Ricoh GR(初代)は完全に修理不可 ― 2022年06月01日 00時00分00秒
リコーGR(初代)のピントが合わなくなる頻度が高まってきた。具体的にはピント合わせで動く光学群がガガガという音を立てて滑っているようで、カメラがピント合わせようとしている位置まで動かないことが多くなってきた。何度か半押しし直すとピントがあって写真は撮れるが、スナップシューターとしての使い道が限られてしまう。
リコーGR(初代)は、修理可能製品一覧(リコーイメージング)にはもう載っていない。
「下表に記載がない製品につきましては、修理ご依頼前に修理お問い合わせ窓口までまでお問い合わせください。 」とあるので、限定修理の可能性があるかもと思って、リコーの「電話でのお問い合わせ」に電話してみた。
結果は、リコーGRは一切修理できないとのことだ。問い合わせで「GR初代というのは、GR DigitalではなくてAPS-CサイズのGRのことですね」と念を押された。APS-CサイズのGR初代はもう一切修理出来ない。
ということで、どこが壊れたのかなど聞かれることもなく会話は終わった。今後の製品にこの故障のフィードバックはされないということだ。
GR Digital初代は起動しなくなって引退させた。その次に買ったのがこのGRだ。途中でNikon 1 V1と1 NIKKOR 10mm f/2.8が安く売られていたのでそれがGR Digitalの代わりになるかと思ったが、ならなかった。Nikon 1 V1は1 NIKKOR VR 10-100mm f/4-5.6を買ってコンパクトな高倍率ズームとして活躍していたが、例の絞りが動かなくなる故障で引退して、Nikon 1 V1も使わなくなってしまった。ちなみにうちにはNikon 1 V1は2台もあるのだ。
それで、GRの代わりはGRしかないと思っているのだが、GRもGR II(GR2)もGR III(GR3)も高い。GRなんか自分が買ったときと変わらない中古価格だ。もう修理出来ないのになんでそんな値段なんだ?GR II(GR2)はまだ修理可能で、探せば比較的リーズナブルな個体もある感じ。ワイコンがGR(初代)と共通なのでGR II(GR2)の中古を買うという手もある。GR III(GR3)はちょっと高いなぁ。前も書いたが、GR III (GR3)の価格にお金出すのなら、NIKKOR Z 20mm f/1.8 Sを買いたくなる。
こういう高級コンパクトカメラは、壊れて修理出来なくなったときにシステム全体を捨てることになるから不経済だ。前のGR Digitalのワイコンやテレコンも無駄になった。もっともGR DigitalのワイコンGW-1は1 NIKKOR 10mm f/2.8にねじ込んで20mm相当として活かしているが(しかし、Nikon 1 V1のシステムは10-100mmが壊れたので稼働率は下がりまくっている)。他方GRのワイコンGW-3は何に転用できるのだろう。現行のRICOH GR IIIのワイコンはGA-1とGW-4なので、GW-3は使えない。
ということで、GRの代わりはしばらくは買わないと決めた。我慢できなくなったら買うかもしれないが。リコーのカメラは壊れやすいとは言わないが、もうちょっと耐久性があったらなぁ。
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