ZETA アドベンチャー ウィンドシールドが気になる ― 2020年06月11日 00時00分00秒
今日はバイクネタだ。すまん。
最近ダートフリークというオフロード用品屋さんから「ZETA アドベンチャー ウィンドシールド」という風除けが発売されたようだ。
ZETA アドベンチャー ウィンドシールド(ダートフリーク)
【新製品】ZETA、欲しい機能が全部盛りの「アドベンチャー ウインドシールド」を発売(Webike)
自分の乗っているHonda CRF250Lはデュアルパーパスと呼ばれるトレールバイクなので、高速道路から少し荒れた林道まで走るのだが、高速道路では風が上体にまともに当たって結構疲れる。高速道路を使わない方がツーリングは楽しいとは思うが、途中の下道渋滞はかなり辛いし、はやく行って帰ってきたいこともあって若い頃よりも高速を多用している(学生時代も一つでも多くの林道回りたくて結構使っていたが)。
それで、実はウィンドスクリーンは既に使っている。ワールドウォークの汎用ウインドスクリーンバイザー WS-02W だ。
ワールドウォークWS-02W は風除け効果も高く、高速道路で長時間走っても身体の疲れが少なくなった。ただ、不満点はある。まずは取り付け金具がよくなく、ハンドルが傷だらけになる。その上金具のボルトを締め付けても動いてしまう。もう一点の不満は重量である。ワールドウォークWS-02Wは実測で1.6kgもあるのである。ハンドルに重い物を付けると走行性能にかなり影響が出る。
このワールドウォークWS-02Wが重いのは、スクリーンの材質が1cm厚ぐらいのアクリル板であることと、支持金具がクロムメッキのずっしりとした金属製であることだ。購入当時に比較対象だったGIVI ユニバーサルスクリーン A660の方は、金具がアルミの棒のようで軽そうだ。ただ、GIVI A660を買わなかったのは、スクリーンがセミスモークしかなくクリアが選べないことと、重量の記載が無いことだった。ちょうどGIVI A660が品薄でもあった頃で、相当に迷ったがワールドウォークWS-02Wクリアを買った。GIVI A660にクリアがあればあまり迷わずにGIVI A660を買っただろう。
ワールドウォークWS-02Wは取付け方法に不満があるものの、自分のCRF250Lでは走行性能によい方に影響があった。具体的には、後ろにGIVI B47トップケースを付けると、リア荷重になって、曲がりにくくなっていたのが、1.6kgもあるワールドウォークWS-02Wを付けるとクイッっと曲がるようになったのだ。
CRF250Lの後ろに重心高めのトップケースを付けると、林道などでは気にならないのだが、首都高速道路などのハイスピードのコーナーで曲がらない感じがするのだ。特にこういうオフロードバイクでよく使うリーンアウトという、乗り手は垂直方向でバイクだけ倒すような曲り方をしても曲がらない感じがして怖い。首都高の数十cmしかない側壁に激突して自分だけが高架から飛び出すんじゃないかという恐怖があった。いろんなインプレを見るとこのCRF250Lはリーンインという乗り手がバイクの曲がりたい方向にさらに身体を入れるような乗り方だと高速コーナーで曲がるということが分かった。でもこれってオフロードバイクの乗り方じゃないよなぁ。
それが1.6kgもあるワールドウォークWS-02Wを付けるとぐいぐい曲がるのだ。なかなか減らなかったフロントタイヤもちょっと減るようになった。ただ、ちょっと曲がりすぎのような気もする。ややクイックで、思ったよりもイン側に切れ込む感じがする。思ったよりもアウト側に膨らむよりは遙かによいので、このイン側に切れ込む感じに気をつけながら運転している。
それでZETA アドベンチャー ウィンドシールドの方なのだが、やはり重量の記載が無い。ただ、部品を見ると、シールド自体はアクリルではなく、ポリカーボネートらしいし、厚みもワールドウォークWS-02Wよりは薄そうだ(【追記:2020年6月12日】ZETAの方は厚さ3mmだそうだ【追記ここまで】)。スクリーン部分の重量は重くないような期待が持てる。もし買う気になったら重量を問いあわせようと思う。
【関連追記:2020年8月16日】
ZETA アドベンチャー ウィンドシールド CRF250L用は実測1326g ― 2020年08月16日
【追記ここまで】
また、ZETA アドベンチャー ウィンドシールドは各車両専用にリリースされていて、CRF250L用ZE70-1001の取り付け金具はハンドルアッパーブラケットを利用して止めているようで好ましい。CRF250Lは、ハンドルブレースというものがハンドルに付いていて、ハンドル自体にもいろいろなケーブルが沿わされていて、何かを取り付ける部分がほとんどないのだ。
しかも支持金具がマウントバーを兼ねているのもよい。バイク用ナビをRAMマウントで取り付けているのだが、前述のようにハンドルに取り付ける場所が限られていて、かつブレーキホースが邪魔なので、どうしてもナビが手前側にきてしまう。そうすると視線が近いのでみづらいのだ。視野の端っこでそれとなくナビを見るにはちょっと近い。それで、RAMマウントは2本とジョイントを使ってくの字型にして見易い場所にナビを持っていくようにしている。これがまた重量増に繋がる。マウントバーが正面の上の方にあると、1本のRAMマウントでそこに付けられるし、視野の端っこにあと何kmでどっちに曲がるといった情報が見やすくなると期待できる。これだよこれ。こういうのを待っていたんだよ。
いまは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延で遠出することはないので、すぐには買わないが、いずれこれは買いたい。
これまでワールドウォークWS-02Wの記事を書いてなかったのは、いつも外そうかどうか迷っていたからだ。結局高速道路で上体の負担が軽減されるからずっと付けたままなのだが(夏に近所しか乗らないときは上体に風が当たらず暑いが)。
あと、ZETA アドベンチャー ウィンドシールドのいいところは、そんなに高価ではないところだ。CRF250L/Mの2012-2020年式用 ZE70-1001が\18,700(税込)だ。この仕様だと納得のいく価格だと思う。ちなみにワールドウォークWS-02Wは8778円(税込)なのでもっと安いのだが、もう少し高くなってもいいからシールドをもう少し薄くて軽いものにして、取り付け金具を傷の付きにくいよいものに替えて欲しい。ワールドウォークにも期待したい。ちなみにGIVI A660は定価2万900円(税込)だ。
【追記】
ワールドウォーク製品は汎用大型ナックルガード WS-15N も愛用している。こちらは結構お勧めだ。オフロード用ではないので強度などが心配だったが、左右とも転倒したが、傷にはなったが割れずに済んでいるし、なによりもブレーキレバー・クラッチレバーが曲がらなかった。思ったよりもオフロード向きだと思う。かつてホンダのXLR系やヤマハのDT系やセロー系についていた白い大型のオフロード用ナックルガードに近い大きさがあり、冬は圧倒的に寒さを防ぐし、レバーの曲りも防ぐようなので、ワールドウォークWS-15Nはお勧めしたい。半透明で目立たないのもお勧めポイントだ。かつてのDT用セロー用純正ナックルガード(白いやつ)を注文して持っているのだが、工夫してもCRF250Lにはうまく付けられなかった。レバー操作にも関わるので、ちゃんと装着できるワールドウォークWS-15Nがよい。ちなみに、CRF250Lよりも後に出たCRF250Rallyの純正ナックルガードはCRF250Lにそのまま流用できるが、かつてのXLR系のような大きさではなく小さい。ワールドウォークWS-15Nは大きいが目立たず役に立つ。【追記ここまで】
【関連追記:2020年8月30日】
ZETA アドベンチャー ウィンドシールドをCRF250Lに取り付けた(その1) ― 2020年08月30日
【関連追記:2021年2月23日】
ZETA アドベンチャー ウィンドシールドをCRF250Lに取り付けた(その2) ― 2021年01月18日
コメント
_ ノラ猫軍将軍山本ミケ六 ― 2020年06月11日 13時58分29秒
_ めがねのパイロット ― 2020年06月11日 20時27分19秒
2輪車でフロント荷重は結構重要ですよね。
自転車でもそうですから。
昔、年賀状のバイトであの郵便局の自転車乗りましたが、元旦はどっさりの年賀状をフロントにつけたバッグに山積みにして走りました。
フロントヘビーでガクガクとハンドル震わせながら(笑)
_ kgr2007 ― 2020年06月13日 17時06分46秒
ツーリングセローのアドベンチャーキャリアよりは軽そうですね。セローのキャリアの重量は不明ですが、Amazonで見ると梱包重量2.23kgとあるので、ZETAは2kg未満かと。
スクリーンの大きさはヤマハと似たり寄ったりと思いますので、風除けというより虫除けですかね。ジャケットとヘルメットが汚れないので重宝しますが、私はツーリングで高速を使う時以外は外そうかと思っています。
というのも、ちょっとした段差で軽くフロントアップして飛び降りる際、着地の時に衝撃を吸収しようと両手を曲げた時に、スクリーン上端部が顔に当たりそうになるんですね。
もう1つ、キャリアの重さは舗装路なら無視出来ますが、フラットダートでカウンターが当たった時やアクセルターンをする時にちょっと癖を感じ、ゴロタ林道で振られると明確に重く感じます(初代BAJAもそんな感じでした)。土台が華奢なセローではなく、もう少ししっかりしたCRFなら少しはマシだと思いますが、拳大の石が目につく林道に入る時は、これまでより少しペースを落とした方が良いと思います。
_ Haniwa ― 2020年06月14日 11時03分25秒
■ ノラ猫軍将軍山本ミケ六閣下
>高速道路で疲れない方が優先で操縦特製の違いはなれるんじゃ…、とか。
慣れの問題もあるんですが、あまりにフロント加重だとフロントタイヤのグリップが失われたときに回復の措置の間もなく転倒する危険性があるとは思います。乾いた路面の首都高ならよいのですが。
APtrikes125よさげですね。
ttp://www.alive-plus.jp/aptrikes125.html
販売価格が38万円(乗り出し価格ではないとのこと)というのも魅力的です。リアシートには2名乗れそうな幅がありますが、オプションのシートベルトが一人分ですね(法的にはシートベルト着用義務無し)。
Q&Aを見ましたら乗車定員は3人ですね、ただし輸入会社は1~2名推奨。
ttp://www.alive-plus.jp/question.html#1-6
屋根もワイパーも付いてこの値段(って乗り出しがいくらか分かりませんが)は魅力的です。CRF250Lよりも安い可能性がありますね。某スポーツ撮影にいくときはこっちの方がよかったなぁ。小雨でも撮影機材たくさん積んでいけますし、合羽着込んだりブーツ履いたりする時間が結構かかるんですよね。これなら4輪みたいにさっと出かけられます。ただし行った先の駐輪場で横幅的に困るかも。
>エンジンモデル:ゾンシェン製ZS154FMI-5
>エンジンタイプ:空冷 SOHC 2バルブ 単気筒
>最大出力:6.3【8.6】(Kw【HP】/7500rpm)
>最大トルク:8.8【0.89】(N.m【kgf/m】/5500rpm)
>変速機形式:リターン式・4段変速+後退(遠心クラッチ)
125ccで8.6馬力というのはちょっと非力な感じがしますね。
昔の2スト50ccは業界自粛横並びで7.2馬力ありましたから。
>というわけでCRF250Lのエンジンがある日無くなっているかもしれませんが気にしないでください!!。
そうなる気持ち分かります…って、おいっ(泣)。
これのもう少しパワーのあるエンジン積んだものがでないですかねぇ。
高速に乗ったり3人乗っても平気なやつを(いずれも現状で法的には可能)。
_ Haniwa ― 2020年06月14日 11時06分57秒
↓こんなすごいことが。ちなみに乗り出し価格は自賠責も入れて約50万円とのこと。
ttp://www.alive-plus.jp/question.html#3-7
Q.コロナに関係する助成金はでますか?
神奈川県で事業者への助成金として
APtrikes125購入に掛かる費用の3/4まで補助が出るとの話を伺っております
(宅配用への改造、ペイント等も費用の対象で上限100万円)
_ Haniwa ― 2020年06月14日 11時11分54秒
■ めがねのパイロット様
>昔、年賀状のバイトであの郵便局の自転車乗りましたが、元旦はどっさりの年賀状をフロントにつけたバッグに山積みにして走りました。
>フロントヘビーでガクガクとハンドル震わせながら(笑)
ありがたいことです。お蔭様でちゃんと年賀状が元旦に届きます。
友人にも郵便局でバイトしたことがある人は結構いました。
やっぱりフロントヘビーだと直進性がアレになりますよねぇ。
_ Haniwa ― 2020年06月14日 11時38分01秒
■ kgr2007様
>Amazonで見ると梱包重量2.23kgとあるので、ZETAは2kg未満かと。
情報ありがとうございます。ありゃあ、あんまり軽くはなさそうですね。
まあマウントバー兼用ですから華奢にはできないんでしょうね。
>スクリーンの大きさはヤマハと似たり寄ったりと思いますので、風除けというより虫除けですかね。ジャケットとヘルメットが汚れないので重宝しますが、私はツーリングで高速を使う時以外は外そうかと思っています。
そうですね。今使っているワールドウォークのものは付けたり外したりし難いのです。
各部の自由度が高いためにひとつねじを緩めるとバラバラになってしまい、また付けるのに一苦労です。仮組み仮組みでなんとかベターな位置に持っていく感じです。その際にハンドルが傷だらけになります(泣)。
>というのも、ちょっとした段差で軽くフロントアップして飛び降りる際、着地の時に衝撃を吸収しようと両手を曲げた時に、スクリーン上端部が顔に当たりそうになるんですね。
これは私は一番前に出る位置にしてかつスクリーンを立てています。さらにスクリーンの端に車のドア用モールを貼っています。それでも大ジャンプの着地時には危険でしょうね。
>もう1つ、キャリアの重さは舗装路なら無視出来ますが、フラットダートでカウンターが当たった時やアクセルターンをする時にちょっと癖を感じ、ゴロタ林道で振られると明確に重く感じます(初代BAJAもそんな感じでした)。
最近の2度の林道での転倒時ともワールドウォークWS-02Wを装着していました。
川上牧丘林道での転倒時がそんな感じでした。疲れてきていてふれを抑える力が無くなってきてたぶん次になんかあったら転けるだろうなでも後少しで峠だと思いながら走っていて転けました(笑)。ガレ場なので停まって休憩する気にならなかったのです。
ttp://haniwa.asablo.jp/blog/2019/06/24/9091344
林道湯沢線はヌルヌルの苔だったので、そのライン取りでは転倒は不可避だったとは思いますが、フロントが滑った瞬間にもうカツーンとハンドルやシフトペダルやリアケースが路面に打ち付けられて、左膝もコンクリで打ちましたが、スクリーンを付けていなければカウンターを当ててもう少しやんわりと転倒したりグリップ回復するところまで滑る時間を稼げたかも知れないと思います(急にグリップ回復してハイサイドで反対側に転倒の可能性もありますが…)。左膝は今でも違和感があります(医者に行こうという気になるほどではないです)。
ttp://haniwa.asablo.jp/blog/2019/09/02/9148476
林道に行くならハンドルに付けるのはナビぐらいに留めておいた方がよさそうですね。
ただ、私の住んでいるところでは、高速を使わないとなかなか林道までたどり着けないんですよねぇ。ワールドウォークのスクリーンと違ってZETAの方は、簡単に脱着できそうなので、高速使って行って途中でスクリーン外すというわざもできそうな気がします。
>もう少ししっかりしたCRFなら少しはマシだと思いますが、拳大の石が目につく林道に入る時は、これまでより少しペースを落とした方が良いと思います。
ありがとうございます。そうですよねぇ。スクリーンは便利ですが、最初から付いているものではないだけに色々と問題がありそうです。
_ kgr2007 ― 2020年06月16日 18時13分52秒
誤:ツーリングセローのアドベンチャーキャリアよりは軽そうですね
正:ツーリングセローのアドベンチャースクリーンよりは軽そうですね
今頃気づきました。失礼しました。
_ Haniwa ― 2020年06月16日 18時37分25秒
訂正ありがとうございます。
ツーリングセローのアドベンチャースクリーンはガードやフォグランプの取付け部分を兼ねたマルチパーパスバーが付いていますからその分重いのかも知れませんね。それでも梱包重量が2.23kgというのは、実測1.6kgワールドウォークのWS-02Wがいかに重いのかということですよね。
次に林道ツーリングに行くときは高速を使う場合でもワールドウォークWS-02Wは外していこうと思います。
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高速道路で疲れない方が優先で操縦特製の違いはなれるんじゃ…、とか。
ところで最近3輪のトライクAPtrikes125というのが気になってます、
昔のオート3輪みたいな感じですが、幅が1メートルぐらいで小回りもよさそうで屋根があるので(扉は無い)雨の時には2輪よりマシ…、
といっても125ccはパワーがなさそうで…、
というわけでCRF250Lのエンジンがある日無くなっているかもしれませんが気にしないでください!!。