haniwa ― 2023年07月02日 23時22分09秒

タロウカジャ様
お返事が遅くなってすみません。m(_ _)m

>HANIWAさんの返信を読まして頂いて、シグマのIseriesはなかなか魅力的なシリーズですね。LマウントとSONYEマウントだけなのが残念ですが、17mmf/4から90mmf/2.8まで9本、マウントは勿論外装も金属の削り出し、これで描写力に不満がなければ一度使ってみたいですね。
>Zで無理ならFマウントでと思います。

シグマのこのシリーズはなかなか魅力的で、シグマらしいなぁと思いました。

ニコンは、Zシリーズのロードマップを見ると、35mmサイズ(FX)の超広角側は、ズームでいいと思っているようですね。最近の新ズームで沸き返っているのを見て、今さらながらに気づきました(遅すぎ)。

NIKKOR Zの新しい望遠ズームは性能も価格も素晴らしいようなのですが、これってやはりZ9かZ8でないとうまく撮れないんじゃないかと思いました。Z6のオートフォーカスでこれらの望遠ズームを使って撮るイメージが湧きません。

ニコンはZシリーズでスナップ撮影はFXではなく、DXの方でと思っているフシがありますね。しかしZfcなどDXのZボディにはボディ内手ぶれ補正がないですし、ゴミ取り機能もないので、私は興味が湧きません。なんだかなぁ、ですね。

こういうシグマのコンパクトな超広角レンズとZのFXでスナップしたいんですけれども…。SONY α7C買い増して少しずつSONYに移行するのも手かなぁとも思います。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
私がよく言う「ニコンはレンズの○○環を無くすな」の○○とは?
aperture(stop)の日本語

コメント:

トラックバック

Google
WWW を検索 haniwa.asablo.jp を検索
asahi-net.or.jp/~sp5j-hys/ を検索
※ブラウザで「保護されていない接続」「安全ではありません」などの表示が出る場合はSSL対応のhttps://haniwa.asablo.jp/blog/の方にアクセスしてください。お気に入り・ブックマークもSSL対応の方に変更をお願いします。(2021/02/23)