コシナ、ニコンZ用の「MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical」を11月発売(デジカメWatch) ― 2022年10月15日 00時00分00秒
なかなか更新できずすまんです。今日はカメラネタだ。コシナ、ニコンZ用の「MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical」を11月発売(デジカメWatch)なのだそうだ。
長年のMACRO APO-LANTHAR 125mm F2.5 SL愛好者なので、MACRO APO-LANTHARの新しいレンズがそれもニコンZマウントで出るのは喜ばしい。ニコンとのライセンス契約に基づいて電子接点によるボディとの情報通信が可能なのもよい。
MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical Z マウント(コシナ)
ただ、気になるのは「最大撮影倍率は1:2」というところだ。これって最大撮影倍率1/2ということだよね。2倍だったらもっとアピールするよね。うーん、まあ1/2まででもかなり使えるとは思うけど、ズームレンズでそれぐらい寄れるのはあるからなぁ。たとえば私の持っているAi AF Zoom Nikkor 28~105mm F3.5~4.5D(IF)はマクロモードにしたときに撮影倍率1/2まで可能で、そのときの写りも悪くない。
マクロ名乗るんなら1/2倍を超えて欲しかったなぁ。あっ、でもAI Micro-Nikkor 55mm f/2.8Sも1/2倍だった。ただ、AI Micro-Nikkor 55mm f/2.8Sは、PK-13使えば等倍までいけてレンズ鏡筒にはPK-13使用時の倍率目盛りもあった。それからするとMACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical Z マウントはちゃんとした倍率を確認して撮影するような用途にはちょっとどうなんだろうと思う。
愛用のMACRO APO-LANTHAR 125mm F2.5 SLも鏡筒が長くて繰出しが多いレンズなのに、三脚座がなくて画竜点睛を欠く感じがずっとしていたのだが、これはニコンZマウントで使うときに三脚座の付いたFTZを買ったので不満は解消した。Fマウントで使うときは不満が残るが。こういうところがコシナは詰めが甘いなぁといつも思っている。
あと、MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical Zは、SONYのEマウント用が既に2017年に発売されていて(コシナ、Eマウントレンズ「MACRO APO-LANTHAR 65mm F2」を発売 "フォクトレンダー史上、最も優秀なマクロレンズ" 5軸手ブレ補正にも対応(2017年7月19日 デジカメWatch))、その製品写真を見ると、ソニーEマウント用には赤緑青のラインが入ったロゴがあるのだが、今回のニコンZマウント用にはそれがなさそうな点が気になる。先端に絞りリングがあるようで、その関係からか赤緑青のラインのロゴを入れるスペースがないような感じだ。うーん。雰囲気重視ならここは譲っちゃ駄目だろう。
とはいえ、コシナのニコンとのライセンス契約の下で、開発・製造するレンズが増えるのはよいことだ。個人的にはHELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical とかSUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical IIIなどの超広角単焦点レンズのニコンZマウントに最適化されたものに期待したい。あるいはBiogonやHologonのコピーで、でもNikon Zマウントの像面湾曲にきっちり対応したようなのも期待したい。コシナならできる。
写真は記事とは関係ない。
国鉄110形蒸気機関車(横浜市中区、JR桜木町駅(初代横浜駅)併設「CIAL桜木町 ANNEX」の「旧横濱鉄道歴史展示(通称・旧横ギャラリー)」所在):Nikon Z6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S、24mm、プログラムAE(F4開放、1/40秒)、ISO-AUTO(ISO 100)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(5380K)、マルチパターン測光、 ワイドエリアAF(S)、手ぶれ補正ON、自動ゆがみ補正ON(強制ON)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-85、Nikon NX Studio Ver.1.1.0 64bitでRAW(NEF)から現像・アクティブDライティング標準
国鉄110形蒸気機関車は、150形(1号機関車・交通博物館→鉄道博物館蔵)などと共に、1872年(明治5年)の日本初の鉄道開業の際にイギリスから輸入された蒸気機関車5形式10両のうちの1形式で、1両のみが輸入されたものらしい。1871年(明治4年)、ヨークシャー社 (Yorkshire Engine Co., Meadow Hall Works) 製(製造番号164)で、国鉄、私鉄を通して日本唯一のヨークシャー製蒸気機関車であったそうだ。
国鉄110形蒸気機関車は、1923~4年の廃車後は国鉄大宮工場に保存されていて、1962年の鉄道開業90周年を記念して開設された東京都青梅市の青梅鉄道公園に移設展示されていた。あとで青梅鉄道公園に行ったときの写真を探してみる。その後2018年から修復作業に入って2020年1月からこの桜木町に保存されているらしい。
桜木町はよく行くことがあったのだが、この国鉄110形蒸気機関車がどこにあるのか探してもよく分からなかった。「CIAL桜木町」というのがくせ者で、何カ所かに別れている。そのうちの関内寄りの「CIAL桜木町 ANNEX」の1階にあった。道路で隔てられているので「CIAL桜木町 ANNEX」は寄ったことがなかった。たしか、大昔はこの「CIAL桜木町 ANNEX」を分断する道路はなく、国鉄やJRや東急の桜木町駅の改札(当時は改札が関内方面に向いていた)を出ると、いまの桜木町郵便局までそのまま一直線だったように思う。でもまあ今回やっと場所が分かった。何年か前までリンガーハットとかがあった場所だと思う。シァル桜木町アネックス〒231-0062 神奈川県横浜市中区桜木町1丁目1のGoogle map
なお、Nikon NX Studio Ver.1.1.0 64bitでRAW(NEF)から現像してアクティブDライティング標準にしたら側面がよく見えるようになった。そのときJPEGに書き出す際に、「撮影情報を削除する」にチェックを入れても、Windows10のエクスプローラーでサムネイルにカーソルを当てただけで撮影日時が表示されてしまうので、このNX Studioの「撮影情報を削除する」は信用してはいけないと思う(細かな撮影情報は消えていても撮影日時などが消えていない模様)。仕方ないのでExifEraserというフリーアプリでEXIFを完全に消去した。ニコンのアプリケーションは、一般の同種アプリと同じ用語を使ってとんでもないことをすることがあるので要注意だ(かつて位置情報をExifに書き込まず、サイドカーに書き込むというNX-iとかいうアプリがあった。知らずにせっせと書き込んでいた位置情報はNX-iのサポートが終わった時点で無駄になった)。位置情報でいえば、NX Studioの位置情報追加機能はちゃんとExifに書き込んでくれるものだったが、Ver.1.2.0にバージョンアップした際にしれっとその機能を削除した。ニコンのアプリケーションは信用ならないので、最小限の画像補正にだけ使うことにしている。
コメント
_ タロウカジャ ― 2022年10月15日 13時31分25秒
_ ノラ猫軍将軍山本ミケ六 ― 2022年10月17日 14時38分16秒
まぁ色々と不満や注文はあるのでしょうがとりあえずHaniwa氏が人柱で…、
で
コシナ以外の某レンズメーカーは出すんでしょうか?、
他にない存在のレンズとか、
定番品でも値段がお安ければZシェアがドンと伸びる可能性もありますし気になる。
>国鉄110形蒸気機関車
こういう機関車を見ると「やえもん」を思い出すのですが、
どうも230形機関車が絵本の絵に近いモデルみたいなことが書かれてましたが…、
いゃ…どうかなぁ。
>ニコンのアプリケーションは、一般の同種アプリと同じ用語を使ってとんでもないことをすることがあるので要注意だ
何か権利の絡みでしょうかねぇ?。
_ めがねのパイロット ― 2022年10月18日 19時58分20秒
朗報ですね。
私もこれは気になります。
110mmになるとAF欲しいですが、65mmならまだMFでも、とも。
等倍ではないのは確かに残念ではありますが。
サイズ的にも重さ的にも手軽さを求めると、この辺が落としどころでしょうか。
ただ、24-70/2.8Sをと思っていた矢先なので、優先順位が・・・
_ Haniwa ― 2022年10月29日 11時18分16秒
お返事が大変遅れてすみません。m(_ _)m
>コシナレンズがニコンとライセンス契約を行って続々とレンズを供給しているのは誠に喜ばしい限りです。後は、タムロンブランドでどれだけ供給されるのか期待されるところです。
ニコンZマウントはサードパーティ製レンズがほとんどありませんでしたから喜ばしい限りです。タムロンの評判のよいレンズはどんどんZマウントで出して欲しいですね。
>今回のアポ65mmf/2の倍率が1/2であることにHaniwa様は不満を述べておられますが開放F値がf/2であることから解放で近接撮影時の画質を優先したのではないかと思います。
オリンパスもOM時代から開放F値2.0のマクロレンズを出していますが、1/2倍までのようですね。フォーサーズの方でもF2.0だと1/2倍のようです。
ここはトレードオフの関係にあるんでしょうね。
まあ等倍までのレンズとで棲み分けもあるのでしょう。
>後このアポレンズに限らずなかなかの価格帯なのでお付き合いできるのは1-2本程度かなと夢想しております。
なかなかの価格帯ですよねぇ。コシナのこのシリーズは外観のつくりもしっかりしていますので、それを考慮するとリーズナブルなのかもしれませんが、庶民にはなかなか何本もとはいかず…。
_ Haniwa ― 2022年10月29日 11時57分02秒
お返事が大変遅れてすみません。m(_ _)m
>>コシナのニコンとのライセンス契約の下で、開発・製造するレンズが増えるのはよいことだ。
>まぁ色々と不満や注文はあるのでしょうがとりあえずHaniwa氏が人柱で…、
>で
カリッカリで針で突いたようなマクロレンズなら欲しいかもです。
コントラストが高いだけよりも階調豊富で解像度の高いレンズがいいですねぇ。
>コシナ以外の某レンズメーカーは出すんでしょうか?、
>他にない存在のレンズとか、
>定番品でも値段がお安ければZシェアがドンと伸びる可能性もありますし気になる。
NIKKOR Zはどれもハズレ無しと言われていますが、高くて重くて嵩張るレンズが多いので、リーズナブルでコンパクトな単焦点レンズがあればいいですねぇ。
>>国鉄110形蒸気機関車
>
>こういう機関車を見ると「やえもん」を思い出すのですが、
>どうも230形機関車が絵本の絵に近いモデルみたいなことが書かれてましたが…、
>いゃ…どうかなぁ。
うちにも「きかんしゃやえもん」の絵本はありますが、まあ絵本なのでイメージで作ってるんでしょうね。
ttp://yfuruya.html.xdomain.jp/page6-2.htm
この110形蒸気機関車はカットモデルにされていたということですが、きれいに修復されていると思います。
>>ニコンのアプリケーションは、一般の同種アプリと同じ用語を使ってとんでもないことをすることがあるので要注意だ
>
>何か権利の絡みでしょうかねぇ?。
そういう感じではないような。単に作っている人が写真を画像処理することにあまり興味がないとか同種アプリを使ったことがないとか実際に写真撮ってそれをネットにアップするとかしていない人が作ってるとかそういう印象を受けます。
カメラやレンズの細かな情報を消しても撮影年月日を残すとかどういう了見なんでしょうね。その場所にその日時に存在したことを知られたくないとかあるじゃないですか。普通はどのアプリでも撮影年月日まで消します。LINEにアップしたら無条件で撮影年月日も含めて全部消されます。まだLINEの方がよくわかってるんですよね。
_ Haniwa ― 2022年10月29日 12時05分21秒
お返事が大変遅れてすみません。m(_ _)m
>朗報ですね。
>私もこれは気になります。
>110mmになるとAF欲しいですが、65mmならまだMFでも、とも。
コシナは少なくともカップリングのAFレンズは作ったことがあるみたいですから、AFレンズにできなくはないのでしょうが、ここはアルミ外装でMFのピントリングのフィーリングを楽しむレンズなんでしょうね。
>等倍ではないのは確かに残念ではありますが。
>サイズ的にも重さ的にも手軽さを求めると、この辺が落としどころでしょうか。
F2.8で等倍ならほかにいくらでもあるので、F2.0にしたのでしょうね。棲み分けなんでしょうね。
>ただ、24-70/2.8Sをと思っていた矢先なので、優先順位が・・・
24-70/2.8Sいいですね。24-70/4Sもいいレンズだと思うのですが、プロの方はみなさん24-70/2.8Sの方をお使いですね。ニコンはこのあたりの焦点距離のレンズ選択肢だけは妙にありますね。
そういえば24-200/4-6.3の中古価格が下がっていました。24-120/4Sの効果でしょうか。
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今回のアポ65mmf/2の倍率が1/2であることにHaniwa様は不満を述べておられますが開放F値がf/2であることから解放で近接撮影時の画質を優先したのではないかと思います。
後このアポレンズに限らずなかなかの価格帯なのでお付き合いできるのは1-2本程度かなと夢想しております。